Oracle Big Data SQLデプロイメント・バンドルをダウンロードしてファイルを抽出したら、次の手順はインストーラを構成し、インストールを実行することです。
HadoopクラスタでのOracle Big Data SQLのインストールをデプロイするには、クラスタ管理サーバーから提供されるサービスを使用します(Cloudera ManagerまたはAmbari)。Jaguarのinstall
コマンドは、管理サーバーAPIを使用してBDSサービスを登録し、デプロイメント・タスクを開始します。そこから、管理サーバーがプロセスを制御し、クラスタのノードにソフトウェアをデプロイしてインストールします。
また、インストールによって、インストールのデータベース側のデプロイメント・バンドルが生成されます。
以前のバージョンのOracle Big Data SQLがすでにインストールされている場合、Oracle Big Data SQLはインストールをリリース3.2.1にアップグレードします。以前のOracle Big Data SQLリリースのユーザーは、このリリースで、setup-bds
(以前のHadoop側インストーラ)がJaguarインストーラに置き換えられ、インストールの構成パラメータが大幅に変更されたことに注意してください。
クラスタのすべてのDataNodeが前提条件を満たしているかどうかの確認
この章では、まず、インストールのHadoop側とOracle Database側の両方の前提条件について説明します。
前提条件を満たしていない場合は、インストーラによって警告されます。これは、付録Bの出力例で確認できます。
構成の計画およびJaguar構成ファイルの編集
この章では、「Jaguar構成パラメータおよびコマンド・リファレンス」を確認します。構成ファイルを編集する前に、次の質問への答えを理解しておく必要があります。
Oracle DatabaseからHadoop DataNode上のBig Data SQLサーバー・プロセスへの接続リクエストを検証するためにデータベース認証を有効にしますか。
Oracle DatabaseとHadoop間のネットワーク接続のデータベース認証は、構成内でデフォルトでtrue
に設定されています。database_auth_enabled
をfalse
に設定することで、これを無効にすることもできます。
"database_auth_enabled" : "false",
マルチユーザー認可機能を使用しますか。
マルチユーザー認可を使用すると、oracle
以外のユーザーに、Hadoopクラスタに対するSQL問合せを実行するための権限を付与できます。
"impersonation_enabled" : "true", "impersonation_usehosts" : "true", "impersonation_blacklist" : "hdfs,hive"ブラックリストに任意のアカウントを追加できることに注意してください。
HadoopクラスタとOracle Databaseシステムとの通信はイーサネットまたはインフィニバンドのいずれを経由しますか。また、Hadoopノードに複数のネットワーク・インタフェースがありますか。
use_infiniband
およびselection_subnet
パラメータを参照してください。(selection_subnet
は、Oracle Big Data Applianceには適用されません。)"use_infiniband" : "false", "selection_subnet" : "5.32.128.10/21"デフォルトでは、
use_infiniband
はfalseに設定されています。イーサネットがデフォルトのプロトコルです。 HadoopおよびHiveクライアントのtarballを事前にダウンロードし、インストーラがそれらを取得できるようにローカル・リポジトリまたはディレクトリを設定しますか。または、インストーラがそれらをインターネット上のClouderaまたはHortonworksリポジトリから直接ダウンロードするようにしますか。
Oracle Big Data Applianceで、tarballはクラスタ内のリポジトリに格納され、そこから自動的に取得されます。したがって、関連する構成パラメータは適用されません。ただし、他のCDHシステムまたはHortonworksの場合、tarballのURLまたはディレクトリ・パス、あるいはその両方を指定するよう選択できます。デフォルトを受け入れ、インストーラがインターネットからファイルをダウンロードできるよう選択する場合は、インストールを実行しているノードからのインターネット・アクセスがあることを確認します。
"url" : [ "http://repo1.domain.com/loc/hadoop", "http://repo2.domain.com/loc", "http://alternate.domain.com/backup/repo" ], "dir" : [ "/root/hadooprepo" ]
