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Oracle® Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス
12c (12.2.1.3.0)
E90380-01
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3 Oracle WebCenter ContentカスタムWLSTコマンド

この章では、Oracle WebCenter Content用のカスタムWLSTコマンド、およびそのコマンド構文、引数、コマンド例を詳細に説明します。

次の項では、Oracle WebCenter ContentのWLSTカスタム・コマンドについて説明します。これらのコマンドを使用して、Oracle WebCenter Content ServerおよびOracle WebCenter Content Serverインスタンスをコマンド・ラインから構成および監視できます。内容は次のとおりです。

Oracle WebCenter ContentおよびContent Serverの管理と構成の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』を参照してください。

注意:

Oracle WebCenter Contentカスタム・コマンドを使用するには、コンポーネントがインストールされたOracle共通ホームからWLSTスクリプトを呼び出す必要があります。

3.1 WLST WebCenter Contentコマンド・カテゴリの概要

WLST WebCenter Contentコマンドは次のカテゴリに分かれています。

表3-1 WLST WebCenter Contentコマンド・カテゴリ

コマンド・カテゴリ 説明

サーバー構成コマンド

Content Serverインスタンスのサーバー構成オプションを表示および管理します。

電子メール構成コマンド

Content Serverインスタンスの電子メール構成オプションを表示および管理します。

システム・ステータス・コマンド

Content Serverインスタンスのシステム・ステータス情報を表示します。

一般構成コマンド

Content Serverインスタンスの一般構成オプションを表示および管理します。

コンテンツ・セキュリティ構成コマンド

Content Serverインスタンスのコンテンツ・セキュリティ構成オプションを表示および管理します。

コンポーネント・マネージャ構成コマンド

Content Serverインスタンスのコンポーネント・マネージャ構成オプションを表示および管理します。

レコード管理構成コマンド

Content Serverインスタンスのレコード管理構成オプションを表示および管理します。

ユーザー・インタフェース・コマンド

オプションのOracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースの構成を表示および管理します。

ユーザー・インタフェース接続コマンド

WebCenter Content 11gリリース1 (11.1.1.8)で導入されたOracle WebCenter Contentユーザー・インタフェース用の接続を表示および管理します。

3.2 WLST WebCenter Contentのヘルプ

WLSTから呼び出すことができるWebCenter Content UCMコマンドを表示するには、WLSTプロンプトで次のコマンドを入力します。

help('UCM')

特定のOracle Webcenter Contentコマンドのヘルプを表示するには、次のようにコマンドの名前を指定します。

help('getUCMServerPort')

help('wccAdfConfig')

3.3 ゲッター・メソッドとセッター・メソッドの実装

Oracle Webcenter Content向けのWLSTコンポーネントは、getterおよびsetterメソッドを使用して、複数のアプリケーションがそれらに対応するMbeanを管理対象サーバー上に登録しているがWLSTは1つのアプリケーションのみと通信できる状況を処理します。

getterメソッド

getterメソッドは、ゼロまたは1つの引数を処理するように設計されています。

WLST WebCenter Contentコマンドに引数を指定しない場合、次の2つのうちの1つが発生します。

  • サーバー上に1つのアプリケーションのみによってそのMbeanが登録されている場合、WLST WebCenter Contentコマンドは正常に機能し、その出力が表示されます。

  • サーバー上に複数のアプリケーションによってMbeanが登録されている場合、エラー・メッセージが表示され、引数に具体的なアプリケーション名を入力するように求めらます。

WLST WebCenter Contentコマンドに対する引数が1つである場合、次のようになります。

  • 引数を入力するときに、適切なアプリケーション名を入力する必要があります。名前が適切に入力されていない場合、エラー・メッセージが表示され、引数に有効なアプリケーション名を入力するように求めらます。

setterメソッド

setterメソッドは、1つまたは2つの引数を処理するように設計されています。

  • 最初の引数は、パラメータに設定するvalueです。

  • 2番目の引数はapplication nameであり、NULLまたは文字列です。

3.4 サーバー構成コマンド

表3-2のコマンドを使用して、Oracle WebCenter Content Serverインスタンスを構成します。

これらのカスタム・コマンドを使用する前に、次のように初期WLST接続を設定します。

  1. 環境変数ORACLE_HOME<Middleware_Home>/Oracle_ECM1に設定します。

  2. 次の場所からWLSTスクリプトを実行します。<middleware_home>/Oracle_ECM1/common/bin

  3. connect()コマンド(たとえば、connect("weblogic","password","t3://localhost:16200"))を使用して、WebCenter Content Serverインスタンスに接続します。

表3-2 WLSTサーバー構成コマンド

使用するコマンド 目的 WLSTでの使用

getUCMHttpServerAddress

HTTPサーバー・アドレス値を表示します。

オンライン

getUCMServerPort

Intradoc Server Port構成パラメータを表示します。

オンライン

setUCMServerPort

Intradoc Server Port構成パラメータを設定します。

オンライン

getUCMIpAddressFilter

IPアドレス・フィルタ値を表示します。

オンライン

setUCMIpAddressFilter

IPアドレス・フィルタ値を設定します。

オンライン

getUCMUseSSL

SSLの使用に関する値を表示します。

オンライン

3.4.1 getUCMHttpServerAddress

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルからHTTPサーバー・アドレス値を取得し、それを表示します。

構文

getUCMHttpServerAddress(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、アプリケーションOracle Universal Content Management - Content ServerのOracle Webcenter Content HTTPサーバー・アドレスを表示します。

getUCMHttpServerAddress('Oracle Universal Content Management - Content Server')
server.example.com

3.4.2 getUCMServerPort

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルからIntradocサーバー・ポート構成パラメータを取得し、それを表示します。

構文

getUCMServerPort(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、アプリケーションOracle Universal Content Management - Content ServerのIntradocサーバー・ポート値を表示します。

getUCMServerPort('Oracle Universal Content Management - Content Server')
4442

3.4.3 setUCMServerPort

WLSTでの使用: オンライン

説明

サーバー・ポート構成パラメータを設定します。

構文

setUCMServerPort(value,['appName'])
引数 定義

value

サーバーのポート番号。この数は、0-65535の正の整数である必要があります。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、アプリケーションOracle Universal Content Management - Content Serverのサーバー・ポート構成パラメータを設定します。

setUCMServerPort(4442,'Oracle Universal Content Management - Content Server')

3.4.4 getUCMIpAddressFilter

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルからIPアドレス・フィルタ値を取得し、それを表示します。

構文

getUCMIPpAddressFilter(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、アプリケーションOracle Universal Content Management - Content ServerのIPアドレス・フィルタ値を表示します。

getUCMIpAddressFilter('Oracle Universal Content Management - Content Server')
10.131.123.*

3.4.5 setUCMIpAddressFilter

WLSTでの使用: オンライン

説明

WebCenter Content IPアドレス・フィルタ値を設定します。

構文

setUCMIpAddressFilter(value,['appName'])
引数 定義

value

WebCenter Content IPアドレス・フィルタ番号。この番号は、*.*.*.*形式またはIPV6形式である必要があります。値は、Intradoc Server Portを介してContent Serverインスタンスと通信するために許可されているIPアドレスのリストから取得する必要があります。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、アプリケーションOracle Universal Content Management - Content ServerのWebCenter Content IPアドレス・フィルタ値を設定します。

setUCMIpAddressFilter(10.131.123.*,'Oracle Universal Content Management - Content Server')

