実行キュー
このサーバーは、実行キューを使用するように構成されます。スレッドの優先度付けに使用するこのメソッドは、下位互換性のために提供されています。
WebLogic Serverインスタンスへのリクエストは、実行キューの中に置かれます。各リクエストはキュー内のスレッドに割り当てられ、スレッドがその作業を実行します。新しいWebLogic Serverインスタンスは、weblogic.kernel.defaultというデフォルト実行キューを使用するように構成できます。この実行キューのスレッド数は15です。それ以外に、WebLogic Serverではあらかじめ構成された2つのキュー
weblogic.admin.HTTP
とweblogic.admin.RMI
が用意されています。これらのキューは、管理コンソールとの通信用および管理トラフィック用に予約されているため、再構成できません。追加の実行キューを構成し、それらにアプリケーションを割り当てないかぎりは、WebアプリケーションおよびRMIオブジェクトではweblogic.kernel.default
実行キューが使用されます。サーバーのアクティブ実行キューがある場合、このページには、現在の実行時特性と統計が表示されます。WebLogic Serverには、ワーク・マネージャを使用して作業に優先度を付けるためのもう1つのメソッドが用意されています。
ワーク・マネージャを使用すると、スループットを最大にするために、共通のスレッド・プールのサイズが自動的に変更されます。キューは、スループットを長期間にわたってモニターし、その履歴に基づいてスレッド数を調整するかどうかを決定します。たとえば、スループットの統計値の履歴に基づき、スレッド数を増やすことでスループットが向上すると判断されると、スレッド数が自動的に増やされます。同様に、統計値に基づいてスレッドを減らしてもスループットが悪化しないと判断されると、スレッド数が自動的に減らされます。この新しい戦略により、管理者は、カスタムの実行キューを構成、モニター、チューニングする際の手間や複雑さを避けて、より簡単に処理リソースを割り当てたり、パフォーマンスを管理したりできるようになりました。