インストーラがインターネットからtarballをダウンロードできるよう選択する場合は、環境内でHTTP/HTTPSプロキシを使用するようにインストーラを構成できます。
"http_proxy" : "http://my.proxy.server.com:80", "https_proxy" : "http://mysecure.proxy.server.com:80"
プロキシ値を構成ファイルに設定するか、既存のプロキシ環境変数を使用できます。
ネットワークがKerberosで保護されている場合は、Oracle Big Data SQLによって使用されるoracle
アカウント用にインストーラが自動Kerberosチケット更新を設定するようにしますか。
kerberos
セクションのパラメータを参照してください。"principal" : "oracle/mycluster@MY.DOMAIN.COM", "keytab" : "/home/oracle/security/oracle.keytab", "hdfs-principal" : "hdfs/mycluster@MY.DOMAIN.COM", "hdfs-keytab" : "/home/hdfs/security/hdfs.keytab"
Oracle Big Data SQLインストール・プロセスが古い状態のサービスを自動的に再起動するようにしますか。
デフォルトでは、古いサービスは自動的に再起動されます。これを抑止する場合は、構成ファイルでrestart_stale
パラメータをfalse
に設定できます。
Hadoopクラスタは、CDHまたはAmbariにデフォルトのREST APIポートを使用していますか。
使用していない場合は、ports
パラメータを設定します。
注意:
構成ファイルにこれらのパラメータを設定しても、一部の機能の設定は完了しません。たとえば、データベース認証を有効にするには、1つ以上のターゲット・データベースを識別するために、Jaguarユーティリティに特別な--requestdb
パラメータも渡す必要があります。この機能によって使用されるセキュリティ・キーを生成してインストールするために必要な手順もあります。マルチユーザー認可を有効にするには、まず、構成ファイルにHadoopの偽装パラメータを設定しますが、他に認可ルールも設定する必要があります。これらの設定を完了するための手順は、このガイドで手順に従って作業する際に必要に応じて示します。
Jaguarは、HadoopクラスタですべてのOracle Big Data SQL操作を実行するために使用する多機能のコマンドライン・ユーティリティです。
Jaguarは、現在、次の操作をサポートしています。
install
DataNodeサービスがプロビジョニングされている各クラスタ・ノードにOracle Big Data SQLバイナリをデプロイします。
これらの各ノードのbd_cell
(Oracle Big Data SQLサービス)用にLinuxおよびネットワーク設定を構成します。
Oracle Database側にOracle Big Data SQLをインストールするバンドルを生成します。これは、クラスタへのOracle Database接続を構成するために、構成ファイルに設定したパラメータ値を使用します。
updatenodes
HadoopクラスタのDataNodeでインストールをチェックして更新します。
reconfigure
インストールの現在の構成を変更します(提供された構成ファイルでの設定に従います)。
databasereq
データベース認証に使用されているGUIDキー・ペアの1つのセグメントが含まれているリクエスト・キー・ファイルを生成します。(databasereq
操作は、この機能のみを実行します。install
、updatenodes
およびreconfigure
の場合、リクエスト・キー生成は規模の大きな操作の一部として含めることができるオプションです。)
databaseack
データベース認証設定の最後の手順を実行します。つまり、クラスタ内のすべてのHadoop DataNodeにGUIDキー・ペアをインストールして、それを提供したOracle Databaseから問合せができるようにします。
uninstall
HadoopクラスタのDataNodeからOracle Big Data SQLをアンインストールします。
関連項目:
次の項の「Jaguar操作」に、詳細と例を示します。構成パラメータ
次の表では、bds-config.json
または独自の構成ファイルで使用できるすべてのパラメータについて説明します。クラスタのname
パラメータのみが常に必須です。他のパラメータは、説明に記載されている特定の条件下で必須です。
注意:
構成ファイルを編集するときには、JSON形式を維持するようにしてください。リストに含まれる項目が1つのみであっても、リストを囲む角カッコが必要です。表2-1 bds-config.json (または顧客作成の構成ファイル)の構成パラメータ
パラメータ | 型 | 説明 |
---|---|---|
