プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド
12.2.1.3.0
E90111-02
目次へ移動
目次

前
前へ
次
次へ

8 分析、ビューおよびダッシュボード・ページの書式設定

この章では、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionで、分析、ビューおよびダッシュボード・ページに書式設定を適用する方法を説明します。ここでは、装飾的な書式設定、条件付き書式設定、カスタム書式設定マスクおよびカスタム書式設定文字列について説明します。

書式設定可能なもの

分析を作成して実行すると、デフォルトの書式設定ルールが分析の結果に適用されます。

デフォルトの書式設定ルールは、カスケーディング・スタイル・シートとXMLメッセージ・ファイルに基づきます。追加の書式設定を作成し、特定の結果に適用できます。追加の書式設定は、関連する情報のブロックを強調表示したり、特定のデータ要素に注意を促す場合に便利です。追加の書式設定を使用して、分析やダッシュボードの外観をカスタマイズすることもできます。

書式は次のものに適用できます。

分析の列への書式の適用

分析の列の操作時、書式設定を指定できます。

適用した書式設定は、表やピボット表などのビューに列を表示して確認します。「分析の列の書式設定」を参照してください。

ビューへの書式の適用

ビューに書式を適用する方法は複数あります。

ビューへの書式の適用は、次の方法で行えます。

  • 「ビュー」エディタ: ビューをエディタで編集する場合、通常、様々なダイアログを表示して、ビュー自体またはビューのコンポーネントのいずれか必要な方を書式設定します。書式設定オプションは、ビューのタイプに固有のものです。ビュー・エディタで指定した書式設定は、列に指定されている書式設定をオーバーライドします。

  • 複合レイアウト: 複合レイアウトを使用する場合、各ビューのコンテナのツールバーのボタンをクリックし、書式設定ダイアログを表示できます。そのダイアログを使用してビューのコンテナに書式(表のコンテナの背景色を緑にするなど)を適用します。

ダッシュボード・ページへの書式の適用

書式設定は、ダッシュボード・ページのページ・レイアウト列とセクションに適用できます。

ダッシュボード・ページを編集する際、列とセクションのプロパティを編集し、装飾的な書式を適用できます。詳細は、「装飾的な書式とは」および「ダッシュボードの作成と使用」を参照してください。

分析の列の書式設定

列に特定の書式を適用すると、基準を満たすデータに注意を向けることができます。

分析を作成する際、列のプロパティを編集して外観とレイアウトを制御できます。列のコンテンツが特定の条件を満たす場合のみ、適用する書式を指定することもできます。デフォルトでは、列に対する指定は、現在の分析にのみ適用されます。

アカウントに適切な権限がある場合、その列または特定のデータ型の列からのデータが結果に表示されるたびに使用するシステム全体のデフォルト設定として、ユーザー指定の列プロパティを保存できます。デフォルトとして保存できるプロパティには、書式設定のプロパティや、相互作用やデータのライトバックに影響を与えるその他のプロパティなどがあります。

グループと計算項目は、単にそれぞれの列のメンバーであるだけなので、グループまたは計算項目に特に書式を適用しないかぎり、列から書式設定を継承し、他のメンバーと同じ優先順序に従います。

この項では、次の項目について説明します。

適用可能な書式設定の種類

「列のプロパティ」ダイアログのタブを使用して、列のコンテンツがビューにどのように表示されるかをカスタマイズできます。階層レベルによって、詳細な書式設定を階層列に使用できます。

次のリストに、適用可能な書式設定の種類の例を示します。

  • フォント・ファミリやサイズなどの装飾的な書式設定を列または階層レベルに適用します。

  • 代替フォルダや列の見出しに名前を割り当て、カスタム書式を適用します。

  • 列ラベルの繰返しなどの重複するデータの表示を制御します。

  • 列とデータ値のデフォルト書式設定をカスタム書式設定でオーバーライドします。

  • 値に基づいて異なる書式を適用できる条件付き書式を列または階層レベルに適用します。たとえば、100万ドルより大きい値に緑色の書式を設定します。

書式の列への適用

列のデフォルトの書式を設定できます。

デフォルトの設定は、表などのデータ・ビューのエディタで列を書式設定することで、オーバーライドできます。

  1. 「分析」エディタの「基準」タブで書式設定と動作の編集対象の分析を開き、次のようにします。
  2. 変更する列または階層列を追加または特定します。(階層レベルを表示するには、列を展開します。)
  3. 「選択された列」ペインで列名または階層レベル名の右にある「オプション」ボタンをクリックし、「列のプロパティ」または「階層レベル・プロパティ」をクリックします。
  4. 「列のプロパティ」ダイアログで「スタイル」タブをクリックし、各セルとコンテンツを分析で表示する方法を指定します。たとえば、セルの枠を赤に変更し、セルのコンテンツを14ポイントのArialフォントで表示するよう変更します。
  5. 「列のプロパティ」ダイアログで「列書式」タブをクリックして、見出しの名前や値の抑制などの様々なプロパティを指定します。
  6. 「データ書式」タブをクリックし、データのデフォルトの表示特性をどのようにオーバーライドするかを指定します。このタブに表示されるオプションは、データ型(テキスト、日付と時間のゾーン、数値など)によって異なります。
  7. 「条件付き書式」タブをクリックし、条件付き書式を列または階層レベルに追加します。
  8. 「基準」タブから「列のプロパティ」ダイアログにアクセスした場合は、適切な権限がある場合に、オプションで「デフォルトとして保存」をクリックしてデフォルトを復元したり、保存するための適切なオプションをクリックできます。
  9. OK」をクリックして、変更を保存します。

