ドキュメントのタイプに対するパーサーの関連付け

始める前に

XMLレジストリを作成して、WebLogic Serverインスタンスと関連付けます。詳細は、XMLレジストリの作成を参照してください。

特定のドキュメントのタイプに対してパーサーを構成すると、WebLogic ServerではそのタイプのXMLドキュメントを解析する場合、デフォルトのパーサーではなく、指定されたパーサーを使用します。ドキュメントのシステムID、パブリックID、またはルート要素名を使用してドキュメントのタイプを識別します。次の手順では、parser select entryという用語を使用して、パーサーを特定のXMLドキュメントのタイプと関連付けるXMLレジストリのエントリの指定について簡単に説明します。

ノート: WebLogic Serverでは、ドキュメントのタイプを識別しようとするとき、XMLドキュメントの最初の1000バイトのみを検索します。この最初の1000バイトの中にDOCTYPE識別子がみつからなければ、ドキュメントの検索は終了し、WebLogic Serverインスタンス用に構成されたデフォルトのパーサーを使用してドキュメントの解析が行われます。

このタスクの手順では、次のXMLファイルを使用します。

<?xml version="1.0"?> 
<!-- This XML document describes a car --> 
<!DOCTYPE CAR PUBLIC "-//Oracle//DTD for cars//EN" "http://www.oracle.com/dtds/car.dtd">
<CAR> 
   <MAKE>Toyota</MAKE> 
   <MODEL>Corrolla</MODEL> 
   <YEAR>1998</YEAR> 
   <ENGINE>1.5L</ENGINE> 
   <HP>149</HP> 
</CAR>

パーサー選択のエントリを構成するには:

まだ行っていない場合、管理コンソールのチェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします(チェンジ・センターの使用を参照)。
左ペインで、「サービス」を展開し、「XMLレジストリ」を選択します。
「XMLレジストリ」表で、パーサー選択のエントリを作成するXMLレジストリをクリックします。
「XMLレジストリ名の設定」ページで、「コンテンツ」→「パーサー選択のエントリ」を選択します。
「新規作成」をクリックします。
「パブリックID」フィールドに、XMLドキュメントのパブリックIDを入力します。たとえば、このページ上部のサンプルXMLドキュメントのパブリックIDは、-//Oracle//DTD for cars//ENになります。
必要に応じて、「システムID」フィールドに、XMLドキュメントのシステムIDを入力します。サンプルXMLドキュメントのシステムIDは、http://www.oracle.com/dtds/car.dtdになります。
「ルート要素名」フィールドに、XMLドキュメントのルート要素名を入力します。サンプルXMLドキュメントのルート要素は、CARです。XMLドキュメントでネームスペースが定義されている場合は、必ずVEHICLES:CARのような、完全修飾されたルート要素名を入力してください。
「ドキュメント・ビルダー・ファクトリ」フィールドには、javax.xml.parsers.DocumentBuilderFactoryインタフェース(DOM処理用)を実装するクラスの完全名を入力し、「SAXパーサー・ファクトリ」フィールドには、javax.xml.parsers.SaxParserFactory(SAX処理用)を実装するクラスの完全名を入力します。WebLogic Serverでは、これらのクラスを使用して指定したタイプのXMLドキュメントを解析するパーサーを取得します。
ノート: 「パーサー・クラス名」フィールドには何も入力しないでください。このフィールドは、旧バージョンのWebLogic Serverとの下位互換性のためにのみ存在します。
「OK」をクリックします。
これらの変更をアクティブにするには、管理コンソールのチェンジ・センターで「変更のアクティブ化」をクリックします。
すべての変更が即座に有効になるわけではありません。再起動が必要なものもあります(チェンジ・センターの使用を参照)。

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