name |
文字列 |
クラスタの名前。 CDHクラスタ(Oracle Big Data Applianceなど)の場合、この名前は物理的なクラスタ名または表示名のいずれかにできます。インストーラはまず、物理名で検索し、次に表示名で検索します。 必須。 |
port |
整数 |
Cloudera ManagerまたはAmbari REST APIポート。 デフォルトでは、CDHクラスタ上のこのポートは保護されているアクセスの場合には7183、保護されていないアクセスの場合には7180です。Ambariでは、保護されているアクセスの場合には8443、保護されていないアクセスの場合には8080です。 オプション。 |
restart_stale |
ブール |
オプション。デフォルトは、 |
dir |
リスト |
データベース側でデプロイするためのHadoopクライアントが置かれているディレクトリのリスト。これらのディレクトリは、ローカル・ファイル・システム上またはNFS上の場合があります。ディレクトリは、リストされている順序で検索されます。デフォルトでは、空のリストが表示されます。 オプション。 Oracle Big Data Applianceには適用されません。 |
url |
リスト |
これは、データベース側でデプロイするためのHadoopクライアントのtarballが置かれているURLのリストです。HTTPを介してアクセスできるようにデータ・センターにリポジトリをすでに設定している場合は、必要に応じて、そのリポジトリでHadoopのtarballを維持し、Oracle Big Data SQLインストールにURLパラメータを使用します。URLは、localhost、内部ネットワークまたはインターネット上のサイト(ノードにインターネット・アクセスがある場合)に対するものになります。URLは、リストされた順序で試行されます。 リストされたすべてのリポジトリへのアクセスが失敗するか、またはインターネット・アクセスがブロックされるか、あるいはその両方である場合、データベース・インストール・バンドルは作成されず、警告メッセージが表示されます。問題を修正し、リポジトリにアクセスできるようになったら、 Oracle Big Data Applianceには適用されません。tarballはクラスタ内のローカル・リポジトリに格納され、その場所が構成ファイルに自動的に追加されます。 |
use_infiniband |
ブール |
Oracle Big Data Applianceクラスタの場合にのみ使用されます。 デフォルト値: |
selection_subnet |
文字列 |
Hadoopクラスタ・ノードに複数のネットワーク・インタフェースがある場合は、 Hadoopクラスタ・ノードにあるネットワーク・インタフェースが1つのみの場合、このパラメータは無視されます。 デフォルト値は、次の条件によって異なります。
Oracle Big Data Applianceのユーザーへの注意事項: Oracle Big Data Applianceで複数のネットワークを構成できます。複数のネットワークが存在する場合は、特定のネットワークを選択するために、このパラメータを設定する必要があります。 |
http_proxy https_proxy |
文字列 |
Hadoopクライアントのtarballおよびクラスタ設定をダウンロード可能にするためのプロキシ設定を指定します。 これらの文字列の両方が空の場合、OS環境のプロキシ設定が使用されます。 デフォルトでは、両方の文字列が空です。 構成ファイルでこの2つのパラメータを使用するのはオプションです。それらが必要な場合、かわりに Oracle Big Data Applianceには適用されません |
database_auth_enabled |
ブール |
デフォルト値: |
impersonation_enabled |
ブール |
デフォルト値: |
impersonation_blacklist |
文字列 |
Hadoopプロキシ・ユーザーが偽装のブラックリストに記載されます。このパラメータは、Hadoop偽装が有効である場合にのみ使用されます。 これはOracle Database側で必須の設定であるため、Hadoop偽装が有効でなくてもextprocエラーが発生しないように、 |
impersonation_usehosts |
ブール |
trueの場合、プロキシ・ホスト変数がデータベース・ノードのIPアドレスに設定されます。 falseの場合、プロキシ・ホスト変数はワイルドカード*に設定されます。 デフォルト値: |
principal |
文字列 |
Oracle Big Data SQLインストールは、Kerberosの 保護されたクラスタの場合は必須です。 |
keytab |
文字列 |
プリンシパルのkeytabファイル名の完全修飾された場所。 Jaguarインストーラからアクセス可能な場所にkeytabファイルをコピーし、このパラメータの値としてパスを設定します。 |
hdfs-principal |
文字列 |