書式設定のデフォルトの保存

用意されているスタイル・シートを使用して列の書式設定のデフォルトを上書きできます。

「列のプロパティ」ダイアログのタブを使用して、列のコンテンツがビューでどのように表示されるかをカスタマイズすると、Oracle Business Intelligenceスタイル・シートおよび列または階層レベルのシステム・デフォルトがオーバーライドされます。

変更したプロパティをその分析内のその列または階層レベルに対してのみ保存することも、そのデータ型に対するシステム全体のデフォルトとしてプロパティを保存することも、その列または階層レベルに対するシステム全体のデフォルトとしてプロパティを保存し、どの分析に表示されても書式と動作が同じになるようにすることもできます。その結果、後続の分析で、この列または階層レベル、あるいはこのデータ型の列または階層レベルを使用するユーザーには、「列のプロパティ」ダイアログの設定がデフォルトで使用されます。システム全体のプロパティを保存するには、適切な権限を持っている必要があります。

システム全体のデフォルトを設定する機能によって一貫性がもたらされ、組織内の時間を節約できます。たとえば、組織で、すべての分析のすべてのテキスト列にフォント・ファミリとしてArialを使用すると決めたとします。その後、すべてのテキスト列にTimes New Romanを使用する決まりに変わったとします。Times New Romanをテキスト列に対するシステム全体のデフォルトとして保存するのみにできます。フォント・ファミリがデフォルト(Arial)に指定されているテキスト列を含むすべての既存の分析が自動的に更新されます。

装飾的な書式とは

装飾的な書式は、列と階層レベルのデータ、ビューおよびダッシュボード・ページの列とセクションの外観に影響を与えます。

装飾的な書式を適用したり、装飾的な書式属性をコピーして貼り付けたり、書式設定した分析を保存して他の分析の列に使用できます。

様々なダイアログを表示して、様々な装飾的属性にアクセスしたり、制御できます。書式設定するオブジェクトに応じて、異なるオプション(フォント、セル、枠のコントロール、背景色や、セルのパディング、HTMLのカスタムCSSスタイル・オプションなどのその他の書式設定オプション)がダイアログに表示されます。

保存済分析を使用した他の分析の外観の変更

保存済分析からその他の分析に書式設定をインポートできます。

「基準」タブおよび「結果」タブを使用して分析の外観をカスタマイズし、保存すると、保存済分析とそのビューから新規分析または既存の分析に書式設定をインポートできます。ゲージ、グラフ、ヒート・マトリックス、パフォーマンス・タイル、ツリーマップなどの一部のビューでは、インポートによる書式設定はサポートされていません。この項では、次の項目について説明します。

「別の分析から書式設定をインポート」ボタンの場所

「別の分析から書式設定をインポート」ボタンをクリックすると、保存済分析を使用して、他のビューの外観を変更できます。

このボタンは、次のツールバーにあります。

インポートされた書式設定がサポートされるビューのタイプ

一部のビュー・タイプでは、他のビューからインポートされた書式設定がサポートされています。

次のリストに、保存済分析を使用した他のビューの書式設定がサポートされるコンポーネントを示します。

  • ビュー・タイプ - 次のビュー・タイプから書式設定をインポートできます。

    • 凡例 - 凡例タイトル、キャプションおよび凡例コンテナの書式設定をインポートします。テキストのコンテンツはインポートされません。

    • ナレーティブ - テキストのフォント色のみインポートします。接頭辞、接尾辞、ナレーティブ・テキストなどのテキストのプロパティはインポートされません。

    • ピボット表、表およびトレリス: 列、緑に塗りつぶす指定、小計および合計の書式設定とセクションのプロパティをインポートします。

    • 静的テキスト - テキストのフォント色のみインポートします。テキストのコンテンツはインポートされません。

    • タイトル: タイトル、ロゴ、サブタイトル、開始時間およびヘルプURLをインポートします。

    • ビュー・セレクタ - キャプションの書式設定のみをインポートします。

  • 複合レイアウト - 複合レイアウトのビューの「コンテナのフォーマット」ボタンをクリックした後に指定した書式設定をインポートできます。

インポートされた書式の適用方法

インポートされた書式はローカルの書式と適用方法が異なります。

列に適用された書式をインポートするか、ビューに適用された書式をインポートするか、複合レイアウトのビューのコンテナに適用された書式をインポートするかによって、書式の適用方法が異なります。

列からの書式の適用

この機能は、属性、メジャーまたは階層の列番号が正確に配置されている場合、またはすべての列に適用可能な単一列テンプレートの場合、ビューに最適です。

単一列が保存済分析にある場合、ターゲットの分析の表、ピボット表およびトレリスのすべての列に、その書式が適用されます。

複数列の場合、書式は、列見出しおよび値に対して位置で(左から右に)適用されます。保存済分析内の列の数を超える列には、最も近い列の書式が繰り返されます。たとえば、保存済分析に、赤、緑、青、黄の順に書式設定された4個の列が含まれているとします。ターゲットの分析の6個の列には、赤、緑、青、黄、黄、黄の順に色が付けられます。

