6 Oracle Traffic Directorの構成

通常のデプロイメント・シナリオでは、Oracle Traffic Directorは、受信クライアント・リクエストをOracle WebLogic Serverに配布します。WebLogic Server MT環境では、Oracle Traffic Directorは、明示的なユーザー・アクションなしで自動的に、WebLogic Server MTパーティション管理を使用して構成を調整することによって、受信クライアント・リクエストをWebLogic Server MTパーティションに配布します。

この章の内容は次のとおりです。

• Oracle Traffic Directorの構成: 概要

• Oracle Traffic Directorの構成: 主な手順

• Oracle Traffic Director: トラブルシューティング

• Oracle Traffic Directorの構成: 関連情報

Oracle Traffic Directorの構成: 概要

Oracle Traffic Directorマルチテナント・サポートを使用する場合は、1回のみの、Oracle Traffic Directorの初期構成を実行する必要があります。

次のデプロイメント・トポロジについて考えます。

• 別のドメインにあるOracle WebLogic Server MTおよびOracle Traffic Director

  このトポロジでは、Oracle Traffic Directorは、WebLogic Server MTドメインとは別のドメインに存在します。これらのドメインは、異なるホスト上に指定できます。そのドメインに存在するOracle Traffic Directorインスタンスは、異なるホスト上に存在する複数のWebLogic Server MTドメインにクライアント・リクエストを配布します。Oracle Traffic Directorは別のドメインにあっても、管理のためにWebLogic Serverとともに配置される必要があります。『Oracle Traffic Directorの管理』の「管理ドメインの設定」を参照してください。

• 単一のドメインにあるOracle WebLogic Server MTおよびOracle Traffic Director

  このトポロジでは、Oracle Traffic Directorは、WebLogic Server MTドメインと同じドメインにあります。Oracle Traffic Directorインスタンスは、同じWebLogic Server MTドメインに存在し、そのドメインにクライアント・リクエストを配布します。このトポロジでも、Oracle Traffic Directorは管理のためにWebLogic Server MTとともに配置される必要があります。『Oracle Traffic Directorの管理』の「管理ドメインの設定」を参照してください。

要約すると、次を行う必要があります。

• WebLogic Server MTとともに配置するOracle Traffic Directorをインストールし、Oracle Traffic Directorドメインを作成します。「Oracle Traffic Directorのドメインの作成」を参照してください。

• 1回のみの、Oracle Traffic Directorの初期構成を実行して、Oracle Traffic Directorマルチテナンシ機能を有効にします。これには、Oracle Traffic Director MT構成およびインスタンスの作成と、ライフサイクル・マネージャ(LCM)へのOracle Traffic Directorランタイムの登録が含まれます。「Oracle Traffic DirectorのMT構成およびインスタンスの作成」および「Oracle Traffic Directorランタイムの登録」を参照してください。

• パーティションの作成中に、WebLogic Server MTパーティションのロード・バランサ構成を作成するときに、登録されたOracle Traffic Directorランタイムを使用します。「ライフサイクル管理」で説明しているように、完了すると、LCMは、オーケストレーションをOracle Traffic Directorと適切に調整します。

Oracle Traffic Directorパーティション

Fusion Middleware Controlを使用してWebLogic Server MTパーティションを作成すると、対応するOracle Traffic Directorパーティションが自動的に作成されます。Oracle Traffic Directorパーティションは、単純に、パーティションおよびリソース・グループと同じ名前のグループです。Fusion Middleware Controlでは、パーティションおよびリソース・グループにマップされるOracle Traffic Directorアーティファクトを識別するためのOracle Traffic Directorパーティションのリストを含むサマリー表が提供されます。WLSTを使用して、Oracle Traffic Directorパーティションをリストすることもできます。『Oracle Traffic Director WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のotd_listPartitionsに関する項およびotd_listResourceGroupsに関する項を参照してください。