3.4.6 getUCMUseSSL

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルからSSLの使用に関する値を取得し、それを表示します。値は、TrueまたはFalseです。

構文

getUCMUseSSL(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、アプリケーションOracle Universal Content Management - Content ServerのSSLの使用に関する値を表示します。

getUCMUseSSL('Oracle Universal Content Management - Content Server')
True

3.5 電子メール構成コマンド

表3-3のコマンドを使用して、Oracle WebCenter Content Serverインスタンスの電子メールを構成します。

表3-3 WLSTの電子メール構成コマンド

使用するコマンド 目的 WLSTでの使用

getUCMMailServer

メール・サーバー値を表示します。

オンライン

setUCMMailServer

メール・サーバー値を設定します。

オンライン

getUCMSmtpPort

SMTPポート値を表示します。

オンライン

getUCMSysAdminAddress

管理アドレス値を表示します。

オンライン

setUCMSysAdminAddress

管理アドレス値を設定します。

オンライン

3.5.1 getUCMMailServer

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルからメール・サーバー値を取得し、それを表示します。

構文

getUCMMailServer(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、アプリケーションOracle Universal Content Management - Content Serverのメール・サーバー値を表示します。

getUCMMailServer('Oracle Universal Content Management - Content Server')
mymailserver.example.com

3.5.2 setUCMMailServer

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイル内のメール・サーバー値を設定します。

構文

setUCMMailServer(value,['appName'])
引数 定義

value

メール・サーバー値。この値は、SMTPベースの電子メールを送信するためにContent Serverインスタンスによって使用されるメール・サーバーの名前です。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、アプリケーションOracle Universal Content Management - Content Serverのメール・サーバー値を設定します。

setUCMMailServer(mymailserver.example.com,'Oracle Universal Content Management - Content Server')

3.5.3 getUCMSmtpPort

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイル内のSMTPポート値を取得し、それを表示します。

構文

getUCMSmtpPort(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、アプリケーションOracle Universal Content Management - Content ServerのSMTPポート値を表示します。

getUCMSmtpPort('Oracle Universal Content Management - Content Server')
4055

3.5.4 getUCMSysAdminAddress

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルから管理アドレス値を取得し、それを表示します。値は、abc@xyz.defの形式です。

構文

getUCMSysAdminAddress(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、アプリケーションOracle Universal Content Management - Content Serverの管理アドレス値を表示します。

getUCMSysAdminAddress('Oracle Universal Content Management - Content Server')
mymail@example.com

3.5.5 setUCMSysAdminAddress

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイル内の管理アドレス値を設定します。

構文

setUCMSysAdminAddress(value,['AppName'])
引数 定義

value

管理アドレス値。管理アドレスは、abc@xyz.defの形式です。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、アプリケーションOracle Universal Content Management - Content Serverの管理アドレス値を設定します。

setUCMSysAdminAddress(mymail@example.com,'Oracle Universal Content Management - Content Server')

3.6 システム・ステータス・コマンド

表3-4のコマンドを使用して、WebCenter Content Serverインスタンスを監視するための追加の設定を構成します。

表3-4 WLSTの追加の構成コマンド

使用するコマンド 目的 WLSTでの使用

getUCMCSVersion

バージョン番号を表示します。

オンライン

getUCMServerUptime

稼働時間値を表示します。

オンライン

3.6.1 getUCMCSVersion

WLSTでの使用: オンライン

説明

Content Serverの実行中のインスタンスのバージョン番号を取得します。

構文

getUCMCSVersion(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、アプリケーションOracle Universal Content Management - Content Serverのアクティブ・インスタンスのバージョン番号を表示します。

getUCMCSVersion('Oracle Universal Content Management - Content Server')
11g R1

3.6.2 getUCMServerUptime

WLSTでの使用: オンライン

説明

Content Serverインスタンスの稼働していた時間の長さを取得します。

構文

getUCMServerUptime(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、アプリケーションOracle Universal Content Management - Content Serverが稼働していた時間の長さを表示します。

getUCMServerUptime('Oracle Universal Content Management - Content Server')
00H:01 Min:12 Sec

3.7 一般構成コマンド

表3-5のコマンドを使用して、Oracle WebCenter Content Serverインスタンスの一般構成オプションを構成します。

表3-5 WLST一般構成オプション・コマンド

使用するコマンド 目的 WLSTでの使用

getUCMOverRideFormat

OverRideFormat値を表示します。

オンライン

setUCMOverRideFormat

OverRideFormat値を設定します。

オンライン

getUCMDownloadApplet

DownloadApplet値を表示します。

オンライン

setUCMDownloadApplet

DownloadApplet値を設定します。

オンライン

getUCMMultiUpload

MultiUpload値を表示します。

オンライン

setUCMMultiUpload

MultiUpload値を設定します。

オンライン

getUCMUseAccounts

UseAccount値を表示します。

オンライン

setUCMUseAccounts

UseAccount値を設定します。

オンライン

getUCMIsAutoNumber

AutoNumber値を表示します。

オンライン

setUCMIsAutoNumber

AutoNumber値を設定します。

オンライン

getUCMAutoNumberPrefix

AutoNumberPrefix値を表示します。

オンライン

setUCMAutoNumberPrefix

AutoNumberPrefix値を設定します。

オンライン

getUCMMajorRevLabelSeq

MajorRevLabelSeq値を表示します。

オンライン

setUCMMajorRevLabelSeq

MajorRevLabelSeq値を設定します。

オンライン

getUCMMinorRevLabelSeq

MinorRevLabelSeq値を表示します。

オンライン

setUCMMinorRevLabelSeq

MinorRevLabelSeq値を設定します。

オンライン

getUCMJspServerEnabled

JspServerEnabled値を表示します。

オンライン

setUCMJspServerEnabled

JspServerEnabled値を設定します。

オンライン

getUCMJspEnabledGroups

JspEnabledGroups値を表示します。

オンライン

setUCMJspEnabledGroups

JspEnabledGroups値を設定します。

オンライン

3.7.1 getUCMOverRideFormat

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルから、OverrideFormatパラメータが設定されているかどうかを示す値を取得します。OverrideFormatパラメータを使用すると、ユーザーがコンテンツ・アイテムのアプリケーション形式を選択できるようになります。

構文

getUCMOverRideFormat(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、OverRideFormatパラメータ値を表示します。

getUCMOverRideFormat()
true

3.7.2 setUCMOverRideFormat

WLSTでの使用: オンライン

説明

OverrideFormatパラメータを設定すると、ユーザーがコンテンツ・アイテムのアプリケーション形式を選択する機能を有効または無効にできます。

構文

getUCMOverRideFormat('value',['appName'])
引数 定義

value

OverrideFormatオプションを有効にするか無効にするかを指定します。指定できる値は、Yes、No、True、False、1または0です。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、OverRideFormatパラメータを有効にします。

getUCMOverRideFormat('True')

3.7.3 getUCMDownloadApplet

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルから、DownloadAppletパラメータが設定されているかどうかを示す値を取得します。DownloadAppletを使用すると、ユーザーが複数のファイルを検索結果ページからダウンロードできるようになります。

構文

getUCMDownloadApplet(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、DownloadAppletパラメータ値を取得します。

getUCMDownloadApplet()
true

3.7.4 setUCMDownloadApplet

WLSTでの使用: オンライン

説明

DownloadAppletパラメータを設定すると、ユーザーが複数のファイルを検索結果ページからダウンロードする機能を有効または無効にできます。

構文

setUCMDownloadApplet('value',['appName'])
引数 定義

value

DownloadAppletオプションを有効にするか無効にするかを指定します。指定できる値は、Yes、No、True、False、1または0です。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、この機能を有効にするようDownloadApplet値を設定します。

setUCMDownloadApplet('Yes')

