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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理
12c (12.2.1.3.0)
E90329-05
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4 デフォルト・データ・ソースの使用

Oracleでは、Java EE 7準拠ランタイムで必要なデフォルト・データ・ソースを提供しています。この事前構成済データ・ソースは、WebLogic ServerとともにインストールされたDerbyデータベースにアクセスするためにアプリケーションで使用できます。

デフォルト・データ・ソースとは

これには次のJNDI名でアクセスできます。

java:comp/DefaultDataSource

上記のメッセージは下のメッセージと同じです。

@Resource(lookup="java:comp/DefaultDataSource")
DataSource myDS;

DataSourceリソース参照は、Resource注釈のlookup要素またはresource-refデプロイメント・ディスクリプタ要素のlookup-name要素を使用してデフォルト・データ・ソースに明示的にバインドできます。

ノート:

Derbyデータベースは、デフォルトではstartWebLogicコマンドによって起動されます。WebLogic Serverインスタンスの起動および停止の詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動と停止に関する項:を参照してください。

デフォルト・データ・ソースの特性

デフォルト・データ・ソースには、次の特性があります。

  • デプロイされているコンポーネントごとに使用できる必要があります。

  • デプロイ済コンポーネントでのみアクセス可能で、システム・リソースまたはスタンドアロン・デプロイメントであるデータ・ソースではアクセスできません。

  • 参照が行われた後にのみコンソールに表示されます。

  • 他のJava EEデプロイメントのように、コンポーネントごとにデプロイメントとして表示されます。

  • 構成できません。

  • 関連付けられたアプリケーションのライフサイクルを持ちます

WebLogic Serverのデフォルト・データ・ソースの定義

次の表では、WebLogic Serverのデフォルト・データ・ソースの定義を規定する構成設定を提供します。

表4-1 デフォルト・データ・ソースの構成

属性
名前 java:comp/DefaultDataSource
初期容量 0
最小容量 0
最大容量 15
クラス名 org.apache.derby.jdbc.ClientDataSource
ポート 1527
ホスト localhost
データベース名 DefaultDataSource
ユーザー なし
パスワード なし
トランザクション false
MaxStatements 0
MaxIdleTimeout 未設定

カスタム・デフォルト・データ・ソースの定義

java:comp/DefaultDataSourceにバインドされたカスタム・データ・ソース記述子を定義するか、デフォルトのデータ・ソースをオーバーライドして別のJNDI名を指すようにすることで、カスタムのデフォルト・データ・ソースを実装できます。

次の項を参照してください。

コンポーネントのデプロイ後、コンポーネントでjava:comp/DefaultDataSourceを使用できない場合、WebLogic Serverの事前構成済デフォルト・データ・ソースをコンポーネントで使用できます。ただし、startWebLogic.sh スクリプトを実行する前に、DERBY_FLAG=false)を設定してDerbyデータベースを無効化した場合、WebLogic Serverの事前構成済デフォルト・データ・ソースは使用できません。

カスタム・デフォルト・データ・ソース・ディスクリプタの作成

事前構成済デフォルト・データ・ソースのかわりとなるjava:comp/DefaultDataSourceにバインドされたデータ・ソース・ディスクリプタを構成できます。たとえば、次にEARアプリケーションのJava EE 6の注釈を示します。

@Stateless(mappedName="DSBean")
@DataSourceDefinition(name="java:comp/DefaultDataSource",
className="oracle.jdbc.OracleDriver",
portNumber=1521,
serverName="myServer",
databaseName="myDB",
user="a username",
password="a password",
transactional=false
)
public class DSBean implements DSInterface
. . . 

デフォルト・データ・ソースのオーバーライド

別の既存のデータ・ソースを指し示すようにサーバーまたはサーバー・テンプレートの構成でデフォルト・データ・ソース属性のJNDI名を更新して、WebLogic Serverで提供される事前構成済デフォルト・データ・ソースをオーバーライドできます。『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』の次のトピックを参照してください。

  • サーバーの一般構成の定義

  • サーバー・テンプレートの一般設定の構成

パーティション化された環境では、DataSourcePartitionMBeanを使用してこの属性をオーバーライドできます。『WebLogic Server Multitenantの使用』のJDBCの構成に関する項を参照してください。

デフォルト・データ・ソースを使用する場合の互換性の制限

デフォルトのデータ・ソースを使用する場合の制限について学習します。

Weblogic Server 12.2.1より前のリリースでは、WebLogic Serverは、res-refの名前を使用してJNDIのデータ・ソースをルックアップすることで、未解決のデータ・ソースres-ref参照を自動的に解決しようと試みます。この動作は、Java EE 7より前では定義されていません。このWebLogic Serverリリースでは、Java EE 7の定義に従ってデフォルト・データ・ソースを使用します。