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Oracle® Fusion Middleware Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理
12c (12.2.1.3.0)
E90181-03
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A Oracle Web Servicesのセキュリティおよびポリシー注釈

Webサービスのセキュリティおよびポリシー注釈は、Oracle Webサービスで高度な機能を保護し、有効にする際に使用できます。

この付録では、Webサービス・セキュリティおよびポリシー注釈について説明しており、次の項があります。

A.1 Webサービスのセキュリティおよびポリシー注釈について

Oracle Webサービスのプログラミング・モデルでは、JDKメタデータ注釈が使用されます。

JDKメタデータ注釈については、次のテクニカル・ノートで説明されています。

http://docs.oracle.com/javase/7/docs/technotes/guides/language/annotations.html

詳細は、次の場所にあるJSR 175を参照してください。

http://www.jcp.org/en/jsr/detail?id=175

このプログラミング・モデルでは、注釈付きのJavaファイルを使用してWebサービスの形状や特性を作成します。

使用可能な注釈の詳細は、Oracle Infrastructure Web ServicesのためのJava APIリファレンスを参照してください。OWSMの事前定義済ポリシーの詳細は、Oracle Web Services Managerの事前定義済ポリシーを参照してください。

A.2 Webサービスのセキュリティおよびポリシー注釈のサマリー

Webサービスのセキュリティおよびポリシー注釈は、Oracle Webサービスで高度な機能を保護し、有効にします。

表A-1は、この付録で説明しているWebサービスのセキュリティおよびポリシー注釈の概要を示しています。「設計時におけるWebサービスおよびクライアントへのポリシーのアタッチの理解」で説明しているように、この表は、Webサービス・クライアントのサブセットにポリシーをアタッチする際に使用可能な、対応するWebサービス機能クラスも示しています。

表A-1 Oracle Web Servicesのセキュリティおよびポリシー注釈

注釈 説明

@Addressing

SOAP 1.1/HTTPバインディングとSOAP 1.2/HTTPバインディングのいずれかでWS-Addressingを使用することを指定します。

@AtomicTransaction

Webサービスのアトミック・トランザクションを有効にします。

@buffering

Webサービスのバッファリングを有効にします。

@CacheBinaryContent

コンテンツのバイナリ・キャッシュを有効にして、構成します。

@CallbackManagementPolicy

クライアント・コールバック・サービスに非同期レスポンスを送信するときに管理ポリシーをアタッチします。

@CallbackMtomPolicy

クライアント・コールバック・サービスに非同期レスポンスを送信するときにMTOMポリシーをアタッチします。

@CallbackPolicySet

コールバック・サービスに接続される非同期Webサービスのコールバック・クライアントに、1つ以上のポリシー・セットをアタッチします。

@CallbackSecurityPolicy

クライアント・コールバック・サービスに非同期レスポンスを送信するときにセキュリティ・ポリシーをアタッチします。

@FastInfosetCallbackClient

コールバック・サービスに接続される非同期Webサービスのコールバック・クライアントで、Fast Infosetを有効にして、構成します。

@FastInfosetClient

Webサービス・クライアント上のFast Infosetを有効にして、構成します。

@FastInfosetService

WebサービスのFast Infosetを有効にします。

@JMSTransportClient

JAX-WS Webサービス・クライアントについて、SOAP over JMSトランスポートを有効化および構成します。

@JMSTransportService

JAX-WS Webサービスについて、SOAP over JMSトランスポートを有効化および構成します。

@ManagementPolicy

管理ポリシーをWebサービスにアタッチします。

@MaxRequestSize

Webサービスに送信可能なリクエスト・メッセージの最大サイズをバイト単位で構成します。

@MEXRequestProcessingService

メタデータの交換を有効にします。

@MTOM

Webサービスでのメッセージ転送最適化メカニズム(MTOM)の使用を有効にします。

@MTOMEncodeFaultService

MTOMが有効になっている場合の、MTOM対応SOAPフォルト・メッセージの作成を有効にします。

@MtomPolicy

MTOMポリシーをWebサービスにアタッチします。

@ OAuth1クライアント・ポリシー 静的に生成されたコンシューマおよびアクセス・トークンを使用してアプリケーションがTwitter APIを使用できる管理ポリシーをアタッチします。

@Persistence

Webサービスに、セキュア通信セッション永続性メカニズムを構成します。

@PolicyReference

サブジェクトに単一ポリシーをアタッチし、オプションで構成プロパティ値をオーバーライドします。

@PolicySet

一連のポリシー参照を定義し、オプションでスコープのない構成プロパティ値をオーバーライドします。

@POXHttpBindingService

ユーザー定義のjavax.xml.ws.Provider<T>.invokeメソッドによって処理される非SOAP XMLメッセージをエンドポイントで受信できるようにします。

