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Oracle® Fusion Middleware Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護
12c (12.2.1.3.0)
E92000-01
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5 セキュリティ管理

この章では、アプリケーション・セキュリティを管理するために実行する主要なタスクと、それらのタスクを完了するために使用するツールについて説明します。

内容は次のとおりです。

OPSS管理: 主な手順

アプリケーション・セキュリティ管理は、次の主要なタスクで構成される反復プロセスです。

  • アプリケーションのパッケージ化およびデプロイ

  • アプリケーション・ロールおよびユーザーの管理

  • アプリケーション・ポリシーおよびシステム・ポリシーの管理

  • アプリケーション資格証明の管理

  • アプリケーションの鍵および証明書の管理

  • 監査の管理

セキュリティ管理ツール

セキュリティを管理するには、次のツールのいずれかを使用します。

  • Oracle WebLogic Server管理コンソール

  • Fusion Middleware Control

  • WebLogic Scripting Tool(WLST)

  • Oracle Entitlements Server(OES)

使用するツールは、データのタイプおよびストアの種類によって決まります。

OPSSでは、サーバー・ファイルの自動バックアップおよび自動リカバリはサポートされません。すべてのサーバー構成ファイルを定期的にバックアップすることをお薦めします。バックアップの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のバックアップとリカバリの概要を参照してください。

ユーザーおよびグループ

ドメインでWebLogic Server Default Authenticatorを使用してアイデンティティを格納する場合は、WebLogic Server管理コンソールを使用して、格納したデータを管理します。このデータには、ユーザーおよびロールAPIでアクセスし、ユーザー・プロファイル属性を問い合せたり、ユーザーまたはグループに追加属性を挿入したりできます。

ドメインでデフォルト・オーセンティケータを使用する場合、アプリケーションでユーザーおよびロールAPIを使用してアイデンティティ・データにアクセスするためには管理サーバーが稼働している必要があります。そうではなく、デフォルト・オーセンティケータとは異なるLDAPサーバーを使用する場合は、そのLDAPサーバーのユーティリティを使用してユーザーとグループを管理します。

ポリシー、資格証明、キーおよび証明書

ポリシー、鍵、資格証明および証明書は、同じ種類の記憶域(ファイル、LDAPまたはDB)に格納されます。これらのアーティファクトを管理するためのツールは次のとおりです。

  • WebLogic Server管理コンソール(アイデンティティの場合)

  • Fusion Middleware Control、WLSTまたはOES (ポリシーおよび資格証明の場合)

  • WLST (鍵および証明書の場合)

ポリシー、資格証明または鍵を変更した場合は、サーバーの再起動が不要です。jps-config.xmlファイルを変更した場合は、サーバーの再起動が必要です。

関連項目:

『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareの管理のスタート・ガイド

Fusion Middleware Controlを使用したセキュリティ・プラクティス

この項では、OPSSのセキュリティ関連の操作についてのみ説明します。他のセキュリティの管理操作については、『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のWebLogic Serverのセキュリティを参照してください。

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control (Fusion Middleware Control)を使用して、次の操作を行います。

  • インストール後、アプリケーションをデプロイする前に、セキュリティ・ストアを再関連付けします。

  • インストール後、アプリケーションをデプロイする前に、OPSSのプロパティを定義します。

  • アプリケーションのデプロイ時に、アプリケーション・ポリシーおよび資格証明からセキュリティ・ストアへの自動的な移行を構成します。

  • アプリケーションのデプロイ後、次を実行します。

    • アプリケーション・ポリシーの管理。

    • 資格証明の管理。

    • ユーザーとグループの管理。

    • アプリケーション・ロールからユーザー、グループおよびアプリケーション・ロールへのマッピングの指定。

  • ドメインのシステム・ポリシーを管理します。

  • ドメインのOPSSプロパティを管理します。

WebLogic Server管理コンソールを使用したセキュリティ・プラクティス

WebLogic Server管理コンソールを使用して、次を実行します。

  • WebLogicサーバーの起動および停止。

  • WebLogicサーバーおよびドメインの構成。

  • アプリケーションのデプロイ。

  • フェイルオーバー・サポートの構成。

  • WebLogic ServerドメインおよびWebLogic Serverレルムの構成。

  • WebLogic Server認証プロバイダの管理。

  • Microsoftクライアント、WebブラウザおよびHTTPクライアントでのシングル・サインオンの有効化。

  • 管理ユーザーおよび管理ポリシーの管理。

関連項目:

『WebLogic Scripting Toolの理解』の既存のWebLogicドメインの構成

『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』の「WebLogic Serverデプロイメントについて」

『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のクラスタのフェイルオーバーとレプリケーション

『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動および停止

WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのサーバーおよびリソースの保護

WLSTを使用したセキュリティ・プラクティス

WebLogic Server管理コンソールを使用して実行するセキュリティ構成タスクはすべて、ドメイン構成およびアプリケーション・デプロイメントを含め、WLSTを使用しても実行できます。

Java仮想マシン(JVM)インスタンスは、最大でも1つのjps-config.xmlファイルを指します。インスタンス内でコールされるあらゆるWLSTコマンドでは、次のコマンドに渡された構成場所に関係なく、最初に取得された構成ファイルを使用します。

関連項目:

『インフラストラクチャ・セキュリティWLSTコマンド・リファレンス』

OESを使用したセキュリティ・プラクティス

OESには、次の機能を含め、認証を構成および管理するための機能が多数用意されています。

  • アプリケーション・ロールおよびロール階層の検索。

  • アプリケーション・ポリシーおよびロール階層の管理。

  • ロール履歴の表示。

  • アプリケーション・ロール・マッピングの管理。

OESの詳細は、『Oracle Entitlements Serverの管理』のOracle Entitlements Serverの概要