ビューからの書式の適用

ビューに書式が適用されるのは、そのタイプのビューがターゲットの分析にある場合のみです。

インポートされた書式は、ターゲットの分析内のそのタイプのすべてのビューに適用されます。たとえば、保存済分析に、書式設定をカスタマイズした凡例が含まれているとします。その書式設定を、3個の凡例が含まれたターゲットの分析にインポートすると、3個の凡例すべてがその書式設定を継承します。

コンテナからの書式の適用

複合レイアウトで、ビューのコンテナに書式設定プロパティ(背景色、枠、パディングなど)を指定できます。

保存済分析を使用して、そのコンテナの書式設定をインポートすると、ターゲットの分析のビューは、保存済分析のビューのコンテナの書式設定プロパティをそのまま継承します。

2つの分析のビューのレイアウトがまったく同じでなくても、コンテナの書式設定は適切に作用します。ターゲットの分析にソースの分析以上のビューが含まれている場合、余剰分のビューは、インポートされた書式設定を継承します。たとえば、複合レイアウト内に重なり合った2つの表が保存済分析に含まれているとします。ターゲットの分析には、2つずつレイアウトされた4個の表が含まれているとします。ソースの分析には、2つの表ビューのレイアウト列が1つのみあります。ターゲットの分析の1つ目と2つ目の各レイアウト列の2つの表は、適用された書式を継承します。

保存済分析を使用した書式設定のインポート

保存済分析を使用して書式設定をインポートすると、分析間の整合性を確保するのに役立ちます。

保存済分析の書式をテンプレートのように使用できます。

  1. 「分析」エディタの「結果」タブで、書式設定をインポートする分析を表示するか、エディタにビューを表示します。
  2. 「別の分析から書式設定をインポート」ボタンをクリックします。
  3. 「分析の選択」ダイアログで、保存済分析に移動し、「OK」をクリックします。

表、ピボット表、パフォーマンス・タイル、グラフ、ヒート・マトリックスおよびトレリスへの条件付き書式の適用

条件付き書式設定は、表、ピボット表、パフォーマンス・タイル、グラフ、ヒート・マトリックスおよびトレリスで特定の条件に合うデータ要素に注意を促す場合に便利です。

たとえば、ノルマに満たない売上を特定の色で表示したり、特定のパーセント以上ノルマを達成した営業スタッフの横にトロフィなどのイメージを表示します。

この項では、表、ピボット表、パフォーマンス・タイル、ヒート・マトリックスおよびトレリスに条件付き書式を適用する方法を説明します。列に基づいたグラフの書式設定を参照してください。この項では、次の項目について説明します。

条件付き書式の適用方法

条件付き書式は、使用する分析内の列または階層レベルを1つ以上選択して満たすべき条件を指定し、条件を満たす場合に適用するフォント、セル、枠、スタイル・シートの各オプションを指定して適用します。

条件付き書式には、データおよびデータを含むセルに対する色、フォント、イメージなどを含めることができます。指定は、操作をしている分析の表およびピボット表内の列または階層レベルのコンテンツにのみ適用されます。

複数の条件を追加し、データの値に基づいて、複数の書式のうちの1つを使用してデータを表示できます。たとえば、ノルマに満たない売上をある色で表示し、ノルマを超えた売上を別の色で表すことができます。複数の条件を指定すると、すべての条件が検証され、真の条件について書式がマージされます。複数の書式をマージしようとして競合があった場合、最後に真と検証された条件によって、表示される書式が影響を受けます。

直接データベース・リクエストでは、条件付き書式設定はサポートされていません。

別の列に基づく条件付き書式

表、ピボット表およびトレリスに表示する場合、別の列の値に基づいて列に適用する条件付き書式を作成できます。

たとえば、次に示すように、「1 - Revenue」列の値が9百万ドルより大きい場合に「D50 Region」列を緑にする条件付き書式を作成できます。

「列のプロパティ」ダイアログの「列書式」タブの「非表示」オプションを使用すると、分析のビューに表示されない列を使用して条件を作成できます。「レイアウト」ペインの「除外」ドロップ・ターゲットに列を置くと、その列を使用して条件を作成できません。

「レイアウト」ペインで「データを次として表示」オプションを選択してパーセンテージまたは指数でデータを表示する場合でも、条件付き書式は、ベースの値に基づいて適用されます。

パフォーマンス・タイルでは、別の列に基づいて条件付き書式設定を継承したり、パフォーマンス・タイルで「除外」ドロップ・ターゲットを使用することはできません。

条件付き書式に影響を及ぼす要因

条件付き書式は様々な要素による影響を受けます。

条件付き書式の列への適用方法は、次のリストに示す要因によって異なります。

レイアウト、順序と条件付き書式

ある列の値の条件付き書式は、条件付き書式が別の列に基づく場合、ビュー内の列のレイアウトの影響を受けます。

ビュー内の列のレイアウトを変更すると、条件付き書式の表示を変更できます。たとえば、T05 Per Name Yearが2009のD50 Region列に条件付き書式を指定するとします。ピボット表でD50 RegionとT05 Per Name Yearが反対のエッジにある場合、条件付き書式は表示されません。

ビューに表示される列の順序も条件付き書式設定に影響を及ぼします。ビュー内の順序は、値が表示される粒度に影響します。粒度は、集計のレベルのことです。書式設定する列が、書式がベースにしている列より詳細な粒度、あるいはそれと同じ粒度で表示される場合、条件付き書式が適用されます。書式設定される列の粒度が、書式がベースにしている列より高い場合、条件がメジャー列に基づく場合のみ書式が適用されます。書式が属性列に基づき、書式設定する列が高いレベルの粒度で表示される場合、条件付き書式は適用されません。

