Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 12c (12.2.1.3.0) E90222-01 |
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Reports Serverを実行する最善の方法は、Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)による方法です。ノード・マネージャにより、Oracle HTTP Server、Oracle WebLogic ServerプロセスおよびOracleAS Reports Servicesの初期化、メンテナンスおよび停止を一元化したメカニズムが実現されます。ノード・マネージャによりReports Serverを構成する方法の詳細は、第7.8項「ノード・マネージャのReportsプロセス管理を使用したReports Serverの構成」を参照してください。
重要: なんらかの理由でReports Serverが応答しなくなった場合、ノード・マネージャは自動的に再起動します。Oracle Reportsでは、Reports ServerをWindowsサービスとして実行する方法がサポートされなくなりました( WindowsサービスとしてReports Serverを実行する方法の廃止の詳細は、OTN (Oracle Technology Network)にある『A Guide to Functional Changes Between Oracle Reports 6i and 10g』を参照してください。 |
Reports Serverを起動および停止するには、次のUNIXコマンドを使用してください。
$DOMAIN_HOME/bin/startComponent.sh reports_server_name
$DOMAIN_HOME/bin/stopComponent.sh reports_server_name
Reports Serverをノード・マネージャを使用して実行しない場合、以前からある次の方法でReports Serverを実行できます。
インプロセス・サーバーの起動(WindowsおよびUNIX)
コマンドラインからのReports Serverの起動(WindowsおよびUNIX)
Reports Serverの停止
重要: 前述のとおり、Oracle Reports 10gリリース2 (10.1.2)から、WindowsサービスとしてのReports Serverの実行はサポートされなくなりました。 |
Reports Serverをインプロセス・サーバー(デフォルトの構成)として使用している場合、レポート実行リクエストを送信するとインプロセス・サーバーが起動されます。ただし、コマンドラインを介してリクエストを送信する場合、最初にレポート実行URLまたはWebコマンドURLを使用してサーブレットを起動する必要があります。サーブレットの起動に成功した場合は、インプロセス・サーバーの起動も成功したことになります。
URLからインプロセス・サーバーを直接起動するには、Webブラウザで次のように入力します。
http://your_machine_name:your_port_num/reports/rwservlet/startserver
Reports Serverをコマンドラインから起動する際は、事前にCOMPONENT_CONFIG_PATH
環境変数を次のように設定しておく必要があります。
COMPONENT_CONFIG_PATH=${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/components/ReportsServerComponent/<reports_server_name>
WindowsでReports Serverをスタンドアロン・サーバーとして起動するには、次のコマンドを使用します。
rwserver server=server_name
サーバーを起動する際に、ダイアログ・ボックスやメッセージを表示しない場合は、コマンドライン・キーワードBATCH
を追加します。
rwserver server=server_name batch=yes
UNIXでは、次の構文を使用してこのコマンドを実行できます。
rwserver.sh server=server_name
または
rwserver.sh server=server_name batch=yes
注意: コマンドラインからReports Serverを起動する前に、Reports Serverがまだ存在しない場合は作成してください。Reports Serverの作成の詳細は、第7.8.4項「新規Reports Serverコンポーネント・タイプの作成」を参照してください。 |
シェル・スクリプトがPATH
環境変数でアクセスできれば、このコマンドは任意のディレクトリから実行できます。
WindowsおよびUNIXでReports Serverを停止するには、次のようにいくつかの方法があります。
Windowsでrwserver実行可能ファイルを使用してReports Serverを実行している場合や、UNIXでシェル・スクリプトのrwserver.sh
を使用してReports Serverを実行している場合は、「Reports Server」ダイアログ・ボックスの「停止」をクリックします。
Reports Servletを介してReports Serverをインプロセス・サーバーとして実行している場合は、次のURLを発行します。
http://your_host_name:port_number/reports/rwservlet/stopserver?authid=admin_user/admin_password
WindowsまたはUNIXでReports Serverをコマンドラインから実行している場合は、Reports Serverの停止方法に応じて、次のいずれかのコマンドを使用します。
注意: UNIXでは、rwserverのかわりにrwserver.shを使用します。 |
サーバーを停止する際は、COMPONENT_CONFIG_PATH
環境変数を次のように設定しておく必要があります。
COMPONENT_CONFIG_PATH=${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/components/ReportsServerComponent/<reports_server_name>
サーバーを正常に停止(保留中のジョブを終了してから停止)するには、次のコマンドを実行します。
rwserver server=server shutdown=normal authid=username/password
サーバーをただちに停止(保留中のジョブを終了せずに停止)するには、次のコマンドを実行します。
rwserver server=server shutdown=immediate authid=username/password
関連メッセージを表示せずにサーバーを停止するには、次のコマンドを実行します。
rwserver server=server shutdown=normal authid=username/password batch=yes
rwserverコマンドで使用されるキーワードの詳細は、付録A「コマンドライン・キーワード」を参照してください。
注意: authid は、Reports Serverの管理ユーザー名およびパスワードです。Oracle Reportsのデフォルトのセキュリティでは、Oracle Platform Security Servicesによる標準ベースのJava EEセキュリティ・モデルを基盤としています。セキュアでないReports Serverの場合、このユーザーは、identifier要素内で定義されます。セキュアでないReports Serverをコマンドラインから停止する方法を、次で説明します。 |
rwserver.sh
またはrwrqv.sh
を使用してセキュアでないReports Serverをコマンド・ラインから停止またはシャットダウンする場合は、有効なAUTHIDを指定する必要があり、この値はサーバー構成ファイルのidentifier
要素に設定された値と一致している必要があります。ただし、identifier
要素は、Oracle Application Serverのインストール時、Reportsを構成する際に設定され、Reports Serverによって暗号化されています。このidentifier要素は任意の値に変更できます。'identifier'を変更するには、次の手順を実行します。
セキュアでないReports Serverのserver_name.conf
構成ファイルで、identifier要素を変更してusername/password
を指定し、encrypted
属性をnoに設定します。例:
<identifier encrypted="no">scott/tiger</identifier>
Reports Serverを手動でいったん停止してから再起動し、server_name.confファイルに行った変更を有効にします。
注意: 構成の変更を有効にするには、Reports Serverを再起動する必要があります。 |
これで、Reports Serverで、identifier要素のusername/password値が暗号化されます。Reports Serverでserver_name.confファイルの変更内容が読み取られると、次のコマンドが正常に実行されます(username/passwordがscott/tiger
であることが前提)。
./rwserver.sh server=server_name shutdown=normal authid=scott/tiger ./rwrqv.sh server=server_name shutdown=normal authid=scott/tiger