3.7.5 getUCMMultiUpload

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルから、MultiUploadパラメータが設定されているかどうかを示す値を取得します。MultiUploadを使用すると、複数のファイルを単一のコンテンツ・アイテムとして圧縮およびチェックインできるようになります。

構文

getUCMMultiUpload(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、MultiUploadパラメータ値を表示します。

getUCMMultiUpload()
true

3.7.6 setUCMMultiUpload

WLSTでの使用: オンライン

説明

MultiUploadパラメータ値を設定すると、複数のファイルを単一のコンテンツ・アイテムとして圧縮およびチェックインする操作を許可または拒否できます。

構文

setUCMMultiUpload('value',['appName'])
引数 定義

value

MultiUploadオプションを有効にするか無効にするかを指定します。指定できる値は、Yes、No、True、False、1または0です。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、複数のファイルを単一のコンテンツ・アイテムとして圧縮およびチェックインする操作を許可するようMultiUploadを設定します。

setUCMMultiUpload('1')

3.7.7 getUCMUseAccounts

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルから、UseAccountsパラメータが設定されているかどうかを示す値を取得します。UseAccountsを使用すると、Oracle WebCenter Content内でアカウントを使用できるようになります。

構文

getUCMUseAccounts(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、UseAccountsオプション値を表示します。

getUCMUseAccounts()
True

3.7.8 setUCMUseAccounts

WLSTでの使用: オンライン

説明

UseAccountsパラメータ値を設定すると、Oracle WebCenter Content内でのアカウントの使用を有効または無効にできます。

構文

setUCMUseAccounts('value',['appName'])
引数 定義

value

UseAccountsオプションを有効にするか無効にするかを指定します。指定できる値は、Yes、No、True、False、1または0です。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、Oracle WebCenter Content内でアカウントを有効にするようUseAccountsを設定します。

setUCMUseAccounts('True')

3.7.9 getUCMIsAutoNumber

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルから、IsAutoNumberパラメータが設定されているかどうかを示す値を取得します。IsAutoNumberパラメータを使用すると、コンテンツIDの自動番号付けが可能になります。

構文

getUCMIsAutoNumber(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、IsAutoNumberパラメータ値を表示します。

getUCMIsAutoNumber()
True

3.7.10 setUCMIsAutoNumber

WLSTでの使用: オンライン

説明

IsAutoNumberパラメータ値を設定すると、コンテンツIDの自動番号付けを有効または無効にできます。

構文

setUCMIsAutoNumber('value',['appName'])
引数 定義

value

AutoNumberオプションを有効にするか無効にするかを指定します。指定できる値は、Yes、No、True、False、1または0です。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、コンテンツIDの自動番号付けを有効にするようIsAutoNumberを設定します。

setUCMIsAutoNumber('True')

3.7.11 getUCMAutoNumberPrefix

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルから、AutoNumberPrefixパラメータ値を取得します。AutoNumberパラメータが有効になっている場合、新しくチェックインしたファイルに対して自動的に番号付けされるすべてのコンテンツIDに、この接頭辞が使用されます。

構文

getUCMAutoNumberPrefix(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、AutoNumberPrefixパラメータ値を表示します。

getUCMAutoNumberPrefix()
dadvml0231usor

3.7.12 setUCMAutoNumberPrefix

WLSTでの使用: オンライン

説明

AutoNumberPrefixパラメータ値を、新しくチェックインしたファイルに対して自動的に番号付けされる(AutoNumberパラメータが有効になっている場合)すべてのコンテンツIDに使用する接頭辞に設定します。

構文

setUCMUseAutoNumberPrefix('value',['appName'])
引数 定義

value

新しくチェックインしたファイルに対して自動的に番号付けされるすべてのコンテンツIDに使用する接頭辞です。AutoNumberパラメータが有効になっている場合のみ適用されます。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、AutoNumberPrefixを設定します。

setUCMAutoNumberPrefix('dadvml0231usor')

3.7.13 getUCMMajorRevLabelSeq

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルから、リビジョン番号のメジャー・シーケンスを定義するMajorRevLabelSeq値を取得します。MajorRevLabelSeqは、リビジョン・ラベルの先頭部分です。

構文

getUCMMajorRevLabelSeq(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、MajorRevLabelSeqパラメータ値を表示します。

getUCMMajorRevLabelSeq()
A1

3.7.14 setUCMMajorRevLabelSeq

WLSTでの使用: オンライン

説明

リビジョン番号のメジャー・シーケンスを定義するMajorRevLabelSeqパラメータ値を設定します。MajorRevLabelSeqは、リビジョン・ラベルの先頭部分です。

構文

setUCMMajorRevLabelSeq('value',['appName'])
引数 定義

value

値には、A-D1-8のいずれかを指定できます。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、MajorRevLabelSeqをA1に設定します。

setUCMMajorRevLabelSeq('A1')

3.7.15 getUCMMinorRevLabelSeq

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルから、リビジョン番号のマイナー・シーケンスを定義するMinorRevLabelSeq値を取得します。MinorRevLabelSeqは、リビジョン・ラベルの2番目の部分です。

構文

getUCMMinorRevLabelSeq(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、MinorRevLabelSeqパラメータ値を表示します。

getUCMMinorRevLabelSeq()
b2

3.7.16 setUCMMinorRevLabelSeq

WLSTでの使用: オンライン

説明

リビジョン番号のマイナー・シーケンスを定義する、MinorRevLabelSeqパラメータ値を設定します。MinorRevLabelSeqは、リビジョン・ラベルの2番目の部分です。

構文

setUCMMinorRevLabelSeq('value',['appName'])
引数 定義

value

値には、a-c1-7のいずれかを指定できます。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、MinorRevLabelSeqをb2に設定します。

setUCMMinorRevLabelSeq('b2')

3.7.17 getUCMJspServerEnabled

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルから、JspServerEnabledが設定されているかどうかを示す値を取得します。パラメータが有効になっている場合、Content ServerでJava Server Pagesを実行できます。Java Server Pagesは、Content Serverにチェックインされている必要があります。

構文

getUCMJspServerEnabled(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、JspServerEnabledパラメータ値を表示します。

getUCMJspServerEnabled()
true

3.7.18 setUCMJspServerEnabled

WLSTでの使用: オンライン

説明

JspServerEnabledパラメータ値を設定します。パラメータが有効になっている場合、Content ServerでJava Server Pagesを実行できます。Java Server Pagesは、Content Serverにチェックインされている必要があります。

構文

setUCMJspServerEnabled('value',['appName'])
引数 定義

value

パラメータを有効にするか無効にするかを指定します。指定できる値は、Yes、No、True、False、1または0です。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、JspServerEnabledをtrueに設定します。

setUCMJspServerEnabled('true')

3.7.19 getUCMJspEnabledGroups

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルから、JspEnabledGroupsパラメータ値を取得し、リストします。JspEnabledGroupsでは、Java Server Page機能が有効になっているセキュリティ・グループをリストします。セキュリティ・グループには、コントリビュータおよび管理者用の特定の権限が含まれます。