保護されたクラスタの場合は必須です。 |
hdfs-keytab |
文字列 |
プリンシパルkeytabファイルへの完全修飾パス。keytabファイルは、KDCサーバー上のプリンシパルごとに作成されます。これは、Jaguarインストーラがアクセスできる場所に存在する必要があります。 保護されたクラスタの場合は必須です。 |
min_hard_limit |
整数 |
Big Data SQL用に予約されている最小メモリー容量(MB)。このパラメータは、CDHクラスタ(Oracle Big Data Applianceなど)に使用されます。HDPクラスタでは使用されません。デフォルトでは、この値は8192 (8 GB)です。 |
max_percentage |
整数 |
CDHクラスタ(Oracle Big Data Applianceなど)の場合、このパラメータには各ノード上でBig Data SQLのために予約するメモリーのパーセンテージを指定します。このパーセンテージは、YARN Resource Managerがそのノードに対して有効である場合には、NodeManagerの合計容量から求められます。そうでない場合は物理メモリーになります。 YARN Resource Managerがノードに対して有効である場合、パーセンテージはNodeManagerによって使用されるメモリーの合計容量に基づいたものになります。それ以外の場合は、物理メモリーのパーセンテージである必要があります。 このパラメータは、HDPクラスタでは無視されます。 |
excluded_nodes |
Array |
インストーラはノードをエッジ・ノードとして正しく識別しないときに、そのノードにBDSエージェントをインストールします。BDSエージェントはインストールの準備状況を検証します。エッジ・ノードが前提条件を満たしていない場合、Oracle Big Data SQLのインストールは失敗します。 このパラメータは、構成ファイルのネットワーク・セクションにあります。 excluded_nodes : [ "<fqdn_for_edge_node_1>","<fqdn_for_edge_node_2>","<fqdn_for_edge_node_3>" ]
インストーラは、ほとんどのエッジ・ノードを正しく検出するようになりました。そのため、このパラメータを使用する必要はほとんどありません。 |
注意:
Oracle Big Data SQLがHadoopクラスタ管理サーバーにインストールされた後、<Big Data SQL Install directory>/BDSjaguar-3.2.1
ディレクトリにある構成ファイルで、様々なパラメータの組合せを示す例を確認できます。example-bda-config.json example-cdh-config.json example-kerberos-config.json example-localrepos-config.json example-subnetwork-config.json example-unsecure-config.json
example-cdh-config.json
で使用可能なすべてのパラメータ・オプションを参照できます。 関連項目:
クライアントのtarballのダウンロードを設定する際に役立つ提案は、付録「適切なソフトウェア・バージョンの確認とHadoopクライアントのダウンロード・パスの構成」を参照してください。Jaguar操作
次の表は、Oracle Big Data SQLインストールのHadoop側でJaguarユーティリティによって実行される一連の操作を示しています。
Jaguarコマンドの一般的な構文は次のとおりです。--requestdb
パラメータは、すべてのJaguarコマンドに適用されるわけではありません。
# ./jaguar {--requestdb <comma-separated database names> | NULL } <action> { bds-config.json | <myfilename>.json | NULL }
例:
# ./jaguar install # ./jaguar install bds-config.json # ./jaguar install mycustomconfig.json # ./jaguar --requestdb orcl,testdb,proddb install # ./jaguar --requestdb orcl install
デフォルトのbds-config.json
または独自の構成ファイルを使用することも、構成ファイル引数を省略することもできます(デフォルトでbds-config.json
に設定されます)。
--requestdbについて:
--requestdb
パラメータは、databasereq
コマンドには必須で、install
、updatenodes
およびreconfigure
