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JDBCストア: HA構成

構成オプション     関連タスク     関連トピック

このページを使用して、クラスタのターゲットとして指定されたJDBCストアまたはスタンドアロン・サーバーのターゲットとして指定されたJDBCストアの高可用性(HA)設定を構成します。ストアが移行可能ターゲットのターゲットに指定されている場合は、かわりに移行可能ターゲットでHA設定を構成します。

構成オプション

名前 説明
配布ポリシー

構成済JMSアーティファクトのインスタンスをクラスタにターゲット指定する際の名前と配布方法を指定します。JMSアーティファクトは、そのターゲットがクラスタに直接設定されている場合、またはリソース・グループにスコープ指定され、そのリソース・グループがクラスタにターゲット指定されている場合にクラスタをターゲットとします。この設定がストアで構成されると、そのストアを参照するすべてのJMSアーティファクトに適用されます。有効なオプション:

  • 分散完了

    クラスタ内の各サーバーJVMにインスタンスを作成します。すべてのSAFエージェント、およびクラスタのターゲットとして指定されたか、リソース・グループにスコープ指定された、分散宛先をホストするJMSサーバーに必要です。

  • シングルトン

    クラスタ内の単一サーバーJVMに単一インスタンスを作成します。クラスタのターゲットとして指定されたか、リソース・グループにスコープ指定されたスタンドアロン(分散されていない)宛先をホストするJMSサーバー、およびクラスタのターゲットとして指定されたか、リソース・グループにスコープ指定されたパス・サービスに必要です。「移行ポリシー」は、このオプションをJMSサーバーと使用する場合は「失敗時」または「常時」、メッセージング・ブリッジと使用する場合には「失敗時」、パス・サービスと使用する場合には「常時」である必要があります。

インスタンスの名前付けに関するノート:

  • 「移行ポリシー」によって、クラスタのターゲットとして指定されたインスタンス名の接尾辞が決定されます。クラスタのターゲットとして指定された「シングルトン」の接尾辞は-01で、クラスタのターゲットとして指定された「分散完了」の接尾辞は@ClusterMemberNameです。

メッセージング・ブリッジに関するノート:

  • クラスタのターゲットとして指定されたメッセージ・ブリッジに対して、サーバーごとにインスタンスが必要な場合は、ブリッジ「」分散ポリシーおよび「移行ポリシー」をそれぞれ「分散完了」/「オフ」(デフォルト)に設定することをお勧めします。

  • クラスタのターゲットとして指定されたブリッジに対して、クラスタごとに単一インスタンスが必要な場合は、ブリッジ分散ポリシーおよび「移行ポリシー」をそれぞれ「シングルトン」/「失敗時」に設定することをお勧めします。

  • ブリッジをクラスタのターゲットとして指定できないが、構成済のクラスタでシングルトン動作がまだ必要な場合は、移行可能なターゲットにブリッジをターゲット指定し、移行可能なターゲットの「移行ポリシー」「必ず1回」に構成できます。

MBean属性:
DynamicDeploymentMBean.DistributionPolicy

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

移行ポリシー

クラスタのターゲットとして指定されたJMSサービス・アーティファクト・インスタンスの移行および再起動の動作を制御します。この設定がクラスタのターゲットとして指定されたストアで構成されると、そのストアを参照するすべてのJMSアーティファクトに適用されます。移行可能ターゲットとして指定されたJMSアーティファクトでの移行と再起動の有効化については、移行可能ターゲット設定を参照してください。

  • オフ

    クラスタのターゲットとして指定されたJMSサービス・オブジェクトの移行サポートを無効にし、「再起動準備完了」のデフォルトをfalseに変更します。「移行ポリシー」が「オフ」の場合に再起動を有効にするには、「再起動準備完了」を明示的にtrueに構成する必要があります。このポリシーは「シングルトン」移行ポリシーと組み合わせることはできません。

  • 失敗時

    サブシステム・サービスまたはWebLogic Serverインスタンスの失敗時に、インスタンスの自動フェイルバックおよびロード・バランスを含む、インスタンスの自動移行および再起動を有効にします。

  • 常時

    「失敗時」と同じ動作を提供し、正常な停止または部分クラスタの開始のイベントでも、自動的にインスタンスを移行します。

ノート:

クラスタ・リースは「失敗時」および「常時」用に構成する必要があります。

メッセージング・ブリッジに関するノート:

  • クラスタのターゲットとして指定されたメッセージ・ブリッジに対して、サーバーごとにインスタンスが必要な場合は、ブリッジ「」分散ポリシーおよび「移行ポリシー」をそれぞれ「分散完了」/「オフ」(デフォルト)に設定することをお勧めします。

  • クラスタのターゲットとして指定されたブリッジに対して、クラスタごとに単一インスタンスが必要な場合は、ブリッジ分散ポリシーおよび「移行ポリシー」をそれぞれ「シングルトン」/「失敗時」に設定することをお勧めします。

  • 「常時」「移行ポリシー」はブリッジには推奨されません。

  • ブリッジをクラスタのターゲットとして指定できないが、構成済のクラスタでシングルトン動作がまだ必要な場合は、移行可能なターゲットにブリッジをターゲット指定し、移行可能なターゲットの「移行ポリシー」「必ず1回」に構成できます。

