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Oracle® Big Data SQLインストレーション・ガイド
リリース3.2.1
E92090-05
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5 インストールの再構成

Oracle Big Data SQLの初期インストールの後、HadoopクラスタまたはOracle Databaseシステムに変更が加えられ、そのために対応するOracle Big Data SQL構成に対して次のような更新が必要になる場合があります。

重要:

HDFSにOracle表領域を格納している場合は、reconfigureを実行した後、その表領域をオフラインにしてから(またはデータベースを停止してから)、Hadoopクラスタに接続されているすべてのデータベース・コンピュート・ノードで実行中のFUSE-DFSサービスを再起動します。詳細は、この項の最後にある「再構成操作後のFUSE_DFSの再起動」を参照してください。

インストールを再構成するための基本的な手順は次のとおりです。

詳細は後述します。

関連項目:

Hadoopクラスタ・ノードまたはマルチノードOracle DatabaseシステムのノードでのOracle Big Data SQLの追加または削除は、構成変更とは見なされません。「インストールの拡張または縮小」を参照してください。

インストールのHadoop側を再構成し、更新されたデータベース・インストール・バンドルを生成するためのjaguarのreconfigureの実行

  1. rootとしてクラスタ管理サーバー・ノードにログオンし、ダウンロードしたOracle Big Data SQLインストール・バンドルを抽出したディレクトリに移動します。

  2. Oracle Big Data SQLバンドルを解凍した場所のパスの下にあるBDSJaguar-3.2.1サブディレクトリに移動します。

    # cd <Big Data SQL Install Directory>/BDSJaguar-3.2.1
  3. BDSJaguar-3.2.1ディレクトリで、Jaguarユーティリティを実行します。reconfigureパラメータおよび構成ファイル名(bds-config.jsonなど)を引数として渡します。--requestdbオプションを含める必要がある場合もあれば、そうでない場合もあります。

    [root@myclusteradminserver:BDSjaguar-3.2.1] #  ./jaguar reconfigure bds-config.json
    bds-config.jsondatabase_auth_enabledtrueに設定されている場合は、インストール・コマンドに--requestdbオプションを含めます。
    [root@myclusteradminserver:BDSjaguar-3.2.1] # ./jaguar --requestdb testdb reconfigure
    
    スクリプトにより、クラスタ管理サービスの管理者資格証明の入力が求められ、構成ファイルの新しい設定に従って、管理サーバーおよびクラスタ・ノードでOracle Big Data SQLが再構成されます。インストールがエラーなしで完了すると、スクリプトの出力は次のメッセージで終了します。
    BigDataSQL: RECONFIGURE workflow completed. 

更新したデータベース・インストール・バンドルの各Oracle Databaseノードへのコピーおよびインストール

  1. rootまたはoracleとしてクラスタ管理サーバーにログオンし、cdを使用して新しいデータベース・バンドルが生成されたディレクトリに移動します。

    # cd <Big Data SQL Install Directory>/BDSJaguar-3.2.1/db-bundles
    

    そこに新しいバンドルが存在していることを確認します。

    [oracle@myclusteradminserver:db-bundles] # ls 
    [oracle@myclusteradminserver:db-bundles] # bds-3.2.1-db-<cluster>-<yymmdd.hhmi>.zip
  2. Oracleシステムでのoracleアカウントを使用して、データベース・インストール・バンドルを、Oracle Databaseノード上の任意のディレクトリにコピーします。バンドルが複数ある場合は、Oracle Databaseに接続するクラスタに適切なバンドルを選択してください。

    [oracle@myclusteradminserver:db-bundles] # scp bds-3.2.1-db-<cluster>-<yymmdd.hhmi>.zip oracle@<database_node>:/opt/tmp
  3. インストールを実行するために、データベース所有者(oracleなど)としてOracle Databaseノードにログオンします。

  4. バンドルをコピーしたディレクトリに移動してバンドルを解凍し、zipファイルから抽出された圧縮実行可能ファイルを実行します。次に例を示します。

    $ unzip bds-3.2.1-db-cdh510-170309.1918.zip
    $ ./bds-3.2.1-db-cdh510-170309.1918.run
  5. ORACLE_HOMEの下にある新しいディレクトリに移動し、データベース側のインストーラであるbds-database-install.shを実行します。

    $ cd $ORACLE_HOME/BDSJaguar-3.2.1/cdh510-6-node1.my.domain.com
    $ ./bds-database-install.sh

再構成操作後のFUSE_DFSの再起動

HDFS機能のOracle表領域では、Oracle DatabaseとHadoopクラスタ間のファイル転送にFUSE-DFS接続を使用します。クラスタへの接続ごとにFUSE-DFSサービス・インスタンスがあります。サービスの名前は次のようになります。

 fuse_<cluster name>_hdfs

このサービスが存在する場合は、Oracle Big Data SQLインストールの再構成後に、次の手順を実行します。

  1. HDFS内の表領域をオフラインにするか、データベースを停止します。

    これらの表領域のデータファイルは、データベース・プロセスによってオープンされるか、ロックされます。

  2. FUSE-DFSを再起動します。これを各コンピュート・ノードで実行します。

    # service fuse_mycluster_hdfs restart
  3. FUSE-DFSを再起動した後、表領域をオンラインに設定できます(または、データベースを自分で停止した場合は、それを再起動できます)。

statusstopstartの各操作は、次のように、FUSE-DFSサービスに対しても使用できます。

# service fuse_mycluster_hdfs status