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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド
12c (12.2.1.3.0)
E90019-04
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10 外部システムへの接続の構成

この章では、Oracle Business Intelligenceの外部にあるシステムへの接続を構成する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

外部システムへの接続を構成するプロセスの一部として、Oracle BIスケジューラ用のデータベースを構成できます。Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイドのOracle BIスケジューラ用のデータベースを構成するためのFusion Middleware Controlの使用に関する項を参照してください。

電子メールおよびエージェントの構成

Fusion Middleware Controlを使用して、エージェントで使用される一般的な電子メール設定を構成できます。

拡張構成設定については、「エージェントの構成および管理」で説明しています。

エージェントに影響するOracle BIスケジューラの電子メール設定のFusion Middleware Controlを使用した構成

エージェントに影響する電子メール設定を構成すると、ユーザーおよび他の通知受信者がメッセージを適切に受け取ることができます。

この手順を開始する前に、次の情報を理解しておく必要があります。

  1. Business Intelligence概要」ページに移動します。
  2. 必要に応じて、「構成」ページの「メール」タブを表示します。
  3. 「ロックと編集」をクリックして、変更を実行できるようにします。
  4. 次のオプションを設定します。
    • SMTPサーバー

    • ポート

    • 送信者の表示名

      このオプションは、送信者アドレスの重要な代わりとしてSMTPのFromフィールドで使用されます。デフォルトはOracle Business Intelligenceです。

    • 送信者の電子メール・アドレス

      このオプションは、Oracle BIスケジューラから送信されるすべてのメールに対して、送信者の返信先アドレスとして使用されるSMTPサーバーの電子メール・アドレスを指定します。初期値はdefaultuser@defaultmailserver.comです。この値は、有効な電子メール・アドレスに変更する必要があります。電子メール受信者が返信する必要がないことを示す場合は、このフィールドにno_reply@mycompany.comまたはdo_not_reply@mycompany.comを追加してください。

    • ユーザー名

    • パスワード

    • パスワードの確認

    • 失敗時の再試行回数

    • 最大受信者数

    • アドレッシング方式 宛先、ブラインド・コピー受信者(BCC)

    • 接続セキュリティ

    • CA証明書ソースの指定

    • CA証明書ディレクトリ

    • CA証明書ファイル

    • SSL証明書検証の深さ

    • SSL暗号リスト

  5. 「適用」,をクリックしてから、「変更のアクティブ化」をクリックします。
  6. Business Intelligence概要ページに戻り、「再起動」をクリックします。

エージェントの詳細構成設定の詳細は、「エージェントの構成および管理」を参照してください。

対応する構成ファイルの要素の詳細は、ユーザー・インタフェース・ラベルと構成ファイルの要素のマッピングを参照してください。

アクション・フレームワークを使用したアクションの構成

ユーザーはOracle BIプレゼンテーション・サービスのユーザー・インタフェースを使用してアクションを作成できます。

アクションは、ユーザーがアクション・リンクをクリックすることで明示的に起動できる操作またはプロセスです。エージェントの最終ステップとして、アクションを自動的に起動することもできます。

組織で使用するアクションを構成できます。各構成設定の詳細な説明および例を含む、外部システムに対するアクションを有効にするアクション・フレームワークの使用方法についての包括的な説明は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドを参照してください。

マーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続の構成

Oracle Marketing Segmentationはセグメンテーションを処理します。これには、サブジェクト・エリアに基づく各種条件を指定して、対象者を異なるセグメントに分割する処理が含まれます。

セグメントが準備されると、ユーザーは、セグメントの条件を満たす連絡先とアカウントのリストを作成します。その後、生成したリストを、ファイル・システム、データベース、または指定したコンテンツ・サーバーに格納するかどうかを指定します。

ユーザーがコンテンツ・サーバーにリストを格納できるようにするには、管理者として、適切なURLおよびinstanceconfig.xmlファイルの他の値を指定することで、コンテンツ・サーバーへの接続を構成する必要があります。

instanceconfig.xmlファイル内の様々な要素を使用して、マーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続用に設定を構成できます。

  1. 次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。

    BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS

  2. 次のリストで説明されている要素を追加する必要のあるセクションを見つけます。
    • URL: コンテンツ・サーバー・マシンのアドレスを指定します。

    • SocketTimeoutSec: レコードの送信時にソケットがコンテンツ・サーバーからの応答を待機する秒数を指定します。デフォルト値は60です。最小値および最大値はありません。

    • FileSizeMB: リスト作成時に生成されコンテンツ・サーバーに挿入されるファイルのサイズをMB単位で指定します。デフォルトは10です。最小サイズは1MB、最大サイズは50MBです。

  3. 次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
    <ServerInstance>
     <Marketing>
      <ContentServer>
        <URL>myhost.com:6666/st1b2rep/idcplg</URL>
        <SocketTimeoutSec>120</SocketTimeoutSec>
        <FileSizeMB>5</FileSizeMB>
      </ContentServer>
     </Marketing>
    </ServerInstance>
    

    instanceconfig.xmlファイルには、ユーザー名とパスワードの値は指定できません。かわりに、中央の資格証明ウォレットに他のすべてのユーザー名およびパスワードとともに安全に格納される値を指定します。

  4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
  5. Oracle Business Intelligenceを再起動します。

データ・ソースへの接続の構成

データ・ソースへの接続はOracle BIリポジトリで定義されます。リポジトリ開発者は、管理ツールを使用し、メタデータをインポートして接続プールを構成することによりデータ・ソース接続を構成します。

『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のメタデータのインポートおよびデータソースの操作に関する項を参照してください。

本番環境およびその他の環境への移行時に、リポジトリ内の接続プール情報を更新する必要がある場合があります。Oracle BIサーバーXML APIを使用して、これらの接続プールの変更を自動化できます。『Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンス』のテスト環境から本番環境への移行に関する項を参照してください。