@Property

1つ以上のポリシーの構成のオーバーライドに使用できる単一プロパティを指定します。

@ReliabilityPolicy

信頼できるメッセージング・ポリシーoracle/wsrm10_policyまたはoracle/wsrm10_policyをWebサービスにアタッチします。

@ReliableMessaging

oracle/reliable_messaging_policyポリシーをWebサービスにアタッチします。

@RequestProcessingService

Webサービス・エンドポイントを有効にします。

@SchemaValidation

スキーマに対するリクエスト・メッセージの検証を有効にします。

@SecurityPolicies (Oracle Infrastructure Web Services)

oracle.webservices.annotations.SecurityPolicy注釈の配列を指定します。

@SecurityPolicies (Java EE Webサービス)

weblogic.wsee.jws.jaxws.owsm.SecurityPolicy注釈の配列を指定します。

@SecurityPolicy (Oracle Infrastructure Web Services)

リクエストまたはレスポンスSOAPメッセージにセキュリティ・ポリシーをアタッチします。

@SecurityPolicy (Java EE Webサービス)

リクエストまたはレスポンスSOAPメッセージにセキュリティ・ポリシーをアタッチします。

@SOAPRequestProcessingService

Webサービス・エンドポイントでのSOAPリクエストの処理を有効にします。

@TestPageProcessingService

Webサービス・テスト・クライアントを有効にします。

@WSDLRequestProcessingService

WebサービスのWSDLを有効にします。

@WSLoggingLevel

Webサービス・エンドポイントの診断ログのログ・レベルを設定します。

A.3 Webサービスのセキュリティおよびポリシー注釈のリスト

Oracle Webサービスには、次のセキュリティおよびポリシー注釈が含まれています。

A.3.1 @Addressing

javax.xml.ws.soap.Addressing注釈は、SOAP 1.1/HTTPバインディングとSOAP 1.2/HTTPバインディングのいずれかでWS-Addressingを使用することを指定します。

A.3.1.1 @Addressingの属性

次の表は、javax.xml.ws.soap.Addressing注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-2 javax.xml.ws.soap.Addressing注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

エンドポイントでWS-Addressingをサポートするかどうかを指定するブール値。

true

required

WS-Addressingヘッダーが受信メッセージに存在する必要があるかどうかを指定するブール値。

false

responses

エンドポイントで、匿名、非匿名、すべてのタイプのレスポンスのいずれを使用する必要があるかを指定する値。有効な値は、javax.xml.ws.soap.AddressingFeature.Responsesによって定義され、次のものがあります。

  • ALL

  • ANONYMOUS

  • NON_ANONYMOUS

ALL

A.3.1.2 @Addressingの例

@Addressing(
    enabled = true,
    required = true,
    responses = AddressingFeature.Responses.ALL
)

A.3.2 @AtomicTransaction

com.oracle.webservices.api.tx.at.AtomicTransaction注釈は、Webサービスのアトミック・トランザクションを有効にします。

詳細は、『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のWebサービスのアトミック・トランザクションの使用に関する項を参照してください。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.2.1 @AtomicTransactionの属性

次の表は、com.oracle.webservices.api.tx.at.AtomicTransaction注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-3 com.oracle.webservices.api.tx.at.AtomicTransaction注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

機能を有効にするかどうかを指定するブール値。

true

flowType

Webサービスアトミック・トランザクション調整コンテキストがトランザクション・フローとともに渡されるかどうか。

有効な値は、com.oracle.webservices.api.tx.at.AtomicTransactionFlowTypeによって定義され、次のものがあります。

  • MANDATORY

  • NEVER

  • SUPPORTS

有効な値の詳細は、『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のWebサービスのアトミック・トランザクションの構成に関する項を参照してください。

SUPPORTS

version

SOAサービスまたはSOA参照に対してサポートされているWebサービス・アトミック・トランザクション調整コンテキストのバージョン。SOA参照の場合、アウトバウンド・メッセージに使用されるバージョンのみを指定します。トランザクション全体で同じ値を指定する必要があります。

有効な値は、com.oracle.webservices.api.tx.at.AtomicTransactionVersionによって定義され、次のものがあります。

  • DEFAULT

  • WSAT10

  • WSAT11

  • WSAT12

有効な値の詳細は、『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のWebサービスのアトミック・トランザクションの構成に関する項を参照してください。

DEFAULT

A.3.2.2 @AtomicTransactionの例

@AtomicTransaction(
    enabled=true,
    flowType = AtomicTransactionFlowType.MANDATORY,
    version= AtomicTransactionVersion.DEFAULT)

A.3.3 @Buffering

com.oracle.webservices.api.Buffering注釈は、Oracle Infrastructure Webサービスのバッファリングを有効にします。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

バッファリングされたWebサービス上の操作が呼び出されると、その呼出しを表すメッセージがJMSキューに格納されます。WebLogic Serverは、このバッファリングされたメッセージを非同期に処理します。メッセージがまだキュー内にある間にWebLogic Serverがダウンした場合、WebLogic Serverが再起動するとすぐに処理されます。

次に例を示します。

@Buffering(
    enabled=true,
    requestQueueEnabled=true)