次のように、Oracle Traffic DirectorアーティファクトはWebLogic Server MTアーティファクトにマップされます。

• 各クラスタは、オリジン・サーバー・プールにマップします。

• パーティションまたはリソース・グループ、あるいはその両方に関連付けられた仮想ターゲットのホスト名は、仮想サーバーにマップされます。

• 仮想ターゲットのURI接頭辞は、仮想ターゲットのホスト名に対応する仮想サーバー内のルートにマップされます。

Oracle Traffic Directorアーティファクトの詳細は、『Oracle Traffic Directorの管理』のOracle Traffic Directorの用語に関する項を参照してください。

モニタリング

メトリックはパーティションごとに収集されます。システム管理者は、Fusion Middleware ControlまたはWLSTのいずれかを使用して、パーティション・メトリックにアクセスできます。『Oracle Traffic Directorの管理』のOracle Traffic Directorインスタンスのモニタリング方法に関する項を参照してください。

ロギング

Oracle Traffic Directorには、パーティションごとに個別のアクセス・ログがあります。パーティションのアクセス・ログ・ファイル名は、パーティション名自体と同じです。

Fusion Middleware ControlおよびWLSTを使用して、ログを表示および管理できます。『Oracle Traffic Directorの管理』のFusion Middleware Controlを使用したログの表示に関する項およびWLSTを使用したログの表示に関する項を参照してください。

Oracle Traffic Directorの構成: 主な手順

WebLogic Server MT環境でOracle Traffic Directorを構成するには、Oracle Traffic DirectorドメインとOracle Traffic Director MT構成およびインスタンスを作成してから、ライフサイクル・マネージャ(LCM)にOracle Traffic Directorランタイムを登録する必要があります。

• Oracle Traffic Directorのドメインの作成

• Oracle Traffic DirectorのMT構成およびインスタンスの作成

• Oracle Traffic Directorランタイムの登録

Oracle Traffic Directorのドメインの作成

Oracle Traffic Director MT構成およびインスタンスを作成するには、まずWebLogic Server MTドメインを作成し、制限付きのOracle Java Required Files (JRF)テンプレートを使用してOracle Traffic Director用に拡張する必要があります。その後、WLSTまたはFusion Middleware Controlを使用して、Oracle Traffic Director構成およびインスタンスを作成できます。

次のように、Oracle WebLogic Server MTドメインを作成します。

• 単一のOracle Traffic Directorインスタンスがクライアント・リクエストを複数のOracle WebLogic Server MTドメインに配布する、大規模なエンタープライズ・デプロイメントでは、Oracle WebLogic Server MTおよびOracle Traffic Director用に別のドメインを作成します。

  たとえば、2台のマシン(m1およびm2)を使用し、m1にOracle Traffic Directorドメイン、m2にWebLogic Server MTドメインを置く場合は、次のようにします。

  次のように、m1にOracle Traffic Directorドメインを作成します。

  1. $ORACLE_HOMEに、JRFとともにWebLogic Server MTをインストールします。

  2. 同じ$ORACLE_HOMEに、Oracle Traffic Directorをインストールします。

  3. 構成ウィザードを呼び出します。

  4. Oracle Traffic Director用にOracle Traffic Director - Restricted JRFテンプレートを選択し、ドメインの作成を続行します。

  これらの手順では、WebLogic Server MTドメインを作成してOracle Traffic Director用に拡張し、Oracle Traffic Director構成およびインスタンスの作成を続行できるようにしています。Oracle Traffic Directorドメインでも、WebLogic Server MTをJRFとともにインストールして、WebLogic Server MTドメインを作成し、Oracle Traffic Director用に拡張する必要があることに注意してください。

  m2にWebLogic Server MTドメインを作成するには、次のようにします。

  1. $ORACLE_HOMEにWebLogic Server MTをインストールします(JRFを含むWebLogic Server MTは必要ありません)。

  2. 構成ウィザードを呼び出します。

  3. 基本的なWebLogic Server MTドメインを作成します。

• 配置されたドメインで、WebLogic Server MTをインストールした場所と同じORACLE_HOMEにOracle Traffic Directorをインストールします。

  たとえば、Oracle Traffic DirectorとWebLogic Server MTの両方をm1マシン上の単一のドメインに置く場合は、次のようにします。