たとえば、下の図に含まれる表について考えてみます。T05 Per Name Yearが2011の場合にD50 Regionに色を設定する条件付き書式が指定されています。D50 RegionがT05 Per Name Yearとは異なるエッジにあるため、明るい青色が表示されていないことに注意してください。「値の抑制と条件付き書式」を参照してください。

T05 Per Name Yearが表内の最初の列になるよう列の順序を変更するとします。T05 Per Name Year列が高いレベルの粒度で表示され、適切な条件付き書式がD50 Region列に適用されます。下の図は、適切な条件付き書式設定が適用されたピボット表を示しています。

条件付き書式は、表、ピボット表またはトレリスの任意のエッジで表示できます。プロンプト・ドロップ・ターゲット(ページ・エッジとも呼ばれる)では、条件付き書式は、そのターゲットに対して現在選択されている列メンバーにのみ適用されます。たとえば、AMERICAS、APAC、EMEAのメンバーを持つD50 Region列があるとします。D50 Region列がピボット表のプロンプト・ドロップ・ターゲットにあり、1 - Revenueが$6.5百万より多い場合に地域名を緑色にする条件付き書式が設定されているとします。AMERICASのみがその条件を満たす地域の場合、AMERICASがプロンプト・ドロップ・ターゲットとして選択された場合のみ緑に色付けされます。

値の抑制と条件付き書式

表では、「列のプロパティ」ダイアログの「列書式」タブでの値の抑制の設定によって、条件付き書式が影響を受けます。

値の抑制を「繰返し」に設定すると、書式設定される列は、ビューの詳細レベルの粒度で表示されます。条件付き書式を適用するためのベースとなる列には、集計は必要ありません。

たとえば、最初の図の表について考えてみましょう。T05 Per Name Yearが2011の場合にD50 Region列を明るい青色にする条件付き書式が適用されています。値の抑制が「抑制」に設定され、D50 Regionのメンバーに対して列値の繰返しが許可されていないため、明るい青色が表示されていないことに注意してください。

値の抑制が「繰返し」に設定されている場合、列メンバーが繰り返され、適切な条件付き書式が適用されます。次の図は、値の抑制が繰返しに設定された表を示します。

条件付き書式の適用

指定のプロパティを、特定の条件が満たされたときに分析に適用できます。

条件付き書式では、マイナスの数字を赤い太字にするなど、特定の条件に基づいてデータに注意を引くことができます。

  1. 「分析」エディタの「基準」タブで書式設定と動作の編集対象の分析を開きます。
    また、「結果」タブの「パフォーマンス・タイル」エディタからパフォーマンス・タイルに条件付き書式を適用するには、「パフォーマンス・タイルのプロパティ」ダイアログの「条件付き書式設定の編集」リンクをクリックします。これにより、「条件付き書式設定」ダイアログが開きます。その後、次の手順4から6を実行して、タイルに条件付き書式設定を追加します。「スタイル」ペインでは条件付き書式は反映されません。
  2. 変更する列または階層列を追加または特定します。「選択された列」ペインで列名の右にある「オプション」ボタンをクリックし、「列のプロパティ」または「階層レベル・プロパティ」をクリックします。「列のプロパティ」ダイアログが表示されます。
  3. 「列のプロパティ」ダイアログの「条件付き書式」タブをクリックします。
    ヒート・マトリックスでは、データ・セルの背景やフォント色に条件付き書式を適用できません。
  4. 「条件の追加」をクリックし、条件を適用する列を選択します。
  5. 「新規条件」ダイアログを完成させます。条件名の右にある「条件の編集」ボタンをクリックし、「条件の編集」ダイアログを表示します。
    「条件付き書式」タブから「新規条件」ダイアログにアクセスすると、条件付き書式に当てはまるオプションのみがダイアログに表示されます。たとえば、「演算子」リストに、条件付き書式で使用される演算子のサブセットが表示され、プレゼンテーション変数のみ適用できます。
  6. 「書式の編集」ダイアログを完成させ、条件に対する書式を適用します。

ランキングに対する条件付き書式設定の例

次の例で、ランキングを表示する結果に条件付き書式を適用する方法について説明します。

分析に10個のランキング・カテゴリが含まれ、列の値が1の場合は最低のランキングを、値10は最高のランキングを表すとします。次のものを表示する3つの条件付き書式を作成します。

  • 1、2または3を含む列に対する、ランクが低いことを表す1つのイメージ。

  • 4、5、6または7を含む列に対する、平均のランクを表す別のイメージ。

  • 8、9または10を含む列に対する、ランクが高いいことを表す3つ目のイメージ。

「グラフィック」ダイアログで「イメージのみ」イメージ配置オプションを選択すると、ランキングの数字ではなく、イメージのみで列が結果に表示されます。

カスタム・ファイルをローカルに格納しfmap関数を使用して参照する方法

イメージやヘルプ・ファイルなどのカスタム・ファイルをOracle Business Intelligence環境でローカルに格納し、fmap関数を使用して参照することができます。

たとえば、タイトル・ビューに表示するイメージをローカルに格納できます。そして、「タイトル」エディタでタイトル・ビューに対してそのイメージを指定する場合は、fmap関数を使用してイメージを参照できます。

