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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理
12c (12.2.1.3.0)
E90329-05
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12 WebLogic ServerでのOracle Databaseの使用

WebLogic JDBCには、特にOracle DatabaseとOracle Database JDBCドライバを使用する必要のあるいくつかの機能があります。

Oracle DatabaseでWebLogic Serverデータ・ソースを使用する方法については、次の各項を参照してください。

Oracle Database 12.1に対するWebLogic JDBC機能

WebLogic Server、11gおよび12cのJDBCドライバ、およびOracle Databaseの11gおよび12.1バージョンの様々な組合せでサポートされているOracleデータベースの機能について学習します。

表12-1 Oracle Database 12.1の機能サポート

機能 WebLogic Server 10.3.6/12.1.xと、11gドライバおよびOracle Database 11gR2 WebLogic Server 10.3.6/12.1.xと、11gドライバおよびOracle Database 12c WebLogic Server 10.3.6/12.1.1と、12cドライバおよびOracle Database 11gR2 WebLogic Server 12.1.2以降と、12cドライバおよびOracle Database 11gR2 WebLogic Server 10.3.6/12.1.1と、12cドライバおよびOracle Database 12c WebLogic Server 12.1.2以降と、12cドライバおよびOracle Database 12c

JDBCリプレイ(読取り/書込み)

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい(Active GridLinkによる読取り/書込みのみ、XAトランザクションなし)

はい(Active GridLinkおよび汎用データ・ソースによる読取り/書込み、XAトランザクションなし)

プラガブル・データベース(PDB)

いいえ

はい(Set Containerを除く)

いいえ

いいえ

はい

はい

PDBの動的切替え

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい(XAなし)

データベース常駐接続プーリング(DRCP)

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ

はい

Oracle Notification Service (ONS)の自動構成

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい(Active GridLinkのみ)

Global Database Services (GDS)

いいえ

はい(Active GridLinkのみ)

いいえ

いいえ

はい(Active GridLinkのみ)

はい(Active GridLinkのみ)

JDBC 4.1 (ojdbc7.jarファイルおよびJDK 7を使用)

いいえ

いいえ

はい

はい

はい

はい

次の各項では、Oracle Database 12.1のWebLogic JDBC機能について説明します。

JDK 7でのJDBC 4.1のサポート

WebLogic Serverは、JDK 7の使用環境でJDBC 4.1仕様をサポートしており、JDBCドライバはJDBC 4.1準拠です。新しいJDBC 4.1のメソッドを使用する場合は、ojdbc7.jarを使用する必要があります。http://download.oracle.com/otndocs/jcp/jdbc-4_1-mrel-spec/index.htmlJDBC(tm) 4.1仕様を参照してください。

ノート:

Java SE 7のgetParentLoggerメソッドの使用に必要なjava.sql.driverインタフェースは、現時点ではサポートされていません。http://docs.oracle.com/javase/7/docs/api/index.html?java/sql/Driver.htmlを参照してください。

JDK 7では、http://jcp.org/aboutJava/communityprocess/maintenance/jsr114/114MR2approved.pdfで定義されたRowset 1.1の軽度の変更もサポートしています。新規RowSetFactoryのWebLogic Serverへの実装をweblogic.jdbc.rowset.JdbcRowSetFactoryといいます。

アプリケーション・コンティニュイティのサポート

Oracle WebLogic Server Continuous Availabilityは、地理的に分散した場所にデータ・センターを展開する最大可用性アーキテクチャ(MAA)を構築するための統合ソリューションを提供します。この統合ソリューションの大きな利点は、フェイルオーバーまたはスイッチオーバーの高速化、全体的なアプリケーション可用性の増大、データの整合性、ヒューマン・エラーおよびリスクの低減、作業のリカバリおよびリアルタイム・データのローカル・アクセスです。「アプリケーション・コンティニュイティ」を参照してください。

データベース常駐接続プーリングのサポート

データベース常駐接続プーリング(DRCP)はOracleデータベース・サーバーの機能で、これにより中間層システムをまたぐ可能性のある複数の接続プール間の接続を共有できます。「データベース常駐接続プーリング」を参照してください

プラガブル・データベースを使用するコンテナ・データベース

コンテナ・データベース(CDB)はOracleデータベース機能の1つであり、多数のデータベースを、単一CDBに含まれる複数のプラガブル・データベース(PDB)を使用して単一データベースに統合することにより、多数のデータベースを持つ場合のオーバーヘッドを最小限に抑えます。プラガブル・データベースを使用するコンテナ・データベースを参照してください

Global Database Servicesのサポート

Global Database Services (GDS)はOracle Databaseの機能の1つであり、ロード・バランシングの自動化、フォルト・トレランス、および分散データベース環境でのリソース使用率を提供します。「Global Database Services」を参照してください

