ノート:
特に断りのない限り、このドキュメントで記載されている新規および変更された機能は、初期リリースであるOracle WebLogic Server 12c (12.2.1)で導入されたものです。
この章の内容は次のとおりです。
Oracleでは、Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1.0.0)に対して4つのパッチ・セット・リリースがリリースされました。
これらの更新は、最新のリリースから始まる次の各項にまとめられています。
パッチ・セット4とも呼ばれるOracle WebLogic Serverバージョン12.2.1.4.0は、次の表で示されている機能を追加します。
機能 | 説明 |
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構成のオーバーライド |
構成オーバーライドにより、管理者はXMLファイルに含まれる構成情報を、実行中のサーバーがそれを識別およびロードする既知の場所に配置して、既存の構成の項目をオーバーライドできます。「一時的な構成オーバーライド」を参照してください。 以前のリリースでは、構成オーバーライドは有効期限を必要としていたため、常に一時的なものでした。『Oracle WebLogic Serverドメイン構成の理解』の一時構成オーバーライドに関する項を参照してください。現在、この制限はなくなっています。 |
セキュリティ |
新しい機能は次のとおりです。
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JMSのJVM単位のロード・バランシング |
新規または転送メッセージに対して、 |
JMSフェイルオーバーの制限 |
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非推奨のコンポーネント | 次のコンポーネントはこのパッチ・セットでは非推奨になっており、WebLogic Serverの今後のリリースで削除される予定です。
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パッチ・セット3
パッチ・セット3とも呼ばれるOracle WebLogic Serverバージョン12.2.1.3.0は、次の表で示されている機能を追加します。
機能 | 説明 |
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再起動準備完了 |
サービスの再起動準備完了は移行ポリシーを使用してカスタム・ストアを使用できるサポートを追加します。「再起動準備完了」を参照してください。 |
JMSメッセージ・サブスクリプションのメッセージの制限 |
WebLogic JMSではメッセージの制限オプションが追加され、個別のオーバーロードしたサブスクリプションが、使用可能なリソースをすべて使用してしまうことを防ぎます。「サブスクリプションのメッセージの制限」を参照してください。 |
セキュリティ |
新しい機能は次のとおりです。
SAML 2.0実装に対する更新には、次が含まれます。
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ダウンタイムなしのパッチ適用 |
ZDTパッチはカスタム・フックを使用してワークフローの変更のサポートを追加します。ゼロ・ダウンタイム・パッチ適用を参照してください。 |
適用済パッチ・リスト |
Oracle WebLogic Serverには、サーバー・インスタンスに適用されているパッチのリストを取得する機能が追加されています。「適用済パッチ・リスト」を参照してください。 |
JDBCデータ・ソース |
新しい機能は次のとおりです。
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JTA |
WebLogic JTAは、計画済および計画外の停止の際に、実行を最大1回とし、重複発行を防止するトランザクション・ガードを追加します。「トランザクション・ガード」を参照してください。 |
一時的な構成オーバーライド |
一時的な構成オーバーライドにより、管理者はXMLファイルに含まれる構成情報を、実行中のサーバーがそれを識別およびロードする既知の場所に配置して、既存の構成の項目をオーバーライドできます。「一時的な構成オーバーライド」を参照してください。 |
Apache Ant |
WebLogic Serverのこのパッチ・セット・リリースは、Apache Ant 1.9.8を含むようになり、これは |
非推奨のコンポーネント |
次のコンポーネントはこのパッチ・セットでは非推奨になっており、WebLogic Serverの今後のリリースで削除される予定です。
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パッチ・セット2
パッチ・セット2とも呼ばれるOracle WebLogic Serverバージョン12.2.1.2.0は、次の表で示されている機能を追加します。
機能 | 説明 |
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Oracle Server JRE 8 |
Oracle WebLogic Server 12.2.1.2.0では、Oracle Server JRE 8.0の使用が認定されています。「JDK 8およびServer JRE 8の動作保証」を参照してください。 |
JDBCデータ・ソース |
WebLogic JDBCで、保守シャットダウンの間のパフォーマンスを改善するために、JDBC接続プールにおける接続の段階的減少がサポートされるようになりました。段階的減少を参照してください。 |
セキュリティ |
JNDIを使用したJavaクライアントの双方向SSL認証を構成するために、 |
パッチ・セット1
パッチ・セット1とも呼ばれるOracle WebLogic Serverバージョン12.2.1.1.0では、次の表にまとめられている更新が導入されました。
機能 | 説明 |
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リソース消費管理 |
パーティションのリソース消費割当てが検出されたサーバー・インスタンスでパーティションを再起動する構成可能なパーティション自動再起動トリガー処理が追加されました。Oracle WebLogic Server Multitenantの使用のトリガーを参照してください。 |
パーティション管理 |
パーティション管理者ロールが追加されました。パーティション管理者は、マネージメント・アイデンティティ・ドメインのメンバーとしてパーティションにログインまたは接続することによって、そのパーティションに関連付けられているセキュリティ・レルム・データ(ユーザーとグループ、資格証明マップ、ロール、ポリシーなど)を管理できます。Oracle WebLogic Server Multitenantの使用のパーティション管理者としてのセキュリティ・データの管理: 主なステップと例を参照してください。 |
Domain to Partition Conversion Tool |
既存のアプリケーションおよびリソースを非マルチテナント・ドメインからマルチテナント・ドメイン・パーティションに移行できる、Domain to Partition Conversion Tool (D-PCT)が追加されました。Domain to Partition Conversion Toolを参照してください。 |
クロスサイト・トランザクション回復 |
このパッチ・セットは、サイト障害または中間層障害の発生時に自動回復を提供するための、サイト・リース・メカニズムを導入します。サイト・リースにより、WebLogic Serverは、トランザクション・マネージャをホストするサーバーの正常性に影響を及ぼす、TLogに対する依存関係強要なしで、トランザクション・リカバリをフェイルオーバーおよびフェイルバックするための、より堅牢なメカニズムを提供します。『Oracle WebLogic Server JTAアプリケーションの開発』のアクティブ・アクティブXAトランザクション回復に関する項を参照してください。 |
継続的可用性のベスト・プラクティス・ドキュメント |
マルチデータ・センター・デプロイメントの新しいベスト・プラクティスについては、Oracle WebLogic Serverのための継続的可用性の継続的可用性に関する設計上の考慮事項で説明されています。 |
Coherenceの管理の拡張 |
このパッチ・セット・リリースには、次のCoherence機能を構成するための、WebLogic Server管理コンソールの拡張が含まれています。
『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のキャッシュ・フェデレーションの構成およびキャッシュの永続性の構成に関する項を参照してください。 |
ダウンタイムなしのパッチ適用 |
「ダウンタイムなしのパッチ適用」には、次の新機能が含まれています。
ゼロ・ダウンタイム・パッチ適用を参照してください。 |
JDBCデータ・ソース |
拡張には、次の内容が含まれています。
JDBC機能の更新の詳細は、JDBCデータ・ソースを参照してください。 |
診断 |
特定の実行時条件が満たされたときにヒープ・ダンプおよびスレッド・ダンプをそれぞれ取得する、ヒープ・ダンプ・アクションおよびスレッド・ダンプ・アクションをサポートするよう、WebLogic診断フレームワークのポリシー・コンポーネントおよびアクション・コンポーネントが更新されました。Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用のアクションの構成を参照してください。 |
WebLogic Server MTでは、ドメイン・パーティション(テナントに対して実行中のアプリケーション・インスタンスおよび関連リソース専用の、WebLogicドメインの管理スライスとランタイム・スライス)において、リソース隔離が提供されます。ドメイン・パーティションは、アプリケーション・インスタンスと関連リソースが、テナント固有のアプリケーション・データ、構成およびランタイム・トラフィックを分離しつつ、ドメイン、WebLogic Server自体、Java仮想マシンおよびオペレーティング・システムを共有できるようにすることによって高密度を実現します。
WebLogic Server MTでは、ロード・バランサから中間層、キャッシュ層およびデータベース層までのマルチテンシを含む、エンドツーエンドのマルチテナント・インフラストラクチャが実現されます。WebLogic Server MTは、Oracle WebLogic Server Enterprise EditionとOracle WebLogic Suite製品を拡張するものであり、次のコンポーネントを含みます。
Oracle WebLogic Server MT。これにより、(ドメイン内のパーティションを許可することで)セキュアな隔離を維持しつつ、より少ないドメインへのアプリケーションの統合を実現します。
Java SE Advancedに対するWebLogic MT拡張機能。これにより、JVM内のアプリケーションのメモリー、CPUとI/O隔離、監視および管理を実現します。
Oracle WebLogic Coherence Enterprise EditionからGrid Editionオプション。これにより、セキュアな隔離を維持しつつ、キャッシュをより少ないOracle Coherenceクラスタへの統合を実現します
Oracle Traffic Director。これにより、WebLogic Server MT対応および完全に統合されているテナント対応のローカル・ロード・バランシングを実現します
マルチテナンシ・サポート機能は、そのフローのトピックに要約されています。詳細は、『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』のWebLogic Server MTに関する項を参照してください。
マルチテナンシをサポートするために、新しいWLSTコマンドがOracle WebLogic Server 12.2.1に追加され、マルチテナンシ環境のための新しい引数をサポートするように既存のコマンドが変更されました。
次のWLSTコマンドが、マルチテナンシのために追加されました。
importPartition
- ドメイン・パーティションをパーティション・アーカイブからインポートします。
exportPartition
- ドメイン・パーティションをパーティション・アーカイブにエクスポートします。
startPartitionWait
- ドメイン・パーティションを開始し、パーティションが開始するまで待機します。
migrateResourceGroup
- ドメイン・パーティション・リソース・グループを、1つのターゲットから別のターゲットに移行します。
マルチテナンシをサポートするため、既存のWLSTコマンドに、次の引数が追加されました。
deploy
コマンドに、resourceGroup
、resourceGroupTemplate
およびpartition
引数が追加されました。これらを使用して、デプロイメントのスコープとなるリソース・グループ、リソース・グループ・テンプレートおよびパーティションを指定します。
redeploy
コマンドに、resourceGroupTemplate
、partition
およびremovePlanOverride
引数が追加されました。これらを使用して、再デプロイメントのスコープとなるリソース・グループ・テンプレートおよびパーティションと、リソース・グループ・レベルの以前の計画オーバーライドを削除するかどうかを指定します。
resourceGroupTemplate
およびpartition
引数が、undeploy
コマンドに追加されました。これらを使用して、デプロイメントのスコープとなるリソース・グループ・テンプレートおよびパーティションを指定します。
updateApplication
コマンドに、resourceGroupTemplate
、partition
およびremovePlanOverride
引数が追加されました。これらを使用して、新規デプロイメントのスコープとなるリソース・グループ・テンプレートおよびパーティションと、リソース・グループ・レベルの以前の計画オーバーライドを削除するかどうかを指定します。
distributeApplication
コマンドに、resourceGroup
、resourceGroupTemplate
およびpartition
引数が追加されました。これらを使用して、コピーされたデプロイメント・バンドルのスコープとなるリソース・グループ、リソース・グループ・テンプレートおよびパーティションを指定します。
startApplication
およびstopApplication
コマンドに、partition
引数が追加されました。この引数を使用して、デプロイメントのスコープとなるパーティションを指定します。
exportDiagnosticDataFromServer
コマンドにpartition
引数が追加されました。この引数を使用して、診断データを取得するパーティションを指定します。
saveDiagnosticImageCaptureFile
およびsaveDiagnosticImageCaptureEntryFile
コマンドに、partition
引数が追加されました。この引数を使用して、イメージまたはイメージ・エントリを取得するパーティションを指定します。
captureAndSaveDiagnosticImage
コマンドにpartition
引数が追加されました。この引数を使用して、イメージを取得するパーティションを指定します。
partition引数は、次の新しいWLST診断コマンドに対してもサポートされます。この引数を使用して、ドメインの中の特定のパーティションに診断コマンドのスコープを制限します。
activateDebugPatch
deactivateDebugPatches
exportHarvestedTimeSeriesData
exportHarvestedTimeSeriesDataOffline
getAvailableDiagnosticDataAccessornames
purgeCapturedImages
これらおよびその他の新しいWLSTコマンドの詳細は、「WLST」を参照してください
WebLogic Server MTを使用すると、ドメインおよびパーティション・レベルで、リソース・グループ・テンプレートとリソース・グループに、アプリケーションとライブラリをデプロイできます。既存のデプロイメント・クライアントに追加される新しい属性を使用して、これらのスコープにデプロイメント操作を実行できます。次のデプロイメント・クライアントは、マルチテナント・アプリケーションのデプロイメントをサポートします。
weblogic.Deployer
WLSTデプロイメント・コマンド
JSR-88 API (デプロイメント用)
JMX Deployment API
WLDeploy antタスク
Maven goals (デプロイメント用)
WebLogic Server管理コンソール
Fusion Middleware Control
『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』のアプリケーションのデプロイに関する項と、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』のリソース・グループやテンプレートへのアプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。
パーティション固有のデプロイメント計画を使用して、パーティション内のリソース・グループ・テンプレートまたはリソース・グループにデプロイされているアプリケーションをカスタマイズできます。パーティション固有のデプロイメント計画は、パーティション・レベルでなく、パーティション内のリソース・グループ・レベルで指定されます。WebLogic Serverによってパーティション固有のデプロイメント・プランが指定されたアプリケーションに適用される場合、プランで指定された変更は、そのパーティション内のアプリケーションのデプロイメントのみに影響します。
パーティション固有のアプリケーション・デプロイメント計画を構成するには、redeployまたはupdateApplication WLSTコマンドを使用します。新しいWLSTオプションresourceGroupTemplate
およびpartition
はアプリケーション・デプロイメントのスコープを識別し、既存のWLSTオプションplanPath
およびappName
はパーティション固有のデプロイメント計画の場所と、変更するアプリケーション・デプロイメントの名前を識別します。
『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』のパーティション固有のデプロイメント・プランの使用に関する項を参照してください。
マルチテナンシをサポートするために、JNDIはパーティションを認識し、内部的にパーティション隔離を提供します。パーティション対応のJNDIには、次の機能が含まれます。