MBean属性:
DynamicDeploymentMBean.MigrationPolicy

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

再起動準備完了

正常なWebLogic Serverインスタンスで実行されている、クラスタまたはスタンドアロン・サーバーのターゲットとして指定されたJMSアーティファクト・インスタンスが失敗した場合に定期的な自動インプレース再起動を有効にします。移行可能なターゲットとして指定されたJMSアーティファクトのインプレース再起動については、移行可能なターゲットの設定を参照してください。「再起動準備完了」設定がストアで構成されると、そのストアを参照するすべてのJMSアーティファクトに適用されます。

  • JMSアーティファクトの「移行ポリシー」が「オフ」に設定されている場合、「再起動準備完了」はデフォルトで無効になります。

  • JMSアーティファクトの「移行ポリシー」が「失敗時」または「常時」に設定されている場合、「再起動準備完了」はデフォルトで有効になります。

  • この属性は必要に応じて内部接続を自動的に再起動するWebLogic Messaging Bridgesでは使用されません。

  • クラスタのターゲットとして指定されたJMSアーティファクトで、「移行ポリシー」が「失敗時」または「常時」に設定されている場合、構成された最大再試行回数を超えて再起動が失敗すると、クラスタ内の別のサーバーに移行します。

MBean属性:
DynamicDeploymentMBean.RestartInPlace

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

再起動間隔

障害が発生したサービス・インスタンスの再起動を試行する間隔を秒数で指定します。

MBean属性:
DynamicDeploymentMBean.SecondsBetweenRestarts

最小値: 1

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

再起動回数

再起動の最大試行回数を指定します。

  • 0より大きい値で、再起動の最大試行回数を指定します。

  • 0の値で、RestartInPlacefalseに設定するのと同じ動作を指定します。

  • -1の値を指定すると、起動するか、またはサーバー・インスタンスが停止するまで、再起動の試行を続けます。

MBean属性:
DynamicDeploymentMBean.NumberOfRestartAttempts

最小値: -1

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

初期起動遅延(秒)

クラスタのターゲットとして指定されたJMSインスタンスを新しく起動されたWebLogic Serverで開始する前に、遅延させる時間を秒数で指定します。この設定がストアで構成されると、そのストアを参照するすべてのJMSアーティファクトに適用されます。

これにより、再起動中にシステム障害を発生させずに、システムの安定化や依存サービスの再起動の時間を配分できます。

  • > 0の値は、障害および再起動後にリソースをロードする前に遅延させる時間の秒数です。

  • 0の値で、遅延させないことを指定します。

ノート:

この設定は、JMSアーティファクトがクラスタのターゲットとして指定され、「移行ポリシー」が「失敗時」または「常時」に設定されている場合にのみ適用されます。

MBean属性:
DynamicDeploymentMBean.InitialBootDelaySeconds

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

フェイルバック遅延(秒)

優先サーバーに障害が発生して再起動した後で、クラスタのターゲットとして指定されたJMSアーティファクト・インスタンスを優先サーバーにフェイルバックする前に、遅延させる時間を秒数で指定します。

この遅延により、再起動中にシステム障害を発生させずに、システムの安定化や依存サービスの再起動の時間を配分できます。

  • > 0の値は、JMSアーティファクトをユーザー優先サーバーにフェイルバックする前に、遅延させる時間を秒数で指定します。

  • 値に0を指定した場合、インスタンスはフェイルバックしません。

  • 値に-1を指定した場合、遅延は発生せず、インスタンスはただちにフェイルバックします。

ノート:

この設定は、JMSアーティファクトがクラスタのターゲットとして指定され、「移行ポリシー」が「失敗時」または「常時」に設定されている場合にのみ適用されます。

MBean属性:
DynamicDeploymentMBean.FailbackDelaySeconds

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

部分的なクラスタの安定性遅延秒数

部分的に起動されたクラスタが、「常時」または「失敗時」の移行ポリシーで構成された、クラスタのターゲットとして指定されたすべてのJMSアーティファクト・インスタンスを開始する前に、遅延させる時間を秒数で指定します。

このタイムアウトが期限切れになるか、すべてのサーバーが稼働中になるまで、クラスタは稼働しているサーバーの合計数と構成済のクラスタ・サイズに基づいて、このようなインスタンスのサブセットを開始します。タイムアウトが期限切れになるか、すべてのサーバーが開始されたら、システムはクラスタが安定しているとみなして、残りのサービスを開始します。

この遅延によって、サーバーが順次起動される場合でも、サービスがクラスタ全体で分散されます。クラスタが完全に開始される(安定化)か、個別のサーバーが開始されると、これは無視されます。

  • > 0の値は、部分的に開始されたクラスタが動的に構成されたサービスを開始する前に、遅延させる時間を秒数で指定します。

  • 0の値で、遅延させないことを指定します。

MBean属性:
PersistentStoreMBean.PartialClusterStabilityDelaySeconds

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

関連タスク

関連トピック


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