カスタム・ファイルをローカルに格納するには、次のディレクトリを使用して、組織で使用しているHTTPサーバーの説明に従ってファイルを公開する必要があります。
ORACLE_HOME\bi\bifoundation\web\appv2
「方法2: 共有フォルダを使用したデプロイ」を参照してください。

ファイルは、このディレクトリに直接格納するか、そのサブディレクトリに格納できます。analyticsResディレクトリは、移入されるインスタンスごとにレプリケートされるため、カスタム・ファイルはインスタンスごとにレプリケートされる必要があります。fmap構文を使用して参照するカスタム・ファイルの名前には、ASCII文字を使用することを強くお薦めします。

注意:

analyticsResディレクトリにあるストア・ロゴのイメージおよびグラフィックは、すべて同じフォルダに格納します。
analyticsResディレクトリに格納されたカスタム・ファイルを参照するには、次のfmap構文を使用します。
fmap:location/file_name

ここで、

  • location/は、(カスタム・ファイルがanalyticsResディレクトリのサブディレクトリにある場合の)カスタム・ファイルがあるサブディレクトリのパスです(例: Images/)。

  • file_nameはカスタム・ファイルの名前です(例: newlogo.gif)。

次に、fmapコマンドの例を示します。

fmap:mylogo.gif
fmap:Images/newlogo.gif

fmap構文を使用したオブジェクトを保存する場合には、「HTMLマークアップを含むコンテンツの保存」権限が必要になります。権限の詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』を参照してください。

カスタム書式設定マスク

カスタム書式設定マスクには、数値データ(収益や請求済数量など)を含む書式設定列に対する追加オプションが用意されています。

数値データが含まれる列に対してカスタム書式設定マスクを設定するには、「数値の取扱い」フィールドをカスタムの数値フィールドと組み合せて使用します。詳細は、「列のプロパティ」ダイアログの「データ書式」タブを参照してください。

次の表は、マスク文字列および説明を示します。3番目の列は、米国用のマスクを英語の言語ベースで使用した数値フィールドの具体的な例を示しています。

マスク文字 説明

#

オプションの桁にはシャープ記号を使用します(前後のゼロは削除されます)

#,###,##0.##を12345.67のマスクとして指定すると12,345.67と表示されます。

0

必須桁にはゼロを使用します

#0.##0を12.34のマスクとして指定すると12.340と表示されます。

" "

そのまま表示するには二重引用符を使用します。

Excelでは二重引用符のマスク文字を変換できないため、このマスク文字を使用して数値データを表す場合は、分析結果をExcelにエクスポートする前に、この明示的なマスク文字を削除する必要があります。

"++++"をマスクの一部として指定すると、++++と表示されます。

;

整数、負数およびnullの書式を区切るにはセミコロンを使用します

"+"#0.000;"-"#0.000;"nulls"を467482.18のマスクとして指定すると、+467482.18と表示されます。下の図を参照してください。

[$]

ロケール固有の通貨記号として使用します

[$]#,##0.##を5000.48のマスクとして指定すると、英語-米国のロケールが選択されているユーザーには$5,000.48と表示され、英語-英国のロケールが選択されている場合は£5,000.48と表示されます。

カスタムの数値フィールドで書式設定マスクを定義するために使用する小数点区切り記号文字および桁区切り記号文字は、常に次のようになります。

  • ピリオド - 数値の整数部分と小数部分を区切るために使用します

  • カンマ - 3桁ごとに区切るために使用します

ただし、分析およびダッシュボードに実際に表示される区切り記号文字は、Oracle BI EEを実行している国および言語によって異なります。

次の表に、特定の国と言語の組合せの例を示します。この表に示されている例がすべてではなく、またこの例は執筆時点において正しいものです。

表示される書式 BI EEで使用する書式設定マスク 事前に定義されている国(言語)の区切り文字 この設定が通常使用される国(言語)

小数点: 123,45

桁区切り: 6.789

小数点: ###.##

桁区切り: #,###

小数点: , (カンマ)

桁区切り: . (ピリオド)

アルゼンチン(スペイン語)、デンマーク(デンマーク語)、エクアドル(スペイン語)、ドイツ(ドイツ語)、ギリシャ(ギリシャ語)、イタリア(イタリア語)およびリヒテンシュタイン(ドイツ語)

小数点: 123.45

桁区切り: 6.789

小数点: ###.##

桁区切り: #,###

小数点: . (ピリオド)

桁区切り: , (カンマ)

オーストラリア(英語)、エジプト(アラビア語)、グアテマラ(スペイン語)、イスラエル(ヘブライ語)、日本(日本語)、シンガポール(中国語)および米国(英語)

小数点: 123.45

桁区切り: 6'789

小数点: ###.##

桁区切り: #,###

小数点: . (ピリオド)

桁区切り: ' (アポストロフィ)

スイス(フランス語、ドイツ語およびイタリア語)

小数点: 123,45

桁区切り: 6 789

小数点: ###.##

桁区切り: #,###

小数点: , (カンマ)

桁区切り: (空白)

フィンランド(フィンランド語)、ポーランド(ポーランド語)およびスウェーデン(スウェーデン語)

セミコロンで区切られた個別のマスクをカスタム書式設定マスクに指定すれば、負とnullの両方の書式をオーバーライドできます。すべてが定義されたマスクは、positivemask;negativemask;nullmaskのようになります。例を参照してください。