  1. $ORACLE_HOMEに、JRFとともにWebLogic Server MTをインストールします。

  2. 同じ$ORACLE_HOMEに、Oracle Traffic Directorをインストールします。

  3. 構成ウィザードを呼び出します。

  4. Oracle Traffic Director用にOracle Traffic Director - Restricted JRFテンプレートを選択し、ドメインの作成を続行します。

  このデプロイメント・シナリオでは、WebLogic Server MTおよびOracle Traffic Directorの両方が同じドメインにあり、Oracle Traffic Directorによって、このドメイン内に作成されるWebLogic Server MTパーティションが管理されます。

  構成ウィザードを使用してドメインを作成する場合、新規ドメインを作成するように選択する必要があり、「テンプレート」ダイアログで、Oracle Traffic Director - 12.2.1 Restricted JRFテンプレートを選択する必要があります。

  ドメインのインストールおよび構成の詳細な手順は、『Oracle Traffic Directorインストレーション・ガイド』を参照してください。

Oracle Traffic DirectorのMT構成およびインスタンスの作成

Oracle Traffic Directorドメイン(実際にはOracle Traffic Director用に拡張されたWebLogic Server MTドメイン)を作成した後で、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して、ブートストラップOracle Traffic Director構成を作成する必要があります。

Fusion Middleware Controlを使用した構成およびインスタンスの作成

Fusion Middleware Controlを使用したOracle Traffic Director MT構成およびインスタンスの作成の詳細は、『Oracle Traffic Directorの管理』のFusion Middleware Controlを使用した構成の作成に関する項およびFusion Middleware Controlを使用したOracle Traffic Directorインスタンスの作成に関する項を参照してください。

WLSTを使用した構成およびインスタンスの作成

WLSTを使用したOracle Traffic Director MT構成およびインスタンスの作成の詳細は、『Oracle Traffic Directorの管理』のWLSTを使用した構成の作成に関する項およびWLSTを使用したOracle Traffic Directorインスタンスの作成に関する項を参照してください。

Oracle Traffic Directorランタイムの登録

Fusion Middleware Controlを使用して、Oracle Traffic Directorランタイムを登録して、ライフサイクル・イベントまたは操作を有効にします。

注意:

Oracle Traffic DirectorランタイムをWebLogic Server MTドメインに登録する必要があります。Oracle Traffic Directorランタイムを登録する前に、Fusion Middleware Controlを使用して、WebLogic Server MTドメインにログインしてください。

1. 「WebLogicドメイン」メニューから「環境」→「OTDランタイム」を選択します。
2. 「レジスタ・ランタイム」をクリックします。

   Oracle Traffic Directorの新規ランタイムの名前を指定して、このランタイムを配置する場所の情報(ホスト、ポートおよび資格証明)を入力します。任意のOracle Traffic Directorランタイム名を指定できますが、パーティションの作成中に、WebLogic Server MTパーティションのロード・バランサ構成を作成する場合は、同じランタイム名を選択する必要があります。

   MTで使用される既存のOracle Traffic Director構成の名前も指定する必要があります。たとえば、「Fusion Middleware Controlを使用した構成およびインスタンスの作成」で作成した構成を使用する場合、Oracle Traffic Director構成の作成時に指定した名前と同じ名前を指定する必要があります。

注意:

「レジスタ・ランタイム」ダイアログで、Oracle Traffic Directorドメインの管理サーバーのホストおよびポートの詳細と(Oracle Traffic Directorドメインの)管理サーバーの資格証明を指定する必要があります。

Oracle Traffic Director: トラブルシューティング

WebLogic Serverにより、一般的なデバッグのヒント、よくある質問、WebLogic Server MTコンポーネントとOracle Traffic Directorコンポーネントが同期されなくなった場合に実行できる修正アクションが提供されます。

Oracle Traffic DirectorをWebLogic Server MTパーティションに関連付ける前に、次のことを確認してください。

• WebLogic Server MT管理サーバーおよびノード・マネージャが、Oracle Traffic Directorドメイン内で稼働していること。

• WebLogic Server MT管理サーバーがノード・マネージャに問題なくアクセスできること。

• MTで使用するOracle Traffic Director構成および対応するインスタンスを作成してあること。「Oracle Traffic DirectorのMT構成およびインスタンスの作成」を参照してください。