構文

getUCMJspEnabledGroups(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、JspEnabledGroupsパラメータ値を表示します。

getUCMJspEnabledGroups()
group1
Jsp

3.7.20 setUCMJspEnabledGroups

WLSTでの使用: オンライン

説明

Java Server Page機能を有効にするセキュリティ・グループを指定する、JspEnabledGroupsパラメータ値を設定します。

構文

setUCMJspEnabledGroups('value',['appName'])
引数 定義

value

Java Server Page機能を有効にするセキュリティ・グループを指定します。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、JspEnabledGroupsをgroup1に設定します。

setUCMJspEnabledGroups('group1')

3.8 コンテンツ・セキュリティ構成コマンド

表3-6のコマンドを使用して、Oracle WebCenter Content Serverインスタンスのコンテンツ・セキュリティ・オプションを構成します。

表3-6 WLSTコンテンツ・セキュリティ構成コマンド

使用するコマンド 目的 WLSTでの使用

getUCMCopyAccess

CopyAccessパラメータ値を表示します。

オンライン

setUCMCopyAccess

CopyAccessパラメータ値を設定します。

オンライン

getUCMExclusiveCheckout

ExclusiveCheckoutパラメータ値を表示します。

オンライン

setUCMExclusiveCheckout

ExclusiveCheckoutパラメータ値を設定します。

オンライン

getUCMAuthorDelete

AuthorDeleteパラメータ値を表示します。

オンライン

setUCMAuthorDelete

AuthorDeleteパラメータ値を設定します。

オンライン

getUCMShowOnlyKnownAccounts

ShowOnlyKnownAccountsパラメータ値を表示します。

オンライン

setUCMShowOnlyKnownAccounts

ShowOnlyKnownAccountsパラメータ値を設定します。

オンライン

3.8.1 getUCMCopyAccess

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルから値を取得し、それを表示します。CopyAccessを有効にすると、コンテンツ・アイテムの読取り権限を持つユーザーがネイティブ・ファイルのコピーを取得できるようになります。

構文

getUCMCopyAccess(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、CopyAccess値を表示します。

getUCMCopyAccess()
True

3.8.2 setUCMCopyAccess

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイル内のCopyAccess値を設定します。CopyAccessを有効にすると、コンテンツ・アイテムの読取り権限を持つユーザーがネイティブ・ファイルのコピーを取得できるようになります。

構文

setUCMCopyAccess('value',['appName'])
引数 定義

value

パラメータを有効にするか無効にするかを指定します。指定できる値は、Yes、No、True、False、1または0です。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、CopyAccessパラメータを有効にするよう値を設定します。

setUCMCopyAccess('True')

3.8.3 getUCMExclusiveCheckout

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイル内の値を取得し、それを表示します。ExclusiveCheckoutパラメータを有効にすると、別のユーザーによってチェックインされたコンテンツ・アイテムをチェックアウトする場合に、管理権限が必要になります。

構文

getUCMExclusiveCheckout(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、ExclusiveCheckoutパラメータ値を表示します。

getUCMExclusiveCheckout()
True

3.8.4 setUCMExclusiveCheckout

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイル内の値を設定します。ExclusiveCheckoutパラメータを有効にすると、別のユーザーによってチェックインされたコンテンツ・アイテムをチェックアウトする場合に、管理権限が必要になります。

構文

setUCMExclusiveCheckout('value',['appName'])
引数 定義

value

パラメータを有効にするか無効にするかを指定します。指定できる値は、Yes、No、True、False、1または0です。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、ExclusiveCheckoutパラメータを有効にするよう値を設定します。

setUCMExclusiveCheckout('True')

3.8.5 getUCMAuthorDelete

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルから値を取得し、それを表示します。AuthorDeleteパラメータを有効にすると、削除権限を持っていない作成者がリビジョンを削除できるようになります。

構文

getUCMAuthorDelete(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、AuthorDeleteパラメータ値を表示します。

getUCMAuthorDelete()
1

3.8.6 setUCMAuthorDelete

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイル内のAuthorDeleteパラメータ値を設定します。AuthorDeleteパラメータを有効にすると、削除権限を持っていない作成者がリビジョンを削除できるようになります。

構文

setUCMAuthorDelete('value',['appName'])
引数 定義

value

パラメータを有効にするか無効にするかを指定します。指定できる値は、Yes、No、True、False、1または0です。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、AuthorDeleteパラメータを有効にします。

setUCMAuthorDelete('1')

3.8.7 getUCMShowOnlyKnownAccounts

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイルから値を取得し、それを表示します。ShowOnlyKnownAccountsパラメータを有効にすると、チェックイン・ページに表示されるContent Serverアカウントのリストに、グローバルに事前定義されたアカウントのみが含まれます。

構文

getUCMShowOnlyKnownAccounts(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、有効になっているShowOnlyKnownAccountsパラメータ値を表示します。

getUCMShowOnlyKnownAccounts()
Yes

3.8.8 setUCMShowOnlyKnownAccounts

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイル内のShowOnlyKnownAccountパラメータ値を設定します。ShowOnlyKnownAccountsパラメータを有効にすると、チェックイン・ページに表示されるContent Serverアカウントのリストに、グローバルに事前定義されたアカウントのみが含まれます。

構文

setUCMShowOnlyKnownAccounts('value',['appName'])
引数 定義

value

パラメータを有効にするか無効にするかを指定します。指定できる値は、Yes、No、True、False、1または0です。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、ShowOnlyKnownAccountsパラメータを有効にします。

setUCMShowOnlyKnownAccounts('yes')

3.9 コンポーネント・マネージャ構成コマンド

表3-7のコマンドを使用して、Oracle WebCenter Content Serverインスタンスのコンポーネント・マネージャ・オプションを構成します。

表3-7 WLSTコンポーネント・マネージャ構成コマンド

使用するコマンド 目的 WLSTでの使用

getUCMComponentStatus

コンポーネントのステータスを表示します。

オンライン

setUCMComponentStatus

コンポーネントのステータスを設定します。

オンライン

installUCMComponent

コンポーネントをインストールします。

オンライン

uninstallUCMComponent

コンポーネントをアンインストールします。

オンライン

getUCMComponentConfig

コンポーネントの構成を表示します。

オンライン

updateUCMComponentConfig

コンポーネントの構成パラメータを設定します。

オンライン

3.9.1 getUCMComponentStatus

WLSTでの使用: オンライン

説明

コンポーネントのステータスを取得します。ステータスは有効または無効になっています。

構文

getUCMComponentStatus('componentName',['appName'])
引数 定義

componentName

有効なContent Serverコンポーネント名を指定します。たとえば、ContentFoliosなどです。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、コンポーネントContentFoliosのステータスを表示します。

getUCMComponentStatus('ContentFolios')
Enabled

3.9.2 setUCMComponentStatus

WLSTでの使用: オンライン

説明

config.cfgファイル内のコンポーネントのステータスを設定します。

構文

setUCMComponentStatus('componentName','status',['appName'])
引数 定義

componentName

有効なContent Serverコンポーネント名を指定します。たとえば、ContentFoliosなどです。

status

コンポーネントのステータスを有効にするか無効にするかを指定します。指定できる値は、EnableまたはDisableです。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、ContentFoliosのステータスをEnableに設定します。

setUCMComponentStatus('ContentFolios','Enable')

3.9.3 installUCMComponent

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定したファイルの場所にあるコンポーネントをインストールします。

構文

installUCMComponent('filePath',['appName'])
引数 定義

filePath

コンポーネントへの有効なファイル・パスを指定します。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、場所C:/manifest.zipにあるコンポーネントをインストールします。

installUCMComponent('C:/manifest.zip')

