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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCアプリケーションの開発
12c (12.2.1.3.0)
E90331-01
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5 WebLogicブランドのDataDirectドライバの使用

WebLogic Server配布に含まれるWebLogicブランドDataDirectドライバについて説明します。

DataDirectドキュメントの使用

DB2、Informix、MS SQL ServerおよびSybaseに対してDataDirectドライバのWebLogicバージョンが提供されます。WebLogic Server環境でのWebLogicブランドDataDirectドライバの構成と使用の方法について説明します。

これらのドライバの詳細は、http://www.datadirect.com/index.htmlの『Progress DataDirect for JDBC User's Guide Release 5.1』および『Progress DataDirect for JDBC Reference Release 5.1』を参照してください。DataDirectドキュメントを使用するとき、該当する場合には次のように調整する必要があります。

  • URL: 「datadirect」のかわりに「weblogic」を使用します。

  • インストール・ディレクトリ: WebLogicブランドDataDirectドライバの完全修飾されたインストール・ディレクトリはORACLE_HOME\oracle_common\modules\datadirectです。

JDBC仕様の準拠

WebLogicブランドのData Directドライバは、JDBC 4.0仕様に準拠しています。

注意:

様々なベンダーのドライバ使用時のWebLogic Server動作を比較したとき、ドライバがJDBCに準拠していても、ベンダーが異なる仕様と解釈したり特定の状況に対して異なる実装を提供したりする可能性があることを忘れないようにしてください。

たとえば: WebLogicブランドSQL Serverドライバの使用時に、スキーマが0から256の範囲を定義しているTINYINT列に負の値(-100)を入力する場合、このドライバは例外をスローします。ところが、Microsoft SQL Serverドライバは負の記号を無視します。

インストール

WebLogic Serverを使用したDataDirectドライバのインストールについて説明します。

WebLogicブランドDataDirectドライバは、WebLogic ServerとともにORACLE_HOME\oracle_common\modules\datadirectフォルダにインストールされます。ORACLE_HOMEはWebLogic Serverのインストール先ディレクトリです。ドライバjarファイルはweblogic.jarのマニフェスト・クラスパスに含まれているので、ドライバは自動的にサーバーのクラスパスに追加されます。

注意:

WebLogic Serverの完全インストールを実行すると、WebLogicブランドDataDirectドライバがデフォルトでインストールされます。カスタム・インストールを選択した場合は、WebLogic JDBCドライバ・オプションが選択されている(チェック・ボックスがオンになっている)ことを確認してください。このオプションが選択されていない場合、ドライバはインストールされません。

WebLogicブランドDataDirectドライバはWebLogicのクライアントjarファイル(wlclient.jarなど)のマニフェスト・クラスパスには含まれていません。WebLogicクライアントでドライバを使用するには、以下のファイルをクライアントにコピーし、クライアントのクラスパスに追加する必要があります。

  • DB2の場合: wldb2.jar

  • Informixの場合: wlinformix.jar

  • MS SQL Serverの場合: wlsqlserver.jar

  • Sybaseの場合: wlsybase.jar

サポートされるドライバとデータベース

サポートされるドライバとデータベースについて説明します。

ドライバとデータベースのサポートの詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.htmlを参照してください。

WebLogic JDBCデータ・ソースを介した接続

データ・ソース内に物理的なデータベース接続を作成するには、WebLogic Server構成にJDBCデータ・ソースを作成し、JDBCドライバを選択します。

それによって、アプリケーションがJNDIツリーでデータ・ソースをルックアップして、接続をリクエストできるようになります。

関連情報については、以下を参照してください。

  • WebLogic ServerのJDBCおよびデータ・ソースの詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』を参照してください。

  • データ・ソースからの接続のリクエストについては、Oracle WebLogic Server JDBCアプリケーションの開発のDataSourceを使用したクライアント接続の取得を参照してください。

