Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 12c (12.2.1.3.0) E90221-01 |
|
前へ |
次へ |
この章では、標準のレポート・スタイルの1つであるフォーム・レター・レポートについて学習します。この章の手順に従うと、図7-1に示すレポート出力を生成できます。
概要
フォーム・レター・レポートには、ボイラープレート・テキストに埋め込まれているデータベース値が含まれてます(ボイラープレート・テキストは、レポートが実行されるたびに、表示される任意のテキストとして定義できます)。このテキストは、Oracle Reportsで生成することも、手動で作成することも、ファイルからインポートすることもできます。
フォーム・レター・レポートは、異なる宛先に同じレターのコピーを複数印刷する場合に便利です。
フォーム・レター・レポートは、メール・ラベル・レポートと同様に、フォーム・レターのレイアウト・スタイルを備えた単純なレポートです。
データ・リレーションシップ
フォーム・レター・レポートでは、データ・リレーションシップに特別な制限はありません。
レイアウト
Oracle Reportsでは、デフォルトのフォーム・レター・レイアウト・スタイルが用意されています。このレイアウト・スタイルは、選択した列のフィールド名の先頭に、アンパサンド(&
)が付いたもので構成されます。アンパサンドは、それらのフィールドが非表示フィールドであり、ボイラープレート・オブジェクトと繰返し枠オブジェクトに組み込まれていることを示します。次に、レイアウトにレターのテキストを追加します。Oracle Reportsでは、1ページにつき1つのレコード(つまり1つのレター)が印刷されます。
フォーム・レター・レイアウトのデフォルトは非表示フィールドで、レイアウトには表示されますが、参照されるまで出力には表示されません。これを行うには、ペーパー・レイアウト・ビューで、アンパサンド(&
)を前に付けて名前を入力します。Oracle Reportsでは、参照は通常のフィールドとして扱われます。
一般に、フォーム・レターなどでボイラープレート・テキスト内にフィールドを埋め込む場合は、そのフィールドを非表示にし、必要に応じて参照するのが最良の方法です。これにより、フィールドの値としてテキストが流し込まれます。フィールドはレポート・レイアウトのデフォルトの場所と参照される場所の両方に表示できます。フィールドは、同じボイラープレート・テキストで何度でも参照できます。
使用例
このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。
レポート・ウィザードを使用したペーパー・レイアウトでのフォーム・レター・レポートの作成。このレポートには表示されるすべての列を選択する問合せが1つ含まれます。Oracle Reportsでは、グループや列など、その他の必要なオブジェクトがデフォルトですべて作成されます。
フォーム・レター・レポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダformletter
を開き、Oracle Reportsのサンプル・レポートformletter.rdf
を開きます。このファイルの開き方の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。