この付録では、Oracle WebCenter Content Serverのカスタマイズに関する問題を解決するためのトラブルシューティング機能の使用方法について説明します。
この付録の内容は次のとおりです。
コンポーネント・ファイルや動的サーバー・ページに構文エラーなどの記述ミスがあると、コンテンツ・サーバーでエラーが発生する可能性があります。コンテンツ・サーバー・インスタンスでエラーが発生すると、次の場所にエラーが報告されます。
コマンド・プロンプトからコンテンツ・サーバーを実行した場合は、コンソール・ウィンドウにエラーが表示されます。
コンテンツ・サーバーにログインできる場合、「管理」メニューから、「ログ・ファイル」を選択し、次に「Content Serverログ」を選択します。
「コンテンツ・サーバーのログ・ファイル」ページに最近のログの一覧が表示されます。ログを開くにはクリックします。
DomainHome
/ucm/cs/weblayout/groups/secure/logs
ディレクトリにあるコンテンツ・サーバーのログ・ファイルを表示できます。
IsJava
を設定すると、コンテンツ・サーバーWebページのローカル・データが表示されます。
Webブラウザのアドレス・ボックスで、ページのURLの最後に次のコードを追加します。
&IsJava=1
テンプレート・ページまたはインクルードで、次のコードを使用します。
<$IsJava=1$>
IsPageDebug
を設定すると、コンテンツ・サーバーWebページで呼び出されるすべてのインクルードのツリー構造ビューが表示されます。Webページの下部にデバッグ・トレースが表示されます。
Webブラウザのアドレス・ボックスで、ページのURLの最後に次のコードを追加します。
&IsPageDebug=1
テンプレート・ページまたはインクルードで、次のコードを使用します。
<$IsPageDebug=1$>
注意:
サーバー全体に対して設定を適用する場合は、config.cfg
ファイルでIsPageDebug
変数を設定することもできます。
スクリプト・デバッグ・トレースにマーカーを配置するには、値を表示する箇所、またはステップを実行する箇所に次のコードを配置します。
<$trace("marker code")$>
たとえば、次のコードを使用して、現在のユーザー名をデバッグ・トレースに挿入できます(Idocスクリプトを評価するには、eval
関数を使用する必要があります)。
<$trace(eval("The user name is <$UserName$>"))$>
IsJava
およびIsPageDebug
の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Content構成リファレンス』のIsJavaおよびIsPageDebugに関する項をそれぞれ参照してください。
コマンドラインからコンテンツ・サーバーを実行すると、3つの構成設定を使用して、リソースのロード状況を表示できます。IntradocDir/config/config.cfg
ファイルで、次の変数のうち必要なものを1に設定します。
TraceResourceLoad
を1に設定すると、リソースのすべてのロード、オーバーライド、競合およびマージがログに記録されます。
TraceResourceOverride
を1に設定すると、システム・リソースがコンポーネント・リソースによってオーバーライドされたり、コンポーネント・リソースが2回ロードされたりした場合に、そのイベントがログに記録されます。
TraceResourceConflict
を1に設定すると、システム・リソースがコンポーネント・リソースによって2回オーバーライドされた場合に、そのイベントがログに記録されます。
これらの構成設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Content構成リファレンス』のTraceResourceLoad、TraceResourceOverrideおよびTraceResourceConflictに関する項を参照してください。