• ライフサイクル・マネージャ(LCM)に正しいOracle Traffic Directorランタイムを登録してあること。「Oracle Traffic Directorランタイムの登録」を参照してください。

よくある質問

よくある質問および問題には、次の応答で対応します。次のFAQは、Oracle Traffic DirectorとともにLCMを使用して、MTおよびパーティション管理のためにOracle Traffic Directorを構成する操作に関連します。

• MT用に既存のOracle Traffic Director構成を使用できますか。

  はい。ただし、configurationというランタイム・プロパティを使用してOracle Traffic DirectorランタイムをLCMに登録する際には、既存の構成名を指定する必要があります。指定しない場合、名前はデフォルトでmtに設定されます。

• Oracle Traffic DirectorがWebLogic Server MTパーティションに正常に関連付けられているかどうかを確認するには、どうすればよいですか。

  関連付けが成功している場合は、仮想サーバーやルートなどのOracle Traffic Directorアーティファクトが、Oracle Traffic DirectorのWebLogic Server MTパーティション用に作成されています。

  Oracle Traffic Directorドメインでotd_listPartitionsおよびotd_listResourceGroups WLSTコマンドを呼び出して、関連付けが成功していることを確認してください。

• 低レベルのRepresentational State Transfer (REST) APIを使用する場合、Oracle Traffic Directorパーティションを明示的に作成する必要はありますか。

  はい。Fusion Middleware ControlではOracle Traffic Directorパーティションが暗黙的に作成されますが、低レベルのREST APIでは作成されません。

  Oracle Traffic Directorパーティション名は、WebLogic Server MTパーティション名と同じである必要があります。

  Oracle Traffic Directorパーティションは、機能するアーティファクトではないことに注意してください。これは、WebLogic Server MTパーティションに対するリクエストを処理するすべてのOracle Traffic Directorアーティファクトを論理的にグループ化するためにのみ使用されます。

• Oracle Traffic DirectorがLCMから通知されるかどうかを判別するには、どうすればよいですか。

  LCMから通知される場合、Oracle Traffic Directorプラグインによってデバッグ情報がログに記録されます。ログ・メッセージのサンプルは次のとおりです。

  <[com.oracle.weblogic.lifecycle.plugin.otd.OTDUtil:log] OTDLifeyclePlugin : Associating OTD with the WLS MT partition> 
  

• Oracle Traffic Directorプラグインのデバッグを有効にするには、どうすればよいですか。

  WebLogic Server MT管理サーバー・ドメインのログ・レベルをDebugに設定します。

  • Oracle WebLogic Server管理コンソールで、「環境」→「サーバー」→「ロギング」→「詳細」を選択し、必要な重大度レベル(「ログの最低の重大度」や「ログ・ファイル」重大度レベルなど)をDebugに設定します。

  • WLSTを使用する場合: cd('/Servers/AdminServer/Log/AdminServer')を実行し、必要な重大度レベルをDebugに設定します(cmo.setLoggerSeverity('Debug'))。

• WebLogic Server MTパーティションのターゲットとして指定された仮想ターゲットのホスト名およびURI接頭辞の値を変更しましたが、Oracle Traffic Directorは更新されませんでした。なぜですか。

  仮想ターゲットのホスト名およびURI接頭辞は、有効にするにはパーティションの再起動が必要な非動的属性です。Oracle Traffic Directorを更新するには、WebLogic Server MTパーティションを再起動してください。

• 既存のWebLogic Server MTパーティションに新しいリソース・グループを追加しましたが、Oracle Traffic Directorは更新されませんでした。なぜですか。

  これは既知の問題です。『Oracle WebLogic Serverリリース・ノート』のリソース・グループの変更で更新されないOracle Traffic Directorに関する項を参照してください。