パーティション指定およびドメイン指定のグローバルJNDIリソース - ノード上のすべてのパーティションとドメインに対して1つのグローバルなJNDIツリーが存在します。たとえば、EJBを複数のパーティションとドメインにデプロイする場合、EJBのJNDI名は各パーティションとドメインのグローバルJNDIツリーにバインドされます。JNDI名を参照する場合、使用されるJNDIツリーは参照のスコープ(パーティションまたはドメイン)により異なります。
オブジェクトベースのパーティション関連付け - JNDIコンテキストがドメイン・パーティション内に作成された場合、コンテキスト・オブジェクトはパーティション・ネームスペースに束縛され、以降のすべてのJNDI操作はパーティションのコンテキストの範囲内で行われます。
パーティション間アクセス - パーティションJNDIリソースには、リモートのスタンドアロンJavaコードからWebLogic Serverクライアントを使用しても、リモートWebLogic Serverインスタンスに存在するコードを使用してもアクセスできます。同じサーバーの別のパーティションからもアクセスできます。
クラスタ化されたJNDI - クラスタを表すJNDIツリーは、単一のグローバル・ツリーとしてクライアントに表示されます。クラスタ規模のサービスを含むツリーは、クラスタ内の各WebLogic Serverインスタンスまたはパーティション全体でレプリケートされます。
外部JNDI - 別のパーティションがローカルであっても、リモートであっても、外部JNDIを使用してアクセスできます。他のパーティションのプロパティを持つ外部JNDIプロバイダを設定することによって、パーティション外部に存在するオブジェクトを参照および使用できます。
新しいプロバイダURLパターン - パーティションを横断するローカル・アクセスのために、次の新しいプロバイダURLパターンが導入されました。
local://?partitionName=DOMAIN
は、コンテキストをドメイン上に作成します。
local://?partitionName=partitionName
は、指定されたパーティション上にコンテキストを作成します。
パーティションJNDIリソース・ライフサイクル - パーティションJNDIリソースは、パーティション・ライフサイクルに基づいて維持されます。パーティションが作成されて起動されると、パーティションJNDIツリーがパーティション・ルート・ノードとともに作成されて、使用可能な状態になります。パーティションが停止すると、パーティションJNDIツリーは削除されます。
パーティション情報のバインド - パーティション・ツリーの初期化時に、パーティション情報がパーティション・グローバルJNDIツリーにバインドされます。このため、次を参照することによって、コンテキストのパーティション情報を取得できます。
weblogic.partitionName
。コンテキスト・ベースのパーティションのパーティション名または「ドメイン」(ドメインの場合)を戻します。
weblogic.partitionID
。現在のパーティションのパーティションIDまたは「0」(ドメインである場合)を戻します。
『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』のJNDIの構成とプログラミングに関する項を参照してください。
マルチテナンシとパーティションをサポートするために、Weblogic Security Serviceのこのリリースには次の新しい機能が含まれます。
複数のアクティブなレルム
セキュリティ構成とメタデータを隔離するために、WebLogic Serverでは、ドメインで複数のアクティブなセキュリティ・レルムを持つことが可能になりました。複数のアクティブ・レルムがサポートされているため、各パーティションで別々のレルムに対して実行でき、レルム・ベースのサービスをパーティションごとに構成できます。パーティションがセキュリティ・レルムを共有する場合もあり、2つのパーティション間のセキュリティ構成を隔離する必要がない場合などに適切です。
アイデンティティ・ドメイン
アイデンティティ・ドメインはユーザーとグループの論理ネームスペースで、通常、物理ストアにおける独立した一群のユーザーやグループを表します。アイデンティティ・ドメインを使用して、特定のパーティションに関連付けられているユーザーを識別します。
パーティション対応のセキュリティ・サービス
パーティション対応のセキュリティ・サービスには実行されるパーティションに関するコンテキストが含まれています。これにより、リソースが属するパーティションに基づいて、リソースへのアクセスを制御できます。パーティション対応のサービスは、アイデンティティ・ドメイン対応でもあります。
パーティション対応のセキュリティ・サービスをサポートするために、WebLogic Serverでは、パーティション・レベルでアクセスをスコープ指定するためにセキュリティ・ポリシーで使用できる、いくつかの新しい述語が追加されます。
パーティションのセキュリティ・レルム・データのパーティション管理者管理
リリース12.2.1.1.0で追加された、パーティション管理者ロールにより、パーティションに関連付けられているセキュリティ・レルム・データを管理できます(ユーザーとグループ、資格証明マップ、ロールおよびポリシーなどの管理)。パーティション管理者がセキュリティ管理機能を使用できるようにするには、システム管理者はパーティション管理者に対して所属する管理アイデンティティ・ドメインを指定する必要があります。管理アイデンティティ・ドメインはパーティションのプライマリ・アイデンティティ・ドメインと同一である必要があります。
『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』のセキュリティの構成に関する項を参照してください。
パーティション固有のワーク・マネージャを使用すると、同じWebLogic Serverインスタンスを共有するパーティション間で作業リクエストのスレッド使用量および優先度付けの公平性を確保できます。
パーティション・ワーク・マネージャ:
システム管理者がパーティションでのスレッド使用量ポリシーを設定して、カスタマイズされたQoSレベルを構成できるようにします。
パーティション管理者がパーティションのワーク・マネージャ・ポリシーを構成できるようにします。
いろいろなパーティションからの作業リクエストによるスレッド使用量の優先度付けをサポートします。
パーティションでのスレッド・リソース使用量の公平性を確保します。
『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』のパーティション・ワーク・マネージャの構成に関する項を参照してください。
WebLogic Diagnostics Framework (WLDF)は、次のパーティション・スコープ診断機能を提供します。
パーティション・スコープ・ロギング
パーティション・スコープのデバッグ
パーティション・スコープ・ログ・ファイルと診断データ・アクセス
パーティション・リソースの監視
パーティション・スコープのアプリケーション・インストゥルメンテーション
パーティション・スコープ診断イメージ・キャプチャ
『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』のパーティションの監視およびデバッグに関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12.2.1.1.0ではDomain to Partition Conversion Tool (D-PCT)を導入しています。これにより、既存のアプリケーションおよびリソースを非マルチテナント・ドメインからマルチテナント・ドメイン・パーティションに移行できます。
D-PCTでも次に示す機能がサポートされます。
Oracle WebLogic Server 10.3.6、12.1.2、12.1.3に基づくWebLogicドメインをWebLogic Server 12.2.1以降のドメインのパーティションに移行する機能
パーティション、リソース・グループおよびリソース・グループ・テンプレートを移行の一部として作成および構成する機能
移行する個々のアプリケーション、ライブラリおよびリソースを選択する機能
複数の仮想ターゲットに対してリソースおよびアプリケーションをターゲット指定する機能
『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』のドメイン・パーティションへのWebLogic Serverドメインの移行に関する項を参照してください。
継続的可用性の主要な機能には、次のものがあります。
自動ドメイン間トランザクション・リカバリ— 異なるドメインまたは異なるサイトで実行されているサーバーによる、ドメイン全体またはサイト全体におよぶXAトランザクションの自動リカバリを提供します。
ダウンタイムのないパッチ適用 - ダウンタイムまたはセッションの切断を避けつつパッチのロールアウトを編成する自動メカニズムを提供します。
WebLogic Server MTライブ・リソース・グループ移行— アプリケーション・ユーザーに影響を及ぼさずに、パーティション・リソース・グループを、ドメイン内の1つのクラスタ/サーバーから別のものに移行する機能を提供します。
Coherenceフェデレーテッド・キャッシュ - 地理的に分散した複数のクラスタにわたって、キャッシュ・データを非同期にレプリケートします。
Coherence GoldenGate HotCache - キャッシュ内のデータベース変更をリアルタイムに検出し、反映します。
Oracle Traffic Director - HTTP、HTTPSおよびTCPのトラフィックを、ネットワーク上のアプリケーション・サーバーやWebサーバーにルーティングします。
Oracle Site Guard - 管理者は、サイトの完全なスイッチオーバーやフェイルオーバーを自動完了できます。
継続的可用性の機能や、サポートされているMAAアーキテクチャの詳細は、『Oracle WebLogic Serverのための継続的可用性』の継続的可用性に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)は、Java Platform Enterprise Edition (Java EE)バージョン7.0の完全互換の実装です。Java EE 7を使用すると、開発者はJava Enterprise APIの最新のイノベーション(新しいプログラミング・モデル、既存仕様の統合、強化、場合により簡素化など)を利用できます。
Java EE 7 APIおよび関連する機能により、REST、WebSocketおよびServer-Sent Eventsなどの軽量のWebベースのプロトコルを使用するリッチ・クライアントからアクセスされる、サーバー・アプリケーションの開発が簡素化されます。開発ツールの改善およびオープン・ソースのサポートにより、開発者の選択肢が広がり、開発環境の作成が容易になりました。
WebLogic Server 12c (12.2.1)で提供される新しいJava EE 7サポートの更新については、次の各項で説明します。
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)では、Batch Processing Runtime for the Java EE 7 Platform (JSR 352)のサポートが追加されました(バッチ・ジョブの定義、実装および実行のサポートを提供)。
WebLogic Serverのバッチ・ランタイムでは、ジョブ・リポジトリとも呼ばれるデータ・ソースと管理対象エグゼキュータ・サービスを使用して、非同期バッチ・ジョブを実行します。エグゼキュータ・サービスがジョブを処理し、ジョブ・リポジトリ・データ・ソースが現在および過去のジョブのステータスを格納します。各WebLogicドメインのデフォルトのバッチ・ランタイムは、Derbyデモ・データベースにより、構成しないで使用できます。エンタープライズレベルのデータベース・スキーマを使用する環境では、各WebLogicドメインに対して、専用のジョブ・リポジトリ・データ・ソースとエグゼキュータ・サービスを構成できます。
バッチ・ランタイムの構成と管理の詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバー環境の管理』の、バッチ・ランタイムの使用に関する項を参照してください
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)では、Java EE 1.0 (JSR 236)(サーブレットやEJBなどのJava EEアプリケーション・コンポーネントに非同期機能を提供する標準API)のための並行処理ユーティリティのサポートが追加されました。
WebLogic Serverでは、並行処理ユーティリティAPIをワーク・マネージャに関連付けてスレッドをコンテナ管理にすることで、Java EEアプリケーションに同時実行性機能を提供しています。同時管理対象オブジェクト(CMO)を構成し、それらのオブジェクトがアプリケーション・コンポーネントで使用できるようにします。CMOは、ワーク・マネージャと同様に、管理コンソール、MBeanまたはデプロイメント・ディスクリプタを使用することで、ドメイン・レベル、アプリケーション・レベルおよびモジュール・レベルで定義できます。
同時リソースの構成および管理の詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバー環境の管理』の同時管理対象オブジェクトの構成に関する項を参照してください。
Oracleでは、Java EE 7準拠ランタイムで必要なデフォルト・データ・ソースを提供しています。アプリケーションは、この事前構成されたデータ・ソースを使用して、WebLogic ServerとともにインストールできるDerby Databaseにアクセスできます。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』の「デフォルト・データ・ソースの使用」を参照してください。
WebLogic Serverのこのリリースでは、Java Message Service (JMS) 2.0仕様で定義されているJMSの簡略化されたAPIをサポートします。『Oracle WebLogic Server JMSアプリケーションの開発』の簡略化されたAPIプログラミング・モデルに関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1) は、Java EE Connector Architecture 1.7仕様をサポートしています。『Oracle WebLogic Serverリソース・アダプタの開発』のリソース・アダプタの理解に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)は、Enterprise Java Beans(EJB) 3.2仕様をサポートします(JSR 352)。『Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansの開発』のEnterprise JavaBeansの理解に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Serverのこのリリースでは、WebSocketアプリケーションでのクラスタ化と高可用性のサポートが追加されました。WebSocketクラスタ化では、Coherenceを実装の一部に使用して、すべてのクラスタ・メンバー間の通信を確立します。WebSocketクラスタ化を使用すると水平スケーリングが可能になり、メッセージをクラスタのすべてのメンバーに送信したり、接続したクライアントの最大数を増やしたり、ブロードキャストの実行時間を短縮したりできます。
Oracle WebLogic Serverでは、WebLogic WebコンテナにおけるGZIP圧縮のサポートが追加されました(ドメインまたはWebアプリケーション・レベルで有効化可能)。GZIP圧縮を有効化すると、最小コンテンツ長や圧縮コンテンツ・タイプなどの属性を構成し、関連の統計を監視できます。『Oracle WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレット、JSPの開発』のWebアプリケーションでのGZIP圧縮の有効化に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)には、次のセキュリティ標準のサポートが含まれます。
Java Authorization Contract for Containers 1.5
Java Authentication Service Provider Interface for Containers 1.1 (JASPIC)
パッケージ化された権限
対象外のHTTPメソッド(Servlet 3.1のJSR 340)
「セキュリティ」を参照してください。
WebLogic Serverとともにオプションでインストールできるサンプル・アプリケーションは、次の各項で説明するように、Java EE 7に合せて更新されました。
Avitek Medical Record (MedRec)は、WebLogic ServerおよびJava EEの機能とベスト・プラクティスを例示する総合的な学習用サンプル・アプリケーションです。Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)では、次のJava EE 7機能を示すためにMedRecがアップグレードされました。
Java Persistence 2.1
簡略化されたJMS 2.0のAPI
コンテキストと依存性の注入 1.1
Batch 1.0
JAX-RS 2.0
JavaServer Faces 2.2
JSON処理1.0
HTML5
次のJava EE 7機能を示すために、新しいサンプル・アプリケーションが追加されました。
JSON処理1.0
Servlet 3.1
JavaServer Faces 2.2
式言語3.0
バッチ処理
並行処理ユーティリティ
コンテキストと依存性の注入 1.1
Java EEコネクタ・アーキテクチャ 1.7
Java Persistence 2.1
Java Message Service API 2.0
Enterprise JavaBeans 3.2
RESTful Webサービス(JAX-RS) 2.0の非同期処理、フィルタとインターセプタ、およびサーバー送信イベント(SSE) JerseyサポートのためのJava API。
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)では、JDK 8の使用が認定されています。サポートされたOracle WebLogic Server 12c (12.2.1)クライアントでは、JDK 7およびJDK 8 Update 40の使用が認定されています。WebLogic Serverインストール・プログラムを実行するには、認定されたJDKが必要です。