独自のJDBCコードの開発

コードがWebLogic ServerのCLASSPATHに含まれるかぎり、WebLogicブランドDataDirectドライバを使用するJDBCコードを開発できます。

接続プロパティの指定

データ・ソースの接続の接続プロパティは、WebLogic Server管理コンソール、コマンド行インタフェース、またはJMX APIを使用して指定します。接続プロパティはDBMSによって異なります。

各WebLogicブランドDataDirectドライバ固有の接続プロパティのリストは、『Progress DataDirect for JDBC User's Guide』の該当するドライバの「Connection Properties」を参照してください。

IPアドレスの使用

WebLogicブランドDataDirectドライバでは、IPv4およびIPv6形式のインターネット・プロトコル(IP)アドレスがサポートされます。

詳細は、http://www.datadirect.com/index.htmlの『Progress DataDirect for JDBC User's Guide Release 5.1』を参照してください。WebLogic環境では、URLのjdbc:datadirectの部分がjdbc:weblogicに変換されるだけです。たとえば、次の接続URLでは、IPv4形式でサーバーを指定しています。

jdbc:weblogic:db2://123.456.78.90:50000;DatabaseName=jdbc;User=test; Password=secret

Javaセキュリティ・マネージャに必要なパーミッション

Javaセキュリティ・マネージャを有効にした状態でWebLogicブランドDataDirectドライバを使用する場合は、ドメインのセキュリティ・ポリシー・ファイルに特定のパーミッションを設定する必要があります。WebLogic Serverには、編集および使用可能なサンプル・セキュリティ・ポリシー・ファイルが用意されています。

このファイルはORACLE_HOME\wlserver\server\libにあります。weblogic.policyファイルには、ドライバに必要なほとんどすべてのパーミッションが含まれています。

weblogic.policyファイルを変更せずに使用する場合は、それ以上のパーミッションを付与する必要はありません。別のセキュリティ・ポリシー・ファイルを使用する場合や、追加の権限を必要とするドライバ機能を使用する場合は、『Progress DataDirect for JDBC User's Guide Release 5.1』(http://www.datadirect.com/index.html)を参照して必要となる権限を追加してください。ORACLE_HOME\oracle_common\modules\datadirectinstall_dirとして使用します。ORACLE_HOMEはWebLogic Serverのインストール先ディレクトリです。

WebLogic ServerでJavaセキュリティ・マネージャを使用する場合は、WebLogicセキュリティ・サービスによるアプリケーションの開発のJavaセキュリティを使用したWebLogicリソースの保護を参照してください。

MS SQLServerユーザーの場合

DataDirect MS SQL Serverドライバを使用する際のMS SQLServerの構成について説明します。

MS SQLServer XA DLLのインストール

WebLogic Serverでは、MS SQL Server用に次のXA dllが提供されます。

  • sqljdbc.dll: 32ビットWindows

  • 64sqljdbc.dll: 64ビットWindows

  • X64sqljdbc.dll: X64プロセッサ

インストールするには、次の手順に従います。

  1. ORACLE_HOME\oracle_common\modules\datadirectディレクトリに移動します。

  2. 設定の詳細は以下のとおりです。

    • 32ビットWindowsシステムではsqljdbc.dllファイルをインストールします。

    • 64ビットWindowsシステムでは、64sqljdbc.dllファイルをコピーして名前をsqljdbc.dllに変更してから、sqljdbc.dllファイルをインストールします。

    • X64プロセッサでは、X64sqljdbc.dllファイルをコピーして名前をsqljdbc.dllに変更してから、sqljdbc.dllファイルをインストールします。

MS SQLServerでのinstjdbc.sqlの使用

ストアド・プロシージャをMS SQLServerバージョン2008以上にインストールするDataDirect instjdbc.sqlスクリプトの一部のバージョンにエラーが含まれることがわかっています。回避策として、instjdbc.sqlスクリプト内でdump tran master with no_logのすべてのインスタンスをDBCC SHRINKFILE(mastlog, 1)で置き換えてください。