Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 12c (12.2.1.3.0) E90221-01 |
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この章では、単語でスペル表記された金額が記載されている請求書の出力を書式設定するレポートについて学習します。この章の手順に従うと、図31-1に示すレポート出力を生成できます。
概要
請求書の金額をスペル表記するには、PL/SQLファンクションを使用して金額をその構成要素の数字に分解した後、式列を使用して一連の単語を結合し、スペル表記された金額を作成します。
注意: この例の多くの概念は、次のサンプル・レポートで使用されています。
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データ・リレーションシップ
このレポートでは、リンクされた2つの問合せを使用します。最初の問合せでは請求書に必要な情報を取得し、2番目の問合せでは請求書のスタブに印刷する注文詳細情報を取得します。
作成する問合せの1つでは、スペル表記する数値がORDERS表のTOTAL列に格納されていると仮定します。スペル表記された数値のテキストは、Lookup表からフェッチされ、Thousands_text列、Thousands_Symbol列、Ones_text列およびDecimal_Text列に返されます。
レイアウト
このレポートでは、デフォルトのフォーム・スタイルを使用します。
使用例
この例では、レポート・ウィザードを使用して、基本的なレポート定義を作成します。請求書の金額をスペル表記するPL/SQLファンクションを作成します。また、請求書のドル金額を書式設定する式列も作成します。次に、空白の請求書イメージをインポートし、ペーパー・レイアウト・ビューおよびペーパー・デザイン・ビューのツールを使用して、請求書印刷レポートに最終的にどのように出力するかに応じてレポート内のフィールドを再配置します。これらのツールは、各請求書のスタブを作成する際にも使用します。
このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。
単純なフォーム・レポートを作成するためのレポート・ウィザードによるレポートの作成。
PL/SQLエディタとデータ・モデル・ビューを使用したスペル表記された請求書金額を返す式列の作成。
2番目の問合せを作成しそれらをリンクする、データ・モデル・ビューを使用した注文の品目を返す問合せの作成。
ペーパー・レイアウト・ビューを使用した請求書イメージのインポートと印刷用のフィールドの配置。このとき、空白の請求書イメージをインポートし、請求書と請求書のスタブの印刷に必要なフィールドを追加する。ペーパー・デザイン・ビューで空白の請求書イメージに新規フィールドを配置する。
ペーパー・デザイン・ビューを使用して請求書のスタブを作成し、レポート・ブロック・ウィザードを使用して注文詳細を表示する単純な表形式のレポートを作成する支払い情報および注文詳細情報を備えた請求書のスタブの作成。
金額がスペル表記されたレポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダspellcash
を開き、Oracle Reportsのサンプルspellcash.rdf
を開きます。このファイルの開き方の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。