3.9.4 uninstallUCMComponent

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定したコンポーネントをアンインストールします。

構文

uninstallUCMComponent('componentName',['appName'])
引数 定義

componentName

有効なContent Serverコンポーネント名を指定します。たとえば、ContentFoliosなどです。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、ContentFoliosという名前のコンポーネントをアンインストールします。

uninstallUCMComponent('ContentFolios')

3.9.5 downloadUCMComponent

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定したファイルの場所に、指定したコンポーネントをダウンロードします。

構文

downloadUCMComponent('componentName','filePath',['appName'])
引数 定義

componentName

有効なContent Serverコンポーネント名を指定します。たとえば、ContentFoliosなどです。

filePath

コンポーネントへの有効なファイル・パスを指定します。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、コンポーネントContentFoliosをC:/manifest.zipにダウンロードします。

downloadUCMComponet('ContentFolios', 'C:/manifest.zip')

3.9.6 getUCMComponentConfig

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定したコンポーネントの構成を取得し、それを表示します。

構文

getUCMComponentConfig('componentName',['appName'])
引数 定義

componentName

有効なコンポーネント名を指定します。たとえば、ContentFoliosなどです。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、コンポーネントContentFoliosの構成を表示します。

getUCMComponentConfig('ContentFolios')

3.9.7 updateUCMComponentConfig

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定した構成オプションを使用して、指定したコンポーネントを設定します。

構文

updateUCMComponentConfig('componentName','updateParams',['appName'])
引数 定義

componentName

有効なコンポーネント名を指定します。たとえば、Folders_gなどです。

updateParams

コンポーネントの有効なパラメータを指定します。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、コンポーネントFolders_gの構成パラメータを設定します。

updateUCMComponentConfig('Folders_g','GetCopyAccess:true,CollectionHiddenMeta:xHidden')

3.10 レコード管理構成コマンド

表3-8のコマンドを使用して、Oracle WebCenter Content Serverインスタンスのレコード管理オプションを構成します。

表3-8 WLSTレコード管理構成コマンド

使用するコマンド 目的 WLSTでの使用

getRMLevel

レコード管理構成のタイプを表示します。

オンライン

getRMConfigurationLevel

レコード管理構成レベルを表示します。

オンライン

getRMFeatures

レコード管理機能を表示します。

オンライン

getRMDispositionActions

レコード管理処理アクションを表示します。

オンライン

rmUpdate

レコード管理構成を更新します。

オンライン

addOutgoingProvider

レコード管理コンテンツの格納に使用するアダプタ・サーバーの送信プロバイダを追加します。

オンライン

registerSource

レコード管理で検出できるように、アダプタ・サーバー・リポジトリのソースを登録します。

オンライン

3.10.1 getRMLevel

WLSTでの使用: オンライン

説明

レコード管理構成のタイプを取得し、それを表示します。タイプを示す値は、次のとおりです。

  • none

  • standalone

  • adapter

構文

getRMLevel(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、レコード管理構成のタイプを表示します。

getRMLevel()
adapter

3.10.2 getRMConfigurationLevel

WLSTでの使用: オンライン

説明

レコード管理構成レベルを取得し、それを表示します。構成レベルを示す値は、次のとおりです。

  • minimal: 最小限の機能を有効にし、一部の処理アクションと大部分のアプリケーション機能を除外します。これはソフトウェアを有効にしたときのデフォルトです。

  • typical: DoD構成、分類されたトピック、FOIA/PAトラッキング(情報公開法/プライバシ法)および電子メールを除くすべての処理アクションとすべての機能を有効にします。

  • dod2: 標準インストールの機能、DoD構成および電子メールを有効にします。

  • dodclassified: FOIA/PAを除くすべての機能を有効にします。

  • custom: 様々な機能を選択できるようにします。一部の処理アクションは、他のアクションに依存しています。アクションを選択すると、依存アクションも自動的に選択されます。

構文

getRMConfigurationLevel(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、レコード管理構成のタイプを表示します。

getRMConfigurationLevel(['appName'])
minimal

3.10.3 getRMFeatures

WLSTでの使用: オンライン

説明

レコード管理機能のリストを取得し、それを表示します。リストに含まれる値は、次のとおりです。

  • feature_related_content

  • feature_audit_trigger

  • feature_subject_to_review

  • feature_revision_dates

  • feature_security_markings

  • feature_email_fields

  • feature_dod_config

  • feature_foia_privacyact

構文

getRMFeatures(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、レコード管理機能を表示します。

getRMFeatures()
feature_related_content
feature_audit_trigger
feature_subject_to_review

3.10.4 getRMDispositionActions

WLSTでの使用: オンライン

説明

レコード管理処理アクションの値を取得し、それらを表示します。リストに含まれる値は、次のとおりです。

  • actions_activate

  • actions_obsolete

  • actions_cancel

  • actions_rescind

  • actions_expire

  • actions_cutoff

  • actions_approve_deletion

  • actions_destroy

構文

getRMDispositionActions(['appName'])
引数 定義

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドは、レコード管理処理アクションのリストを表示します。

getRMDispositionActions()
actions_active
actions_obsolete
actions_cancel

3.10.5 rmUpdate

WLSTでの使用: オンライン

説明

レコード管理構成に機能と処理アクションを設定し、その構成を有効にします。

構文

rmUpdate(urmLevel, level, featuresList, dispositionActionsList, enableRTMandURMAgent,['appName'])
引数 定義

urmLevel

有効なレコード管理構成タイプを指定します。

level

有効なレコード管理レベルを指定します。

featuresList

有効なレコード管理機能を指定します。

dispositionActionsList

有効な処理アクションを指定します。

enableRTMandURMAgent

RTMおよびURMエージェントを有効にするかどうかを指定します。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、レコード管理構成を設定し、それを有効にします。

rmUpdate(urmLevel='standalone',level='custom',featuresList='feature_related_content:feature_revision_dates',dispositionActionsList='actions_activate:actions:obsolete',enableRTMandURMAgent='1')

3.10.6 addOutgoingProvider

WLSTでの使用: オンライン

説明

レコード管理が有効になっているContent Serverインスタンスへのアダプタ・サーバーの接続を可能にする送信プロバイダを定義します。

構文

addOutgoingProvider(ProviderName, ProviderDescription, ServerHostName, HTTPServerAddress, 
ServerPort, InstanceName, RelativeWebRoot, extraUpdateParams,['appName'])
引数 定義

ProviderName

送信プロバイダの名前。

ProviderDescription

送信プロバイダの説明。

ServerHostname

サーバー・ホストの名前。

HTTPServerAddress

HTTPサーバーのアドレス。

ServerPort

サーバー・ポートの番号。

IntanceName

レコード管理が有効になっているContent Serverインスタンスの名前。

RelativeWebRoot

相対Webルートの名前。

extraUpdateParams

使用可能な追加パラメータは、ClientHostIpFilter、ConnectionPassword、ConnectionPasswordName、IsRefinery、ProviderClass、ProviderConfig、ProviderConnection、RefineryMaxProJobsおよびRefineryReadOnlyです。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、レコード管理インスタンスに接続するアダプタ・サーバーの送信プロバイダを定義します。

addOutgoingProvider(ProviderName='x',ProviderDescription='y',ServerHostName='localhost',HTTPServerAddress='z',ServerPort='4444',InstanceName='w',
RelativeWebRoot='cs',updateParams='RefineryMasJobs:100,IsRefinery:1')