次の表に、com.oracle.webservices.api.Buffering注釈に渡すことができる属性を定義します。

表A-4 com.oracle.webservices.api.Buffering注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

requestQueueConnectionFactoryJNDIName

リクエスト・メッセージ・バッファリングに使用する接続ファクトリのJNDI名。この値のデフォルトは、サーバーで定義されているデフォルトのJMS接続ファクトリです。

サーバーによって定義されたデフォルトのJMS接続ファクトリ

requestQueueEnabled

リクエスト・キューが有効かどうかを指定するフラグ。

false

responseQueueName

リクエスト・バッファリング・キューのJNDI名。

""

requestQueueTransactionEnabled

リクエスト・バッファリング・キューのメッセージを格納および取得するときにトランザクションを使用するかどうかを指定するフラグ。

false

responseQueueConnectionFactoryJNDIName

レスポンス・メッセージ・バッファリングに使用する接続ファクトリのJNDI名。

サーバーによって定義されたデフォルトのJMS接続ファクトリ

responseQueueEnabled

レスポンス・キューが有効かどうかを指定するフラグ。

false

responseQueueName

レスポンス・バッファリング・キューのJNDI名。

""

responseQueueTransactionEnabled

レスポンス・バッファリング・キューのメッセージを格納および取得するときにトランザクションを使用するかどうかを指定するフラグ。

false

retryCount

JMSキューが、操作が正常に呼び出されるまでWebサービスの実装にメッセージの配信を試みる回数。

3L

retryDelay

バッファリングされたリクエストとレスポンスの再試行の間隔。この値は、retryCountが0より大きいときにのみ適用されます。

指定する値はXMLスキーマの期間を表す字句形式(PnYnMnDTnHnMnS)に従った正の値でなければなりません。ここで、nYは年数、nMは月数、nDは日数を表し、Tは日付/時刻のセパレータ、nHは時間数、nMは分数、nSは秒数を表します。

P0DT30S (30秒)

A.3.4 @CacheBinaryContent

com.oracle.webservices.api.CacheBinaryContent注釈は、コンテンツのバイナリ・キャッシュを有効にして、構成します。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.4.1 @CacheBinaryContentの属性

次の表は、com.oracle.webservices.api.CacheBinaryContent注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-5 com.oracle.webservices.api.CacheBinaryContent注釈の属性

属性 説明 デフォルト

arg1

次のいずれかの値を定義するブール値。

  • modeBINARYに設定した場合、この引数は必要ありません。

  • modeFILEに設定した場合は、一時ファイルの格納先のディレクトリをarg1に指定します。

  • modeBLOBに設定した場合は、DBMS接続のURLを指定します。

"java.io.tmpdir"

enabled

機能を有効にするかどうかを指定するブール値。

true

mode

OraSAAJのXTIスケーラブルDOMのランタイム要件を指定する値。有効な値は、com.oracle.webservcies.api.CacheBinaryContentModeによって定義され、次のものがあります。

  • BINARY: 最速の方法ですが、メモリーが最も大量に消費されます。本番環境にはお薦めしません。

  • FILE: 推奨される方法です。ドキュメントごとに1つの一時ファイルを指定します。一時ファイルの格納先のディレクトリをarg1として指定する必要があります。

  • BLOB: 最も遅い方法です。DBMS接続のURLをarg1として指定する必要があります。

BINARY

A.3.4.2 @CacheBinaryContentの例

@CacheBinaryContent(
    enabled=true,
    mode= CacheBinaryContentMode.FILE,
    arg1="/mytempdir")

A.3.5 @CallbackManagementPolicy

oracle.webservices.annotations.CallbackManagementPolicy注釈は、クライアント・コールバック・サービスに非同期レスポンスを送信するときに管理ポリシーをアタッチできるようにします。

『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』の非同期Webサービスの開発に関する項で説明しているように、この注釈は、oracle.webservices.annotations.async.AsyncWebService注釈が注釈付けされる非同期Webサービス実装クラスに適用されます。

注意:

この注釈は非推奨になりました。@CallbackPolicySetで説明しているように、oracle.wsm.metadata.annotation.CallbackPolicySet注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.5.1 @CallbackManagementPolicyの属性

次の表に、oracle.webservices.annotations.async.CallbackManagementPolicy注釈に渡すことができる属性を定義します。

表A-6 oracle.webservices.annotations.async.CallbackManagementPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

value

WS-Policyファイルの取得元の場所。Web上のWS-PolicyファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。WS-Policyファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""

A.3.5.2 @CallbackManagementPolicyの例

@CallbackManagementPolicy(
    value="oracle/log_policy",
    enabled = true
)

A.3.6 @CallbackMtomPolicy

oracle.webservices.annotations.async.CallbackMtomPolicy注釈は、クライアント・コールバック・サービスに非同期レスポンスを送信するときにMTOMポリシーをアタッチします。

注意:

この注釈は非推奨になりました。@CallbackPolicySetで説明しているように、oracle.wsm.metadata.annotation.CallbackPolicySet注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』の非同期Webサービスの開発に関する項で説明しているように、この注釈は、oracle.webservices.annotations.async.AsyncWebService注釈が注釈付けされる非同期Webサービス実装クラスに適用されます。

A.3.6.1 @CallbackMtomPolicyの属性

次の表に、oracle.webservices.annotations.async.CallbackMtomPolicy注釈に渡すことができる属性を定義します。

表A-7 oracle.webservices.annotations.async.CallbackMtomPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

value

MTOMポリシー・ファイルの取得元の場所。Web上のMTOMポリシー・ファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。MTOMポリシー・ファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""

