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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGate for Big Dataのインストールとアップグレード
12c (12.3.1.1)
E89946-01
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2 Oracle GoldenGate for Big Dataのアップグレード

この章では、Oracle GoldenGate for Big Dataのダウンロードで説明されているとおりに製品をダウンロードしてから環境に適したアップグレード・パスを選択することでOracle GoldenGate for Big Data 12c (12.3.1.1)をアップグレードする方法について説明します。

アップグレード後は、ExtractプロセスをReplicatプロセスに変換する必要があります。

トピック:

2.1 既存のインストールの上書きによるアップグレード

最も簡単なアップグレード・パスは、Oracle GoldenGate for Big Data 12c (12.3.1.x)ファイルを既存の12c (12.3.1.xまたは12.2.0.x)インストール・ディレクトリにコピーすることです。12.3.1.xでは構造の変更やパッケージ名の変更がないため、製品ファイルの上書きが可能です。12.3.1.xおよび12.2.0.xハンドラおよびフォーマッタ構成も、12.3.1.xリリースと互換性があります。

  1. (ソースおよびターゲット・システム)ソースおよびターゲット・システム上の現在のOracle GoldenGate for Big Dataインストール・ディレクトリ、およびクラスタ内の共有ドライブにインストールしてある作業ディレクトリ(該当する場合)をバックアップします。

  2. (必要に応じて、ソースおよびターゲット・システム)バージョン12c (12.3.1.xまたは12.2.0.x)のOracle GoldenGateを各システムの新しいディレクトリに展開します(現在のOracle GoldenGateディレクトリではありません)。サブディレクトリは作成しないでください。インストール・ファイルが展開されるまでの手順を完了します。

  3. (ソース・システム) Oracle GoldenGate構成のオブジェクトに対するユーザー・アクティビティを停止します。

  4. 名前に空白を含めずにインストール・ディレクトリを作成します。

  5. ZIPファイルをこの新しいインストール・ディレクトリに解凍します。これにより、ファイルがいくつかのサブディレクトリに分けられます。

  6. Oracle GoldenGate for Big Data 12c (12.3.1.x)ファイルを既存の12c (12.3.1.xまたは12.2.0.x)インストール・ディレクトリにコピーします。

  7. Replicatプロセスを起動して、それらが実行されていることを確認します。

    GGSCI> START MANAGER
    GGSCI> START REPLICAT group_name 
    GGSCI> INFO REPLICAT group_name
    GGSCI> VIEW REPORT group_name

特定の12.2.0.x JARファイルは、新しい12.3.1.x JARファイルが使用されても、プロセスの上書き後にまだ存在します。

2.2 新規ディレクトリへのインストールによるアップグレード

Oracle GoldenGate for Big Data 12c (12.3.1.x)ファイルを新しいインストール・ディレクトリにインストールするには、次の手順を使用します。

  1. (ソースおよびターゲット・システム)ソースおよびターゲット・システム上の現在のOracle GoldenGate for Big Dataインストール・ディレクトリ、およびクラスタ内の共有ドライブにインストールしてある作業ディレクトリ(該当する場合)をバックアップします。

  2. (必要に応じて、ソースおよびターゲット・システム)バージョン12c (12.3.1.xまたは12.2.0.1)のOracle GoldenGateを各システムの新しいディレクトリに展開します(現在のOracle GoldenGateディレクトリではありません)。サブディレクトリは作成しないでください。インストール・ファイルが展開されるまでの手順を完了します。

  3. (ソース・システム) Oracle GoldenGate構成のオブジェクトに対するユーザー・アクティビティを停止します。

  4. 名前に空白を含めずにインストール・ディレクトリを作成します。

  5. ZIPファイルをこの新しいインストール・ディレクトリに解凍します。これにより、ファイルがいくつかのサブディレクトリに分けられます。

  6. インストール・ディレクトリで、GGSCIを起動してインストール先に残りのサブディレクトリを作成します。

    $ ggsci 
    GGSCI> CREATE SUBDIRS
  7. 既存のインストールから新しいインストールの場所のdirprmディレクトリに、すべてのdirprmファイルをコピーします。

    注意:

    すべての構成ファイルは、dirprmディレクトリにある必要があります。プロパティ・ファイル、Velocityテンプレートまたはその他の構成ファイルが、古いインストールのdirprm以外の場所にある場合は、それらを新しいインストールのdirprmディレクトリにコピーする必要があります。

  8. 既存のインストールから新しいインストールの場所のdirdefディレクトリに、すべてのdirdefファイルをコピーします。

  9. データ・ファイルが12.3.1.xまたは12.2.0.xインストールのdirdatディレクトリに格納されている場合は、既存の証跡ファイルを新しいインストールのdirdatディレクトリにコピーまたは移動します。

  10. その他のJARファイルまたはカスタム・ファイルが12.3.1.xまたは12.2.0.xインストールにある場合は、それらを新しいインストール・ディレクトリにコピーします。

  11. GGSCIを起動し、Replicatを追加して証跡に名前を付けることで、新しいインストール・ディレクトリでReplicatプロセスを構成します。

    GGSCI> ADD REPLICAT group_name, EXTTRAIL trail_name, ...
    GGSCI> ALTER group_name EXTSEQNO seqno EXTRBA rba

    オプションで、必要に応じてReplicat処理の開始位置を変更できます。

  12. Replicatプロセスを起動して、それらが実行されていることを確認します。

    GGSCI> START MANAGER
    GGSCI> START REPLICAT group_name 
    GGSCI> INFO REPLICAT group_name
    GGSCI> VIEW REPORT group_name
  13. 新しいOracle GoldenGate for Big Dataインストール・ディレクトリに書き込めるように、ソース・システムを変更します。

    1. (オプション)データベース・プラットフォームのアップグレード手順に続いて、ソース・データベースのOracle GoldenGate取得をアップグレードします。

    2. Oracle GoldenGate for Big Data 12.3.1.xのインストールの新しいdirdatディレクトリに書き込めるように、ソース・データベースの取得を構成します。

    3. 古いOracle GoldenGate for Big Dataインストールですべてのデータが処理されている場合は、新しい場所にデータを送信するプロセスにスイッチオーバーします。

2.3 既存のExtractプロセスからReplicatプロセスへの切り替え

以前のリリースでは、Extractおよびポンプ・プロセスを使用してBig Dataターゲットに書き込むことができました。このリリースでは、このソリューションは非推奨となっているため、Replicatを使用する必要があります。

一般的なExtract構成は、次のようになります。

EXTRACT mygroup
SOURCEDEFS path/to/source/def/file
CUSEREXIT libggjava_ue.so CUSEREXIT PASSTHRU INCLUDEUPDATEBEFORES
GETUPDATEBEFORES
TABLE *.*;

Replicatでは、前述の構成は次のようになります。

REPLICAT mygroup
SOURCEDEFS path/to/source/def/file
TARGETDB LIBFILE libggjava.so SET property=/path/to/properties/file
MAP *.* TARGET *.*;

同じプロパティ・ファイルがReplicat構成で機能するため、プロパティ・ファイルを変更する必要はありません。

このプロセスを完了するには、Replicatグループを追加し、プロセスを開始し、それが実行されてることを確認する必要があります。

GGSCI> ADD REPLICAT group_name, EXTTRAIL trail_name, ...
GGSCI> ALTER group_name EXTSEQNO seqno EXTRBA rbaGGSCI> START REPLICAT group_name 
GGSCI> INFO REPLICAT group_name
GGSCI> VIEW REPORT group_name