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アプリケーションのインストゥルメンテーションの構成

始める前に

診断アプリケーション・モジュールは、実行中のアプリケーションまたはアプリケーション・モジュールの様子を監視するために構成するソフトウェア・コンポーネントです。診断アプリケーション・モジュールは診断システム・モジュールと似ていますが、診断アプリケーション・モジュールではインストゥルメンテーションしか構成できません。(その他の診断機能は診断システム・モジュールで構成できます診断システム・モジュールの作成を参照してください。)アプリケーションのインストゥルメンテーションを構成する場合は、WebLogic診断フレームワーク・インストゥルメンテーション・ライブラリの標準の診断監視と診断アクションを使用することも、独自の診断監視を作成して、そこにライブラリの診断アクションをアタッチすることもできます。

管理コンソールでアプリケーション・スコープのインストゥルメンテーションを構成するには、まず、weblogic-diagnostics.xmlという名前の整形式の診断記述子ファイルを作成して、アプリケーションまたはアプリケーション・モジュールのルートのMETA-INFディレクトリに配置する必要があります(Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用方法アプリケーション・スコープのインストゥルメンテーションの構成を参照してください)。このファイルを作成してディレクトリに配置した後、管理コンソールを起動して、診断アプリケーション・モジュールの診断監視を作成または変更できます。


診断アプリケーション・モジュールでインストゥルメンテーションを構成するには:

  1. まだ行っていない場合、管理コンソールのチェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします(チェンジ・センターの使用を参照)。
  2. 左ペインで、「デプロイメント」をクリックします。
  3. 「デプロイメントの概要」→「制御」ページで、診断監視を構成するアプリケーションまたはアプリケーション・モジュールの名前をクリックします。
  4. 「[アプリケーション名またはモジュール名]の設定」ページで、「構成」→「インストゥルメンテーション」を選択します。
  5. このアプリケーションまたはモジュールのすべての診断監視を有効または無効にするには、「有効」を必要に応じて選択または解除します。

    ノート: アプリケーションまたはモジュールのインストゥルメンテーションを有効にするには、そのアプリケーションまたはモジュールがデプロイされているサーバーまたはクラスタのインストゥルメンテーションも有効にする必要があります。診断システム・モジュール内のインストゥルメンテーションの有効化または無効化を参照してください

  6. (省略可能)フィルタを指定すると、診断監視で定義されているジョインポイントの指定に沿って、診断コードをクラス・コードにウィービングする必要があるかどうかを決定するためにWebLogic診断フレームワーク(WLDF)が処理するクラスを制限できます。
    1. 「含まれるクラス」フィールドに、処理するクラスを指定するパターン式を入力します。
    2. 「除外されるクラス」フィールドに、処理しないクラスを指定するパターン式を入力します。

    パターン式は、対象とするまたは除外するパッケージまたはクラスのカンマ区切りのリストです。アスタリスク(*)のワイルドカードを使用して1つまたは複数の文字を表すことができます。

    式は次のように評価されます。

    • 「含まれるクラス」「除外されるクラス」も指定しない場合は、アプリケーションまたはアプリケーション・モジュール内のすべてのクラスが処理されます。
    • 「含まれるクラス」を指定し、「除外されるクラス」を指定しない場合は、すべての「含まれるクラス」が処理されて、それ以外のクラスは処理されません。
    • 「除外されるクラス」を指定し、「含まれるクラス」を指定しない場合は、「除外されるクラス」で指定されたクラスを除くすべてのクラスが処理されます。
    • 「含まれるクラス」「除外されるクラス」の両方を指定した場合は、すべての「含まれるクラス」が処理されます。ただし、含まれるクラスとして指定されたクラスが除外されるクラスとしても指定されている場合、そのクラスは処理から外されます。
  7. (省略可能)「除外されるクラス」フィールドに、診断監視を追加できないクラスを指定するパターン式を入力します。
  8. インストゥルメンテーションを有効または無効にした場合、あるいは「含まれるクラス」または「除外されるクラス」でパターン式を追加したり編集したりした場合は、「保存」をクリックして変更を保存します。
  9. 次のステップに従って、診断監視を追加、作成、または変更します。
  10. WLDFインストゥルメンテーション・ライブラリから監視を追加するには:
    1. 「ライブラリから監視を追加」をクリックします。
    2. 「ライブラリから監視を追加/削除」ページで、「使用可能」リストから1つまたは複数の診断監視を選択し、右矢印ボタンをクリックして「選択済み」リストに監視を移動します。
    3. 「終了」をクリックします。
  11. カスタム監視を作成してこの診断モジュールに追加するには、「アプリケーションのカスタム診断監視の作成」を参照してください。
  12. 既存の監視の構成を変更するには、「このモジュールの診断監視」の下で、構成する監視の名前をクリックします。「[診断監視名]の設定」ページで、構成設定を変更します。
  13. これらの変更をアクティブにするには、管理コンソールのチェンジ・センターで「変更のアクティブ化」をクリックします。
    すべての変更が即座に有効になるわけではありません。再起動が必要なものもあります(チェンジ・センターの使用を参照)。

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