ストア・アンド・フォワード(SAF)サービスを使用すると、WebLogic Serverでは、複数のWebLogic Serverインスタンスに分散されているアプリケーション間でメッセージを確実に配信することができます。ネットワークの問題やシステム障害が原因で、メッセージの送信時に宛先が使用不能になっている場合、メッセージはローカルのサーバー・インスタンスに保存されて、リモートの宛先が使用可能になった時点で転送されます。
SAFエージェントは、ローカル送信エンドポイントとリモート受信エンドポイントの間でメッセージのストア・アンド・フォワードを行います。SAFエージェントは、受信機能のみ、送信機能のみ、または両方の機能を持つように構成できます。JMS SAFでは、JMSメッセージ送信側の送信エージェントのみが必要となります。一方、WSRM SAFでは、送信エージェントと受信エージェントの両方が必要です。
JMS順序単位の詳細は、メッセージ順序単位の使用を参照してください。
ノート: 推奨のベスト・プラクティスは、SAFエージェントを移行可能なターゲットにターゲット指定して、メンバー・サーバーがただ1つの障害部位とならないようにすることです。SAFエージェントはまた、サーバー状態監視サービスを利用して、異常なサーバー・インスタンスから正常なサーバー・インスタンスへ、自動移行することもできます。ただし、移行可能なターゲットにターゲット指定されているSAFエージェントは、クラスタ全体を含め、その他のターゲットにターゲット指定することはできません。