  • nullマスクを省略すると、null値に対して空白が表示されます。

  • 負のマスクを省略すると、負のマスクに対して正のマスクが表示されます。

  • nullマスクを使用する場合は負のマスクを使用する必要があります。

  • すべて#のマスクを使用すると、値ゼロ(0)は空白として表示されます。

  • Excelでは、すべてが定義されたマスクは、positivemask;negativemask;zeromask;textのようになります。nullのマスクを使用する列をエクスポートした場合、nullのマスクはExcelでサポートされないため除外されます。また、Oracle BI EEではゼロのマスクがサポートされないため、Excelのゼロのマスクは使用されません。

例の図は、年と四半期ごとのアメリカの、前年収益の計算および四半期ごとの年平均成長の計算を含む収益の表を示しています。すべてのメジャー列には同じカスタム書式設定マスクが使用されており、メジャー計算に対してはテキストnullが表示されるように設定されています。「Null抑制の理解」を参照してください。この表の3つの列で使用されたカスタム書式設定マスクは"+"#0.000;"-"#0.000;"null"です。

  • 2桁の整数部にプラス記号が付いたマスクによって正数が表示されます。

  • 2桁の整数部にマイナス記号が付いたマスクによって負数が表示されます。

  • メジャーの値がnullの場合、nullという単語が表示されます。

  1. 書式設定を編集する分析を「分析」エディタの「基準」タブで開きます。

  2. 変更する列を追加するか見つけます。

  3. 「選択された列」ペインの列名の右にある「オプション」ボタンをクリックします。

  4. 「列のプロパティ」をクリックします。「列のプロパティ」ダイアログが表示されます。

  5. 「列のプロパティ」ダイアログの「データ書式」タブをクリックします。

  6. 「デフォルトのデータ書式のオーバーライド」チェック・ボックスを選択します。

  7. 「数値の取扱い」リストから「カスタム」を選択します。

  8. 「カスタムの数値書式」テキスト・ボックスの数値フィールドにマスクを入力して、「OK」ボタンをクリックします。

カスタム書式設定文字列

日付と時間のカスタム書式設定文字列は、タイムスタンプ、日付および時間を含む列または階層レベルを書式設定する追加オプションです。

カスタム書式設定文字列を列または階層レベルに設定するには、「列のプロパティ」ダイアログの「データ書式」タブにある「カスタムの日付書式」フィールドを使用するか(日付と時間フィールドの場合)、「カスタムの数値書式」フィールドを使用します(数値フィールドの場合)。

この項では、次の項目について説明します。

日付と時間フィールドに対するカスタム書式設定文字列

「列のプロパティ」ダイアログの「データ書式」タブの「カスタムの日付書式」フィールドに、列または階層レベルのカスタム書式設定文字列を設定することができます。

この項では、次の項目について説明します。

一般的なカスタム書式設定文字列

これらの文字列を使用してカスタムの時間または日付の書式設定を作成できます。

表に、一般的なカスタム書式設定文字列と、それによって表示される結果を示します。これらによって、日付と時間のフィールドをユーザーのロケールで表示できます。

一般的な書式設定文字列 結果

[FMT:dateShort]

ロケールの短い日付書式で日付を書式設定します。[FMT:date]とも入力できます。

[FMT:dateLong]

ロケールの長い日付書式で日付を書式設定します。

[FMT:dateInput]

システムで入力に対して許容される書式で日付を書式設定します。

[FMT:time]

ロケールの時間書式で時間を書式設定します。

[FMT:timeHourMin]

ロケールの時間書式で時間を書式設定しますが、秒を省略します。

[FMT:timeInput]

システムで入力に対して許容される書式で時間を書式設定します。

[FMT:timeInputHourMin]

システムで入力に対して許容される書式で時間を書式設定しますが、秒を省略します。

[FMT:timeStampShort]

[FMT:dateShort] [FMT:time]と入力するのと同じです。ロケールの短い日付書式で日付を書式設定し、ロケールの時間書式で時間を書式設定します。[FMT:timeStamp]とも入力できます。

[FMT:timeStampLong]

[FMT:dateLong] [FMT:time]と入力するのと同じです。ロケールの長い日付書式で日付を書式設定し、ロケールの時間書式で時間を書式設定します。

[FMT:timeStampInput]

[FMT:dateInput] [FMT:timeInput]と同じです。システムで入力に対して許容される書式で日付と時間を書式設定します。

[FMT:timeHour]

