ストア・アンド・フォワード・エージェント: 構成: 全般
構成オプション 詳細な構成オプション 関連タスク 関連トピック
このページでは、SAF送信エージェントまたはSAF受信エージェントの基本および詳細な全般プロパティ値を定義します。
構成オプション
名前 説明 名前 このストア・アンド・フォワード・エージェントの名前。
MBean属性:
WebLogicMBean.Name
スコープ このSAFエージェントに、ドメイン、パーティションまたはリソース・グループ・テンプレート内からアクセス可能にするかどうかを指定します。
MBean属性:
WebLogicMBean.Name
永続ストア SAFエージェントのための、永続的なディスクベースのファイル・ストア、またはJDBCでアクセス可能なデータベース。
ストアが構成されていなければ、サーバーのデフォルト・ストアが使用されます。
値が変更されてアクティブ化される場合、その値を反映するには、(コンソールでサーバーの再起動が必要であるという警告を受けていなくても) MBeanが割り当てられているすべてのサーバーを再起動する必要があります。
MBean属性:
SAFAgentMBean.Store
エージェントのタイプ このSAFエージェントが提供するサービスのタイプ。JMSでは、メッセージ送信側の送信エージェントのみが必要となります。一方、Web Services Reliable Messagingでは、メッセージの送信エージェントと受信エージェントの両方が必要です。
- 送信専用
永続ストレージ内にメッセージを格納するエージェントを構成して、受信側にメッセージを転送し、承認が時間内に戻されない場合にメッセージを再送信します。
- 受信専用
受信エージェントから送信された重複メッセージを検出して削除するエージェントを構成し、最終的な宛先にメッセージを配信します。
- 両方
送信エージェントおよび受信エージェントの両方の機能を持つエージェントを構成します。
値が変更されてアクティブ化される場合、その値を反映するには、(コンソールでサーバーの再起動が必要であるという警告を受けていなくても) MBeanが割り当てられているすべてのサーバーを再起動する必要があります。
MBean属性:
SAFAgentMBean.ServiceType
最大会話待機時間 送信側が会話で使用されるリソースを解放するまでの許容最長期間(ミリ秒)。
指定期間内に会話のためのアクティビティがない場合、送信エージェントはその会話のためのリソースをすべて解放し、受信側にも同じことをするよう通知します。
値
0
は、アプリケーションが明示的に会話を終了させるまでは、その会話のためのリソースが解放されないことを示します。
ConversationIdleTimeMaximum
を更新すると、更新後に開始する接続では、新しい値が使用されます。MBean属性:
SAFAgentMBean.ConversationIdleTimeMaximum
最小値:
0
詳細な構成オプション
名前 説明 メッセージ圧縮オプション 永続ストアおよびJMSページング・ストアに対してJMSメッセージ本文の圧縮が有効な場合に使用する、メッセージ圧縮のタイプを指定します。
JDK GZIP APIを使用した
DEFAULT_COMPRESSION
レベルのメッセージ圧縮を行う場合は、GZIP_DEFAULT_COMPRESSION
を使用します。JDK GZIP APIを使用した
BEST_COMPRESSION
レベルのメッセージ圧縮を行う場合は、GZIP_BEST_COMPRESSION
を使用します。JDK GZIP APIを使用した
BEST_SPEED
レベルのメッセージ圧縮を行う場合は、GZIP_BEST_SPEED
を使用します。オープン・ソースLZFを使用したメッセージ圧縮を行う場合は、
LZF
を使用します。この属性を使用できるのは、Oracle Exalogic環境内にWebLogicドメインを構成している場合のみです。
ストアのメッセージ圧縮の有効化 JMSストアでのメッセージ本文の圧縮を有効にします。
false
(デフォルト値)に設定すると、圧縮は実行されません。この属性を有効にできるのは、Oracle Exalogic環境内にWebLogicドメインを構成している場合のみです。