3.10.7 registerSource

WLSTでの使用: オンライン

説明

登録を行うと、レコード管理によってアダプタが認識され、アダプタ・サーバーのリポジトリに格納されているコンテンツの管理が可能になります。

構文

registerSource(ProviderName, SourceName, SourceTableName, SourceDisplayName, ['appName'])
引数 定義

ProviderName

送信プロバイダの名前。

SourceName

アダプタ・リポジトリ内にあるソースの説明。

SourceTableName

アダプタ・リポジトリ内にあるソース表の名前。

SourceDisplayName

アダプタ・リポジトリ内にあるソースの表示名。

appName

オプション。デプロイ済アプリケーションの名前。

次のコマンドでは、レコード管理の格納済コンテンツに使用する、アダプタ・サーバーのリポジトリ・ソースを登録します。

registerSource(ProviderName='x',SourceName='y',SourceTableName='z',SourceDisplayName='w")

3.11 ユーザー・インタフェース・コマンド

表3-9のコマンドを使用して、Oracle WebCenter Content 11gリリース1 (11.1.1.8)で導入されたOracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースの構成を表示および更新します。このユーザー・インタフェースの詳細は、Oracle WebCenter Contentの使用のWebCenter Contentユーザー・インタフェースのスタート・ガイドに関する説明を参照してください。

これらのカスタム・コマンドを使用するには、適切なOracleホームからWLSTスクリプトを呼び出す必要があります。WebLogic ServerホームのWLSTスクリプトは使用しないでください。Oracle WebCenter Contentユーザー・インタフェース・コマンド用のスクリプトは、次の場所にあります。

  • UNIX: MW_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.sh

  • Windows: MW_HOME\oracle_common\common\bin\wlst.cmd

WLSTプロセスがWebCenter Content UIサーバーに接続してから、次の表のコマンドを実行する必要があります。

Content UIサーバー・インスタンスに接続するには、たとえば、connect()コマンドを使用します。

connect("weblogic","password","t3://localhost:16225").

これらのWLSTコマンドを使用して行った構成の変更は、WebCenter Content - Web UIアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動した後にのみ有効になります。

表3-9 WLST WebCenter Contentユーザー・インタフェース・コマンド

使用するコマンド 目的 WLSTでの使用

displayWccAdfConfig

WebCenter Contentユーザー・インタフェース・アプリケーションの構成を表示します。

オンライン

updateWccAdfConfig

WebCenter Contentユーザー・インタフェース・アプリケーションの構成を更新します。

オンライン

3.11.1 displayWccAdfConfig

WLSTでの使用: オンライン

説明

Oracle WebCenter Contentユーザー・インタフェース・アプリケーションの構成を表示します。

構文

displayWccAdfConfig(appName='value',[attrName='value'])
引数 定義

appName value

デプロイ済アプリケーションの名前。

attrName value

オプション。表示する属性の名前。省略した場合、すべての属性が表示されます。

次のコマンドは、Oracle WebCenter Content - Web UIというアプリケーション名でデプロイされたOracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースのすべての構成属性を表示します。

wls:/wccadf_domain/serverConfig> displayWccAdfConfig(appName='Oracle WebCenter Content - Web UI')
WccInstanceName = Default
WccInstanceConnectionName = WccAdfServerConnection
ProxyContent = true
DocumentPreview = DOCUMENT_VIEWER
DefaultLocale = en_US
DefaultTimeZone = America/Los_Angeles
ApplicationUrl = null
ClusterCompatible = false
TemporaryDirectory = null
MaximumUploadedFileSize = 52428800
MaximumWindowsPerSession = 7
WccLoginPageEnabled = true
SkinFamily = wcc-skin
SkinVersion = null
CustomBrandingLogo = null
CustomBrandingTitle = null
WccCustomizationLayerValues = null
OracleCustomizationLayerValues = null
CustomerCustomizationLayerValues = null
CustomRequestBinderProperties = null
UnfiledDocumentProhibited = false

次のコマンドは、WccInstanceConnectionNameという名前の構成属性の値を表示します。

wls:/wccadf_domain/serverConfig> displayWccAdfConfig(appName='Oracle WebCenter Content - Web UI', attrName='WccInstanceConnectionName')
Attribute WccInstanceConnectionName value is: WccAdfServerConnection

3.11.2 updateWccAdfConfig

WLSTでの使用: オンライン

説明

Oracle WebCenter Contentユーザー・インタフェース・アプリケーションの構成を更新します。このコマンドを使用すると、単一の属性または複数の属性を更新できます。

構文

updateWccAdfConfig(appName, [wccInstanceName], [wccInstanceConnectionName],
[proxyContent], [documentPreview], [defaultLocale], [defaultTimeZone], 
[applicationUrl], [clusterCompatible], [temporaryDirectory], 
[maximumUploadedFileSize], [maximumWindowsPerSession], 
[wccLoginPageEnabled], [skinFamily], [skinVersion], [customBrandingLogo], 
[customBrandingTitle], [wccCustomizationLayerValues], 
[oracleCustomizationLayerValues], [customerCustomizationLayerValues], 
[customRequestBinderProperties], [unfiledDocumentProhibited])
引数 定義

appName

デプロイ済アプリケーションの名前。

wccInstanceName

将来の使用のために予約されています。

wccInstanceConnectionName

接続アーキテクチャ(connections.xml)に含まれるContent Server接続の名前。

proxyContent

ネイティブ・ファイル、Web表示可能レンディション、サムネイル、添付ファイルなどのドキュメント・コンテンツをブラウザでどのように取得するかを制御します。trueまたはfalseを指定する必要があります。trueの場合、ブラウザはこのコンテンツをOracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースから要求し、そのインタフェースがコンテンツをContent Serverから取得します。falseの場合、ブラウザはこのコンテンツを直接Content Serverから要求します。

documentPreview

ドキュメントに対して表示されるプレビューを制御します。次のいずれかの値を、大文字と小文字を区別して指定する必要があります。

  • DOCUMENT_VIEWER: ドキュメント・ビューアを使用します(使用可能な場合)。

  • WEB_VIEWABLE: Web表示可能レンディションを表示します(使用可能な場合)。

  • NONE: プレビューを表示しません

defaultLocale

ユーザーのロケールを他の方法で特定できない場合に使用するロケールです。Javaクラスjava.util.Localeで使用される形式である必要があります(en_USなど)。

defaultTimeZone

ユーザーのタイムゾーンを他の方法で特定できない場合に使用するタイムゾーン。Javaメソッドjava.util.TimeZone#getTimeZoneで使用される形式である必要があります(America/Los_Angelesなど)。

applicationUrl

Oracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースによって生成されるURLのスキーム、ホスト名およびポートを指定します(https://wcc.example.com:16225など)。オプション。設定されていない場合、スキーム、ホスト名およびポートはHTTPリクエストから特定されます。

clusterCompatible

Oracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースで、クラスタに含まれるノード間のセッション・レプリケーションをサポートするかどうかを指定します。trueまたはfalseを指定します。Java EE Webコンテナでセッション・レプリケーションが有効になっている場合は、trueを指定する必要があります。

temporaryDirectory

進行中のアップロードなど、Oracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースによって作成される一時ファイルのベース・ディレクトリ。このディレクトリは空である必要があります。また、十分な空き領域を備えた高速ファイル・システム上にあり、Oracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースを実行しているプロセスの所有者によってのみ読取りおよび書込み可能である必要があります。Oracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースによって、サブディレクトリ構造が作成および管理されます。また、clusterCompatibleがtrueの場合、このディレクトリが存在するファイル・システムは、クラスタに含まれるすべてのノード間で共有されている必要があります。この属性は、clusterCompatibleがfalseの場合でも設定することをお薦めします。設定されていない場合、Javaシステム・プロパティjava.io.tmpdirの値が使用されます。

maximumUploadedFileSize

アップロードされるファイルの最大サイズ(バイト単位)。0未満の場合、最大サイズはありません。0の場合、ファイルのアップロードは無効になります。

maximumWindowsPerSession

セッションごとのアクティブ・ウィンドウ(ブラウザ構成によっては、ブラウザのタブ)の最大数。この制限値に達すると、最近最も使用されていないウィンドウが期限切れになり、続けてそのウィンドウを使用すると、エラー・メッセージが表示されます。

Oracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースのメイン・ページであるwccmainは、セッションのウィンドウ・カウントとは無関係であり、セッションが期限切れになったときか、セッションからのログアウトが発生したときのみ期限切れになります。ドキュメント・プロパティ・ページであるwccdocは、documentPreviewがDOCUMENT_VIEWERの場合、2つのウィンドウと見なされますが、documentPreviewがWEB_VIEWABLEまたはNONEの場合は、1つのウィンドウと見なされます。

この属性は、各セッションで使用するアプリケーション・サーバー・メモリーの最大量を制御するために使用します。セッションごとのウィンドウ数を制限しない場合は、0に設定します。

wccLoginPageEnabled

wccloginページを有効にするか無効にするかを指定します。trueまたはfalseを指定します。シングル・サインオン(SSO)認証が有効になっている場合、ユーザーがSSOのかわりにwccloginページを使用しないように、この属性値をfalseに設定する必要があります。

skinFamily

スキン・ファミリの名前。trinidad-config.xmlの<skin-family>は、この属性の値に設定されます。

skinVersion

スキン・バージョン。trinidad-config.xmlの<skin-version>は、この属性の値に設定されます。オプション。設定されていない場合、スキン・バージョンは指定されません。

customBrandingLogo

ブランド・バーに表示するイメージのHTTP URL。オプション。設定されていない場合、デフォルト・イメージが表示されます。

customBrandingTitle

ブランド・バーに表示するタイトル。オプション。設定されていない場合、デフォルト・タイトルが表示されます。

wccCustomizationLayerValue

 wccカスタマイズ・レイヤーの値。複数の値を定義するには、カンマ区切り形式を使用します。オプション。設定しない場合、このレイヤーはカスタマイズできません。例: demo、testまたはproduction。

oracleCustomizationLayerValues

oracleカスタマイズ・レイヤーの値。複数の値を定義するには、カンマ区切り形式を使用します。オプション。設定しない場合、このレイヤーはカスタマイズできません。例: demo、testまたはproduction。

customerCustomizationLayerValues

customerカスタマイズ・レイヤーの値。複数の値を定義するには、カンマ区切り形式を使用します。オプション。設定しない場合、このレイヤーはカスタマイズできません。例: demo、testまたはproduction。

customRequestBinderProperties

ContentProxyServletリクエストによってContent Serverサービス・コールに挿入できるサポート済カスタム・プロパティのリスト。複数の値を定義するには、カンマ区切り形式を使用します。オプション。設定しない場合、Content Serverサービス・コールでは注入は行われません。例: XFND_SCHEME_ID、XFND_RANDOMおよびXFND_EXPIRES。

unfiledDocumentProhibited

未ファイルのドキュメントの作成を制御します。値がtrueの場合、未ファイルのドキュメントのアップロードもファイル済ドキュメントの未ファイル化も無効になります。オプション。デフォルト値はfalseです。

次のコマンドでは、Oracle WebCenter Content - Web UIというアプリケーション名でデプロイされたOracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースのproxyContent属性をtrueに設定します。この設定により、ブラウザはドキュメント・コンテンツをContent Serverから直接取得せず、Oracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースから取得するようになります。

updateWccAdfConfig(appName='Oracle WebCenter Content - Web UI', proxyContent=true)

次のコマンドでは、defaultLocale属性をen_US、defaultTimeZone属性をAmerica/Los_Angelesに設定します。Oracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースで、ユーザーの希望するロケールおよびタイムゾーンを(ユーザー・プリファレンスなどに基づいて)特定できない場合、デフォルト言語は英語になり、America/Los_Angelesタイムゾーンを使用して時刻が表示されます。

updateWccAdfConfig(appName='Oracle WebCenter Content - Web UI', defaultLocale='en_US', defaultTimeZone='America/Los_Angeles')

次のコマンドでは、temporaryDirectory属性を/prod/wcctmpに設定します。Oracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースによって、アプリケーション・サーバー上のこのディレクトリに、一次ファイルが格納されます。

updateWccAdfConfig(appName='Oracle WebCenter Content - Web UI', temporaryDirectory='/prod/wcctmp')

次のコマンドでは、wccLoginPageEnagledプロパティをfalseに設定します。これにより、ユーザーはwccloginページを使用したOracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースへの認証を行わず、シングル・サインオン(SSO)の使用を求められるようになります。

updateWccAdfConfig(appName='Oracle WebCenter Content - Web UI', wccLoginPageEnabled=false)

applcationUrl属性の値を設定することをお薦めします。

updateWccAdfConfig(appName='Oracle WebCenter Content - Web UI', applicationUrl='https://wcc.example.com:16225')

maximumWindowsPerSession属性のデフォルト値は、7に設定されます。WebCenter Contentインスタンスでメモリー消費が多くなりすぎる場合、設定を4に変更して必要なヒープ・サイズを減らすことができます。

updateWccAdfConfig(appName='Oracle WebCenter Content - Web UI', maximumWindowsPerSession=4)

3.12 ユーザー・インタフェース接続コマンド

表3-10のコマンドを使用して、WebCenter Content 11gリリース1 (11.1.1.8)で導入されたOracle WebCenter Contentユーザー・インタフェースの接続を管理します。このユーザー・インタフェースの詳細は、Oracle WebCenter Contentの使用のWebCenter Contentユーザー・インタフェースのスタート・ガイドに関する説明を参照してください。

これらのカスタム・コマンドを使用するには、適切なOracleホームからWLSTスクリプトを呼び出す必要があります。WebLogic ServerホームのWLSTスクリプトは使用しないでください。Oracle WebCenter Contentユーザー・インタフェース・コマンド用のスクリプトは、次の場所にあります。

  • UNIX: MW_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.sh

  • Windows: MW_HOME\oracle_common\common\bin\wlst.cmd

WLSTプロセスがWebCenter Content UIサーバーに接続してから、次の表の接続コマンドを実行する必要があります。

Content UIサーバー・インスタンスに接続するには、たとえば、connect()コマンドを使用します。

connect("weblogic","password","t3://localhost:16225").