Oracle WebLogic Server 12.2.1.2.0では、サーバー側アプリケーション用に設計された、Oracle Server JRE 8.0の使用が認定されています。Server JREでは、JREおよびJDKから、一般的に必要な機能およびコンポーネントのみを含むことにより、ストレージとデプロイメントが高速および容易になります。
次のトピックを参照してください。
Oracle Technology NetworkのOracle Fusion Middleware Supported System Configurationsページ。
Oracle Technology NetworkのJava SEダウンロード・ページからOracle Server JRE 8を使用できます。これにはリリース・ノートおよびインストールの手順が含まれます。http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
Javaプラットフォーム・グループ製品管理ブログ(Server JREの理解)も参照してください。
『Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』の「システム環境の確認ロードマップ」。
Oracle WebLogic Server 12.2.1は、Dockerコンテナ内部で実行できると認定されています。DockerはLinuxベースのコンテナ・テクノロジーで、単一のホストOSまたは仮想マシン上に、開発または本番環境の、クラスタ化または非クラスタ化された、軽量のWebLogic Serverドメイン構成を短時間で作成できます。
この認定の一部として、Oracle WebLogic ServerのイメージをビルドするためのDockerファイルとサポート・スクリプトが用意されています。これらのイメージは、既存のOracle Linuxイメージの拡張としてビルドされます。これらのスクリプトとビルド・イメージは、GitHubの次の場所で入手できます。
https://github.com/oracle/docker/tree/master/OracleWebLogic
DockerとWebLogic Serverの使用と、Dockerイメージの構築に認証された、Oracle WebLogic Server、JDK、LinuxおよびDockerバージョンの組み合わせの詳細は、Oracle Technology Networkの『DockerコンテナでのOracle WebLogic Serverの運用』ホワイトペーパーを参照してください。
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)はWebLogic Serverの以前のバージョンからのサポートに基づき、クラスタ環境、Oracleデータベースの新機能およびマルチ・データ・センター・アーキテクチャの使用時に、WebLogic Serverアプリケーションの信頼性、可用性、スケーラビリティおよびパフォーマンスを向上します。
これらのサポートの改善点については、次のトピックで説明します。
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)には、次の新規および変更されたデプロイメント機能が含まれます。
リソース・グループがリソース・グループ・テンプレートを参照する場合、リソース・グループ・テンプレートで定義されたアプリケーション構成を継承します。リソース・グループ・テンプレートのデフォルト・アプリケーション構成をオーバーライドすることによって、リソース・グループ内の特定のアプリケーションをカスタマイズできます。
リソース・グループ・テンプレートで定義されたアプリケーション構成をオーバーライドするには、アプリケーションが自身の構成のために使用できる、異なるデプロイメント計画を指定します。アプリケーション・オーバーライドを適用したり、既存のオーバーライドを削除したりするには、管理コンソールやFusion Middleware Controlを使用するか、updateまたはredeployコマンドで、サポートされているデプロイメント・クライアントのいずれかを指定します。
『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』の、アプリケーション構成のオーバーライドに関する項や、『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』の、アプリケーション構成のオーバーライドに関する項を参照してください。
このリリースのOracle WebLogic Serverでは、パラレル・デプロイメントのサポートが追加されました。複数アプリケーションのデプロイメント、複数モジュールを持つ単一アプリケーションのデプロイメントまたは複数のパーティションにおよぶ1つまたは複数のアプリケーションのデプロイメントを含むユース・ケースでは、パラレル・デプロイメントにより、起動および実行後のデプロイメント時間が短縮されます。マルチテナント環境では、パラレル・デプロイメントは、テナント間でのパフォーマンスへの影響を防ぐ助けになります。
パラレル・デプロイメントの詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』の、アプリケーションおよびモジュールでのパラレル・デプロイメントの有効化に関する項と、『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』の、マルチテナント環境でのパラレル・デプロイメントの有効化に関する項を参照してください。
このリリースのOracle WebLogic Serverでは、Java EE Contexts and Dependency Injection (CDI)仕様で作業するためにFastSwapが拡張されました。
FastSwapを開発モードで使用すると、アプリケーションの再デプロイを回避し、開発における反復時のターンアラウンド・タイムを短縮する助けになります。FastSwapをCDIとともに使用して、開発効率を改善できるようになりました。FastSwapの詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』のFastSwapデプロイメントによる再デプロイメントの最小化に関する項を参照してください。
このリリースのOracle WebLogic Serverでは、いくつかのデプロイメント・パフォーマンスが拡張されました。改善点は次のとおりです。
アプリケーション・クラスのパラレル・ロード。
クラス・ファインダ・データのインデクシングによる、クラスとリソースの迅速な検出。
デプロイメント識別時のデプロイメント・ファクトリ・キャッシュにより、大規模デプロイメント・プロセスの高速化を促進。
ライブラリとアプリケーションの注釈スキャン・キャッシュによるサーバー再起動の支援と、デプロイメント所要時間の短縮。
モジュールのクラスパスの各JARファイルのパラレル処理のための、注釈のパラレル・スキャン。
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)には、次の新規および変更された機能が含まれます。
以前のリリースでは、新しいJDBCドライバを追加する場合、または置き換えるJARの名前が元のJARと異なるJDBCドライバを更新する場合、WebLogic Serverのクラスパスを更新して、JDBCドライバ・クラスの場所を含める必要がありました。Oracle WebLogic Server 12.2.1では、クラスパスを変更する必要なく、単にドライバを$DOMAIN_HOME/lib
ディレクトリに配置できます。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のWebLogic Serverにインストールされていないサード・パーティJDBCドライバの追加に関する項を参照してください。
WebLogic Server MT環境でデータベース間の切替え機能を提供する、プロキシ・データ・ソースと呼ばれる、新しいデータ・ソース・タイプが提供されます。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のプロキシ・データ・ソースの使用に関する項を参照してください。
データ・ソース構成およびモニタリングのサポートがWebLogic Serverマルチテナント用に追加されました。『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』のJDBCの構成に関する項を参照してください。
ユニバーサル接続プール(UCP)データ・ソースを、UCPを使用してOracle Databasesに接続する場合のオプションとして利用できるようになりました。UCPは、WebLogic Server接続プールへの代替接続プール・テクノロジを提供します。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』.のユニバーサル接続プール・データ・ソースの使用に関する項を参照してください。
接続リーク・プロファイルの拡張には、次のものがあります。
非アクティブ接続タイムアウト秒数
のかわりに使用して、予約済の接続がリークしたとみなされるまでの時間を指定する、新しい属性設定済接続リーク・タイムアウト秒数
。
2つの新しいプロファイル・レコード:
JDBCオブジェクト・クローズド使用量 - 接続、文または結果セットを閉じるアプリケーション・コンポーネントに関するプロファイル情報を収集します。
ローカル・トランザクション接続リーク - ローカル・トランザクションのリークが発生するアプリケーション・コンポーネント(起動するがトランザクションをコミットまたはロールバックしない)に関するプロファイル情報を収集します。
『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のプロファイル情報の収集に関する項を参照してください。
環境に基づいて、変数を使用して接続ベースのシステム・プロパティを設定できます。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』の接続ベースのシステム・プロパティの有効化に関する項を参照してください。
アプリケーション・コンティニュイティ(またはリプレイ)の統計情報は、汎用およびActive GridLinkデータ・ソースの場合、JDBCReplayStatisticsRuntimeMBean
を使用して利用できます。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のアプリケーション・コンティニュイティの実行時統計情報の表示に関する項を参照してください。
プロパティ・ノード・リストを使用してONSノード・リストを構成できるようになりました。単一のノード・リストのかわりに使用できるプロパティ・ノード・リストは複数のレコードから構成される文字列で、各レコードはkey=valueペアから構成されています。Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理のONSクライアントの構成を参照してください。
サーバーへのアタッチ後に、データベースへのラウンドトリップを強制するネットワーク・タイムアウトを指定するシステム・プロパティweblogic.jdbc.attachNetworkTimeout
が提供されています(Oracle pingデータベース操作を使用)。タイムアウトは、その後設定解除されます。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のデータベース常駐接続プーリングに関する項を参照してください。
この機能を説明しているドキュメントが拡張され、JDBC接続とのEBRの併用の詳細を含み、エディションを使用するようにWebLogicデータ・ソースを構成する方法を説明しています。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のエディションベースの再定義の使用に関する項を参照してください。
マルチ・データ・ソースとActive Gridlink (AGL)データ・ソースのためにデータベース・メンテナンスとダウンタイムを計画、管理する手順とガイドラインが含まれました。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』の次のトピックを参照してください。
マルチ・データ・ソートを使用した計画済データベース管理に関する項
AGLデータ・ソースを使用したデータベース・ダウンタイムの管理に関する項
ONSとJDBCリプレイのデバッグを有効化するには、java.util.logging
を構成する必要があります。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』の次のトピックを参照してください。
JDBCドライバ・デバッグの有効化
ONSのデバッグ
以前のリリースでは、データ・ソース定義でPasswordEncrypted
属性がサポートされていませんでした。この制限は削除されました。『Oracle WebLogic Server JDBCアプリケーションの開発』の、DataSourceDefinitionでの暗号化されたパスワードの使用に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12.2.1.1.0では、新しい非同期のタスクベース操作がデータ・ソースの停止およびシャットダウンに追加されました。データ・ソースがシャットダウン中に、停止によりすべてのアイドル接続は即座にクローズされ、プールに返された際にも接続がクローズされます。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のデータ・ソースのシャットダウンに関する項を参照してください。
ConnectionInitializationCallback
操作中、アプリケーションはいつ接続作業がリプレイされるかをアプリケーションによって把握したい場合があります。WLConnection
インタフェースのgetReplayAttemptCount
メソッドがWebLogic Server 12.2.1.1.0に追加され、接続においてリプレイが試みられた回数を取得します。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のアプリケーション・コンティニュイティ監査に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12.2.1.1.0では、非Oracleドライバと呼ばれる接続初期化コールバックを構成できるようになりました。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』の初期化コールバックの作成に関する項を参照してください。
以前のリリースのJDBCストアの再試行メカニズムでは、再接続を1回再試行して、データベースに再接続できなかった場合はJDBCStoreException
を送出していました。Oracle WebLogic Server 12.2.1.1.0では、指定した期間における複数回の再試行を構成できます。『WebLogic永続ストアの管理』のJDBCストア再接続再試行の構成に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12.2.1.1.0では、JDBCストアによってキャッシュされたJDBC接続の数を減らすオプションを追加しています。
『WebLogic永続ストアの管理』のJDBCストア接続キャッシング・ポリシーの構成に関する項を参照してください。
計画的な保守が行われるときには、計画的停止サービス・イベントがWebLogic Serverデータ・ソースによって処理されます。デフォルトでは、プール内の予約されていないすべての接続は閉じられ、借りている接続は、プールに返されるときに閉じられます。これにより、次の理由で、パフォーマンスが不安定になる可能性があります。
代替インスタンス上で新しい接続を作成する必要があります。
他のインスタンス上のログオン・ストームが起こる可能性があります。
接続すべてをすぐに閉じるかわりに、それらを段階的に減らすようにしてください。アプリケーションでは、接続を閉じる間の減少期間の長さを定義できます。
Oracle WebLogic Server 12.2.1.2.0では、この機能がOracle RACとともに実行するAGLデータ・ソースに対してサポートされます。Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理の段階的減少を参照してください。
Oracle WebLogic ServerはWebLogicデータ・ソースに対する共有プール機能を含むようになりました。共有プールは、基礎となる接続プールを共有する複数データ・ソース定義の機能を提供します。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』の共有プール・データ・ソースの使用を参照してください。
このリリースのWebLogic Serverでは、次の新規および変更されたJTA機能が追加されました。
このリリースのWebLogic Serverでは、次の新規および変更されたメッセージング機能が追加されました。
WebLogic JMSが提供するWebLogic 12.2.1以降の環境でのWebLogicメッセージング・サービスのサポートには、次のものがあります。
モジュール、JMSリソース、パス・サービス、ストアおよび使用可能なJMS宛先を検出できるようなAdmin Helperを含む、コアWebLogicメッセージング・コンポーネント
メッセージング・ブリッジ、JMSプールおよび外部JMSサーバーを含む統合ソリューション
ストア・アンド・フォワード(SAF)エージェント
外部JMSサーバーを使用するAQ JMS
『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』のメッセージングの構成に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12.2.1以降では、簡略化されたメッセージング構成の拡張サポートが提供されています。これにより、クラスタの各サーバーにおいてJMSリソース・アーティファクトを個々に構成およびターゲット設定するのではなく、クラスタ・ターゲット設定を使用してJMSが設定されます。このクラスタがターゲット設定されたJMSの拡張サポートにより、高可用性を向上し、以前のリリースの制限をなくします。
クラスタ・ターゲティングがサポートしている機能は次のとおりです。
高可用性機能:
自動サービス移行—障害の発生したJMSインスタンスを別のWebLogic Serverインスタンス上で自動的に再起動します。
フェイルバック—ホスト・サーバーが再起動したら、インスタンスを元のホスト・サーバーに戻します。
インプレース再起動—実行中のWebLogic Serverインスタンス上の、障害の発生したJMSインスタンスを自動的に再起動します。
順序単位と作業ユニットのメッセージング
シングルトン宛先(すでにサポートされている分散宛先に加えて)
SAFエージェント、ブリッジおよびパス・サービス(すでにサポートされているJMSサーバーおよびストアに加えて)