ページングのメッセージ圧縮の有効化 JMSページング・ストアでのメッセージ本文の圧縮(永続メッセージと非永続メッセージ)を有効にします。
false
(デフォルト値)に設定すると、圧縮は実行されません。この属性を有効にできるのは、Oracle Exalogic環境内にWebLogicドメインを構成している場合のみです。
再試行遅延の基数 元の配信試行と、1回目の再試行との間の時間(単位はミリ秒)。
RetryDelayMultiplier
が1
に設定されている場合、これにより任意の連続する2回の再試行の間隔が定義されます。送信機能のあるエージェントにのみ適用されます。
DefaultRetryDelayBase
を更新すると、更新後に開始する接続では、新しい値が使用されます。値の範囲: < = RetryDelayMaximum。RetryDelayMultiplierが1.0でない場合。
MBean属性:
SAFAgentMBean.DefaultRetryDelayBase
最小値:
1
最大再試行遅延 連続して行われる2回の配信再試行の間の最長期間(単位はミリ秒)。
送信機能のあるエージェントにのみ適用されます。
DefaultRetryDelayMaximum
を更新すると、更新後に開始する接続では、新しい値が使用されます。値の範囲: > = RetryDelayBase。RetryDelayMultiplierが1.0でない場合。
MBean属性:
SAFAgentMBean.DefaultRetryDelayMaximum
最小値:
1
再試行遅延の乗数 前回の遅延時間を乗算して、次に使用する遅延時間を計算するための因数。
送信機能のあるエージェントにのみ適用されます。
DefaultRetryDelayMuliplier
を更新すると、更新後に開始する接続では、新しい値が使用されます。値の範囲: > = 1。
MBean属性:
SAFAgentMBean.DefaultRetryDelayMultiplier
最小値:
1.0
ロギングの有効化 メッセージ転送が失敗した場合に、サーバー・ログ・ファイルにメッセージを記録するかどうかを指定します。
これが選択されると、SAFアプリケーション内でエラー処理が行われないか、またはアプリケーションのエラー処理が失敗した場合に、転送されずに最終的な宛先へ配信されるメッセージに適用されます。
受信機能のあるエージェントにのみ適用されます。
LoggingEnabled
を更新すると、更新後に開始する接続では、新しい値が使用されます。MBean属性:
SAFAgentMBean.LoggingEnabled
存続時間 エージェントが確実にメッセージを送信することを保証する、デフォルトの時間(単位はミリ秒)。
値0は、会話持続中はメッセージを確実に送信するとエージェントが保証していることを示します。
DefaultTimeToLive
を更新すると、更新後に開始する会話では、新しい値が使用されます。MBean属性:
SAFAgentMBean.DefaultTimeToLive
最小値:
0
ウィンドウ間隔 JMS送信エージェントが、単一バッチでメッセージを転送するまでに待機する最長時間(ミリ秒)分散キューまたは分散トピックの場合、
WindowInterval
設定は無視されます。送信エージェントは、(A)ソース宛先メッセージ数が、構成された
「ウィンドウ・サイズ」
以上になるか、(B)待機時間が指定された「ウィンドウ間隔」
になるかの、いずれかの条件が満たされるまで(どちらが先であるかは問わない)、メッセージ・バッチを転送せずに待機します。MBean属性:
SAFAgentMBean.WindowInterval
最小値:
0
ページング・ディレクトリ JMSサーバーのメッセージ本文のサイズが、メッセージ・バッファ・サイズを超過した場合に、メッセージ本文が書き込まれる場所を指定します。指定されていない場合、メッセージはホストWebLogic Serverインスタンスのディレクトリ内の
tmp
ディレクトリに書き込まれます。たとえば次のようになります。domainName/servers/servername/tmp
パフォーマンスを最高にするには、このディレクトリを、SAFエージェントの永続ストアが使用するディレクトリとは別のものにする必要があります。
送信機能のあるエージェントにのみ適用されます。