A.3.6.2 @CallbackMtomPolicyの例

@CallbackMtomPolicy(
    value="oracle/wsmtom_policy",
    enabled = true
)

A.3.7 @CallbackPolicySet

oracle.wsm.metadata.annotation.CallbackPolicySet注釈は、コールバック・サービス用の一連のポリシー参照を定義し、オプションでスコープのない構成プロパティ値をオーバーライドします。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.7.1 @CallbackPolicySetの属性

次の表は、oracle.wsm.metadata.annotation.CallbackPolicySet注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-8 oracle.wsm.metadata.annotation.CallbackPolicySet注釈の属性

属性 説明 デフォルト

properties

構成オーバーライドのプロパティ値を定義するoracle.wsm.metadata.annotation.Property注釈のリスト。

""

references

サブジェクトにアタッチするポリシーを定義するoracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈のリスト。

""

A.3.7.2 @CallbackPolicySetの例

@CallbackPolicySet(references = { 
   @PolicyReference("oracle/wss_http_token_service_policy")
}

A.3.8 @CallbackSecurityPolicy

oracle.webservices.annotations.async.CallbackSecurityPolicy注釈は、クライアント・コールバック・サービスに非同期レスポンスを送信するときにセキュリティ・ポリシーをアタッチします。

注意:

この注釈は非推奨になりました。@CallbackPolicySetで説明しているように、oracle.wsm.metadata.annotation.CallbackPolicySet注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』の非同期Webサービスの開発に関する項で説明しているように、この注釈は、oracle.webservices.annotations.async.AsyncWebService注釈が注釈付けされる非同期Webサービス実装クラスに適用されます。

A.3.8.1 @CallbackSecurityPolicyの属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.async.CallbackSecurityPolicy注釈に渡すことができる属性の概要を示しています。

表A-9 oracle.webservices.annotations.async.CallbackSecurityPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

オプション。ポリシーが有効かどうかを指定するブール値です。

true

Properties

オプション。プロパティの値と名前の組合せの配列です。

""

value

WS-Policyファイルの取得元の場所。Web上のWS-PolicyファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。WS-Policyファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""

A.3.8.2 @CallbackSecurityPolicyの例

@CallbackSecurityPolicy(value=
    "policy:oracle/wss10_username_token_with_message_protection_server_policy"),

A.3.9 @FastInfosetCallbackClient

com.oracle.webservices.api.FastInfosetCallbackClient注釈は、コールバック・サービスに接続される非同期Webサービスのコールバック・クライアントで、Fast Infosetを有効にして、構成します。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

非同期Webサービスおよび非同期コールバック・クライアントの開発の詳細は、『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』の非同期Webサービスの開発に関する項を参照してください。Fast Infosetの詳細は、『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のFast Infosetを使用したXML転送の最適化に関する項を参照してください。

A.3.9.1 @FastInfosetCallbackClientの属性

次の表は、com.oracle.webservices.api.FastInfosetCallbackClient注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-10 com.oracle.webservices.api.FastInfosetCallbackClient注釈の属性

属性 説明 デフォルト

fastInfosetContentNegotiation

コンテンツ・ネゴシエーション戦略。有効な値は、com.oracle.webservices.api.FastInfosetContentNegotiationStrategyによって定義され、次のものがあります。

  • OPTIMISTIC: サービスでFast Infosetが有効になっていると見なされます。すべてのリクエストが、Fast Infosetを使用して送信されます。

  • PESSIMISTIC - Fast Infosetを有効にせずにクライアントから送信された最初のリクエスト。ただし、このリクエストには、クライアントでFast Infoset機能がサポートされることを示すHTTP受け入れヘッダーが指定されています。サービス・レスポンスがFast Infoset形式の場合、サービスでFast Infosetが有効になっていることが確認された後、クライアントからの後続リクエストはFast Infoset形式で送信されます。

  • NONE - クライアント・リクエストではFast Infosetは使用されません。

詳細は、次を参照してください。

  • JAX-WS Webサービス: 『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のコンテンツ・ネゴシエーション戦略の構成に関する項

  • Oracle Infrastructure Web Services: 『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のコンテンツ・ネゴシエーション戦略の構成に関する項。

NONE

enabled

機能を有効にするかどうかを指定するブール値。

true

A.3.9.2 @FastInfosetCallbackClientの例

@FastInfosetCallbackClient(
    enable=true,
    fastInfosetContentNegotiation=FastInfosetContentNegotiationType.OPTIMISTIC
)

A.3.10 @FastInfosetClient

com.oracle.webservices.api.FastInfosetClient注釈は、Webサービス・クライアントでFast Infosetを有効にして構成します。

Fast Infosetの詳細は、次を参照してください。

  • JAX-WS Webサービス: 『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のFast Infosetを使用したXML転送の最適化に関する項

  • Oracle Infrastructure Webサービス: 『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のFast Infosetを使用したXML転送の最適化に関する項。

A.3.11 @FastInfosetService

com.oracle.webservices.api.FastInfosetService注釈は、Webサービス上のFast Infosetを有効にします。

Fast Infosetの詳細は、次を参照してください。

  • JAX-WS Webサービス: 『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のFast Infosetを使用したXML転送の最適化に関する項