ロケールの書式で時間フィールドのみを書式設定します(8 PMなど)。

YYまたはyy

必要に応じて左側にゼロ詰めをして、年の最後の2桁を表示します(たとえば、2001の場合、01)。

YYYまたはyyy

必要に応じて左側にゼロ詰めをして、年を4桁で表示します(たとえば、0523)。

YYYYまたはyyyy

年を4桁で表示します(たとえば、2011)。

M

月の数値を表示します(たとえば、2月の場合、2)。

MM

1桁の月の場合は左側にゼロ詰めをして、月の数値を表示します(たとえば、2月の場合、02)。

MMM

ユーザーのロケールで月の略称を表示します(たとえば、Feb)。

MMMM

ユーザーのロケールで月のフルネームを表示します(たとえば、February)。

Dまたはd

月の通算日を表示します(たとえば、1)。

DDまたはdd

通算日が1桁の場合は左側にゼロ詰めをして、月の通算日を表示します(たとえば、01)。

DDDまたはddd

ユーザーのロケールで曜日の略称を表示します(たとえば、ThursdayのThu)。

DDDDまたはdddd

ユーザーのロケールで曜日のフルネームを表示します(たとえば、Thursday)。

DDDDDまたはddddd

ユーザーのロケールで曜日の最初の文字を表示します(たとえば、ThursdayのT)。

h

時間を12時間制で表示します(たとえば、2)。

H

時間を24時間制で表示します(たとえば、23)。

hh

時間が1桁の場合は左側にゼロ詰めをして、時間を12時間制で表示します(たとえば、01)。

HH

時間が1桁の場合は左側にゼロ詰めをして、時間を24時間制で表示します(たとえば、23)。

m

分を表示します(たとえば、7)。

mm

分が1桁の場合は左側にゼロ詰めをして、分を表示します(たとえば、07)。

s

秒を表示します(たとえば、2)。

文字列に、s.#やs.00などのように、小数点を含めることができます(#はオプションの桁数を示し、0は必須桁数を示します)。

ss

秒が1桁の場合は左側にゼロ詰めをして、秒を表示します(たとえば、02)。

文字列に、ss.#やss.00などのように、小数点を含めることができます(#はオプションの桁数を示し、0は必須桁数を示します)。

t

ユーザーのロケールで午前または午後を表す略語の最初の文字を表示します(たとえば、a)。

tt

ユーザーのロケールで午前または午後を表す略語を表示します(たとえば、pm)。

gg

ユーザーのロケールで年代を表示します。

ODBCカスタム書式設定文字列

ODBCを使用してカスタム書式設定文字列を作成できます。

表に、ODBCの標準タイプのカスタム書式設定文字列と、それによって表示される結果を示します。これらの文字列では、ODBC標準に従って日付と時間のフィールドを表示します。

ODBC書式設定文字列 結果

[FMT:dateODBC]

標準的なODBCのyyyy-mm-dd書式(4桁の年、2桁の月、2桁の日)で日付を書式設定します。

[FMT:timeODBC]

標準的なODBCのhh:mm:ss書式(2桁の時間、2桁の分、2桁の秒)で時間を書式設定します。

[FMT:timeStampODBC]

[FMT:dateODBC] [FMT:timeStampODBC]と入力するのと同じです。日付をyyyy-mm-dd書式で書式設定し、時間をhh:mm:ss書式で書式設定します。

[FMT:dateTyped]

dateという語を表示し、次に標準的なODBCのyyyy-mm-dd書式で日付を表示します。日付は、一重引用符文字(')内に表示されます。

[FMT:timeTyped]

timeという語を表示し、次に標準的なODBCのhh:mm:ss書式で時間を表示します。時間は、一重引用符文字(')内に表示されます。

[FMT:timeStampTyped]

timestampという語を表示し、次に標準的なODBCのyyyy-mm-dd hh:mm:ss書式でタイムスタンプを表示します。タイムスタンプは、一重引用符文字(')内に表示されます。

数値フィールドに対するカスタム書式設定文字列

数値フィールドに対してカスタム書式設定文字列を設定することで、データが正しく解釈されるようになります。

「列のプロパティ」ダイアログの「データ書式」タブにある「カスタムの数値書式」フィールドに、列または階層レベルのカスタム書式設定文字列を設定できます。

異なるデータ型の書式を適用する場合(たとえば、日付型書式を数値フィールドに適用する場合など)、実際の値が範囲を超えていると、書式が適用されず、かわりに元の値が表示されます。たとえば、書式[MMMM]を検討します。変換する元の値が13である場合、1年は12か月しかないので値が範囲を超えます。元の値13が月名に変換されずに表示されます。元の値が12である場合、カスタム書式を適用すると、値が12番目の月(つまり、「12月」)に変換されます。

この項では、次の項目について説明します。

整数フィールドに対するカスタム書式設定文字列

カスタム書式設定文字列を使用して月および曜日の値を表示できます。

表に、整数フィールドを扱う際に使用できるカスタム書式設定文字列を示します。これらによって、月の名前と曜日をユーザーのロケールで表示できます。

整数フィールドには、月または曜日を表す整数が含まれています。月の場合、1は1月を表し、2は2月を、12は12月を表します。曜日の場合、1は日曜日を表し、2は月曜日を、7は土曜日を表します。

整数フィールドの書式設定文字列 結果

[MMM]

ユーザーのロケールで月の略称を表示します。

[MMMM]

ユーザーのロケールで月のフルネームを表示します。

[DDD]

ユーザーのロケールで曜日の略称を表示します。

[DDDD]

ユーザーのロケールで曜日のフルネームを表示します。

時間への変換用のカスタム書式設定文字列

様々な期間を時間書式に変換できます。

表に、データを時間に書式設定するのに使用できるカスタム書式設定文字列を示します。これらの文字列は、次の種類のフィールドに使用できます。

  • 1日の始まり(午前0時)からの経過時間を表す整数または実数を含むフィールド。

  • 出力の書式設定が[FMT:timeHour]のフィールド。(この書式では、ロケールの書式で時間フィールドのみが書式設定されます(8 PMなど)。)

データ変換書式設定文字列 結果

[FMT:timeHour]

値が1日の始まりからの経過時間数を表すと見なし、時間数をhh表示(hhは時間数)に書式設定します。端数は値から除外されます。たとえば、2という値は2 AMと書式設定され、12.24という値は12 PMと書式設定されます。

[FMT:timeHour(min)]

値が1日の始まりからの経過分数を表すと見なし、分数をhh表示(hhは時間数)に書式設定します。端数は値から除外されます。たとえば、2という値は12 AMと書式設定され、363.10という値は06 AMと書式設定されます。