Oracle WebLogic Server JMSリソースの管理のJMSクラスタと高可用性の簡略化された構成を参照してください。
サービスの再起動準備完了は、元の実行中WebLogic Serverでの障害の発生したカスタム・ストアおよびその依存JMSサービスを、自動的にリカバリします。サーバー全体の移行またはサービスの移行を個別に構成することができます。
WebLogic Server 12.2.1.3.0は、以前のバージョンよりもサービスの再起動準備完了を拡張し、移行ポリシーを使用してカスタム・ストアをサポートします。このストアはスタンドアロン・サーバー、クラスタ、または移行可能ターゲットにターゲット指定されることができます。
『WebLogic永続ストアの管理』のサービスの再起動準備完了に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12.2.1.3.0でのWebLogic JMSでは、メッセージの制限オプションが追加され、個別のオーバーロードしたサブスクリプションが、使用可能なリソースをすべて使用してしまうことを防ぎます。FIFOソート済宛先のサブスクリプションが構成された制限に到達すると、デフォルトでサブスクリプションの一番古いメッセージが拒否されて、新しいメッセージ用の領域が確保されます。スタンドアロンおよび分散トピックの両方にメッセージの制限を設定できます。
『Oracle WebLogic Serverのパフォーマンスのチューニング』のサブスクリプション・メッセージの制限に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)では、WebSocketアプリケーションとエンドポイントのメッセージ統計およびランタイム・プロパティを監視できます。エンドポイントレベルの監視では、個々のエンドポイントごとに情報を収集しますが、アプリケーション・レベルの監視では、指定のアプリケーション内でデプロイする、すべてのエンドポイントからの情報を集約します。
WebSocket監視をサポートするために、次のMBeanが追加または変更されました。
WebAppComponentRuntimeMBean
WebsocketApplicationRuntimeMBean
WebsocketEndpointRuntimeMBean
WebsocketMessageStatisticsRuntimeMBean
WebsocketBaseRuntimeMBean
WebLogic Server管理コンソールまたはFusion Middleware Controlを使用してWebSocketアプリケーションを監視することもできます。
『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』のWebSocketアプリケーションの監視に関する項を参照してください。
WebLogic起動スクリプトを使用する場合、WebLogic Serverのこのリリースでは、ポリシー・クラスローダー実装を、デフォルトのシステム・クラスローダーとして統合します。ポリシー・クラスローダーは、クラスローダーのパフォーマンスとサーバー起動時間を改善するもので、すべてのWebLogicモード(開発および本番)でサポートされます。
『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』のポリシー・クラスローダーを使用したクラス・キャッシュ機能に関する項を参照してください。
WebLogic Serverの今回のリリースでは、ReadyAppフレームワークが統合されます。場合により、WebLogic Serverが起動プロセスを完了しても、アプリケーションが完全には初期化されないことがあります。ReadyAppフレームワークを使用すると、アプリケーションはデプロイメント・プロセス中にWebLogic Server ReadyAppに登録でき、サーバー・インスタンスの真の準備完了状態に影響を及ぼすことができます。アプリケーションはアプリケーション状態をReadyAppに通知し、アプリケーションが完全に初期化され、リクエストを受け入れる準備ができているかどうかをサーバー・インスタンスが判断できるようにします。ReadyAppでは、信頼できるヘルスチェックURLが提供されるため、ロード・バランサがサーバーの準備状態を検出できます。
『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』のReadyAppフレームワークの使用に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Serverの今回のリリースには、RESTful Webサービス用の、次の新規および変更された機能が含まれます。
このリリースでは、デフォルトでJersey 2.x (JAX-RS 2.0 RI)のサポートが提供されます。共有ライブラリとしてのWebLogic Serverへの登録は不要になりました。
WebLogic管理コンソールからのRESTful Webサービスの監視が拡張されました(RESTfulアプリケーションおよびリソースに関する実行時統計情報の拡張、デプロイメントおよび構成データの詳細、グローバル実行統計、リソースおよびリソース・メソッド実行統計など)。拡張された監視をサポートするために、次のランタイムMBeanが追加または変更されました。
JaxRsApplicationRuntimeBean
JaxRSExceptionMapperStatisticsRuntimeMbean
JaxRsExecutionStatisticsRuntimeMBean
JaxRsResourceMethodBaseRuntimeMBean
JaxRsResourceMethodRuntimeMBean
JaxRsResourceRuntimeMBean
JaxRsResponseStatisticsRuntimeMBean
JaxRsSubResourceLocatorRuntimeMBean
JaxRsUriRuntimeMBean
個々のアプリケーション・レベル、またはドメイン・レベルでグローバルに、RESTful Webサービスの監視を無効にする機能が含まれます。
Jersey 2.21.1 (JAX-RS 2.0 RI)のサポートが反映されています。
Oracle Web Services Manager (OWSM)のセキュリティ・ポリシーを使用して、Jersey 2.x (JAX-RS 2.0 RI) Webサービスの保護をサポートします。
Java EE 7のサポートが追加されました。
『Oracle WebLogic Server RESTful Webサービスの開発と保護』のRESTful Webサービスの概要に関する項を参照してください。
このリリースのWebLogic Serverでは、動的クラスタ・ライフサイクル操作の使いやすさを改善するためのWLSTコマンドが追加されています。WLSTのscaleUp
およびscaleDown
コマンドを使用すると、簡単に動的クラスタの動的サーバーを起動および停止したり、動的クラスタのサイズを拡大または縮小したりできます。
『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』の動的クラスタでのサーバーの起動と停止に関する項および動的クラスタの拡大または縮小に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Serverのこのリリースは、ワーク・マネージャにおけるThreadLocalクリーン・アウト・サポートを拡張します。アプリケーションやサード・パーティ・ライブラリによる不要なThreadLocal使用をクリーン・アップするには、KernelMBean
の、eagerThreadLocalCleanup
属性を構成します。デフォルトでは、スレッドがスタンバイ・プールに戻ったとき、およびアプリケーションがアンデプロイされた後は、自己チューニング・スレッド・プールはThreadLocal記憶域のみをクリーン・アップします。『Oracle WebLogic Serverサーバー環境の管理』のThreadLocalクリーン・アウトに関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)では、動的クラスタの拡張度のサポート、マルチテナンシ管理、REST、セキュリティ、パッチ適用などに関するWebLogicのドメインおよびアプリケーションの構成、監視および実行中の管理を簡素化する新しい管理機能を引き続き提供しています。
これらの新機能については次の項で説明します。
WebLogic Serverのこのリリースでは、拡張度が導入されています。拡張度により、動的クラスタの自動スケーリングと要求に基づく関連リソースの再プロビジョニングが可能になります。拡張度フレームワークは、WebLogic Diagnostic Framework (WLDF)のポリシーおよびアクション・システムを活用します。『Oracle WebLogic Server動的クラスタの拡張度の構成』の概要に関する項を参照してください。
WebLogic Server MTが導入しているリソース・グループは、Java EEアプリケーションとそれらが使用するリソースを、ドメイン内の個別の管理単位にグループ化するための便利な方法です。リソース・グループのリソースとアプリケーションは完全修飾されており、その中に、それらのリソースを開始したりそれらに接続するために必要なすべての情報(データ・ソースに接続するための資格証明やJava EEアプリケーションのターゲット指定情報を含む)が管理者によって提供されます。リソース・グループは、これらのデプロイ可能リソースを直接含むか、リソースを含むリソース・グループ・テンプレートを参照します。リソース・グループは、ドメイン・レベルで定義することも、ドメイン・パーティションに固有のものとすることもできます。
『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』のリソース・グループの構成に関する項を参照してください。
リソース・グループ・テンプレートは、(通常は)複数のリソース・グループによってパターンとして使用されるデプロイ可能なリソースの名前付きのドメイン・レベル・コレクションです。特定のテンプレートを参照する各リソース・グループには、そのテンプレートに定義されているリソースの独自のランタイム・コピーが含まれます。リソース・グループ・テンプレートは、複数テナント用にリソースを定義およびレプリケートする便利な方法です。リソース・グループ・テンプレートにより、アプリケーションとリソースの同じコレクションを複数のドメイン・パーティションにデプロイすることが非常に簡単になります。
リソース・グループ・テンプレートは、WebLogic Server MTが同じアプリケーションおよびリソースを複数回、ドメイン・パーティションごとに1回ずつアクティブにするSaaS環境で特に役立ちます。そのようなリソースに関する情報は、すべてのドメイン・パーティション間で同じ情報もあれば、JMSキューやデータベース接続など、パーティションごとに異なる情報もあります。WebLogic Server MTでは、リソース定義をオーバーライドする複数のメソッドが提供されます。
リソース・オーバーライド構成MBean
リソース・デプロイメント・プラン
パーティション固有のアプリケーション・デプロイメント計画
管理者は、これらの手法のどれでも、使用したり組み合せたりできます。
『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』の、リソース・グループ・テンプレートの構成に関する項およびリソース・オーバーライドの構成に関する項を参照してください。
このリリース以前は、WebLogic Serverは、一度に1つのアクティブな構成編集セッションのみをサポートしていました。システム管理者は、グローバルな編集をロックし、変更を加えた後、それをアクティブ化していました。同時に他の管理者が変更を加えることはできませんでした。ただし、このリリースのOracle WebLogic Serverでは、複数の指定された並行編集セッションを使用可能です。これにより、複数の管理者が同時に構成を変更できるようになります。これは通常、複数の管理者がシステムの異なる部分で作業する場合に役に立ちます。また、構成コマンドの逐次実行のためにシステムの構成に長い時間がかかる場合、1人の管理者が複数の名前付き編集セッションを開くことができます。これにより、構成編集セッションを並列に実行することによって、時間を節約できます。
マルチテナント環境では、複数の管理者が同時に構成変更をする必要があります。マルチテナントWebLogicドメインには複数のパーティションがあり、それぞれに独自の管理者がいます。パーティション管理者は、他のパーティション管理者またはWebLogicシステム管理者に影響を及ぼすことなく、パーティションおよびそこにデプロイされたリソースの構成を変更できる必要があります。複数の名前付き同時編集セッションは、パーティションごとに1つ以上の構成編集セッション、およびグローバル構成編集セッションをサポートします。
『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』の、名前付同時編集セッションの管理に関する項を参照してください。
一時的な構成オーバーライドにより、管理者はXMLファイルに含まれる構成情報を、実行中のサーバーがそれを識別およびロードする既知の場所に配置して、既存の構成の項目をオーバーライドできます。
一時構成オーバーライド(状況構成とも呼ばれる)を使用して、デバッグ・フラグ、タイムアウト値、診断設定などの設定を、管理サーバーを実行せずに変更することができます。オーバーライドには有効期限があり、構成変更が必要以上に有効であり続けないようにします。
構成オーバーライドは管理対象サーバーにターゲット指定されますが、管理サーバーにも適用できます。
『Oracle WebLogic Serverドメイン構成の理解』の一時構成オーバーライドに関する項を参照してください。
RESTful管理サービスは、ドキュメントが公開されている、Oracle WebLogic Serverのプログラミング・インタフェースです。WebLogic Serverの各リリースにおいて、WebLogic Server管理のためのRESTリソースの可用性は強化および拡張されてきました。Oracle WebLogic Serverの今回のリリースでは、WebLogic RESTful管理リソースは、サポートされているすべての環境内のWebLogic Serverを構成、監視、デプロイおよび管理するための包括的なパブリック・インタフェースを提供します。
Oracle WebLogic Serverの今回のリリースで提供されているRESTful管理リソースの詳細は、『RESTful管理サービスによるOracle WebLogic Serverの管理』のWLS RESTful管理インタフェースについての項を参照してください。
Fusion Middleware Controlは、WebLogic ServerなどすべてのFusion Middlewareコンポーネントの管理サポートを提供します。WebLogic Serverに加えて他のFusion Middleware製品を使用している場合は、Fusion Middleware Controlを使用してWebLogic Serverを管理します。
WebLogic Serverの今回のリリースでは、機能の次のサブセットが、Fusion Middleware Controlで利用できるようになりました。
WebLogic Serverクラスタ、サーバー・インスタンス、ドメイン、マシンおよびサーバー・テンプレートの作成
アプリケーションおよびライブラリの構成およびデプロイ
UCPおよびプロキシ・データ・ソースの作成および構成
JMSサーバー、ストア・アンド・フォワード・エージェント、JMSモジュール、JMSリソース、パス・サービス、メッセージング・ブリッジおよびメッセージング・ブリッジ宛先の作成および構成
セキュリティ・レルムの作成および構成
WebLogic Server診断の管理
動的クラスタの拡張度の構成
Coherenceクラスタの構成
マルチテナント環境でのWebLogic Serverの管理
『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』の管理に関する項を参照してください。
リリース12.2.1.1.0では、Fusion Middleware Controlを使用して、ドメイン・レベルにログインするのではなく、ドメイン・パーティションに直接接続できます。接続すると指定したユーザー名は、そのパーティションのセキュリティ・レルムおよび管理アイデンティティ・ドメインと照合して検証されます。『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』のセキュリティの構成に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1.x)で提供される新しいセキュリティ機能について、次の各項で説明します。
Oracle WebLogic Server 12.2.1.3.0以降では、セキュア本番モード機能を使用して、本番環境の保護のサポートが提供されます。WebLogic Serverのアプリケーションおよびリソースに対して非常にセキュアな環境を構築するには、次の方法のいずれかで、セキュア本番モードと、ドメインの関連するセキュリティ設定を有効にします。
WebLogic Server管理コンソールを使用して、セキュア本番モードと、ドメインの関連するセキュリティ設定を有効にします。『Oracle WebLogic Server Administration Consoleオンラインヘルプ』の本番ドメインの保護に関する項を参照してください。
Fusion Middleware Controlを使用して、セキュア本番モードと関連するセキュリティ設定を有効にします。『Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』のドメインのセキュリティの構成に関する項を参照してください。
ドメインの作成中にWLSTオフラインを使用します。setOption
WLSTオフライン・コマンドには、ServerStartMode
引数の新しいsecure
値が含まれ、セキュア本番モードでサーバーを起動します。『Oracle WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス』のsetOptionに関する項を参照してください。
WLSTオフラインを使用して、既存の本番ドメインのセキュア本番モードを有効化します。『WebLogic Scripting Toolの理解』の既存のWebLogicドメインの更新のためのWLSTオンラインの使用に関する項を参照してください。
ノート:
12.2.1.3.0より前のドメインを、セキュア本番モードで実行するために更新することはできません。12.2.1.3.0の新規のドメインのみ、セキュア本番モードで実行するように構成できます。セキュア・モードの使用の詳細については、以下のトピックを参照してください。
『Oracle WebLogic Server本番環境の保護』のWebLogic Serverのセキュアなインストールおよび構成に関する項