• WebLogic Server MTとOracle Traffic Directorが非同期になった場合に、同期するにはどうすればよいですか。

  sync LCM REST APIを呼び出します。

  curl -v \
  --user $WLS_DOMAIN_ADMIN_USERNAME:$WLS_DOMAIN_ADMIN_PASSWORD \
  -H X-Requested-By:MyClient \
  -H Accept:application/json \
  -H Content-Type:application/json \
  -X POST http://$WLS_DOMAIN_ADMIN_HOSTNAME:$WLS_DOMAIN_ADMIN_PORT/management/lifecycle/latest/environments/$ENVIRONMENT_NAME/sync
  

  $トークンを適切に置換する必要があります。

• sync REST APIによってWebLogic Server MTとOracle Traffic Directorが同期されない場合は、どうすればよいですか。

  WebLogic Server MTパーティションとOracle Traffic Directorの関連付けを解除してから、再度関連付けます。

  REST APIを使用して、次のことを行います。

  関連付けを解除するには、次を実行します。

  curl -v \
  --user $WLS_DOMAIN_ADMIN_USERNAME:$WLS_DOMAIN_ADMIN_PASSWORD \
  -H X-Requested-By:MyClient \
  -H Accept:application/json \
  -H Content-Type:application/json \
  -d '{ "partition1Name": "$WLSPartition_Name", "partition1RuntimeName" : "$WLS_RUNTIME_NAME", "partition2Name": "$OTDPartition_Name", "partition2RuntimeName": "$OTD_RUNTIME_NAME", "properties" :[]}' \
  -X POST http://$WLS_DOMAIN_ADMIN_HOSTNAME:$WLS_DOMAIN_ADMIN_PORT/management/lifecycle/latest/environments/$ENVIRONMENT_NAME/dissociatePartitions
  

  関連付けを行うには、次を実行します。

  curl -v \
  --user $WLS_DOMAIN_ADMIN_USERNAME:$WLS_DOMAIN_ADMIN_PASSWORD \
  -H X-Requested-By:MyClient \
  -H Accept:application/json \
  -H Content-Type:application/json \
  -d '{ "partition1Name": "$WLSPartition_Name", "partition1RuntimeName" : "$WLS_RUNTIME_NAME", "partition2Name": "$OTDPartition_Name", "partition2RuntimeName": "$OTD_RUNTIME_NAME", "properties" :[]}' \
  -X POST http://$WLS_DOMAIN_ADMIN_HOSTNAME:$WLS_DOMAIN_ADMIN_PORT/management/lifecycle/latest/environments/$ENVIRONMENT_NAME/associatePartitions
  

  Fusion Middleware Control:

  • 「ドメイン・パーティション」→「管理」→「ロード・バランシング構成」に移動します。

  • 関連付けを解除するには、「ロード・バランシングにOTDを使用します」チェック・ボックスを選択解除します。

  • 再度関連付けを行うには、同じチェック・ボックスを選択します。

• Oracle Traffic Directorパーティションごとに異なるログ・ファイルがありますか。

  はい。パーティション・ログ・ファイル名は、パーティション名と同じです(たとえば、<OTD_PARTITION_NAME>.logは<OTD_DOMAIN_HOME>/servers/<OTD_INSTANCE_NAME>/logsにあります)。

  次のWLSTコマンドを使用できます: otd_getPartitionAccessLogPropertiesおよびotd_setPartitionAccessLogProperties。

Oracle Traffic Directorの構成: 関連情報

LCMオーケストレーションを使用すると、受信クライアント・リクエストをWebLogic Server MTパーティションに正常に配布するために必要なOracle Traffic Directorアーティファクトのみが、自動的に構成されます。 これらのアーティファクトには、仮想サーバー、オリジン・サーバー・プール(オリジン・サーバーを含む)およびルートがあります。これ以外に、Oracle Traffic DirectorのSecure Sockets Layer (SSL)の有効化、Oracle Traffic Directorでのフェイルオーバー・グループの作成および管理などのその他すべての構成を、Oracle Traffic Director管理インタフェースを使用して明示的に実行する必要があります。『Oracle Traffic Directorの管理』を参照してください。