サーバー: 監視: スレッド
このページには、現在のサーバーのスレッド・アクティビティに関する情報が表示されます。
最初の表には、スレッド・プールのステータスに関する全般的な情報が表示されます。2番目の表には、個々のスレッドの情報が表示されます。
ノート: 各スレッドに表示されるユーザーIDは、リクエストの現在の段階でスレッドを実行しているユーザーIDです。この表には、スレッドのライフサイクル中に異なるユーザーIDが表示される場合があります。
ワーク・マネージャを使用してスレッド実行に優先度を付ける場合、WebLogic Serverでは、単一のスレッド・プールを使用してすべてのタイプの作業を実行します。作業の優先度は、定義されたルールおよび実行時メトリック(リクエストの実際の実行時間、プールに入ってくるリクエストと出て行くリクエストの割合など)に基づいて決定されます。
スループットを最大にするために、共通のスレッドプールのサイズが自動的に変更されます。キューは、履歴を基にスループットを一定期間監視し、スレッド数を調整するどうかを判断します。たとえば、履歴のスループット統計で、スレッド数が増えるとスループットも増えることが示されている場合、WebLogicはスレッド数を増やします。同様に、スレッド数が減ってもスループットは減らなかったことが示されている場合、WebLogicはスレッド数を減らします。この新しい方式により、管理者は、処理を行うリソースの割当てやパフォーマンスの管理がしやすくなり、カスタム実行キューの構成、監視およびチューニングに関する作業や複雑さを回避できます。
WebLogic Serverには、スレッドに優先度を付けて実行するためのもう1つのメソッドが用意されています。このメソッドは、実行キュー使用時の下位互換性のために使用されます。以前はこのメソッドで、優先度と順序の要件に基づき、またデッドロックを避けるために、作業の各クラスが異なるキューで実行されていました。デフォルトの実行キューweblogic.kernel.defaultに加えて、weblogic.admin.HTTPやweblogic.admin.RMIなど、内部の管理トラフィック専用のキューがあらかじめ構成されていました。
列の表示
「この表のカスタマイズ」を展開して「列の表示」リストを変更すると、このページに表示されるデータ・ポイントを減らしたり増やしたりできます。それぞれのデータ・ポイントは各自の表列に表示されます。
次の表に、このページの列に表示できるすべてのデータ・ポイントを記載します。
名前 説明 アクティブな実行スレッド プール内のアクティブ実行スレッド数。
合計実行スレッド プール内の合計スレッド数。
アイドル実行スレッド プール内のアイドル・スレッドの数。この数には、スタンバイ・スレッドとスタック・スレッドは含まれません。この数は、新しい処理が届いたときに対応することのできるスレッドの数を示します。
キューの長さ 優先度キューにある、保留中リクエストの数。内部システム・リクエストとユーザー・リクエストの合計です。
MBean属性:
ThreadPoolRuntimeMBean.QueueLength
保留中のリクエスト 優先度キューにある、保留中のユーザー・リクエストの数。優先度キューには、内部サブシステムやユーザーからのリクエストが含まれています。これはユーザー・リクエストのみの数です。
ワーク・マネージャの共有容量 優先度キューで受付け可能な最大リクエスト数。しきい値を超えた後でも、優先度の高いリクエストが、すでにキューに入っている優先度の低いリクエストのかわりに受け付けられます。優先度の低いリクエストは、優先度の高いリクエストがすべて実行されるまで、キューで待機し続けます。また、優先度の低いリクエストのさらなるエンキューは、即座に拒否されます。
MBean属性:
ThreadPoolRuntimeMBean.SharedCapacityForWorkManagers
完了したリクエスト 優先度キューにある、完了したリクエストの数。
拒否されたリクエストのオーバーロード 構成済ワーク・マネージャの共有容量が原因で拒否されたリクエスト数に達しました。
MBean属性:
ThreadPoolRuntimeMBean.OverloadRejectedRequestsCount
占有スレッド リクエストによって現在保持されているスレッド数。これらのスレッドは、構成されているタイムアウトの経過後にスタックとして宣言されるか、その前にプールに戻されます。必要な場合は、自己チューニング・メカニズムによって戻されます。
スタンバイ・スレッド スタンバイ・プール内のスレッド数。現在の作業負荷の処理には不要な余剰スレッドは、スタンバイとして指定され、スタンバイ・プールに追加されます。これらのスレッドは、スレッドがさらに必要になった場合にアクティブ化されます。
スタック・スレッド スレッド・プールのスタック・スレッドの数。
スループット 1秒間に完了したリクエストの平均数。
MBean属性:
ThreadPoolRuntimeMBean.Throughput
保留中の最小スレッド数制約 最小スレッド数の要件を満たすために、すぐに実行する必要のあるリクエストの数。
MBean属性:
ThreadPoolRuntimeMBean.MinThreadsConstraintsPending
完了済みの最小スレッド数制約 最小スレッド数の要件に満たなかったため、実行用に順序に関係なくすぐに取り出された、最小スレッド数制約を持つリクエストの数。スケジュール中でスレッドがアイドル状態にある場合は該当しません。
MBean属性:
ThreadPoolRuntimeMBean.MinThreadsConstraintsCompleted
中断 RequestManagerがサスペンドされているかどうかを示します。サスペンドされたマネージャは作業をキューから戻さずに、再開されるまでスレッドをディスパッチします。
MBean属性:
ThreadPoolRuntimeMBean.Suspended
ヘルス このプールのヘルス状態。
MBean属性:
ThreadPoolRuntimeMBean.HealthState
列の表示
「この表のカスタマイズ」を展開して「列の表示」リストを変更すると、このページに表示されるデータ・ポイントを減らしたり増やしたりできます。それぞれのデータ・ポイントは各自の表列に表示されます。
次の表に、このページの列に表示できるすべてのデータ・ポイントを記載します。
名前 説明 名前 実行スレッドの名前
リクエスト総数 このキューで処理されたリクエストの数。
現在のリクエスト このスレッドが現在処理しているリクエスト。
トランザクション 実行スレッドがなりかわって現在作業しているトランザクション。
ユーザー 実行スレッドがなりかわって現在作業しているユーザー。
アイドル 実行スレッドに作業が割り当てられていない場合はTrueです。
スタック状態 構成されたスタック・スレッド最大時間よりも長くリクエストを処理しているために実行スレッドがスタック状態の場合はTrueです。
占有スレッド 実行スレッドがリクエストによってスケジューラで自動的に測定された通常の実行時間よりもはるかに長く使用されている場合はTrueです。
スタンバイ 実行スレッドがアクティブなスレッド・プールの一部でない場合はTrueです。
ワーク・マネージャ 現在のワーク・マネージャの名前。
アプリケーション スレッドのコンテキスト・クラス・ローダーを使用するアプリケーションのバージョン番号を含まない名前のみ。
モジュール スレッドのコンテキスト・クラス・ローダーを使用するモジュール。