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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMXによるカスタム管理ユーティリティの開発
12c (12.2.1.3.0)
E90335-01
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8 WebLogic Server JMXサービスの構成

この章では、WebLogic Server ドメインの内部で使用可能なJMXサービスの特定セットを確立して構成する方法について説明します。たとえば、本番環境では、WebLogic Server編集サービスを無効にして、ドメインに対する実行時の変更をほとんどできないようにすることが可能です。

この章の内容は以下のとおりです。

ドメインで使用可能なJMXサービスの決定

WebLogicドメインの内部で、どのJMXサービスを使用可能にするかを指定できます。

JMXMBeanの次の属性によって、ドメインで使用可能なJMXサービスが決まります(Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスJMXMBeanを参照):

  • EditMBeanServerEnabled - JMXクライアント(WebLogic Server管理コンソールやWebLogic Scripting Toolなどのユーティリティを含む)がドメインの構成を変更できるかどうかを制御します。

  • DomainMBeanServerEnabled: JMXクライアントが、ドメイン・ランタイムMBeanサーバーへの1つの接続を介して、すべてのランタイムMBeanと読取り専用構成MBeanにアクセスできるかどうかを制御します。

  • RuntimeMBeanServerEnabled: JMXクライアントが、サーバーのランタイムMBeanサーバーを介して、特定のサーバーのランタイムMBeanと読取り専用構成MBeanにアクセスできるかどうかを制御します。

  • PlatformMBeanServerEnabledすべてのWebLogic Serverインスタンスが、JDKプラットフォームMBeanサーバーを初期化するかどうかを制御します。PlatformMBeanServerUsedすべてのWebLogic Serverインスタンスが、ランタイムMBeanサーバーをJDKプラットフォームMBeanサーバーとして起動するかどうかを制御します。これによって、1つのMBeanサーバーからWebLogic Server MBeanおよびJVMプラットフォームMBeanにアクセスできるようになります。

  • CompatibilityMBeanServerEnabled - JMXクライアントが非推奨のweblogic.management.MBeanHomeインタフェースを使用してWebLogic Server MBeanにアクセスできるようにします。

  • ManagementEJBEnabled - 現在のWebLogic ServerドメインがJava EE管理APIをサポートするかどうかを制御します。

例: WebLogic Scripting Toolを使用してドメインを読取り専用にする方法

以下の例では、WebLogic Scripting Tool (WLST)を使用して、JMXMBean EditMBeanServerEnabled属性をfalseに設定します。Windowsコンピュータ上でWLSTを実行し、c:\mydomainにドメインを作成していて、WebLogic Serverがドメインと一緒に作成したスクリプトを削除していないことを前提としています。

注意:

以下の手順によって、JMXクライアント(WebLogic Server管理コンソールおよびオンライン・モードのWebLogic Scripting Toolを含む)はドメインの構成を変更できなくなります。ただし、WebLogic Scripting Toolのオフライン編集機能を使用してドメイン構成を変更することはできます。

WebLogic Serverデプロイメント・サービスはJMXを使用しないので、これらの手順によって、JMXクライアントがモジュールをデプロイまたはアンデプロイできなくなることはありません。

  1. ドメインの管理サーバーを起動します。

  2. コマンド・プロンプトで、次のスクリプトを実行して必要な環境を設定します。

    c:\mydomain\setDomainEnv.cmd 
    
  3. 同じコマンド・プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    1. java weblogic.WLST

    2. connect('weblogic','weblogic')

    3. edit()

    4. startEdit()

    5. cd('JMX/mydomain')

    6. set('EditMBeanServerEnabled','false')

    7. activate()

    8. exit()