プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Forms Oracle Forms 6iからOracle Forms 12cへのアップグレード
12c (12.2.1.3.0)
E90223-01
目次へ移動
目次

前へ
前へ
次
次へ

13 Java関連の問題

この章では、FormsアプリケーションでJava関連のコンポーネントを使用している場合のアップグレード手順について説明します。

この節の内容は以下のとおりです。

13.1 Javaプラグ可能コンポーネントおよびその他のカスタムJavaの使用

FormsアプリケーションがプラガブルJavaコンポーネント(PJC)およびJavaBeansを使用する場合に実行する必要がある手順。

プラガブルJavaコンポーネント(PJC)およびJavaBeansでは、oracle.ewtフレームワークの一部であるクラスが使用されます。Swingクラスまたはoracle.ewtクラスを使用するために、Oracleが提供するサンプルのPJCとJavaBeansが再コーディングされます。Oracle Formsにアップグレードするときは、同等の機能を確保するために実行する必要がある手順があります。

  • Oracle Forms Jarファイル(frmall.jar)には、Forms Javaクライアントに必要なEWTクラスのみが含まれています。したがって、Forms 6iで使用できたクラスが見つからないため、Forms 6iで使用されていたPJCは、Oracle Formsでの実行時に動作しない可能性があります。見つからないoracle.ewtクラスは、Oracle JDeveloperで提供されるewt.jarで使用可能になっています。

  • すべてのクライアント側Java Jarファイルには、信頼できる証明書で署名する必要があります。これには、カスタムPJC、Java Beansまたはその他のユーザー提供のカスタム・リソース(イメージ、オーディオ、ライブラリなど)用に作成されたJarが含まれますが、これに限定されません。

13.2 JDKのバージョンとフォントのレンダリングに関する問題

Formsアプリケーションをアップグレードする場合にJDKversionsおよびフォント・フェンダリングの問題を解決する手順。

FormsアプリケーションをJDK 1.1からJDK 1.3以降にアップグレードする場合、フォントの高さが変更されることがあります。これは、フォントをレンダリングするコードがJDK 1.1からJDK 1.3への移行で大幅に変更されているためです。これらの変更の結果、同じサイズの論理フォントの高さがJDK 1.3では大きくなっています。たとえば、サイズが12ポイントのダイアログ・フォントの高さは、JDK 1.1では15ポイントですが、JDK 1.3では17ポイントになります。

Formsアプリケーションでは、フォント・サイズの変更がラベルに影響して、テキスト・フィールドでオーバーラップする可能性があります。対応策の1つとして、次のアプレット・パラメータを"yes"に設定する方法があります。

<PARAM NAME = "mapFonts" VALUE = "yes" >

この変更を行った後で、フォント・サイズの表示をチェックして、適切であるかどうかを確認します。この対応策で適切なフォント・サイズにならなかった場合は、フォームを修正します。

別の対応策として、フォントが指定されていない場合に、Registry.datのデフォルトのフォント名とサイズを使用する方法があります。registry.datのデフォルトのフォントは、サイズが900のDialogです。このフォントのサイズは、registry.datファイルでさらに小さい値に修正できます。フォントが指定されていない場合は、フォームを修正せずに問題に対処できます。ただし、この方法を使用するとアプリケーション全体のフォント・サイズが変更されるため、注意が必要です。