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Oracle® Fusion Middleware Oracle Platform Security Services REST API
12c (12.2.1.3.0)
E91957-01
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1 OPSS REST APIについて

この項では、Oracle Platform Security Services (OPSS)の管理のためのOracle Fusion Middleware Representational State Transfer (REST) APIについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

OPSS REST APIの概要

OPSS REST APIにより、RESTインタフェースを介してコアなOPSS機能にアクセスできるようになります。このREST APIにより、様々な言語およびプラットフォームでOPSSサービスが使用できます。さらに、APIによって、対応する言語固有のAPIが実装されるのを待つことなくアプリケーションで新しい機能を使用する柔軟性も提供されます。

このリファレンスで説明しているサービスには、次のサービスが含まれます。

  • 登録サービス – クライアントをOPSSに登録するために使用するサービス。その他のサービスを使用するには、クライアントをOPSSに登録する必要があります。「OPSSクライアントの登録」を参照してください。

  • 資格証明サービス – 資格証明の作成および表示に使用されるサービス。「資格証明ストアでの資格証明の管理」を参照してください。

  • キーストア・サービス – キーストアの管理に使用されるサービス。「キーストアの管理」を参照してください。

  • トラスト・サービス – トラスト・トークンの作成および検証に使用されるサービス。「トラスト・トークンの作成および検証」を参照してください。

  • 認可サービス – ポリシー決定ポイント・システムを使用してリソースへのアクセスを認可するのに使用されるサービス。「アクセスの認可」を参照してください。

    注意:

    OPSS REST APIサービスをデプロイするには、ドメインにOPSS RESTサービス・アプリケーション・テンプレートが含まれる必要があります。ドメインを作成する際にこのテンプレートを選択することも、既存のドメインを拡張してそれを含めることもできます。詳細は、以下のトピックを参照してください。

    • 構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成の、Fusion Middlewareドメインの構成

    • ドメイン・テンプレート・リファレンスのOracle OPSS RESTサービス・アプリケーション・テンプレートの詳細

OPSSリソースの一般URL構造

セキュリティの管理には、次のURLを使用します。

https://host:port/opss/v2/resource

各要素の意味は次のとおりです。

  • host:port: Oracle Fusion Middlewareを実行しているホストおよびポート。

  • resource: RESTリソースを定義する相対パス。使用可能なリソースはこのガイドの中で説明しています。各リソースを定義するWeb Application Definition Language (WADL)ドキュメントにアクセスするには、URLでapplication.wadlを指定します。次に例を示します。

    https://host:port/opss/v2/application.wadl
    

RESTリソースの認証

Oracle Fusion Middleware RESTリソースにHTTPでアクセスし、Oracle WebLogic Server管理者のユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

たとえば、cURLを使用して認証するには、-u cURLオプションを使用してユーザー名とパスワードを渡します。

curl -i -X GET -u username:password https://myhost:7001/opss/v2/keystore

リクエスト本文でデータを送信しないGETおよびDELETEメソッドでは、キーストアまたはキーがパスワードで保護されている場合、カスタム・ヘッダーで、Base64で暗号化されたキーストアおよびキーのパスワードを渡す必要があります。次に例を示します。

curl -i -X DELETE -u username:password -H keystorePassword:cHdkMQ== -H keyPassword:bXlQd2Qy  https://myhost:7001/opss/v2/keystoreservice?"stripeName=myStripe&keystoreName=myKeystore"

OPSS RESTによるHTTPメソッドの使用

OPSS RESTエンドポイントでは、標準HTTPセマンティクスをサポートします。

RESTメソッド タスク

GET

RESTリソースに関する情報を取得します。

POST

RESTリソースを追加します。

PUT

RESTリソースを更新します。

DELETE

RESTリソースを削除します。

HTTPメソッドのHTTPステータス・コード

この項で説明されているリソースの操作に使用されるHTTPメソッドは、次のHTTPステータス・コードのいずれかを返します。

HTTPステータス・コード 説明

200 OK

リクエストは正常に完了しました。ステータス200は、GETまたはPOSTメソッドが成功した場合に返されます。

201 Created

要求が満たされ、新規リソースが作成されます。レスポンスには、新たに作成されたリソースの正規のURIを含むLocationヘッダーが含まれています。

ステータス201は、同期リソースの作成、またはレスポンスが返される前に完了した非同期リソースの作成から返されます。

202 Accepted

要求の処理は受け入れられましたが、処理は完了していません。要求は、実際に処理される時に拒否される可能性があるため、最終的に処理されない場合もあります。

非同期(__detached=true)リソースの作成(アプリケーションのデプロイ時など)または更新(アプリケーションの再デプロイ時など)を指定した場合、操作がまだ進行中である場合に202が返されます。__detached=falseの場合、基本となる操作が適切な時間内に完了しない場合に202が返されることがあります。

クライアントは、レスポンスに含まれるジョブ・リソースのLocationヘッダーを調べて、ジョブが終了した時期を確認する必要があります。ジョブの現在の状態を表すエンティティも返されます。

400 Bad Request

情報が欠落しているか不適切であるため(入力フィールドの検証エラー、必須値の欠落など)、リクエストを処理できませんでした。

401 Unauthorized

リクエストが認可されていません。このリクエストに認証資格証明がないか、または無効です。

403 Forbidden

ユーザーを認証できません。ユーザーにはこのリクエストを実行する権限がありません。

404 Not Found

リクエストには、存在しないリソースURIが含まれています。

405 Method Not Allowed

リクエストに指定されたHTTP動詞(DELETEGETPOSTPUT)は、このリクエストURIではサポートされていません。

406 Not Acceptable

このリクエストによって識別されたリソースは、リクエストのAcceptヘッダーのいずれかのメディア・タイプに対応する表現を生成できません。たとえば、クライアントのAcceptヘッダーがXMLを返すように要求しているが、リソースとして返すことができるのはJSONのみである場合。

415 Not Acceptable

クライアントのContentTypeヘッダーが正しくありません(たとえば、クライアントがXMLでリクエストを送信しようとしたが、リソースがJSONのみを受理できる場合)。

500 Internal Server Error

サーバーに予期せぬ状態が発生し、リクエストを処理できませんでした。

503 Service Unavailable

サーバーが一時的に高負荷の状態にあるかメンテナンス中であるため、リクエストを処理できません。Oracle WSM REST Webアプリケーションは現在実行されていません。