主コンテンツへ
Oracle® Big Data SQLインストレーション・ガイド
リリース3.2.1
E92090-05
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

4 インストールの拡張または縮小

ネットワーク構成やDataNodeサービスの追加、移動または削除の他、Oracle Databaseサーバーでの変更など、時間の経過とともにHadoopクラスタに発生する変更は、Oracle Big Data SQLインストールに対して相応の変更を必要とすることがあります。

4.1 Hadoopクラスタ・ノードでのOracle Big Data SQLの追加または削除

Hadoop側では、Oracle Big Data SQLはDataNodeロールが実行されているすべてのクラスタ・ノードにインストールする必要があります。他のノードにはインストールしないでください。次の説明に従ってjaguar updatenodesを実行するときには、インストールのOracle Database側も再構成する必要があることに注意してください。

Jaguarのupdatenodesプロシージャは、クラスタ管理サーバーを使用してDataNodeサービスがどこで実行されているかを特定し、必要に応じて各クラスタ・ノードでOracle Big Data SQLをインストールまたはアンインストールします。

HadoopクラスタでDataNodeサービスの分散が変更された場合、updatenodesを実行します。

# cd <Big Data SQL install directory>/BDSJaguar
# ./jaguar updatenodes <bds-config.json>
更新が完了すると、このメッセージがコンソールに返されます。
BigDataSQL: UPDATENODES workflow completed.

updatenodesの実行が必要な状況は次のとおりです。

  • 新規ノードがHadoopクラスタに追加され、その一部またはすべてにDataNodeロールがプロビジョニングされる場合。

  • サービスおよびロールがクラスタ内に再分散され、一部のDataNodeインスタンスが移動される場合。

  • DataNodeロールがプロビジョニングされた1つ以上のノードがクラスタから削除されるか、またはプロビジョニング解除される場合。

重要:

クラスタの拡張後は必ずupdatenodesを実行してください。これにより、更新されたノード上の格納データに対するローカル処理が有効になります。 また、クラスタの新しいDataNodeインスタンスによって問合せ処理用のリソースが追加され、このリソースはそれらのノードにOracle Big Data SQLがインストールされるまで使用されません。

Hadoop側でupdatenodesを実行した後は、データベース側でbds-database-install.sh --reconfigureを実行する必要もあります。

関連項目:

「Jaguar構成パラメータおよびコマンド・リファレンス」では、Jaguarのupdatenodesおよびreconfigureコマンドを詳細に説明しています。

DataNodeの変更のOracle Databaseへの伝達

インストールのOracle Database側は、HadoopクラスタでOracle Big Data SQLがインストールされているDataNodeのインベントリを維持します。これは、どのノードに問い合せるかを示すマップです。updatenodesを実行する場合は、更新されたこのDataNodeインベントリをデータベース・コンピュート・ノードに提供する必要があります。updatenodesプロシージャによって、新しいインベントリを含む新規データベース・インストール・バンドルが生成されます。完全インストールで使用するのと同じ方法を使用してデータベース・コンピュート・ノードにこの更新されたバンドルをインストールします。唯一異なるのは、Oracle Database側では、bds-database-install.sh --reconfigureを使用して更新をインストールします

  1. データベース所有者として、バンドルをデータベース・ノード上の一時的な場所にコピーします。

  2. ZIPファイルの内容を抽出します。

  3. ZIPファイルから抽出された実行ファイルを実行します。

  4. $ORACLE_HOME/BDSJaguar-3.2.1の下のインストール・ディレクトリに移動します。

  5. --reconfigureコマンドライン・パラメータを指定してインストーラを実行します。次に例を示します。

    $ cd $ORACLE_HOME/BDSJaguar-3.2.1/cdh510-6-node1.mydomain.com
    $ ./bds-database-install.sh --reconfigure

4.2 Oracle DatabaseノードでのOracle Big Data SQLの追加または削除

Oracle DatabaseノードでOracle Big Data SQLを追加または削除するには、必要に応じて個々のデータベース・ノードでインストール・プログラムまたはアンインストール・プログラムを手動で実行します。

Oracle Database側には、現時点ではHadoop側のJaguarのupdatenodesコマンドに相当するものはありません。このコマンドは、Hadoopクラスタでの変更を検出し、必要に応じてクラスタ・ノードでOracle Big Data SQLをインストールまたはアンインストールします。

Oracle RACシステムの追加ノードにOracle Big Data SQLをインストールするには

Oracle Big Data SQLの初期インストール後の任意の時点でOracle Big Data SQLをHadoopクラスタから追加のOracle Databaseノードに拡張する場合は、データベースの他のノードに適用される同じ構成を使用して、そのクラスタのデータベース側のインストール・バンドルをこれらのデータベース・ノードにインストールします。

注意:

HadoopクラスタとOracle Database間の接続の構成は、データベースのすべてのノードで同じである必要があります。
  • このバンドルは、<Big Data SQL Install Directory>/BDSjaguar-3.2.1/db-bundles、またはインストールをステージングするためにバンドルをコピーした他のデータベース・ノード上の一時的な場所にあります。バンドルZIPファイルには、bds-3.2.1-db-<cluster>-<yymmdd.hhmi>.zipのように、Hadoopクラスタ名およびタイムスタンプを含める必要があります

  • 元のデータベース側のインストール・バンドルを見つけることができなくなっても、データベースの他のノードに使用されている構成ファイルがある場合は、Jaguarのreconfigureコマンドを実行して同じバンドルを再作成できます。

    [root@myclusteradminserver:BDSjaguar-3.2.1]# ./jaguar reconfigure my_original_configfile.json

「Oracle Databaseノードでのインストール手順」の説明に従って、新しいデータベース・ノードにバンドルをデプロイしてインストールします。

Oracle DatabaseノードからOracle Big Data SQLをアンインストールするには

「Oracle Databaseサーバーからのアンインストール」を参照してください。