『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』のWebLogicドメインのセキュリティの構成に関する項
WebLogic Server 12.2.1.3.0には、新しいセキュリティ・プロバイダであるOracle Identity Cloud Integratorが含まれ、これは、認証とアイデンティティ・アサーションを1つのプロバイダへと組み合せたものです。プロバイダは、アイデンティティ・ストアがOracle Identity Cloud Serviceにある場合に、WebLogic Serverにアイデンティティを確立します。
Oracle Cloud Integratorプロバイダは次のものをサポートします。
ユーザー名とパスワードを使用したOracle Identity Cloud Serviceでの基本認証。
Oracle Identity Cloud Serviceアイデンティティ・トークンを使用した境界認証(アイデンティティ・アサーション)。プロバイダは、Identity Cloud Serviceにより認証されたユーザーに対する境界認証や、Oracle Identity Cloud Serviceアクセス・トークンを使用して保護されたリソースに対する境界認証もサポートします。
複数のアイデンティティ・ストア環境。プロバイダを使用して、ユーザーの単一リソースとして、またはその他のアイデンティティ・ストアと組み合わせたハイブリッド環境で、Oracle Identity Cloud Serviceにアクセスできます。
リモート・クラウドSSOセッションとローカル・コンテナ・セッションとを同期させるためのシングル・サインオン(SSO)同期フィルタ。
ユーザーおよびグループのテナンシを表すのに使用される、アイデンティティ・ドメイン。
プロバイダとOracle Identity Cloud Service間の信頼を確立するための一方向SSL。
『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』のOracle Identity Cloud Integratorプロバイダの構成に関する項を参照してください。
リリース12.2.1.2.0では、JNDIを使用したJavaクライアントの双方向SSL認証を構成するために、setSSLContext()
という新しいメソッドがweblogic.jndi.Environment
クラスに追加されました。別の方法としては、loadLocalIdentity()
を使用することもできます。以前にお薦めしたメソッドsetSSLClientCertificate()
およびsetSSLClientKeyPassword()
は、このリリースでは非推奨になりました。『WebLogicセキュリティ・サービスによるアプリケーションの開発』のJNDIによる双方向SSL認証に関する項を参照してください。
WebLogic Serverの今回のリリースでは、次のJava EE 7標準とセキュリティの機能をサポートしています。
Java Authorization Contract for Containers 1.5 (JSR 115)
Java Authentication Service Provider Interface for Containers (JASPIC) 1.1 (JSR 196)
パッケージ化された権限(Java EE 7 Platform仕様)
Servlet 3.1のカバーされていないHTTPメソッド(JSR 340)
LDAP認証プロバイダに追加された次の拡張により、構成プロセスが改善されました。
次のような、キャッシュ、検索およびLDAPサーバー接続処理の改善のためのLDAP認証プロバイダのパフォーマンス強化:
ユーザーおよびグループ・キャッシュにおけるヒット/ミス・メトリックを収集する機能により、ユーザーおよびグループ・キャッシュの最適設定を決定でき、レスポンス時間とスループットを最適化できます。
LDAPサーバー接続のタイムアウト指定のサポート。
データ・ソース構成時のJDBC接続テストと同様の、LDAPサーバー接続によるLDAP認証プロバイダの事前アクティブ化のテストのサポート。テストはこのプロバイダをアクティブ化する際に自動的に開始され、テストが成功すると、プロバイダがアクティブ化されます。
『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』のWebLogicおよびLDAP認証プロバイダのパフォーマンスの向上に関する項を参照してください。
WebLogic Server 12.2.1では、構成されるトランスポート層セキュリティ(TLS)プロトコルのデフォルトの最小バージョンは、バージョン1.1です。
WebLogic IDアサーションおよびWebLogic資格証明マッピングの各プロバイダが、JSON Webトークン(weblogic-jwt-token
)サポートを含むように拡張されました。これらのセキュリティ・プロバイダでデフォルトで構成されているこのトークン・タイプは、ドメインのWebアプリケーション間でアイデンティティを伝播するために内部的に使用されます。
このリリースでは、SAML 2.0実装の次に示す更新が含まれます。
SAMLのリクエストおよびレスポンスの署名に、デフォルトとしてSHA2署名アルゴリズムが使用されています。以前のリリースでは、SAML 2.0実装は、SAMLのリクエストおよびレスポンスの署名にSHA1署名アルゴリズムが使用されていました。下位互換性のために必要な場合は、Javaシステム・プロパティのcom.bea.common.security.saml2.useSHA1SigAlgorithm
をtrue
に設定することで、SHA1署名アルゴリズムを使用できます。これを行うには、WebLogic Serverを起動するJavaコマンドで次のオプションを指定します。
-Dcom.bea.common.security.saml2.useSHA1SigAlgorithm=true
デフォルトでは、失効済またはまだ有効ではない証明書は、SAML署名では使用されなくなりました。これらの証明書を使用できるようにするには、Javaシステム・プロパティのcom.bea.common.security.saml2.allowExpiredCerts
をtrue
に設定します。たとえば、WebLogic Serverを起動するJavaコマンドで次のオプションを指定します。
-Dcom.bea.common.security.saml2.allowExpiredCerts=true
WebLogic Serverは、JDK JEP 290メカニズムを使用して、次のようにこれらの悪意のある攻撃から保護します。
WebLogic Server固有のオブジェクト入力フィルタを実装して、WebLogic Serverによって使用される入力ストリームに対して禁止されたクラスおよびパッケージのブラックリストを適用します。フィルタでは、デシリアライズ・オブジェクト・ツリーの最大の深さのデフォルト値も適用されます。WebLogic Server 12.2.1.4.0以降では、デフォルト・フィルタの範囲がglobal
に設定され、システム・プロパティweblogic.oif.serialFilterLogging
が追加されて、現在のデフォルト・フィルタの内容のログ記録に使用できます。
デフォルト・フィルタのクラスとパッケージをブラックリストまたはホワイトリストの特定のクラスに追加または削除するために使用できるシステム・プロパティを提供します。 システム・プロパティを使用して、デシリアライズ・オブジェクトのネストの深さ、デシリアライズ・オブジェクト内の内部参照の数、オブジェクト配列のサイズ、デシリアライズ・オブジェクトの最大サイズ(バイト単位)に基づいてデシリアライズ・クラスをフィルタすることもできます。
『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』のJEP 290デシリアライズ・フィルタの構成に関する項を参照してください
このリリースのWebLogic ServerのWebLogicロギング・サービスには、次の変更点があります。
パーティション・スコープ・ロギング — いくつかのWebLogic Serverコンポーネント(たとえばパーティション・スコープJMS、SAFおよびサーブレット・リソース)のログは、パーティション固有のログ・ファイルに保持されます。サーバー・スコープHTTPアクセス・ログなどのサーバーおよびドメイン・スコープ・リソースのログ、ハーベスタ・コンポーネント、インストゥルメンテーション・コンポーネント、およびサーバーとドメイン・ログは、パーティション固有の情報をタグ付けして、パーティション・ユーザーが識別および利用できるようにパーティションのかわりに実行されるロギングを有効化できるようになりました。
『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』のパーティションの監視およびデバッグに関する項を参照してください。
ノート:
生成されたログ・メッセージの形式を、12.2.1より前のバージョンのWebLogic Serverで使用する形式と互換性のある形式に戻すには、DomainMBean.LogFormatCompatibilityEnabled
属性を有効にします。『Oracle WebLogic Serverログ・ファイルの構成とログ・メッセージのフィルタリング』のWebLogic Serverの旧バージョンとのログ・ファイル形式の互換性に関する項を参照してください。
過剰なロギングの監視 — 有効な場合、ロギング・サービスはドメインでロギングの過剰な割合を監視し、存在する場合、繰返し生成されるメッセージを抑制します。
『Oracle WebLogic Serverログ・ファイルの構成とログ・メッセージのフィルタリング』の過剰なロギングの防止に関する項を参照してください。
サーバー・ログのローテーション動作 — WebLogic Server 12.2.1.3.0では、ノード・マネージャを使用して開始されるWebLogic Serverインスタンスのロギング動作が変更されました。前のリリースでは、ノード・マネージャは、サーバーが再起動すると必ずサーバー・ログ・ファイルをローテーションしていました。12.2.1.3.0では、管理対象サーバーのインスタンスの起動時のログ・ファイルのローテーションは、そのサーバーのLogMBean
のRotateLogOnStartup
属性を使用して構成できます。RotateLogOnStartup
属性のデフォルト値は、デプロイメント・モードでtrue
、本番モードではfalse
です。サイズや時間など、管理対象サーバーのインスタンスのLogMBean
に指定されたその他のログ・ファイルのローテーション・パラメータの動作は、影響を受けないことに注意してください。しかし、RotateLogOnStartup
設定の値は、ノード・マネージャにも適用されるようになりました。
このリリースのWebLogic ServerのWebLogic診断フレームワーク(WLDF)には、次の変更点があります。
用語ウォッチおよび通知が、それぞれポリシーおよびアクションに置き換えられます。しかし、これらの用語の定義は変更されません。
4つの新しいアクション・タイプが、WLDFのポリシーおよびアクション・コンポーネントの一部として導入されます。アクションは、ポリシー式がtrueと評価されたときにトリガーされます。WebLogic Serverは、JMX通知アクション、JMSメッセージ・アクション、SMTP(電子メール)アクション、SNMPトラップ・アクションおよび診断イメージ・アクションに加えて、次の新しいアクション・タイプをサポートするようになりました。
拡張性があるアクション — 動的クラスタを拡大/縮小します
REST通知- 通知をRESTエンドポイントに送信します
スクリプト — 外部コマンドライン・スクリプトを実行します
ログ — カスタム・メッセージをサーバー・ログに送信します
ヒープ・ダンプ — 特定の実行時条件が満たされるとヒープ・ダンプをキャプチャします(12.2.1.1.0で追加)
スレッド・ダンプ — 特定の実行時条件が満たされるスレッド・ダンプをキャプチャします(12.2.1.1.0で追加)
さらに、WLDFでSMTPアクションが拡張され、電子メール・メッセージでカスタムのsubjectおよびbody要素を送信できるようになりました。
Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用のアクションの構成を参照してください。
本リリースのWebLogic Serverには、動的デバッグ・パッチが導入されています。動的なデバッグ・パッチを使用すると、診断情報を捕捉する際にアクティブ化および非アクティブ化されるパッチを使用するためにサーバーを再起動する必要がありません。動的なデバッグ・パッチでは、ターゲットのWebLogic Serverインスタンスが、WLDFインストゥルメンテーション・エージェントとともに起動される必要があります。『Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用』のデバッグ・パッチの使用に関する項を参照してください。
WebLogic Serverのこのリリースでは、スマート・ルールが導入されています。スマート・ルールは、設定可能なパラメータを持つ一連の事前パッケージ済ポリシー式で、エンド・ユーザーは、これらの設定可能パラメータの値を指定して複雑なポリシー式を作成できます。『Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用』のスマート・ルール・ベースのポリシーの構成に関する項を参照してください。
診断イメージ・キャプチャを開始すると、様々なサーバー・サブシステムによって生成されたイメージがキャプチャされ、単一の.zip
ファイルに結合されます。WebLogic Serverの以前のリリースでは、診断イメージ・キャプチャ・ファイルのコンポーネントは、それらのファイルがすべてテキスト形式で、テキスト・エディタで表示できる場合でも、すべて.img拡張子を使用していました。WebLogic Server 12.2.1では、ファイル拡張子は.txt
または.xml
のいずれかに更新され、それらがテキスト・ファイルであることを示します。
『Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用』の診断イメージ・キャプチャ・ファイルに含まれるデータに関する項を参照してください。
ポリシー式で使用する推奨言語として、Java式言語(EL)がサポートされるようになりました。WLDF問合せ言語は、非推奨です。
ハーベスタ・ルール・タイプおよびJava EL式言語によって構成されるポリシーで、WLDFScheduleBean
を使用できるようになりました。これらのポリシー(スケジュール済ポリシーと呼ばれる)は、すべてのメトリック収集のスケジューリングにWLDFScheduleBeanを使用します。これらのポリシーは、ハーベスタ・ルール・タイプとして構成されていても、メトリック収集またはスケジューリングにハーベスタを使用しません。
サーブレットJFRイベントおよびSOAP JFRイベントの実行コンテキストID (ECID)トレースおよび相関の機能向上
関係ID (RID)トレースのサポート(スタンドアロンWebLogic Server環境内を含む)
スタンドアロンWebLogic Server内の診断コンテキストのログ・レベル伝播のサポート
「Javaフライト・レコーダと連携したWLDFの使用」を参照してください。
WLSTコマンドの変更(WLSTに関する項を参照)。
WebLogic Server 12.2.1現在で、WebLogic Serverの開発および追加ディストリビューションはJARファイルとして利用でき、java
コマンドを使用してインストールされます。インストールではOracle Universalインストーラ(OUI)を使用して、サイレント・モードで自動的に行われるため、指定する必要があるのはインストールされるファイルのORACLE_HOME
の場所のみです。
WebLogicのダウンタイムなしのパッチ適用(ZDTパッチ適用)では、アプリケーションがサービス提供リクエストを続行したまま、ホーム外パッチのロールアウトや、ドメイン全体の更新が自動化されます。ZDTパッチ適用を使用するには、更新がロールアウトされる方法を編成するワークフローを作成し、WLSTまたはWebLogic Server管理コンソールを使用してワークフローを実行します。
ZDTパッチ適用は、次のワークフロー・タイプをサポートします。
機能 | 説明 |
---|---|
パッチされたOracleホームへのサーバーの移動 |
管理サーバーとクラスタの一方または両方を、OPatchを使用してすでにパッチされた別のOracleホームに移行します。 |
新しいJavaバージョンへの更新 |
管理サーバーまたはクラスタのどちらかまたは両方を更新し、新しくインストールされたJavaホームを使用します。 |
更新されたアプリケーションのデプロイ |
選択したクラスタに更新済アプリケーションをデプロイします。 |
サーバーのローリング再起動の実行 |
選択されたクラスタ内の管理サーバーとサーバーの一方または両方を、順次、安全に再起動します(正常なシャットダウンと再起動など)。 |
ZDTパッチ適用の包括的な概要については、『ゼロ・ダウンタイム・パッチ適用ワークフローの管理』のゼロ・ダウンタイム・パッチ適用の概要に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12.2.1.1.0では、ZDTパッチ適用が次の追加機能をサポートするように拡張されています。
ノード・マネージャに依存しない管理サーバーの起動— 以前のリリースでは、ロールアウトを正常に実行するには、ノード・マネージャを使用して管理サーバーを起動する必要がありました。この制限は削除されました。『ゼロ・ダウンタイム・パッチ適用ワークフローの管理』の管理サーバーの起動に関する項を参照してください。
マルチテナンシとパーティションをサポートするために、次の新しい機能が導入されました。
パーティションのローリング再起動—ZDTパッチ適用によって、WebLogic Server管理者およびパーティション管理者はパーティションのローリング再起動が可能です。『ゼロ・ダウンタイム・パッチ適用ワークフローの管理』のサーバーまたはパーティションのローリング再起動の起動に関する項を参照してください
アプリケーション更新のパーティションおよびリソース・グループへのロールアウト—ZDTパッチ適用によってアプリケーション・ロールアウト機能をパーティションおよびリソース・グループの両方に提供します。『ゼロ・ダウンタイム・パッチ適用ワークフローの管理』の概要: 更新されたアプリケーションのロールアウトに関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12.2.1.3.0では、ZDTパッチ適用がカスタム・フックをサポートするように拡張されています。ZDTカスタム・フックは、パッチ適用ロールアウトの特定の拡張ポイントで追加のスクリプトを実行することで、パッチ適用ワークフローを変更するための柔軟なメカニズムを提供します。この機能は、次のものを含む様々な目的で、管理者およびアプリケーション開発者により使用されます。