[FMT:timeHour(sec)]

値が1日の始まりからの経過秒数を表すと見なし、秒数をhh表示(hhは時間数)に書式設定します。端数の時間は値から除外されます。たとえば、600という値は12 AMと書式設定され、3600は1 AM、61214.30は5 PMと書式設定されます。

時間と分への変換用のカスタム書式設定文字列

様々な期間を時間と分の書式に変換できます。

次の表に、データを時間と分に書式設定するために使用できるカスタム書式設定文字列を示します。これらの文字列は、1日の始まり(午前0時)からの経過時間を表す整数または実数を含むフィールドに使用できます。

それらは、次の表に示されている[FMT:timeHourMin]書式での出力にも使用できます。(この書式では、ロケールの時間書式で時間が表示されますが、秒が省略されます。)

データ変換書式設定文字列 結果

[FMT:timeHourMin]

値が1日の始まりからの経過分数を表すと見なし、値をhh:mm表示(hhは時間数、mmは分数)に変換します。端数は値から除外されます。たとえば、12という値は12:12 AMと書式設定され、73は1:13 AM、750は12:30 PMと書式設定されます。

[FMT:timeHourMin(sec)]

値が1日の始まりからの経過秒数を表すと見なし、値をhh:mm表示(hhは時間数、mmは分数)に変換します。端数は値から除外されます。たとえば、60という値は12:01 AMと書式設定され、120は12:02 AM、43200は12:00 PMと書式設定されます。

[FMT:timeHourMin(hour)]

値が1日の始まりからの経過時間数を表すと見なし、時間数をhh:mm表示(hhは時間数、mmは残りの分数)に書式設定します。たとえば、0という値は12:00 AMと書式設定され、1.5は1:30 AM、13.75は1:45 PMと書式設定されます。

時間、分および秒への変換用のカスタム書式設定文字列

様々な期間を時間、分および秒の書式に変換できます。

表に、データの時間、分および秒への書式設定に使用できるカスタム書式設定文字列を示します。これらの文字列は、時間を表す整数または実数を含むフィールドに使用できます。

[FMT:time]書式での出力にも使用できます。「一般的なカスタム書式設定文字列」を参照してください。(この書式では、ロケールの時間書式で時間が表示されます。)

データ変換書式設定文字列 結果

[FMT:time]

値が1日の始まりからの経過秒数を表すと見なし、値をhh:mm:ss表示(hhは時間数、mmは分数、ssは秒数)に変換します。たとえば、60という値は12:01:00 AMと書式設定され、126は12:02:06 AM、43200は12:00:00 PMと書式設定されます。

[FMT:time(min)]

値が1日の始まりからの経過分数を表すと見なし、値をhh:mm:ss表示(hhは時間数、mmは分数、ssは秒数)に変換します。たとえば、60という値は1:00:00 AMと書式設定され、126は2:06:00 AM、1400は11:20:00 PMと書式設定されます。

[FMT:time(hour)]

値が1日の始まりからの経過時間数を表すと見なし、値をhh:mm:ss表示(hhは時間数、mmは分数、ssは秒数)に変換します。たとえば、6.5という値は6:30:00 AMと書式設定され、12という値は12:00:00 PMと書式設定されます。

期間の表示用のカスタム書式設定文字列

様々な期間を変換して継続時間を示すことができます。

次の表では、期間データを日、時間、分および秒に書式設定するために使用できる、カスタム書式設定文字列を示します。これらの文字列は、時間を表す整数または実数を含むフィールドに使用できます。

これにより、通話の時間など、期間を表示できるようになります。数値フィールドはDD:HH:MM:SSとして書式設定できます。

次の例に示すように、リテラル値を文字列に追加して、出力をさらにわかりやすくできます:

  • [duration][opt:dd"d":][opt:hh"h":]mm"m":ss"s"
  • 入力が15000の場合、出力は04h:10m:00s

この方法では、hours(時)minutes(分)およびseconds(秒)を表すリテラル値hmおよびsが出力に表示されます。

[opt:...]は、文字列のどこに指定してもそのフィールドがオプションになり、値がない場合は表示されません。上記の例では、[opt:dd]は日の値を意味しますが、値がないので表示されていません。

データ変換書式設定文字列 結果

[duration(sec)][opt:dd]:hh:mm:ss

合計秒数を期間として書式設定します。たとえば、期間の値16500.00は、04:35:00 (4時間35分0秒の期間)と表示されます。

opt:ddは日数を表示しますが、optに値がない場合は表示されません。

秒がデフォルトの時間単位です。

[duration(min)][opt:dd]:hh:mm:ss

合計分数を期間として書式設定します。たとえば、期間の値275.00は、04:35:00 (4時間35分0秒の期間)と表示されます。

opt:ddは日数を表示しますが、optに値がない場合は表示されません。

[duration(hour)][opt:dd]:hh:mm:ss

合計時間数を期間として書式設定します。たとえば、期間の値4.58は、04:35:00 (4時間34分48秒の期間)と表示されます。

opt:ddは日数を表示しますが、optに値がない場合は表示されません。

[duration(day)][opt:dd]:hh:mm:ss

合計日数を期間として書式設定します。たとえば、期間の値2.13は、02:03:07:12 (2日3時間7分12秒の期間)と表示されます。

opt:ddは日数を表示しますが、optに値がない場合は表示されません。