  • Oracle Infrastructure Webサービス: 『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のFast Infosetを使用したXML転送の最適化に関する項。

A.3.11.1 @FastInfosetServiceの属性

次の表は、com.oracle.webservices.api.FastInfosetService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-11 com.oracle.webservices.api.FastInfosetService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

機能を有効にするかどうかを指定するブール値。

true

A.3.11.2 @FastInfosetServiceの例

@FastInfosetService(
    enable=true
)

A.3.12 @JMSTransportClient

com.oracle.webservices.api.jms.JMSTransportClient注釈は、Oracle InfrastructureおよびJAX-WS (Java EE) Webサービス・クライアントに対してSOAP over JMSトランスポートを有効にして、構成します。

SOAP over JMSトランスポートを使用すると、WebサービスとクライアントがHTTP接続ではなくJMS宛先を使用して通信するようになるため、次のような利点があります。

  • 信頼性

  • スケーラビリティ

  • サービス品質

SOAP over JMSトランスポートの使用の詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のSOAP Over JMSトランスポートの使用に関する項を参照してください。

注意:

SOAP over JMSトランスポートは、Webサービス機能のうち、信頼性のあるメッセージングおよびHTTPトランスポート固有のセキュリティとは互換性がありません。

Oracle Infrastructure Web Servicesの場合、SOAP over JMSトランスポートは、非同期Webサービスと互換性がありません。

A.3.12.1 @JMSTransportClientの属性

@JMSTransportClient注釈を使用して構成できる属性については、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のJMSトランスポートのプロパティの構成に関する項を参照してください。

A.3.12.2 @JMSTransportClientの例

@JMSTransportClient (
    destinationName="myQueue", 
    replyToName="myReplyToQueue",
    jndiURL="t3://localhost:7001",
    jndiInitialContextFactory="weblogic.jndi.WLInitialContextFactory", 
    jndiConnectionFactoryName="weblogic.jms.ConnectionFactory", 
    timeToLive=1000, priority=1, 
    messageType=com.oracle.webservices.api.jms.JMSMessageType.TEXT 
)

A.3.13 @JMSTransportService

com.oracle.webservices.api.jms.JMSTransportService注釈は、Oracle InfrastructureおよびJAX-WS (Java EE) Webサービス・クライアントに対してSOAP over JMSトランスポートを有効にして、構成します。

SOAP over JMSトランスポートを使用すると、WebサービスとクライアントがHTTP接続ではなくJMS宛先を使用して通信するようになるため、次のような利点があります。

  • 信頼性

  • スケーラビリティ

  • サービス品質

SOAP over JMSトランスポートの使用の詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のSOAP Over JMSトランスポートの使用に関する項を参照してください。

注意:

SOAP over JMSトランスポートは、Webサービス機能のうち、信頼性のあるメッセージングおよびHTTPトランスポート固有のセキュリティとは互換性がありません。

Oracle Infrastructure Web Servicesの場合、SOAP over JMSトランスポートは、非同期Webサービスと互換性がありません。

A.3.13.1 @JMSTransportServiceの属性

@JMSTransportService注釈を使用して構成できる属性については、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のJMSトランスポートのプロパティの構成に関する項を参照してください。

A.3.13.2 @JMSTransportServiceの例

@JMSTransportService(destinationName="myQueue", 
   activationConfig = { 
      @ActivationConfigProperty(
         propertyName  = "destinationType", 
         propertyValue = "TOPIC"),
      @ActivationConfigProperty(
         propertyName  = "subscriptionDurability",
         propertyValue = "Durable"),
      @ActivationConfigProperty(propertyName  = "topicMessagesDistributionMode",
         propertyValue = "One-Copy-Per-Application")})

A.3.14 @ManagementPolicy

oracle.webservices.annotations.ManagementPolicy注釈は、管理ポリシーをWebサービスにアタッチします。

注意:

この注釈は非推奨になりました。@PolicyReferenceで説明しているように、oracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.14.1 @ManagementPolicyの属性

次の表に、oracle.webservices.annotations.ManagementPolicy注釈に渡すことができる属性を定義します。

表A-12 oracle.webservices.annotations.ManagementPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

value

WS-Policyファイルの取得元の場所。Web上のWS-PolicyファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。WS-Policyファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""

A.3.14.2 @ManagementPolicyの例

@ManagementPolicy(
    value="oracle/log_policy",
    enabled = true
)

A.3.15 @MaxRequestSize

com.oracle.webservices.api.MaxRequestSize注釈は、Webサービスに送信可能なリクエスト・メッセージの最大サイズをバイト単位で構成できるようにします。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.15.1 @MaxRequestSizeの属性

次の表に、com.oracle.webservices.api.MaxRequestSize注釈に渡すことができる属性を定義します。

表A-13 com.oracle.webservices.api.MaxRequestSize注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

maxRequestSize

リクエスト・メッセージの最大サイズ(バイト単位)。-1は、メッセージのサイズに制限がないことを示します。

-1

A.3.15.2 @MaxRequestSizeの例

@MaxRequestSize(
    maxRequestSize=-1,
    enabled = true
)

A.3.16 @MEXRequestProcessingService

com.oracle.webservices.api.MEXRequestProcessingService注釈は、Webサービス・メタデータの交換を有効にします。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.16.1 @MEXRequestProcessingServiceの属性