サーバーの停止中にJavaプロパティ・ファイルを変更する。たとえば、Javaホーム・ディレクトリのセキュリティ設定を変更する。
各ノードで追加のバックアップ操作を実行する
サービスのアップグレード中にクラウド・サーバーでスクリプトを実行する
特定のタイプのロールアウトに特有な操作を追加するが、ベースのパッチ適用ワークフローに追加することは適切でない
ZDTパッチ適用のワークフローでのカスタム・フックの使用についての詳細は、『ゼロ・ダウンタイム・パッチ適用ワークフローの管理』のカスタム・フックを使用したワークフローの変更に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 12.2.1.3.0では、WebLogic Serverインスタンスに適用されているパッチのリストを取得する機能が導入されています。適用済パッチ・リストは、次に示すようにweblogic.log.DisplayPatchInfo
システム・プロパティまたはServerRuntimeMBean.PatchList
属性のいずれかにアクセスすることで参照できます。
weblogic.log.DisplayPatchInfo
システム・プロパティには、システム起動時に-Dweblogic.log.DisplayPatchInfo=true
オプションを指定して、またはweblogic.version
ユーティリティを実行することでアクセスできます。
ServerRuntimeMBean.PatchList
属性には、WLST、REST、WebLogic Server管理コンソールまたはJMXを使用してアクセスできます。
『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』の適用済パッチのリストの取得に関する項を参照してください。
この項では、WebLogic Serverの今回のリリースでの、新規のWebLogic Server WLSTコマンドと既存のWebLogic Server WLSTコマンドへの変更について説明します。マルチテナンシのための追加の新しいWLSTコマンドと引数については、マルチテナント・サポートのためのWLSTの変更で説明します
ドメイン作成およびドメイン拡張に関連する次のWLSTコマンドが、WebLogic Serverの今回のリリースで追加されました。
setTopologyProfile
- ドメイン作成時に、トポロジ・プロファイルを、「圧縮」または「エキスパンド」に設定します。
selectTemplate
- 既存のドメイン、またはドメインの作成または拡張用の拡張テンプレートを選択します。
selectCustomTemplate
- 既存のカスタム・ドメイン、またはドメインの作成または拡張用の拡張テンプレートを選択します。
loadTemplates
- selectTemplate
またはselectCustomTemplate
コマンドを使用して選択した、すべてのテンプレートをロードします。
readTemplateForUpdate
- テンプレート更新用の既存のドメイン・テンプレートを開きます。
unselectTemplate
- 現在選択しているテンプレートの選択を解除します。
unselectCustomTemplate
- 現在選択しているカスタム・テンプレートの選択を解除します。
showTemplates
- 現在選択しているロード済テンプレートをすべて表示します。
showAvailableTemplates
- ロードするために現在選択しているテンプレートをすべて表示します。
次の診断コマンドが、WebLogic Serverの今回のリリースで追加されました。
purgeCapturedImages
- 指定された期間の基準に従って、サーバーのイメージ・ファイルをパージします。
listDebugPatches
- 指定されたターゲット上でアクティブな使用可能デバッグ・パッチをリストします。
showDebugPatchInfo
- 指定されたターゲット上のデバッグ・パッチの詳細を表示します。
activateDebugPatch
- 指定されたターゲット上のデバッグ・パッチをアクティブにします。
deactivateDebugPatches
- 指定されたターゲット上のデバッグ・パッチを非アクティブ化します。
deactivateAllDebugPatches
- 指定されたターゲット上のすべてのデバッグ・パッチを非アクティブ化します。
listDebugPatchTasks
- 指定されたターゲットのデバッグ・パッチ・タスクをリストします。
purgeDebugPatchTasks
- 指定されたターゲットのデバッグ・パッチ・タスクをパージします。
getAvailableDiagnosticDataAccessorNames
- 現在サーバーまたはパーティションで利用できる診断データ・アクセッサ名を取得します。
exportHarvestedTimeSeriesData
- 指定された内部で収集されたメトリック・データをCSV形式でエクスポートします。
exportHarvestedTimeSeriesDataOffline
- 指定された内部で収集されたメトリック・データを、オフライン・モードで、CSV形式でエクスポートします。
また、新しいオプションのパラメータ、lastが、次のコマンドで利用できます。
exportDiagnosticData
exportDiagnosticDataFromServer
exportHarvestedTimeSeriesData
exportHarvestedTimeSeriesDataOffline
lastオプションを使用すると、最後のn
レコードのタイムスタンプ範囲を指定できます。指定すると、beginTimestamp
およびendTimestamp
オプションは無視されます。形式はXXd YYh ZZm
です。たとえば、1d 5h 30m
は、1日と5時間30分経過したデータを指定します。日、時間および分コンポーネントを任意の順序、任意の組合せで指定できます。
次のノード・マネージャWLSTコマンドが、WebLogic Serverの今回のリリースで追加されました。
nmrestart
- ノード・マネージャ・インスタンスを再起動します。
nmExecScript
- 接続したノード・マネージャを使用して名前付きスクリプトを実行します。
次のWLST編集セッション管理コマンドが、WebLogic Serverの今回のリリースで追加されました。
createEditSession
- 新しいWLST編集セッションを作成します。
showEditSession
- 指定した編集セッションに関する情報を表示します。
destroyEditSession
—開かれている編集セッションを削除します。
edit(editSessionName)
- 指定した名前で新しい編集セッションを作成するか、指定した名前の既存の編集セッションに移動します。
resolve
- あらゆる外部の変更および競合を検出し、解決します。
次のシステム・コンポーネントWLSTコマンドが、WebLogic Serverの今回のリリースで追加されました。
resync
- システム・コンポーネントの構成ファイルを再同期します。
resyncAll
- すべてのシステム・コンポーネントの構成ファイルを再同期します。
showComponentChanges
- リモート・ノード上のシステム・コンポーネントの構成ファイルへの変更を表示します。
pullComponentChanges
- リモート・ノード上のシステム・コンポーネントの構成ファイルへの変更を削除します。
enableOverWriteComponentChanges
- アクティブ化時に、すべてのシステム・コンポーネントへの変更を強制します。
WebLogic Serverの今回のリリースで追加された他のWLSTコマンドは次のとおりです。
setShowLSResult
- ls()
コマンドによる出力が標準出力にログ記録されるようにするかどうかを指定します。
scaleUp
- 指定した動的クラスタで実行中の動的サーバーの数を増大します。
scaleDown
- 指定した動的クラスタで実行中の動的サーバーの数を削減します。
WebLogic Serverの今回のリリースでは、既存のWLSTコマンドに次の変更が行われました。
exportDiagnosticData
およびexportDiagnosticDataFromServer
コマンドに、format
引数が追加されました。この引数を使用して、データがエクスポートされる形式を指定します。
exportDiagnosticData
、exportDiagnosticDataFromServer
、exportHarvestedTimeSeriesData
およびexportHarvestedTimeSeriesDataOffline
コマンドに、last
引数が追加されました。この引数は、最後のn
秒のタイムスタンプ範囲指定です。
getAvailableCapturedImages
コマンドにServer
引数が追加されました。この引数を使用して、使用できるイメージのリストを取得するサーバーを指定します。
shutdown
コマンドにwaitForAllSessions
引数が追加されました。この引数を使用して、シャットダウン中に、WLSTがすべてのHTTPセッションの完了を待機するかどうかを指定します。
次の引数が、startNodeManager
コマンドに追加されました。
block
- 正常にノード・マネージャに接続するか、指定したタイムアウトの範囲内での接続に失敗するまで、WLSTがブロックするかどうかを指定します。
nmConnectOptions
- block
がtrue
の場合、この引数を使用して、ノード・マネージャ接続オプションのリストを指定します。
timeout
- 接続するノード・マネージャを待機するミリ秒数。
リソース消費管理を使用すると、WebLogicシステム管理者は、JDK管理対象リソース(CPU、ヒープ、ファイル、ネットワークなど)に、リソース消費管理ポリシー(制約、依頼アクション、通知など)を指定できます。『Oracle WebLogic Server Multitenantの使用』のリソース消費管理の構成に関する項を参照してください。
パーティションのリソース消費割当てが検出されたサーバー・インスタンスでパーティションを再起動する構成可能なパーティション自動再起動トリガー処理が追加されました。Oracle WebLogic Server Multitenantの使用のトリガーを参照してください。
Oracle WebLogic Serverドキュメント・ライブラリの更新履歴は、バージョン12cの初期リリース(12.2.1)以降、様々なユーザー・ガイド、リファレンス・ガイドおよびオンライン・ヘルプに行われた更新をまとめたものです。
次の表は、12.2.1.0.0の初期リリース以来、Oracle WebLogic Serverドキュメント・ライブラリに対して行われた更新をまとめたものです。
日付 | 更新の説明 |
---|---|
2016年6月21日 |
パッチ・セット1 (12.2.1.1.0)が一般に使用可能です。 |
2016年10月19日 |
パッチ・セット2 (12.2.1.2.0)が一般に使用可能です。 |
2017年1月30日 |
|
2017年8月23日 |
パッチ・セット3 (12.2.1.3.0)が一般に使用可能です。ライブラリの変更点は次のとおりです。
|
2017年6月 |
『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』に適用済パッチのリストの取得に関する項が追加されました。 |
2018年4月17日 |
|
2018年8月31日 | カスタムJEP 290デシリアライズ・フィルタの構成のトピックが『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』に追加されました。 |
2019年9月27日 | パッチ・セット4 (12.2.1.4.0)が一般に使用可能です。ライブラリの変更点は次のとおりです。
|
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)は、Java EE 7フル・プラットフォーム・サポート、Java SE 8動作保証、Webサービス標準のサポート、複数オペレーティング・システムとJVMプラットフォームのサポート、いくつかのセキュリティ標準(X.509 v3およびSSL v3など)のサポートを提供します。
次の項では、WebLogic Server標準のサポート、サポート対象のシステム構成、およびWebLogic Serverの互換性について説明します。
WebLogic Server 12c (12.2.1)では、次の標準とバージョンをサポートしています。
表2-1に、現在サポートされているJava標準を示します。
ノート:
JAAS、JASPIC、JACC、JCEなどの現在サポートされているセキュリティ標準の詳細は、Oracle WebLogic Serverのセキュリティの管理のWebLogic Serverのセキュリティ標準に関する項を参照してください。
表2-1 Java標準のサポート
標準 | バージョン |
---|---|
バッチ・アプリケーション処理(JSR 352) |
1.0 |
Contexts and Dependency Injection for Java EE |
1.1 |
Dependency Injection for Java EE |
1.0 |
同時管理対象オブジェクト(JSR 236) |
1.0 |
Expression Language (EL) |
3.0, 2.2, 2.1, 2.0 JSP 2.0以上のみExpression Language 2.x.をサポート |
Java API for JSON Processing (JSR-353) |
1.0 |
Java API for XML-Based Web Services (JAX-WS) |
2.2, 2.1, 2.0 |
Java API for RESTful Web Services (JAX-RS) |
2.0 |
Java API for WebSocket |
1.1 |
JavaBeans Activation Framework |
1.1 |
Java EE |
7.0 |
Java EE Application Deployment |
1.2 |
Java EE Bean Validation |
1.1 |
Java EE Common Annotations |
1.2 |
Java EEコネクタ・アーキテクチャ |
1.7 |
Java EE EJB |
3.2, 3.1, 3.0, 2.1, 2.0,および1.1 |
Java EE Enterprise Web Services |
1.3, 1.2, 1.1 |
Java EEインターセプタ |
1.2 |
Java EE JDBC |
4.0, 3.0 |
Java EE JMS |
2.0, 1.1, 1.0.2b |
Java EE JNDI |
1.2 |
Java EE JSF |
2.2, 2.1.*, 2.0, 1.2, 1.1 |
Java EE JSP |
2.3, 2.2, 2.1, 2.0, 1.2,および1.1 JSP 1.2および1.1にはExpression Language (EL)が含まれますが、EL 2.x以上はサポートされません。 |
Java EEマネージドBean |
1.0 |
Java EE Servlet |
3.1, 3.0, 2.5, 2.4, 2.3,および2.2 |
Java RMI |
1.0 |
JavaMail |
1.5 |
Java Transaction API |
1.2 |
JAX-B |
2.2, 2.1, 2.0 |
JAX-P |
1.3, 1.2, 1.1 |
JAX-R |
1.0 |
JAX-RPC |
1.1 |
JDK |
8.0 (8.0および7.0 for client) 詳細は、「JDK 8およびServer JRE 8の動作保証」を参照してください。 |
JMX |
1.4 |
JPA |
2.1, 2.0., 1.0 |
JSR 77: Java EE Management |
1.1 |
JSTL |
1.2 |
マネージドBean |
1.0 |
OTS/JTA |
OTS 1.2およびJTA 1.2 |
RMI/IIOP |
1.0 |
SOAP Attachments for Java (SAAJ) |
1.3, 1.2 |
Streaming API for XML (StAX) |
1.0 |
Web Services Metadata for the Java Platform |
2.0, 1.1 |
WebLogic Webサービスで現在サポートされている標準のリストは、『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの理解』のWebLogic Webサービスでサポートされる機能および標準に関する項を参照してください。
表2-2にWebLogic Server 12c (12.2.1)でサポートされるその他の標準を示します。
ノート:
SSL、TLSおよびXACMLなどのセキュリティに関連する標準の詳細は、Oracle WebLogic Serverのセキュリティの管理のWebLogic Serverのセキュリティ標準に関する項を参照してください。
表2-2 その他の標準
標準 | バージョン |
---|---|
X.509 |
v3 |
LDAP |
v3 |
TLS |
v1.1、v1.2 |
HTTP |
1.1 |
SNMP |
SNMPv1、SNMPv2、SNMPv3 |
xTensible Access Control Markup Language (XACML) |
2.0 |
Partial implementation of Core and Hierarchical Role Based Access Control (RABC) Profile of XACML |
2.0 |
Internet Protocol (IP) |
バージョン:
|
Fusion Middlewareの全製品へのIPv6サポートに関する詳細は、Oracle Technology NetworkのOracle Fusion Middleware Supported System Configurationsページを参照してください。
サポート対象の構成に関する最新情報は、Oracle Technology NetworkのOracle Fusion Middleware Supported System Configurationsページを参照してください。
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)およびOracle WebLogic Server 12c (12.2.1)アプリケーションをJava SE 8で実行する際は、次の制限事項と推奨事項に注意してください。
Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)では、新しいJava SE 8 fork/joinおよびパラレル・ストリーム機能を使用したアプリケーションはサポートされていません。Java SE 8を使用してOracle WebLogic Server 12c (12.2.1)アプリケーションを作成する際は、これらの機能を使用しないでください。この制限があるのは、fork/joinスレッド・プールで使用されるスレッドはWebLogic Serverの管理対象スレッドにならないためです。これらのスレッドの状態(セキュリティおよびトランザクションの状態)が適切に作成されないことがあるため、これらのスレッドで実行される処理でWebLogic ServerやJava EEの機能を活用できない可能性があります。さらに、WebLogic Serverワーク・マネージャ・スレッド管理機能によってこれらのスレッドが制御されないため、スレッド使用率が過度に高くなる可能性があります。
使用しているサード・パーティ・ベンダー・ソフトウェアのJava SE 8互換性をチェックする必要があります。Java SE 8クラスを正しく処理する上位バージョンのソフトウェアへのアップグレードが必要な場合があり、またソフトウェアによってはまだ互換性がないこともあります。たとえば、オープン・ソース・ツールjarjarの現行バージョンはまだJava SE 8で正しく動作しません。
Java SE 8にはJDBC 4.2用の新しいAPIがあり、これは、WebLogic Server 12.1.3以降のバージョンでサポートされ、JDBC 4.2をサポートするJDBCドライバが搭載されたJava SE 8で動作します。ただし、WebLogic Serverと一緒にバンドルされたOracle JDBC thinドライバはJava SE 8で動作保証されていますが、Oracle JDBC thinドライバでJDBC 4.2はサポートされていません。Oracle WebLogic Serverリリース12c (12.2.1)に付属のDerby 10.10ドライバは、JDBC 4.2でテスト済で、使用できます。対応するDerbyドキュメントは、http://db.apache.org/derby/docs/10.10/ref/rrefjdbc4_2summary.html
で入手できます。
JDK 8でJCEとのSSL接続を使用して実行中に、Java Cryptography Extension (JCE) Unlimited Strength Jurisdiction Policy Files 8をインストールする必要があることがあります。JDK 8用のJCE Unlimited Strength Jurisdiction Policy Filesは、http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jce8-download-2133166.html
でダウンロードできます。
WebLogic Serverの現行バージョンと以前のリリースとの間の互換性に関する最新情報は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のWebLogic Serverの互換性に関する項を参照してください。
動作保証マトリックスおよびMy Oracle Support動作保証では、データベース・サポートのタイプを区別するために次の用語を定義します。
アプリケーション・データ・アクセスは、データ・アクセスのためだけにデータベースを使用し、データベース依存のWebLogic Server機能を使用しないアプリケーションを指します。アプリケーション・データ・アクセスにだけ使用されるデータベースのWebLogic Serverサポートは、データベース依存機能よりも制限が緩和されています。
WebLogic Serverは、次の要件を満たすJDBCドライバを使用して、データベースへのアプリケーション・データ・アクセスのサポートを提供します。
ドライバはスレッド・セーフであることが必要です。
トランザクションをサポートする環境でドライバを使用する場合は、標準のJDBCトランザクション・コール(setAutoCommit()
およびsetTransactionIsolation()
など)を実装する必要があります。
以下の制限に注意してください。
シリアライズ可能なインタフェースまたはリモート・インタフェースを実装しない場合、JDBCドライバはRMIクライアント・アプリケーションにオブジェクトを渡すことができません。
自動データベース接続フェイルオーバーおよびロード・バランシングと、高可用性(HA) DBMSアーキテクチャを備えたグローバル・トランザクション(XA)の同時使用は、Oracle DB RACでのみ、およびシステム・ワークシートに示されたOracle DB RACバージョンに対してのみサポートされます。これらのHA機能は、RAC対応Active GridLinkおよびRACでのマルチ・データ・ソースでのみサポートされます。これらのHA機能はその他のOracle DB RACバージョンや非Oracle DB製品でのその他のHA DBMS技術ではサポートされません。マルチ・データ・ソースはその他のOracle DBバージョンや非Oracle DB技術でもサポートされますが、自動フェイルオーバーおよびロード・バランシングならびにグローバル・トランザクションの同時使用ではサポートされません。
動作保証マトリックスに記載されているものに加えて、上述の制限を満たすデータベースへのアプリケーション・データ・アクセスは、その他のOracle DBバージョンでサポートされます。
WebLogicタイプ4 JDBCドライバでは、次のデータベースもサポートされます。これらのデータベースに対し、WebLogic Serverではアプリケーション・データ・アクセスのみがサポートされ、WebLogic Serverデータベース依存機能はサポートされません。
z/OS上のDB2 10.1
Informix 11.7+
以前のリリースを含む、WebLogic Serverの非推奨になった機能に関する詳細は、My Oracle Support(https://support.oracle.com/
)で入手できます。「ナレッジ・ベースの検索」フィールドで「非推奨の機能」を検索します。
次の機能およびコンポーネントは、WebLogic Server 12c (12.2.1.x)で非推奨になりました。
SecurityConfigurationMBean
のAnonymousAdminLookupEnabled
属性は、Oracle WebLogic Server 12.2.1では非推奨です。
ServerTemplateMBean
のDefaultTGIOPUser
属性は、Oracle WebLogic Server 12.2.1.3.0では非推奨です。
次のWebLogicクライアントは非推奨となっています。
WebLogicフル・クライアント、wlfullclient.jar
は、Oracle WebLogic Server 12.1.3では非推奨です。
標準クライアントwlclient.jar
およびそれに依存する次のクライアントは、Oracle WebLogic Server 12.2.1.2.0以降は非推奨となっています。
JMSクライアントwljmsclient.jar
JMS SAFクライアントwlsafclient.jar
Javaロギングの代替としてWebLogicロギング・サービスでLog4jを使用することは、WebLogic Server 12.1.3では非推奨です。Log4j 2以降はWebLogic Serverでサポートされない点に注意してください。
LogMBean
のServerLoggingBridgeUserParentLoggersEnabled
属性は、WebLogic Server 12.1.3では非推奨です。
WebLogic Server 12.1.1では、起動ユーザー名およびパスワードのシステム・プロパティであるweblogic.management.username
とweblogic.management.password
は非推奨となり、将来のリリースでは削除されます。本番モードでWebLogic Serverを起動するためのコマンドで、ユーザー名とパスワードを指定することはできなくなります。
かわりに、boot.properties
ファイルを使用してWebLogic Serverの起動ユーザー名とパスワードを指定することをお薦めします。boot.properties
ファイルに関する詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』の起動IDファイルに関する項を参照してください。
ユーザーの資格証明を入力する際に使用できるその他の方法に関する詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーを起動および停止するためのユーザー資格証明の入力に関する項を参照してください。
WebLogic Server 11gリリース1で配布されたweblogic-maven-plugin
プラグインは、リリース12.1.2現在では非推奨です。かわりに、バージョン12.1.2で導入されたWebLogic Server Mavenプラグインを使用することをお薦めします。完全なドキュメントは、『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』のWebLogic開発Mavenプラグインの使用に関する項を参照してください。
WebLogic Server 12.1.2では、XSLT JSPタグとWebLogic XSLT JSPタグ・ライブラリが非推奨となり、将来のリリースでは削除されます。XMLデータを変換するにはJAXPを使用します。詳細は、『Oracle WebLogic Server XMLアプリケーションの開発』のXMLドキュメントの変換に関する項を参照してください。
WLSTの次の機能は、WebLogic Server 12.2.1で非推奨になりました。
次のWLST診断コマンドに対するServer
引数が非推奨になりました。
captureAndSaveDiagnosticImage
createSystemResourceControl
destroySystemResourceControl
disableSystemResource
enableSystemResource
listSystemResourceControls
Server
引数がTarget
引数と置き換えられています。詳細は、『WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス』の診断コマンドに関する項を参照してください。
addTemplate
およびreadTemplate
コマンドは、WebLogic Server 12.2.1で非推奨になり、将来のリリースで削除されます。かわりにselectTemplate
およびloadTemplates
コマンドを使用してください。詳細および例は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWebLogicドメインの作成および更新に関する項を参照してください。
WLSTを使用した、アプリケーションへのモジュールの暗黙的インポートのサポートは、非推奨になりました。WLSTを使用してモジュールをインポートする場合、明示的な操作をお薦めします。
次のWLSTスニペットは、weblogic.security.service
からのモジュールEJBResource
の明示的インポートを示します。
@ from weblogic.security.service import EJBResource
ejbRes = EJBResource('DDPoliciesEar', 'DDPolinEarMiniAppBean.jar', 'DDRolesAndPolicies', 'getSubject', 'Remote', None)
次のRESTful管理機能は、Oracle WebLogic Serverのこのリリースで非推奨になりました。
次のRESTfulライフサイクル管理(LCM)リソースは、Oracle WebLogic Server 12.2.1.3.0で非推奨であり、将来のリリースでは削除される予定です。
/lifecycle/{version}/runtimes/{runtime-name}/scaleUp
/lifecycle/{version}/runtimes/{runtime-name}/scaleDown
/lifecycle/{version}/runtimes/{runtime-name}/quiesce
/lifecycle/{version}/runtimes/{runtime-name}/start
/lifecycle/{version}/runtimes/{runtime-name}/sync
サポートおよび拡張が継続される、対応する/management/weblogic
RESTfulリソースに早急に移行することをお薦めします。『RESTful管理サービスを使用したOracle WebLogic Serverの管理』を参照してください。
次のRESTful管理リソースは、Oracle WebLogic Server 12.2.1.3.0で非推奨であり、将来のリリースでは削除される予定です。
Oracle WebLogic Server 10.3.6で導入された/management/tenant-monitoring
Oracle WebLogic Server 12.1.3で導入された/management/wls
/management/weblogic
リソースのバージョンは12.2.1.0.0、12.2.1.1.0および12.2.1.2.0です。
最新バージョンは12.2.1.3.0です。今後のリリースでは、latest
は常に最新のリリースのことです。
新しい/management/weblogic
RESTfulリソースに早急に移行することをお薦めします。『RESTful管理サービスを使用したOracle WebLogic Serverの管理』を参照してください。
WebLogic Server/Spring統合機能はOracle WebLogic Serverのバージョン12.2.1で非推奨になりました。 また、バージョン12.2.1以降、JRFまたは制限されたJRFを使用する際に、Oracle WebLogic ServerのSpringコンソール拡張はサポートされなくなりました。
WebLogic診断フレームワークのHarvesterコンポーネントの次の例外は非推奨になりました。
weblogic.diagnostics.harvester.HarvesterException weblogic.diagnostics.harvester.HarvesterException.AmbiguousInstanceName weblogic.diagnostics.harvester.HarvesterException.AmbiguousTypeName weblogic.diagnostics.harvester.HarvesterException.HarvestableInstancesNotFoundException weblogic.diagnostics.harvester.HarvesterException.HarvestableTypesNotFoundException weblogic.diagnostics.harvester.HarvesterException.HarvestingNotEnabled weblogic.diagnostics.harvester.HarvesterException.MissingConfigurationType weblogic.diagnostics.harvester.HarvesterException.TypeNotHarvestable
次のJAX-RS機能は、Oracle WebLogic Server 12.2.1で非推奨になりました。
com.sun.jersey
とそのネスト・パッケージ、およびweblogic.jaxrs.api.client
パッケージなどのJersey 1.18(JAX-RS 1.1RI)クライアントAPIのサポートは、WebLogic Serverのこのリリースで非推奨になりましたが、後方互換性のために維持されています。JAX-RS 2.0 RIクライアントAPIを使用するように、RESTfulクライアント・アプリケーションを早急にアップデートすることをお薦めします。詳細は、『Oracle WebLogic Server RESTful Webサービスの開発と保護』のRESTful Webサービスの概要に関する項を参照してください。
WebLogic Server API weblogic.cache.filter.CacheFilter
は、Oracle WebLogic Server 12.2.1で非推奨になりました。
完全なJAX-RPC APIとともに、JAX-RPCの信頼性のあるメッセージングのためのWebLogic SAFエージェント・サポートは非推奨になりました。その結果、SAFエージェントのサービス・タイプ属性は無視され、将来のリリースでは、すべてのSAFエージェントがサービス・タイプ「送信専用」として扱われるようになります。このテクノロジーの置き換えとしてJAX-WS信頼できるメッセージングの使用をお薦めします。
SSLMBean.ExportKeyLifespan
属性は、WebLogic Server 12.2.1で非推奨です。この属性は、CerticomベースSSL実装で使用されましたが、バージョン12.1.1のWebLogic Serverから削除され、JSSEに置換わりました。WebLogic ServerのJSSE実装は、SSLMBean.ExportKeyLifespan
属性を使用しません。JSSEの詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』のJSSEベースSSL実装の使用に関する項を参照してください。
weblogic.jndi.Environment
クラスのsetSSLClientCertificate()
メソッドおよびsetSSLClientKeyPassword()
メソッドは、このリリースでは非推奨になりました。かわりにloadLocalIdentity()
またはsetSSLContext()
を使用してください。詳細は、WebLogicセキュリティ・サービスによるアプリケーションの開発のJNDIによる双方向SSL認証を参照してください。
EJBGen、Enterprise JavaBeans 2.xコード・ジェネレータ・ユーティリティは、Oracle WebLogic Server 12.2.1.3.0で非推奨であり、将来のリリースでは削除される予定です。
Oracle Exalogic Elastic Cloud環境での使用のみを目的とする、WebLogic Replicated Store、WebLogic JMSメッセージのストレージ・オプションは、Oracle WebLogic Server 12.2.1.3.0で非推奨であり、将来のリリースでは削除される予定です。
DomainMBean.ReplicatedStores
属性
weblogic.management.configuration.ReplicatedStoreMBean