自動ONSリスナー

WebLogic Serverリリース12.1.2以降でOracle Database 12cを使用している場合は、Active GridLinkデータ・ソース構成の一部としてONSリスナーのリストを指定する必要はありません。ONSリストはデータベースからドライバに自動的に提供されます。「FANイベントの有効化」を参照してください

Oracle Database 12.2に対するWebLogic JDBC機能

WebLogic JDBCには、特にOracle Database 12.2.xを使用する必要のあるいくつかの機能があります。WebLogic ServerのリリースとOracle Database 12.2.xリリースの様々な組合せでサポートされる機能について学習します。

表12-2 Oracle Database 12.2の機能サポート

機能 説明 導入されたWebLogic Server データベース・リリース

JDBC 4.2

「JDBC 4.2インタフェース」を参照

12.1.3

12.1.0.1

サービスの切替え

「サービスの切替え」を参照

12.2.1

12.2

XAリプレイ・ドライバ

「Database 12.2 XAリプレイ・ドライバ」を参照

12.2.1

12.2

UCP MT共有プールのサポート

「UCP MT共有プールのサポート」を参照

12.2.1.1.0

12.2

段階的排出

計画されたメンテナンスの間、すべての接続を即時にクローズするのではなく、接続を段階的に排出します。これは、アプリケーションのパフォーマンスが不均一になることを防ぎます。「段階的排出」を参照

12.2.1.2.0

12.1の12.2での拡張

AGLでの@aliasまたは@ldapを含むURLのサポート

「AGLでの@aliasまたは@ldapを含むURLのサポート」を参照

12.2.1.2.0

12.2

データ・ソースの共有プール

共有プール機能により、複数のデータ・ソース定義で基になる接続プールを共有する機能が提供されます。「共有プールのデータ・ソースの使用」を参照

12.2.1.3.0

12.2

トランザクション・ガードの統合

トランザクション・ガードは、計画済および計画外の停止中の、重複する発行を最大1回の実行に抑えるためにアプリケーションで使用される汎用インフラストラクチャを提供します。『Oracle WebLogic Server JTAアプリケーションの開発』の「トランザクション・ガードの使用」を参照してください。

12.2.1.3.0

12.1.0.2

JDBC 4.2インタフェース

JDK 8にはJDBC 4.2用の新しいAPIがあり、JDBC 4.2準拠のデータベース・ドライバでサポートされます。JDK 8とJDBC 4.2をサポートする最初のOracleドライバは12.2.0.1です

JDBC 4.2のjava.sqlおよびjavax.sqlで導入された機能を次に示します

  • JDBCType列挙とSQLTypeインタフェースの追加

  • CallableStatementでのREF CURSORのサポート

  • LOBの最大論理サイズとREF CURSORのサポートの有無を返すDatabaseMetaDataメソッド

  • 大きい更新カウントのサポートの追加

JDBC 4.2 APIの変更点は、https://docs.oracle.com/javase/8/docs/technotes/guides/jdbc/jdbc_42.htmlに記載されています

Database 12.2 XAリプレイ・ドライバ

XAリプレイ・ドライバはOracle Database 12.2の新機能です。その名前はoracle.jdbc.replay.OracleXADataSourceImplです。12.2より前のドライバでWebLogic Serverを実行すると、クラスをロードできないことを示すエラーがスローされます。

データ・ソースがデータベース12.2以降のXAリプレイ・ドライバで実行されている場合、テストの表名は次のように検証されます。

  • SQL ISVALIDまたはSQL PINGDATABASEの場合、変更はありません。

  • 表名(tablenameからselect count(*)に変換される)またはSQL SELECTが指定されている場合は、SQL ISVALIDに変換されます。

  • 他の値(DMLまたはDDL)を指定すると、例外がスローされ、データ・ソースはデプロイされません。

ノート:

12.2 XAリプレイ・ドライバは、グローバル・トランザクションの再生はサポートしておらず、XA接続上のローカル・トランザクションをサポートしています。
 

AGLでの@aliasまたは@ldapを含むURLのサポート

この機能を使用すると、AGLのURLで別名またはLDAP接続を使用できます。

別名の形式はjdbc:oracle:thin:/@aliasで、この「alias」はtnsnames.oraファイルで定義されている別名です。

詳細は、「LDAPの構文」を参照してください。

別名を使用するには、次のステップを実行する必要があります。

  1. システム・プロパティのDoracle.net.tns_admin=tns_directoryを指定し、このtns_directoryは、tnsnames.oraファイルのディレクトリの場所です。

  2. tns_directoryで指定されているディレクトリ内にtnsnames.oraファイルを作成します。または、このファイルを変更します。

    エントリの形式: alias=(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=host)(PORT=port))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=service)))

    ここで、hostはデータベース・リスナーのURL、portはデータベース・リスナーのポート、serviceは接続する先のデータベースのサービス名です。
  3. 接続文字列を別名に置き換えることで、データ・ソース定義URLで別名を使用します。

    たとえば、管理コンソールの「接続プール」タブでURL属性をjdbc:oracle:thin:/@aliasに変更します。