この章の構成は、次のとおりです。
Oracle WebCenter Contentでは、フォルダはドキュメントを整理するために使用されます。WebCenter Contentユーザー・インタフェースでは、フォルダはライブラリのコンテキスト内またはライブラリの外(非定型フォルダ)に作成できます。ただし、コンテンツを整理するには、フォルダはライブラリのコンテキスト内に作成する必要があります。ライブラリなどのフォルダは、共有、フォロー、コピー、移動またはセキュアにすることができます。フォルダを使用してコンテンツを整理すれば、次のような利点があります。
フォルダ構造を参照してコンテンツをすばやく見つけることができます。
保存された検索を作成して、関連したコンテンツを検索条件によって整理できます。
コンテンツのグループを同僚と簡単に共有できます。
注意:
ネイティブ・ユーザー・インタフェースでは、保存された検索ではなく問合せフォルダが使用されます。注意:
クラウド・フォルダは、WebCenter Contentユーザー・インタフェースでのみ有効であり、ネイティブ・ユーザー・インタフェースでは有効ではありません。図6-1 インタフェース間のフォルダの比較
WebCenter Contentインタフェースの結果リストからライブラリを開くと、フォルダの階層がサイド・バーに表示されます。従来のフォルダ階層と同様に、フォルダを開いてサブフォルダ(子フォルダとも呼ばれます)を表示できます。階層でフォルダを選択すると、結果リストのフォルダ、サブフォルダ、フォルダ・ショートカット、問合せおよび保存フォルダのコンテンツが表示されます。
ネイティブ・ユーザー・インタフェースで「コンテンツの参照」トレイを開くと、表6-1にリストされているいくつかのフォルダ・オプションが使用可能になります。ネイティブ・ユーザー・インタフェースでフォルダ・オプションが有効になっている場合は、仮想フォルダが作成され、コンテンツの整理に役立てることができます。
表6-1 フォルダ・オプション
名前 | 説明 |
---|---|
ライブラリ・フォルダ |
ネイティブ・ユーザー・インタフェースのライブラリ・フォルダは、従来の意味での整理用フォルダではありません。かわりにこれらのフォルダは、システム管理者によってあらかじめ定義されたWebページを参照します。 |
フォルダ |
フォルダは、コンテンツを整理する仮想フォルダです。これらのフォルダはデフォルトでは使用できず、システム管理者が有効にする必要があります。 |
クラウド・フォルダ |
クラウド・フォルダは、クラウド・サーバーに対してコンテンツをコピーできる特別な種類のフォルダです。ODCSのフォルダへのリンクとして機能します。企業がODCSと統合している場合、クラウド・フォルダを使用してファイルをクラウドにコピーまたはアップロードしたり、出先でクラウド・ユーザー・インタフェースからコンテンツにアクセスしたりすることができます。クラウド・フォルダは、WebCenter Contentユーザー・インタフェースでのみ有効であり、ネイティブ・ユーザー・インタフェースでは有効ではありません。 |
保存された検索 |
保存された検索は、検索条件によって返されたアイテムを含む仮想フォルダです。保存された検索にアクセスするたびに、そのフォルダに関連付けられた検索条件が開始されます。保存された検索のコンテンツは、リポジトリのコンテンツの変更に伴って動的に変更される場合があります。 |
保存フォルダ |
コンテンツを保存するためのルールが含まれる、保存された検索のタイプの1つ。 |
WebCenter Contentユーザー・インタフェースでは、サイド・バーの階層の上にある検索フィールド、またはバナー領域の検索ボックスを使用してフォルダを検索できます。結果は、検索フィールドを使用した場合はサイド・バーに、検索ボックスを使用した場合は結果リスト領域に表示されます。
WebCenter Contentインタフェースでは、サイド・バーの階層でフォルダを右クリックしてコンテキスト・メニューを使用するか、結果リストでフォルダを選択してツールバーを使用し、新しいフォルダの作成、フォルダ・プロパティの変更、フォルダをお気に入りとして設定またはフォルダに対して他の変更を行います。
図6-2 フォルダのコンテキスト・メニュー
WebCenter Contentユーザー・インタフェースでは、セキュリティは、ライブラリとフォルダのレベルで設定することも、ドキュメント・レベルで設定することもできます。セキュリティは、独立して設定されないかぎり、フォルダを含むライブラリから継承されます。詳細は、「ライブラリおよびフォルダ・セキュリティ」を参照してください。
注意:
アクセス権限を持っていないライブラリまたはフォルダに含まれるフォルダに対して、権限が設定されている可能性があります。この場合は、参照ではなく検索によってフォルダを見つけることができます。参照の権限がないので、そのフォルダを含んでいるライブラリまたはフォルダを参照することはできません。フォルダが見つかったら、ドキュメントをすばやく見つけるために、そのフォルダにお気に入りのマークを付けるか、アクセス権を持っているフォルダにショートカットを作成することができます。