これらのWLSTコマンドを使用して行った構成の変更は、WebCenter Content - Web UIアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動した後にのみ有効になります。

表3-10 WLST WebCenter Contentユーザー・インタフェース接続コマンド

使用するコマンド 目的 WLSTでの使用

createRIDCConnection

新しいRIDC接続を作成します。

オンライン

updateRIDCConnection

既存のRIDC接続プロパティを更新します。

オンライン

listRIDCConnections

アプリケーション内に存在するすべてのRIDC接続MBeanをリストします。

オンライン

deleteRIDCConnection

既存のRIDC接続を削除します。

オンライン

displayRIDCConnection

RIDC接続Mbeanに関連付けられたすべての属性とそれらの値を取得します。オプションで、特定の属性名の値を取得できます。

オンライン

3.12.1 createRIDCConnection

WLSTでの使用: オンライン

説明

新しいRIDC接続参照を作成し、その接続名をMDSレイヤーに追加します。

構文

createRIDCConnection('appName','conName')
引数 タイプ 説明

appName

java.lang.String

接続を作成するアプリケーションの名前。

connName

java.lang.String

RIDC接続参照のプレースホルダーとなる接続の名前。

次のコマンドでは、アプリケーションOracle WebCenter Content - Web UI内にRIDC接続WccAdfServerConnectionを作成します。

createRIDCConnection('Oracle WebCenter Content - Web UI','WccAdfServerConnection')

3.12.2 updateRIDCConnection

WLSTでの使用: オンライン

説明

既存のRIDC接続参照の接続プロパティを更新します。これらの変更と追加はランタイム・データとして読み取られ、MDSレイヤーに保存されます。

構文

updateRIDCConnection(appName, connName, ['connUrl'], ['connSockettimeout'], 
['connPoolMethod'], ['connPoolSize'], ['connWaitTime'], ['credUsername'], 
['credPassword'], ['credAppidkey'], ['credImpersonationAllowed'], ['jaxwsStack'], 
['jaxwsPolicy'], ['jaxwsJpsconfigfile'], ['jaxwsSkipstackoptimizations'], 
['jaxwsServerInstancename'], ['jaxwsRegisteridentityswitchfilter'], 
['httpLibrary'], ['idcsAlgorithm'], ['idcsKeystoreFile'], 
['idcsKeystorePassword'], ['idcsKeystoreAlias'], ['idcsKeystoreAliasPassword'], 
['idcsTrustmanagerFile'], ['idcsTrustmanagerPassword'], [sessionPoolSupport],
[sessionPoolAnonymousFallback], [sessionPoolCredentialProviderClass])
引数 タイプ 定義

appName

java.lang.String

接続を更新する必要があるアプリケーションの名前。

connName

java.lang.String

RIDC接続プロパティのプレースホルダーとなる接続の名前。

connURL

java.lang.String

RIDC接続のURLのプロパティ。

connSockettimeout

java.lang.Integer

RIDC接続のソケット・タイムアウト(秒単位)のプロパティ。

connPoolMethod

java.lang.String

RIDC接続のプール・メソッドのプロパティ。

connPoolSize

java.lang.Integer

RIDC接続のプール・サイズのプロパティ。

connWaitTime

java.lang.Integer

RIDC接続の待機時間のプロパティ。

credUsername

java.lang.String

RIDC認証資格証明のユーザー名のプロパティ。

credPassword

java.lang.String

RIDC認証資格証明のパスワードのプロパティ。

credAppidkey

java.lang.String

RIDC認証資格証明のappidキーのプロパティ。

credImpersonationAllowed

java.lang.Boolean

資格証明の偽装機能を許可するかどうかを示すプロパティ。

jaxwsStack

java.lang.String

JaxWsプロトコル・スタックのプロパティ。

jaxwsPolicy

java.lang.String

JaxWsプロトコル・ポリシーのプロパティ。

jaxwsJpsconfigfile

java.lang.String

JaxWsプロトコルJps構成ファイルのプロパティ。

jaxwsSkipstackoptimizations

java.lang.Boolean

JaxWsプロトコルのスタックの最適化をスキップするかどうかを示すプロパティ。

jaxwsServerInstancename

java.lang.String

JaxWsプロトコル・サーバー・インスタンス名のプロパティ。

jaxwsRegisteridentityswitchfilter

java.lang.Boolean

JAX-WSプロトコルのアイデンティティ・スイッチ・フィルタを登録するかどうかを示すプロパティ。

httpLibrary

java.lang.String

HTTPプロトコルのライブラリを示すプロパティ。

idcsAlgorith

java.lang.String

セキュアIntradocプロトコル・アルゴリズムのプロパティ。

idcsKeystoreFile

java.lang.String

セキュアIntradocプロトコル・キーストア・ファイルのプロパティ。

idcsKeystorePassword

java.lang.String

セキュアIntradocプロトコル・キーストア・パスワードのプロパティ。

idcsKeystorealias

java.lang.String

セキュアIntradocプロトコル・キーストア・エイリアスのプロパティ。

idcsKeystoreAliasPassword

java.lang.String

セキュアIntradocプロトコル・キーストア・エイリアス・パスワードのプロパティ。

idcsTrustmanagerFile

java.lang.String

セキュアIntradocプロトコル信頼マネージャ・ファイルを示すプロパティ。

idcsTrustmanagePassword

java.lang.String

セキュアIntradocプロトコル信頼マネージャ・パスワードのプロパティ。

sessionPoolSupport

java.lang.Boolean

RIDCセッション・プール・サポート済プロパティ。

sessionPoolAnonymousFallback

java.lang.Boolean

RIDCセッション・プール匿名フォールバック・プロパティ。

sessionPoolCredentialProviderClass

java.lang.String

RIDCセッション・プール資格証明プロバイダ・クラス・プロパティ。

次のコマンドでは、Intradocプロトコル接続のソケット・タイムアウトを90秒に更新します。

updateRIDCConnection('Oracle WebCenter Content - Web UI','WccAdfServerConnection',                                                
connUrl='idc://contentserver:4444',credUsername='weblogic',connSockettimeout=90)

3.12.3 listRIDCConnections

WLSTでの使用: オンライン

説明

ADF接続アーキテクチャに基づくアプリケーション内に存在するすべてのRIDC接続MBeanをリストします。

構文

listRIDCConnections('appName')
引数 タイプ 説明

appName

java.lang.String

接続MBeanを戻す必要があるアプリケーションの名前。

次のコマンドでは、アプリケーションOracle WebCenter Content - Web UI内に存在する、接続タイプがRIDCのすべての接続MBeanを戻します。

listRIDCConnections('Oracle WebCenter Content - Web UI')

3.12.4 deleteRIDCConnection

WLSTでの使用: オンライン

説明

ADF接続アーキテクチャに基づくアプリケーション内に存在するすべてのRIDC接続MBeanをリストします。

構文

deleteRIDCConnection('appName','connName')
引数 タイプ 説明

appName

java.lang.String

接続を削除するアプリケーションの名前。

connName

java.lang.String

特定のアプリケーションに対して削除する接続の名前。

次のコマンドでは、アプリケーションOracle WebCenter Content - Web UI内に存在する接続名WccAdfServerConnectionを削除します。

deleteRIDCConnection('Oracle WebCenter Content - Web UI','WccAdfServerConnection')

3.12.5 displayRIDCConnection

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションの特定の接続Mbean内に存在する、すべての属性の名前-値ペアを取得します。オプションで、アプリケーションの特定の接続Mbean内に存在する属性の値を取得できます。

構文

displayRIDCConnection(appName,connName,['attrName'])
引数 タイプ 説明

appName

java.lang.String

接続MBean属性の値が必要なアプリケーションの名前。

connName

java.lang.String

MBeanプロパティを含む接続の名前。

attrName

java.lang.String

オプション。値が必要な接続Mbean内の属性名。

次のコマンドでは、PropConnectionUrlの接続プロパティ値を取得します。

displayRIDCConnection('Oracle WebCenter Content - Web UI',
'WccAdfServerConnection','PropConnectionUrl')

次のコマンドでは、接続WccAdfServerConnection内に存在するすべての接続プロパティを取得します。

ddisplayRIDCConnection('Oracle WebCenter Content - Web UI', 'WccAdfServerConnection')