値が変更されてアクティブ化される場合、その値を反映するには、(コンソールでサーバーの再起動が必要であるという警告を受けていなくても) MBeanが割り当てられているすべてのサーバーを再起動する必要があります。
MBean属性:
SAFAgentMBean.PagingDirectory
メッセージ・バッファ・サイズ ディスクへページングされる前のメモリー内のメッセージ本文を保存する際のメモリー使用量。
値 -1 (デフォルト)は、サーバーがJVMの最大ヒープ・サイズに基づいて自動的にサイズを決定することを示します。このデフォルトは、最大ヒープ・サイズの3分の1か、512MBのうち小さい方のサイズに設定されます。
バッファが大きくなるほど、多くのメッセージがキューまたはトピックに待機している際にJMSでより多くのメモリーが消費されます。このバッファ・サイズを超えると、JMSはメモリー使用量をバッファ・サイズ未満に抑えようとして、PagingDirectoryで指定したディレクトリに、メッセージ本文を書き込むことがあります。
バッファ・サイズを超えても、JMSサーバーは新しいメッセージを受信し続けます。そのため、メッセージ受信速度がディスクへの書込み速度を上回る場合は、メモリー不足に陥るおそれがあります。メッセージ負荷の大きいユーザーが、できるかぎり高い可用性をサポートするには、割り当てまたはしきい値を設定してフロー制御を有効にする必要があります。
送信機能のあるエージェントにのみ適用されます。
ページングは、常にサポートされています。
メモリー・サイズを更新すると、メッセージ数がリセットされるので、更新後に受信されるリクエストのみが、新しいメモリー・サイズを適用されます。
MBean属性:
SAFAgentMBean.MessageBufferSize
最小値:
-1
起動時に受信メッセージを休止 起動時に新しく配信されるメッセージのためにエージェントを一時停止するかどうかを指定します。
有効にした場合、送信エージェントは新しいメッセージを受け入れます。無効にした場合、送信エージェントは新しいメッセージを受け入れません。
値が変更されてアクティブ化される場合、その値を反映するには、(コンソールでサーバーの再起動が必要であるという警告を受けていなくても) MBeanが割り当てられているすべてのサーバーを再起動する必要があります。
起動時にメッセージの転送を休止 起動時にメッセージ転送のためにエージェントを一時停止するかどうかを指定します。
有効にした場合、送信エージェントはメッセージを転送します。無効にした場合、送信エージェントはメッセージを転送しません。
値が変更されてアクティブ化される場合、その値を反映するには、(コンソールでサーバーの再起動が必要であるという警告を受けていなくても) MBeanが割り当てられているすべてのサーバーを再起動する必要があります。
ウィンドウ・サイズ JMSメッセージの場合は、バッチ内のメッセージ数。送信エージェントは、ソース宛先メッセージ数がこの値以上になるまで、メッセージ・バッチを転送せずに待機します。分散キューまたは分散トピックの場合、
WindowSize
設定は無視され、常に内部的に1メッセージに設定されます。WSRMの場合は、会話中にソース宛先とターゲット宛先の間で許容される未応答メッセージの最大数。
MBean属性:
SAFAgentMBean.WindowSize
最小値:
1
確認応答間隔 受信側が連続して2回送信する確認応答の最大間隔。
受信機能のあるエージェントにのみ適用されます。
値
-1
は、連続する確認応答の間隔に時間制限がないことを示します。
AcknowlegeInterval
を更新すると、更新後に開始する接続では、新しい値が使用されます。MBean属性:
SAFAgentMBean.AcknowledgeInterval
起動時にメッセージの受信を休止 起動時にメッセージ受信のためにエージェントを一時停止するかどうかを指定します。
有効にした場合、送信エージェントはメッセージを受信します。無効にした場合、送信エージェントはメッセージを受信しません。
値が変更されてアクティブ化される場合、その値を反映するには、(コンソールでサーバーの再起動が必要であるという警告を受けていなくても) MBeanが割り当てられているすべてのサーバーを再起動する必要があります。