にはオプションで、他のJaguarコマンドには適用できません。このパラメータは、Hadoopクラスタとデータベース間の接続でデータベース認証を有効にするために、これらの操作のいずれかに渡す必要があります。データベース認証を無効にする場合を除き、初期install
操作で--requestdb
を含めることをお薦めします。それ以外の場合、リクエスト・キーを生成するために、後で追加の手順を実行する必要があります。
このパラメータは、構成でデータベース認証(database_auth_enabled
)がtrue
に設定されているときにのみ機能します。(この設定は、構成のデフォルトであり、構成ファイルに明示的に設定する必要はありません。)
Jaguarでは、データベースごとに一意の.reqkey
(リクエスト・キー)ファイルを生成するためにデータベース名が必要です。インストール時にdatabase_auth_enabled
をtrue
に設定しても、--requestdb
パラメータは引き続きオプションです。インストール後、updatenodes
、reconfigure
およびdatabasereq
コマンドにはリクエスト・キーを送信する同じオプションがあります。データベース認証は、次のすべての操作を実行するまで実装されません。
database_auth_enabled
が構成ファイルに存在しないか、またはtrue
に設定されていることを確認します。(デフォルトではtrue
です。)
Jaguarコマンドに--requestdb
を含めます。
Jaguarのinstall
、updatenodes
またはreconfigure
を実行し、更新されたデータベース側のインストール・バンドルをインストールします。または、
Jaguarのdatabasereq
を実行して、既存のデータベース側のインストールから確認応答キーを生成します。
.ackkeyファイルが含まれている生成したZIPファイルをデータベース側のインストール・ディレクトリからHadoopクラスタ管理サーバー上の/opt/oracle/DM/databases/conf
にコピーします。
次の表に示すように、Jaguarのdatabaseack
コマンドを実行します。
次の表は、使用可能なJaguarコマンドを示しています。
表2-2 Jaguar操作
Jaguar操作 | --requestdbをサポートするか | 使用方法と例 |
---|---|---|
install
--requestdb<comma-separated database list> |
はい | 構成ファイルに指定されたHadoopクラスタにOracle Big Data SQLをインストールし、構成ファイルに含まれているパラメータ(または構成ファイルに値が明示的に割り当てられていないパラメータのデフォルト値)に基づいてデータベース側のインストール・バンドルを作成します。例: # ./jaguar --requestdb orcl,testdb,proddb install 前述の例には、構成ファイルのパラメータは含まれていません。 注意: 必要に応じて、 scl enable python27 "./jaguar install" |
updatenodes |
はい | クラスタを拡張または縮小します。前回のOracle Big data SQLインストール以降、クラスタが増大している場合、Oracle Big Data SQLを新しいDataNodeまで拡張してセル・インベントリを更新します。 |
reconfigure |
はい | 構成ファイル( # ./jaguar reconfigure myconfigfile.json
# ./jaguar --requestdb demodb,testdb,proddb1 reconfigure |
databasereq |
はい | このコマンドを使用すると、Hadoop側のインストールを繰り返すことなく、あるいは # ./jaguar --requestdb demodb,testdb,proddb1 databasereq |
databaseack |
いいえ | データベース確認応答プロセスでは、HadoopクラスタでのOracle Big Data SQLインストールに対し、構成ファイルで有効にしたセキュリティ機能がデータベース側のインストールに正常に実装されたことを確認できます。次に、Hadoopクラスタ側で選択されたセキュリティ機能の実装を完了します。 ./jaguar databaseack bds-config.json 構成ファイルでこれらのパラメータのいずれかを
これらのいずれの機能も $ ls $ORACLE_HOME/BDSJaguar-3.2.1/cdh510-6-node1.my.domain.com/*.zip $ cdh510-6-node1.my.domain.com-myoradb1.mydomain.com.zip データベース側のインストールが完了した後、このZIPアーカイブをHadoopクラスタ管理サーバー上の |
uninstall |
HadoopクラスタのOracle Big Data SQLをアンインストールします。 アンインストール・プロセスは、すべてのHadoopクラスタ・ノードで |
