Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド 12c (12.2.1.3.0) E90019-04 |
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この章の内容は次のとおりです。
「マッピングおよび空間情報の構成」を参照してください。マップ・ビューを構成する前に、次のガイドの情報を理解しておく必要があります。
『マップ・ビジュアライゼーション開発者ガイド』(Oracle Fusion Middlewareドキュメント・ライブラリの一部)。
Oracle Spatial開発者ガイド(Oracle Databaseドキュメント・ライブラリの一部)
Oracle Fusion Middleware MapViewerは、Oracle BI Enterprise Editionの一部としてインストールされ、Webアプリケーション・サーバー上でOracle BI EEと同じドメインにデプロイされます。
アプリケーション・サーバーでのMapViewerのデフォルトのコンテキスト・パスは、/mapviewer
です。MapViewerの管理コンソールを使用して、MapViewerでマップ・ビューを使用できるように構成する必要があります。『マップ・ビジュアライゼーション開発者ガイド』のMapViewerの構成に関する項を参照してください。
MapViewer専用のリモート・インスタンスを別に構成して、マップで必要となる重い処理負荷をサポートするプロキシとしてそのインスタンスを機能させることができます。パフォーマンスがそれほど重要ではない場合は、Oracle BI EEと同じ場所に配置されている(コロケート) MapViewerインスタンスをレンダリング・エンジンとして使用できます。
MapViewerエンジンは、次の役割で使用できます。
コロケートMapViewer - 非プロキシ・モードとも呼ばれます。MapViewerをOracle BI EEと同じドメインに配置し、レンダリング・エンジンとして使用した場合、すべてのマップ・リソース(JavaScriptファイルやイメージなど)がそのMapViewerインスタンスからダウンロードされます。
リモートMapViewer - プロキシ・モードとも呼ばれます。MapViewerの独立したリモート・インタンスをレンダリング・エンジンとして構成した場合、ブラウザはそのリモート・インスタンスと通信してリソースを要求できません。セキュリティ上の理由から、ブラウザではドメイン間のAJAX呼出しは実行できません。この制限に対処するため、すべてのリクエストがまずコロケートMapViewerに転送され、その後このMapViewerと実際のリモート・インスタンスとの通信が行われます。
リモートMapViewerを構成するステップは次のとおりです。
「マップ・ビューの手動による構成」で説明している手順に従って、instanceconfig.xmlファイルのRemoteOracleMapViewerAbsoluteURL要素を編集します。
MapViewerの構成ファイルmapViewerConfig.xmlのproxy_enabled_hosts要素を編集して、リモート・サーバー上のMapViewerを指すように設定します。次に例を示します。
<security_config> <proxy_enabled_hosts>http://remoteserver:9704/mapviewer</proxy_enabled_hosts> </security_config>
mapViewerConfig.xmlファイルは次のディレクトリにあります。
ORACLE_BI1\bifoundation\jee\mapviewer.ear\web.war\WEB_INF\conf
注意:
mapViewerConfig.xmlファイルを編集した場合、その編集結果は、Oracle Business Intelligenceのアップグレードまたはパッチ適用時に上書きされます。アップグレードまたはパッチの適用を行う前には、必ずmapViewerConfig.xmlファイルのバックアップ・コピーを作成してください。アップグレードまたはパッチ適用操作が完了したら、バックアップされたファイルを元の場所にコピーします。ファイルをコピーしたら、マップ・ビューがOracle Business Intelligenceの分析およびダッシュボードで適切に表示されるようMapViewerのサーバーを再起動してください。
次の図は、マップ・ビューの優先アーキテクチャを示しています。プロキシを使用したこのアーキテクチャでは、次の表で示しているデフォルトのアーキテクチャよりもパフォーマンスが向上します。Oracle Database、またはOracle BI EEがサポートするその他のデータベースにデータを格納できます。
マップのタイル・レイヤー定義に、著作権の文字列などの任意のテキストを追加できます。
タイル・レイヤーが追加または削除されたときや、タイル・レイヤーが非表示になったときには、Oracle BI EEでマップ上のテキストが自動的に更新されます。また、ユーザーが概要マップを最小化したり、元のサイズに戻したり、削除したりしたときには、テキストの位置が自動的に調整されます。
次の図は、マップ上の著作権文字列の例を示しています。文字列は画面の右下にあります。
対応する構成オプションを設定することによって、Oracle WebCenter Portalのページなどの外部ページにマップ・ビューを埋め込むことができます。
独立したWebアプリケーション・サーバーにホストされているビューを埋め込むには、前の項で概説しているプロキシ・ルールに従ってください。ブラウザの制限があるため、外部ページまたはポータルと同じアプリケーション・サーバーにMapViewerインスタンスをインストールします。外部ページをホストしているWebアプリケーション・サーバーにインストールされているMapViewerインスタンスのプロキシ・コンテキスト・パスが、Oracle BI EEのコンテンツをホストしているアプリケーション・サーバーと異なる場合があります。その場合は、SyndicatedOracleMapViewerContextPath要素を設定します。Oracle BIプレゼンテーション・サービスのサーバーは、サード・パーティ・ページから送信されたリクエストを識別すると、この要素の値をチェックしてプロキシ・リクエストをどこに渡すかを判断します。
次の例では、この要素のサンプル値を示しています。
<ServerInstance> <SpatialMaps> <SyndicatedOracleMapViewerContextPath>/mapviewer</SyndicatedOracleMapViewerContextPath> <RemoteOracleMapViewerAbsoluteURL>http://myserver:9704/mapviewer</RemoteOracleMapViewerAbsoluteURL> </SpatialMaps> </ServerInstance>