次の表は、com.oracle.webservices.api.MEXRequestProcessingService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-14 com.oracle.webservices.api.MEXRequestProcessingService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

A.3.16.2 @MEXRequestProcessingServiceの例

@MEXRequestProcessingService(
    enabled = true
)

A.3.17 @MTOM

javax.xml.ws.soap.MTOM注釈は、Webサービスでのメッセージ転送最適化メカニズム(MTOM)の使用を有効にします。MTOMは、SOAPメッセージ内のxs:base64Binaryまたはxs:hexBinaryタイプのXMLデータの転送を最適化するためのメソッドを定義します。

詳細は、次を参照してください。

A.3.17.1 @MTOMの属性

次の表は、javax.xml.ws.soap.MTOM注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-15 javax.xml.ws.soap.MTOM注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

MTOMを有効にするかどうかを指定するブール値。

true

A.3.17.2 @MTOMの例

@MTOM(
    enabled = true
)

A.3.18 @MTOMEncodeFaultService

com.oracle.webservices.api.MTOMEncodeFaultService注釈は、MTOMが有効になっている場合の、MTOM対応SOAPフォルト・メッセージの作成を有効にします。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.18.1 @MTOMEncodeFaultServiceの属性

次の表は、com.oracle.webservices.api.MTOMEncodeFaultService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-16 com.oracle.webservcies.api.MTOMEncodeFaultService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

MTOMを有効にするかどうかを指定するブール値。

true

A.3.18.2 @MTOMEncodeFaultServiceの例

@MTOMEncodeFaultService(
    enabled = true
)

A.3.19 @MtomPolicy

oracle.webservices.annotations.MtomPolicy注釈は、MTOMポリシーをWebサービスにアタッチします。

注意:

この注釈は非推奨になりました。@PolicyReferenceで説明しているように、oracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.19.1 @MtomPolicyの属性

次の表に、oracle.webservices.annotations.MtomPolicy注釈に渡すことができる属性を定義します。

表A-17 oracle.webservices.annotations.MtomPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

value

MTOMポリシー・ファイルの取得元の場所。Web上のMTOMポリシー・ファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。MTOMポリシー・ファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""

A.3.19.2 @MtomPolicyの例

@MtomPolicy(
    value="oracle/wsmtom_policy",
    enabled = true
)

A.3.20 @OAuth1クライアント・ポリシー

OAuth1クライアント・ポリシー注釈は、静的に生成されたコンシューマおよびアクセス・トークンを使用してアプリケーションがTwitter APIを使用できる管理ポリシーをアタッチします。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.21 @Persistence

oracle.webservices.annotations.Persistence注釈は、Webサービスに、セキュア通信セッション永続性メカニズムを構成します。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.21.1 @Persistenceの属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.Persistence注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-18 oracle.webservices.annotations.Persistence注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

providerName

システムに登録されている永続性プロバイダを識別します。次の値を指定できます。

  • oracle:jrf:Memoryは、メモリー内ベースの永続性プロバイダです。

  • oracle:jrf:Coherenceは、統合Coherenceプロバイダです。

oracle:jrf:Coherence (ポリシーのコンシューマ(Webサービスまたはクライアント)がWebLogic Server環境で稼働している場合)

oracle:jrf:Memory (ポリシーのコンシューマがスタンドアロンJVM環境で稼働している場合)

A.3.21.2 @Persistenceの例

@PortableWebService
@SecurityPolicy("oracle/wss11_username_token_with_message_protection_wssc_service_policy") 
@Persistence(providerName="oracle:jrf:Coherence") 
 
public class TestService {
 ...... 
}

A.3.22 @PolicyReference

oracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈は、サブジェクトに単一ポリシーをアタッチし、オプションで構成プロパティ値をオーバーライドします。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure WebサービスおよびRESTful Webサービスに適用されます。

A.3.22.1 @PolicyReferenceの属性

次の表は、oracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-19 oracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

properties

構成オーバーライドのプロパティ値を定義するoracle.wsm.metadata.annotation.Property注釈のリスト。

""

value

MTOMポリシー・ファイルの取得元の場所。Web上のMTOMポリシー・ファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。MTOMポリシー・ファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""

A.3.22.2 @PolicyReferenceの例

@PolicyReference(
    value = "oracle/binding_permission_authorization_policy",
    properties = { 
        @Property(
            name="resource",
            value="com.sun.jersey.samples.helloworld.resources.MyApplication"),
        @Property(
            name="action",
            value="")
    }
)

A.3.23 @PolicySet

oracle.wsm.metadata.annotation.PolicySet注釈は、Webサービス用の一連のポリシー参照を定義し、オプションでスコープのない構成プロパティ値をオーバーライドします。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.23.1 @PolicySetの属性

次の表は、oracle.wsm.metadata.annotation.PolicySet注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-20 oracle.wsm.metadata.annotation.PolicySet注釈の属性

属性 説明 デフォルト

properties

構成オーバーライドのプロパティ値を定義するoracle.wsm.metadata.annotation.Property注釈のリスト。

""

references

サブジェクトにアタッチするポリシーを定義するoracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈のリスト。

""

A.3.23.2 @PolicySetの例

@PolicySet(references = { 
   @PolicyReference("oracle/wss_http_token_service_policy")
}

A.3.24 @POXHttpBindingService

com.oracle.webservices.api.POXHttpBindingService注釈は、ユーザー定義のjavax.xml.ws.Provider<T>.invokeメソッドによって処理される非SOAP XMLメッセージをエンドポイントで受信できるようにします。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.24.1 @POXHttpBindingServiceの属性

次の表は、com.oracle.webservices.api.POXHttpBindingService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-21 com.oracle.webservcies.api.POXHttpBindingService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

MTOMを有効にするかどうかを指定するブール値。

true

A.3.24.2 @POXHttpBindingServiceの例

@POXHttpBindingService(
    enabled = true
)

A.3.25 @Property

oracle.wsm.metadata.annotation.Property注釈は、1つ以上のポリシーの構成のオーバーライドに使用できる単一プロパティを指定します。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure WebサービスおよびRESTful Webサービスに適用されます。

A.3.25.1 @Propertyの属性

次の表は、oracle.wsm.metadata.annotation.Property注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-22 oracle.wsm.metadata.annotation.Property注釈の属性

属性 説明 デフォルト

properties

スコープのない構成オーバーライドのプロパティ値を定義するoracle.wsm.metadata.annotation.Property注釈のリスト。

""

references

サブジェクトにアタッチするポリシーを定義するoracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈のリスト。

""

A.3.25.2 @Propertyの例

@PolicyReference(
    value = "oracle/binding_permission_authorization_policy",
    properties = { 
        @Property(
            name="resource",
            value="com.sun.jersey.samples.helloworld.resources.MyApplication"),
        @Property(
            name="action",
            value="")
    }
)

A.3.26 @ReliabilityPolicy

oracle.webservices.annotations.ReliabilityPolicy注釈は、信頼できるメッセージング・ポリシーoracle/wsrm10_policyまたはoracle/wsrm10_policyをWebサービスにアタッチします。

注意:

この注釈は非推奨になりました。@ReliableMessagingで説明しているように、com.oracle.webservices.api.rm.ReliableMessaging注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.26.1 @ReliabilityPolicyの属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.ReliabilityPolicy注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-23 oracle.webservices.annotations.ReliabilityPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

value

信頼できるメッセージング・ポリシー・ファイルの取得元の場所。Web上の信頼できるメッセージング・ポリシー・ファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。信頼できるメッセージング・ポリシー・ファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""

A.3.26.2 @ReliabilityPolicyの例

@ReliabilityPolicy(
       value="oracle/wsrm11_policy",
       enabled = true)

A.3.27 @ReliableMessaging

com.oracle.webservices.api.rm.ReliableMessaging注釈は、oracle/reliable_messaging_policyポリシーをWebサービスにアタッチします。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.27.1 @ReliableMessagingの属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.ReliableMessaging注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-24 oracle.webservices.annotations.ReliableMessaging注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

value

信頼できるメッセージング・ポリシー・ファイルの取得元の場所。Web上の信頼できるメッセージング・ポリシー・ファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。信頼できるメッセージング・ポリシー・ファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""

A.3.27.2 @ReliableMessagingの例

@ReliableMessaging(
       value="oracle/reliable_messaging_policy",
       enabled = true)

A.3.28 @RequestProcessingService

com.oracle.webservices.api.RequestProcessingService注釈は、Webサービス・エンドポイントで着信リクエストを処理できるようにします。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.28.1 @RequestProcessingServiceの属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.RequestProcessingService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-25 oracle.webservices.annotations.RequestProcessingService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

A.3.28.2 @RequestProcessingServiceの例

@RequestProcessingService(
       enabled = true)

A.3.29 @SchemaValidation

com.oracle.webservices.api.SchemaValidation注釈は、スキーマに対するリクエスト・メッセージの検証を有効にします。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.29.1 @SchemaValidationの属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.SchemaValidation注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-26 oracle.webservices.annotations.SchemaValidation注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

A.3.29.2 @SchemaValidationの例

@SchemaValidation(
       enabled = true)

A.3.30 @SecurityPolicies (Oracle Infrastructure Web Services)

oracle.webservices.annotations.SecurityPolicies注釈は、oracle.webservices.annotations.SecurityPolicy注釈の配列を指定します。複数のWS-Policyファイルをクラスにアタッチする場合は、この注釈を使用します。

注意:

この注釈は非推奨になりました。@PolicySetで説明しているように、oracle.wsm.metadata.annotation.PolicySet注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

次に例を示します。

@SecurityPolicies({
   @SecurityPolicy(uri=
    "policy:oracle/wss10_username_token_with_message_protection_server_policy"),
   @SecurityPolicy(uri="policy:oracle/authorization_policy")

A.3.31 @SecurityPolicies (Java EE Webサービス)

weblogic.wsee.jws.jaxws.owsm.SecurityPolicies注釈は、weblogic.wsee.jws.jaxws.owsm.SecurityPolicy注釈の配列を指定します。複数のWS-Policyファイルをクラスにアタッチする場合は、この注釈を使用します。

注意:

この注釈は、Java EE Webサービスにのみ適用されます。

A.3.31.1 @SecurityPoliciesの例

@SecurityPolicies({
   @SecurityPolicy(uri=
    "policy:oracle/wss10_username_token_with_message_protection_server_policy"),
   @SecurityPolicy(uri="policy:oracle/authorization_policy")

A.3.32 @SecurityPolicy (Oracle Infrastructure Webサービス)

oracle.webservices.annotations.SecurityPolicy注釈は、セキュリティ・ポリシーをリクエストSOAPメッセージまたはレスポンスSOAPメッセージにアタッチします。この注釈を単独で使用して、単一のWS-Policyファイルをクラスに適用できます。複数のWS-Policyファイルをクラスに適用する場合は、@SecurityPolicies注釈を使用してそれらのファイルを1つにまとめます。

注意:

この注釈は非推奨になりました。@PolicyReferenceで説明しているように、oracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.32.1 @SecurityPolicyの属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.SecurityPolicy注釈に渡すことができる属性をまとめたものです。

表A-27 oracle.webservices.annotations.SecurityPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

オプション。ポリシーが有効かどうかを指定するブール値です。

true

Properties

オプション。プロパティの値と名前の組合せの配列です。

""

value

WS-Policyファイルの取得元の場所。Web上のWS-PolicyファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。WS-Policyファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""

A.3.32.2 @SecurityPolicyの例

@SecurityPolicy(value=
    "policy:oracle/wss10_username_token_with_message_protection_server_policy"),

A.3.33 @SecurityPolicy (Java EE Webサービス)

weblogic.wsee.jws.jaxws.owsm.SecurityPolicy注釈は、リクエストまたはレスポンスSOAPメッセージにセキュリティ・ポリシーをアタッチします。この注釈を単独で使用して、単一のWS-Policyファイルをクラスに適用できます。複数のWS-Policyファイルをクラスに適用する場合は、@SecurityPolicies注釈を使用してそれらのファイルを1つにまとめます。

注意:

この注釈は、Java EE Webサービスにのみ適用されます。

A.3.33.1 @SecurityPolicyの属性

次の表は、weblogic.wsee.jws.jaxws.owsm.SecurityPolicy注釈に渡すことができる属性の概要を示しています。

表A-28 weblogic.wsee.jws.jaxws.owsm.SecurityPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

オプション。ポリシーが有効かどうかを指定するブール値です。

true

uri

WS-Policyファイルの取得元の場所。Web上のWS-PolicyファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。WS-Policyファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""

A.3.33.2 @SecurityPolicyの例

@SecurityPolicy(value=
    "policy:oracle/wss10_username_token_with_message_protection_server_policy")

A.3.34 @SOAPRequestProcessingService

このcom.oracle.webservices.api.SOAPRequestProcessingService注釈は、Webサービス・エンドポイントでのSOAPリクエストの処理を有効にします。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.34.1 @SOAPRequestProcessingServiceの属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.SOAPRequestProcessingService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-29 oracle.webservices.annotations.SOAPRequestProcessingService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

A.3.34.2 @SOAPRequestProcessingServiceの例

@SOAPRequestProcessingService(
       enabled = true)

A.3.35 @TestPageProcessingService

com.oracle.webservices.api.TestPageProcessingService注釈は、Webサービス・テスト・クライアントを有効にします。この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

詳細は、Webサービスの管理のWebサービス・テスト・クライアントの使用に関する項を参照してください。

注意:

この項で説明している手順が、Fusion Middleware Controlの「Webサービスのテスト」ページにアクセスできるようにする「Webサービス・エンドポイント」ページ上の「Webサービスのテスト」リンクの可用性に影響を与えることはありません。詳細は、『Webサービスの管理』のFusion Middleware Controlの「Webサービスのテスト」ページの使用に関する項を参照してください。

A.3.35.1 @TestPageProcessingServiceの属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.TestPageProcessingService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-30 oracle.webservices.annotations.TestPageProcessingService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

A.3.35.2 @TestPageProcessingServiceの例

@TestPageProcessingService(
       enabled = true)

A.3.36 @WSDLRequestProcessingService

このcom.oracle.webservices.api.WSDLRequestProcessingService注釈は、WebサービスのWSDLへのアクセスを有効にします。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.36.1 @WSDLRequestProcessingServiceの属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.WSDLRequestProcessingService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-31 oracle.webservices.annotations.WSDLRequestProcessingService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

A.3.36.2 @WSDLRequestProcessingServiceの例

@WSDLRequestProcessingService(
       enabled = true)

A.3.37 @WSLoggingLevel

このcom.oracle.webservices.api.WSLoggingLevel注釈は、Webサービス・エンドポイントの診断ログのログ・レベルを設定します。

注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

A.3.37.1 @WSLoggingLevelの属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.WSLoggingLevel注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-32 oracle.webservices.annotations.WSLoggingLevel注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

loggingLevel

ロギング・レベルを定義します。有効な値は、SEVERE、WARNING、INFO、CONFIG、FINE、FINER、FINESTまたはNULLです。

""

A.3.37.2 @WSLoggingLevelの例

@WSLoggingLevel(
       enabled = true,
       loggingLevel=INFO
)