プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理
12c (12.2.1.3.0)
E90204-03
目次へ移動
目次

前

29 WebLogic Serverリソース・オーバーライド

この章では、リソース・オーバーライドを作成および構成する方法を説明します。リソース・オーバーライドによって、管理者は、パーティション・レベルでリソースをカスタマイズできます。リソース・グループ・テンプレートから導出されたリソース設定をオーバーライドできます。リソース・グループ・テンプレートを拡張したリソース・グループでパーティションを作成する場合、そのリソース・グループ・テンプレートで定義されているJDBCおよびJMSシステム・リソースの設定をオーバーライドできます。

『WebLogic Server MTの使用』の「リソース・オーバーライドの構成」を参照してください。

注意:

ドメイン・パーティションにログインしている場合は、「ドメイン・パーティション」メニューからナビゲートします。

この章の内容は次のとおりです。

リソース・オーバーライドの作成

始める前に:

ドメイン・パーティション内にリソース・オーバーライドを作成する前に、まず、リソース・グループ・テンプレートにJDBCまたはJMSのシステム・ソースを定義しておく必要があります。詳細は、「JDBCデータ・ソースの作成」および「JMSリソースおよびモジュール」を参照してください。

既存のドメイン・パーティション内にリソース・オーバーライドを作成します。

リソース・オーバーライドを作成するには:

  1. 「WebLogicドメイン」メニューから、「環境」「ドメイン・パーティション」の順に選択します。

    「ドメイン・パーティション・サマリー」表には、現在のWebLogic Serverドメイン内で構成されている各ドメイン・パーティションの状態に関する情報が表示されます。

  2. パーティション固有のリソース・オーバーライドを定義するドメイン・パーティションの名前をクリックします。
  3. 「ドメイン・パーティション」メニューから、「管理」「リソース・オーバーライド」の順に選択します。

    「リソース・オーバーライド・サマリー」表には、現在のドメイン・パーティション内に定義されているJDBCおよびJMSシステム・リソースに関する次のような情報が表示されます。

    • リソース名: JDBCまたはJMSシステム・リソースのユーザー定義の名前

    • リソース・タイプ: オーバーライドされるJDBCまたはJMSシステム・リソースのタイプ

    • リソース・グループ: JDBCまたはJMSシステム・リソースのリソース・グループ・テンプレートの定義を拡張するリソース・グループ

    • オーバーライドあり: JDBCまたはJMSシステム・リソースがパーティション固有の属性値を持っているかどうかを示します

    • オーバーライドの編集: リソース・オーバーライドを構成するには、表の「編集」アイコンをクリックします。詳細は、「リソース・オーバーライドの構成」を参照してください。

    必要に応じて、「ビュー」を選択して次の表オプションにアクセスします。

    • 列: 表に表示されている列を追加または削除します

    • ソート: 昇順または降順に列をソートします

    • 並替え: 表示されている列の順序を変更します

リソース・オーバーライドの構成

JDBCデータ・ソースのオーバーライドを構成するには:

  1. 「WebLogicドメイン」メニューから、「環境」「ドメイン・パーティション」の順に選択します。

    「ドメイン・パーティション・サマリー」表には、現在のWebLogic Serverドメイン内で構成されている各ドメイン・パーティションの状態に関する情報が表示されます。

  2. パーティション固有のJDBCデータ・ソース属性のオーバーライドを定義するドメイン・パーティションの名前をクリックします。

  3. 「ドメイン・パーティション」メニューから、「管理」「リソース・オーバーライド」の順に選択します。

    「リソース・オーバーライド・サマリー」表には、現在のドメイン・パーティション内に定義されているJDBCおよびJMSシステム・リソースに関する情報が表示されます。

  4. サマリー表で、パーティション固有のオーバーライドを定義するJDBCデータ・ソースを選択して、「オーバーライドの編集」アイコンをクリックします。

  5. 「オーバーライド」ページで、必要に応じて、次のフィールドのパーティション固有の値を入力します。

    • ユーザー: データソースのユーザーの名前

    • URL: データ・ソースの接続URL

    • パスワード: クリア・テキストのパスワード

      注意: データ・ソースの名前はオーバーライドできません。これは、オーバーライド構成MBeanと、オーバーライドされるリソースを照合するために使用されます。

    • 「OK」をクリックします。

終了後:

オーバーライドを有効にするには、パーティションを再起動する必要があります。

JMSシステム・モジュール/外部サーバーのオーバーライドを構成するには:

  1. 「WebLogicドメイン」メニューから、「環境」「ドメイン・パーティション」の順に選択します。

    「ドメイン・パーティション・サマリー」表には、現在のWebLogic Serverドメイン内で構成されている各ドメイン・パーティションの状態に関する情報が表示されます。

  2. パーティション固有のJMSシステム・モジュールの値を定義するドメイン・パーティションの名前をクリックします。
  3. 「ドメイン・パーティション」メニューから、「管理」「リソース・オーバーライド」の順に選択します。

    「リソース・オーバーライド・サマリー」表には、現在のドメイン・パーティション内に定義されているJDBCおよびJMSシステム・リソースに関する情報が表示されます。

  4. サマリー表で、パーティション固有の属性のオーバーライドを定義するJMSシステム・モジュール/外部サーバーを選択して、「オーバーライドの編集」アイコンをクリックします。
  5. 「オーバーライド」ページで、必要に応じて、次のフィールドのパーティション固有の値を入力します。
    • 接続URL: WebLogic ServerでJNDIプロバイダへの接続に使用するURLを指定します。

    • InitialContextFactory: JNDIプロバイダへのアクセスのためにインスタンス化する必要のあるクラスの名前。このクラス名は、JNDIプロバイダと、使用されているベンダーによって決まります。

    • JNDIPropertiesCredential: JNDIプロバイダに設定する必要のある資格証明。これらの資格証明は、JNDIプロバイダのInitialContextクラスのコンストラクタに直接渡されるプロパティの一部となります。

    • ForeignDestination/RemoteJNDIName: リモートJNDIディレクトリでルックアップされるリモート・オブジェクトの名前。

    • ForeignConnectionFactory/username: この外部接続ファクトリで表されるリモート・サーバーへの接続を開くときに渡されるユーザー名。

    • ForeignConnectionFactory/password: リモートの接続ファクトリにアクセスするために使用するパスワード。

    • ForeignConnectionFactory/RemoteJNDIName: リモートJNDIディレクトリでルックアップされるリモート・オブジェクトの名前。

    • 「OK」をクリックします。

終了後:

オーバーライドを有効にするには、パーティションを再起動する必要があります。