API
『Oracle Exalogic Elastic CloudのためのWebLogic Serverの管理』ドキュメント
JMSメッセージ・ストレージには、JDBCストアまたはカスタム・ファイル・ストアのいずれかを使用することをお薦めします。
WebLogic JMSリソース・アダプタは、WebLogic Server 12.2.1.3.0で非推奨であり、将来のリリースでは削除される予定です。シンT3クライアントまたはメッセージ・ブリッジのいずれかを使用して、JMSを介して非WebLogicアプリケーション・サーバーで実行しているアプリケーションを統合することをお薦めします。次のトピックを参照してください。
『Oracle WebLogic Serverスタンドアロン・クライアントの開発』のWebLogicシンT3クライアントの開発に関する項
『Oracle WebLogic Server WebLogicメッセージング・ブリッジの管理』のメッセージング・ブリッジの理解に関する項
ノート:
WebLogic JMSリソース・アダプタは、Oracle GlassFish Serverでのみサポートされるので、GlassFish Serverのユーザーのみが影響を受けます。
WebLogic JMS自動再接続機能は非推奨になりました。JMS接続ファクトリ構成、javax.jms.extension.WLConnection
APIおよびこの機能用のjavax.jms.extension.JMSContext
APIは、将来のリリースでは削除または無視される予定です。『Oracle WebLogic Server JMSリソースの管理』のクライアント・レジリエンシのベスト・プラクティスに関する項に記載されているように、クライアント・アプリケーションが接続の例外を処理することをお薦めします。
パッケージおよびスタンドアロン・モジュールを含む、デプロイメント用のWebLogic JMSアプリケーション・モジュールは非推奨になりました。JMSアプリケーション・モジュールのサポートは、将来のリリースで削除される予定です。システム・モジュールを使用して必要なJMS構成を作成することをお薦めします。
DynamicServersMBean.MaximumDynamicServerCount
属性は、WebLogic Server 12.2.1で非推奨です。この属性は、拡張度フレームワークがDynamicServersMBean
のMinDynamicClusterSize
およびMaxDynamicClusterSize
属性と組み合せて使用して、動的クラスタをスケール・アップ/ダウンする境界を定義する、DynamicServersMBean.DynamicClusterSize
属性によって置き換えられました。
MaximumDynamicServerCount
属性は現在、下位互換性のために保持されていますが、今後のリリースでは削除されます。DynamicClusterSize
属性の使用の詳細は、『Oracle WebLogic Server動的クラスタの拡張度の構成』の動的クラスタの構成に関する項を参照してください。
WebLogic Serverの以前のバージョンで非推奨になったいくつかのコンポーネントは、Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)より削除されました。
リリース12.2.1から、WebLogic Serverでは、サーバーおよびクライアントの両方で互換性セキュリティをサポートしなくなりました。以前のリリースでは、WebLogic Server 6.xで開発されたセキュリティ構成を実行するための互換性セキュリティが使用されていました。互換性セキュリティを使用するWebLogic Serverとの相互運用性の詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のプロトコルの互換性に関する項を参照してください。以前のリリースで互換性セキュリティを提供していた次のコンポーネントは、Oracle WebLogic Server 12.2.1より削除されました。
CompatibilityRealm
CachingRealm
LDAPRealm
NTRealm
FileRealm
カスタム・セキュリティ・レルム
RDBMSセキュリティ・レルム
レルム・アダプタ・プロバイダ
レルム・アダプタ監査プロバイダ
レルム・アダプタ認証プロバイダ
レルム・アダプタ認可プロバイダ
レルム・アダプタ裁決プロバイダ
互換性セキュリティにサポートを提供した次のクラスは削除されました。
weblogic.management.configuration.Acl
weblogic.management.configuration.BasicRealmMBean
weblogic.management.configuration.CachingRealmMBean
weblogic.management.configuration.CustomRealmMBean
weblogic.management.configuration.FileRealmMBean
weblogic.management.configuration.Group
weblogic.management.configuration.LDAPRealmMBean
weblogic.management.configuration.ListResults
weblogic.management.configuration.NTRealmMBean
weblogic.management.configuration.PasswordPolicyMBean
weblogic.management.configuration.Principal
weblogic.management.configuration.RDBMSRealmMBean
weblogic.management.configuration.RealmException
weblogic.management.configuration.RealmIterator
weblogic.management.configuration.RealmMBean
weblogic.management.configuration.RealmManager
weblogic.management.configuration.RemoteEnumeration
weblogic.management.configuration.SecurityMBean
weblogic.management.configuration.UnixRealmMBean
weblogic.management.configuration.User
weblogic.management.mbeans.custom.LDAPRealm
weblogic.management.mbeans.custom.NTRealm
weblogic.management.mbeans.custom.Realm
weblogic.management.mbeans.custom.Security
weblogic.management.mbeans.custom.UnixRealm
weblogic.management.internal.BatchedEnumeration
weblogic.management.internal.RemoteEnumerationImpl
weblogic.management.internal.RemoteRealmException
weblogic.management.internal.RemoteRealmManager
weblogic.management.internal.RemoteRealmManagerImpl
weblogic.security.acl.AbstractListableRealm
weblogic.security.acl.AbstractManageableRealm
weblogic.security.acl.AclEntryImpl
weblogic.security.acl.AclImpl
weblogic.security.acl.AdminPermissions
weblogic.security.acl.CachingRealm
weblogic.security.acl.CertAuthentication
weblogic.security.acl.CertAuthenticator
weblogic.security.acl.ClosableEnumeration
weblogic.security.acl.CredentialChanger
weblogic.security.acl.DebuggableRealm
weblogic.security.acl.DefaultGroupImpl
weblogic.security.acl.DefaultUserImpl
weblogic.security.acl.DynamicUserAcl
weblogic.security.acl.Everyone
weblogic.security.acl.ExplicitlyControlled
weblogic.security.acl.FlatGroup
weblogic.security.acl.GroupImpl
weblogic.security.acl.InvalidLogin
weblogic.security.acl.ListableRealm
weblogic.security.acl.LoginFailureRecord
weblogic.security.acl.ManageableRealm
weblogic.security.acl.OwnerImpl
weblogic.security.acl.PasswordGuessing
weblogic.security.acl.PasswordGuessingWrapper
weblogic.security.acl.PermissionImpl
weblogic.security.acl.PrivilegedAction
weblogic.security.acl.PrivilegedExceptionAction
weblogic.security.acl.Realm
weblogic.security.acl.RealmProxy
weblogic.security.acl.RefreshableRealm
weblogic.security.acl.SSLUserInfo
weblogic.security.acl.Security
weblogic.security.acl.SecurityMessage
weblogic.security.acl.SecurityMulticastRecord
weblogic.security.acl.TTLCache
weblogic.security.acl.UnlockUserRecord
weblogic.security.acl.internal.AuthenticationDelegate
weblogic.security.acl.internal.ClusterRealm
weblogic.security.acl.internal.DefaultRealmImpl
weblogic.security.audit.Audit
weblogic.security.audit.AuditProvider
weblogic.security.internal.RealmTest
weblogic.security.ldaprealm.LDAPRealm
weblogic.security.ldaprealmv1.LDAPDelegate
weblogic.security.ldaprealmv1.LDAPException
weblogic.security.ldaprealmv1.LDAPGroup
weblogic.security.ldaprealmv1.LDAPRealm
weblogic.security.ldaprealmv1.LDAPUser
weblogic.security.ldaprealmv2.LDAPDelegate
weblogic.security.ldaprealmv2.LDAPEntity
weblogic.security.ldaprealmv2.LDAPGroup
weblogic.security.ldaprealmv2.LDAPRealm
weblogic.security.ldaprealmv2.LDAPRealmException
weblogic.security.ldaprealmv2.LDAPUser
weblogic.security.ntrealm.NTDelegate
weblogic.security.ntrealm.NTRealm
weblogic.security.unixrealm.SubprocessException
weblogic.security.unixrealm.UnixDelegate
weblogic.security.unixrealm.UnixGroup
weblogic.security.unixrealm.UnixRealm
weblogic.security.unixrealm.UnixUser
weblogic.security.providers.realmadapter.AdjudicationProviderImpl
weblogic.security.providers.realmadapter.AuditProviderImpl
weblogic.security.providers.realmadapter.AuthenticationProviderImpl
weblogic.security.providers.realmadapter.AuthorizationProviderImpl
weblogic.security.providers.realmadapter.IdentityAsserterImpl
weblogic.security.providers.realmadapter.LoginModuleImpl
weblogic.security.providers.realmadapter.RealmAdapterAdjudicatorImpl
weblogic.security.providers.realmadapter.RealmAdapterAuditorImpl
weblogic.security.providers.realmadapter.RealmAdapterAuthenticatorImpl
weblogic.security.providers.realmadapter.RealmAdapterAuthorizerImpl
RealmAdapterAdjudicatorMBean
RealmAdapterAuditorMBean
RealmAdapterAuthenticatorMBean
RealmAdapterAuthorizerMBean
6.xレルム構成と関連APIは、WebLogic Server 12.2.1から削除されました。次の非推奨になった構成MBeanと関連要素は、DomainMBean
構成要素から削除されました。
構成MBean | 関連したDomainMBean構成要素 |
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Certificate Request Generatorサーブレット(weblogic.servlet.security.CertificateServlet
クラスを含む)は、Oracle WebLogic Server 12.2.1より削除されました。
weblogic.Admin
ユーティリティ、WebLogic Serverの管理、構成および監視用のコマンドライン・インタフェースは、Oracle WebLogic Serverのバージョン12.2.1より削除されました。weblogic.Admin
ユーティリティから以前使用可能だったすべてのコマンドライン操作には、WebLogic Scripting Tool (WLST)をお薦めします。『WebLogic Scripting Toolの理解』を参照してください。
ノート:
weblogic.Admin
ユーティリティはMBeanにアクセスするために互換性MBeanサーバーを使っていました。「互換性MBeanサーバーおよび型保証MBeanインタフェース」に記載したように、互換性MBeanサーバーも削除されます。ただし、WLSTを使用して、セキュリティ・レルムを含む、WebLogic Serverリソースを構成、モニターおよび管理するためのMBeanの完全なセットにアクセスできます。
Jersey 1.18 (JAX-RS 1.1 RI)サーバーAPIは、Oracle WebLogic Serverのバージョン12.2.1より削除されました。かわりに、それに対応する標準JAX-RS 2.0またはJersey 2.x APIを使用してください。『Oracle WebLogic Server RESTful Webサービスの開発と保護』のRESTful Webサービスの概要に関する項を参照してください。
WebLogic Keystoreプロバイダ(以前のリリースで非推奨になりました)は、WebLogic Serverのバージョン12.2.1より削除されました。
weblogic.security.provider.PrincipalValidatorImpl
クラス(以前のリリースで非推奨になりました)は、WebLogic Serverのバージョン12.2.1以降で削除されます。
weblogic.xml.stream.util.XMLPullReaderBase
クラス(以前のリリースで非推奨になりました)は、Oracle WebLogic Serverのバージョン12.2.1より削除されました。
Oracle Connect-Time Failoverは、以前のリリースで非推奨になりました。この機能とサポート・ドキュメントは、Oracle WebLogic Serverのバージョン12.2.1より削除されました。
Oracle WebLogic Server 12.2.1より、互換性MBeanサーバーおよびWebLogic Server MBeansに対するすべての型保証インタフェースが削除されます。
ドメイン内でWebLogic Serverの軽量ランタイム・インスタンスを実行する起動オプションは、Oracle WebLogic Serverのバージョン12.2.1より削除されました。次に示すこの起動オプションは、Enterprise JavaBean、Java EE Connector ArchitectureおよびJava Message Serviceサービスの起動を省略したWebLogic Serverインスタンスになりました。
-DserverType="wlx"
この起動オプションの使用方法を説明するWebLogic Serverドキュメントの次の項は削除されました。
『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のWebLogic Serverの起動時の実行時フット・プリントの制限に関する項
『Oracle WebLogic Serverコマンド・リファレンス』のweblogic.Serverコマンド・ラインを使用したWebLogic Server実行時フット・プリントの制限に関する項