11 Teradataデータベースへのインストール

TeradataデータベースにOracle GoldenGateをインストールするための要件と方法について説明します。

トピック:

11.1 レプリケーション・サーバーとしてサポートされているプラットフォーム

Teradata環境では、ターゲットのTeradataデータベースがインストールされているサーバーとは別のサーバーにOracle GoldenGateをインストールします。このマシンはレプリケーション・サーバーとなり、Teradataデータベース用にOracle GoldenGateでサポートされているプラットフォームにする必要があります。

1つまたは複数のレプリケーション・サーバーを選択する際の注意点は次のとおりです。

  • レプリケーション・サーバーは、ソース・サーバーまたはターゲット・サーバーと同じロケーションに配置するか、それらのサーバーのいずれかまたは両方から離れたロケーションに配置することができます。

  • 可能な場合、複数ノードのクラスタ・サーバーにOracle GoldenGateをインストールし、サーバーの故障によるOracle GoldenGateの停止の影響を最小限に抑えます。

その他の構成上の考慮事項については、Oracle GoldenGateをインストールする前にTeradata Replication Services Using Oracle GoldenGateのドキュメント(https://www.info.teradata.com/download.cfm?ItemID=1005496)を参照してください。

11.2 Teradataデータベースのディスク要件

Oracle GoldenGateレプリケーション・サーバーに推奨されるハードウェア構成は、次のとおりです。

  • 300GBのディスク4個

  • デュアルコアCPU4個

  • 8GBのRAM

次のように空きディスク領域を割り当てます。

  • Oracle GoldenGateダウンロード・ファイルのサイズを確認するには、Oracle Software Delivery Cloudから選択したビルドをダウンロードする前に、「サイズ」列を表示します。表示される値は、圧縮形式でのファイルのサイズです。ディスクで解凍した後のOracle GoldenGateインストール・ディレクトリのサイズは、それより大幅に大きくなります。

  • Oracle GoldenGateの証跡(作業データが含まれているファイル)をホストするシステムに追加の1GB以上のディスク容量を割り当てます。証跡によって消費される領域は処理されるデータ量に応じて異なるため、これとは多少異なる容量が必要となる場合があります。証跡のサイズ設定のガイドラインは、『Oracle GoldenGateの管理』証跡の作成に関する項を参照してください。

  • Oracle GoldenGateをクラスタ環境にインストールするには、すべてのクラスタ・ノードで使用できる共有ファイル・システムにOracle GoldenGateのバイナリおよびファイルをインストールします。

11.3 Teradataのオペレーティング・システム権限

Managerプロセスには、Oracle GoldenGateのプロセスを制御する権限とOracle GoldenGateディレクトリのファイルおよびサブディレクトリの読取り、書込み、削除を行う権限を持つオペレーティング・システム・ユーザーが必要です。Replicatプロセスには、データベースにアクセスする特権が必要です。

11.4 Teradataのデータベース要件

この項では、Teradataデータベースに固有のOracle GoldenGateの要件について説明します。

11.4.1 Teradataのデータベース構成

データベース構成では次の要件に従います。

  • 使用中のデータベースのバージョンに適したODBC (Open Database Connectivity)ドライバをインストールします。「要件について」を参照してください。

  • 各ターゲット・システムで、データ・ソース名(DSN)の作成も含めてODBCを構成します。DSNにはデータベースへの接続方法に関する情報が格納されます。次の場所にあるODBC Driver for Teradata User Guideを参照してください。

    http://www.info.teradata.com/

11.4.2 TeradataのOracle GoldenGateプロセス用データベース・ユーザー

Oracle GoldenGateプロセス用のデータベース・ユーザーでは次の要件に従います。

  • Oracle GoldenGate専用のデータベース・ユーザーを作成します。データベースに接続する必要のあるすべてのOracle GoldenGateプロセスに対して同じユーザーでもかまいません。

    • Replicat (ターゲット・データベース)

    • DEFGENユーティリティ(ソース・データベースまたはターゲット・データベース)

  • データのセキュリティを維持したり、Oracle GoldenGateの処理を的確に監視したりするには、他のユーザー、アプリケーションまたはプロセスに対してOracle GoldenGateデータベース・ユーザーでのログインまたは操作を許可しないでください。

  • ターゲットのTeradataデータベースにレプリケートするOracle GoldenGateの場合は、Replicatデータベース・ユーザーに、すべてのターゲット表に対するSELECTINSERTUPDATEおよびDELETEを許可します。

11.5 Teradataへのインストール

Teradataデータベース・サーバーにOracle GoldenGateをインストールします。すべてのプラットフォームへのインストールを参照してください。