注意:
Hadoop側でOracle Big Data SQLがアンインストールされた場合、データベース側で処理中のHadoopデータに対する問合せは失敗します。ソフトウェアのHadoopコンポーネントをアンインストールしたらすぐに、すべてのデータベース・システムからOracle Big Data SQLをアンインストールすることをお薦めします。要件に従ってJaguar構成ファイルを設定した後、次の手順に従って、Jaguarインストーラを実行します。HadoopクラスタにOracle Big Data SQLがインストールされ、データベース側のインストール・バンドルが生成されるので、これをOracle Databaseシステムにデプロイします。次の手順では、bds-config.json
はJaguarに渡される構成ファイル名です。これはデフォルトです。どのファイル名でも受け入れられるため、クラスタごとにインストール用の構成ファイルを個別に作成して、別々のファイルとして保存できます。
注意:
JaguarではPython 2.7を3.0にする必要があります。必要に応じて、2つ目のインストールとしてPythonのJaguar互換バージョンを追加できます。詳細は、「概要」の前提条件の項で再確認してください。Oracle Big Data Appliance (および場合によっては他のHadoopプラットフォーム)を使用している場合は、インストールされたPythonリリースを上書きしないでください。root
としてクラスタ管理サーバー・ノードにログオンし、ダウンロードしたOracle Big Data SQLインストール・バンドルを抽出したディレクトリに移動します。
このバンドルを解凍した場所のパスの下にあるBDSjaguar
サブディレクトリに移動します。
# cd <Big Data SQL Install Directory>/BDSjaguar
bds-config.json
ファイルを編集します。少なくとも、Oracle Big Data SQLをインストールするクラスタの必須のクラスタ名を指定します。
{
"cluster": {
"name": "<Your cluster name>"
}
}
このインストールで使用するパラメータを追加します。
関連項目:
クラスタ名は、このバージョンのOracle Big Data SQLで唯一の必須パラメータです。使用可能なすべてのパラメータの説明は、「Jaguar構成パラメータおよびコマンド・リファレンス」を参照してください。使用可能なすべてのパラメータが入力されているbds-config.json
ファイルの例については、「bds-config.jsonの構成例」を参照してください。
BDSjaguarディレクトリで、Jaguarのinstall
操作を実行します。install
パラメータおよび構成ファイル名(bds-config.json
が暗黙のデフォルト)を引数としてJaguarコマンドに渡します。--requestdb
オプションを含める必要がある場合もあれば、そうでない場合もあります。
[root@myclusteradminserver:BDSjaguar] # ./jaguar install <config file name>
注意:
database_auth_enabled
をfalseに設定した場合を除き、データベース認証はtrueに設定されます。データベース認証を有効にする場合は、インストール操作の一環として、または後で、リクエスト・キーを生成します。これは、認証プロセスで使用されるGUID/キー・ペアの一方の部分です。このキーを生成するには、Jaguarのinstall
コマンドラインに--requestdb
パラメータを含めます。 [root@myclusteradminserver:BDSjaguar] # ./jaguar --requestdb mydb install
database_auth_enabled
をtrueにした状態でインストールを実行した場合は、データベース側のインストール後、Jaguarのdatabasereq
コマンドを使用してキーを生成できます。この他にいくつかのJaguarコマンドでも、--requestdb
パラメータにそれらを渡した場合には、リクエスト・キーを生成できます。 Jaguarにより、クラスタ管理サービスの管理者資格証明の入力を求められた後、Oracle Big Data SQLがHadoopクラスタ全体にインストールされます。また、db-bundles
サブディレクトリにデータベース側のインストール・バンドルを生成します。インストールがエラーなしで完了した場合は、次のメッセージが返されます。
BigDataSQL: INSTALL workflow completed.
データベース側のインストール・バンドルの有無を確認します。
# ls <Big Data SQL Install Directory>/BDSjaguar/db-bundles
bds-3.2.1-db-<cluster>-<yymmdd.hhmi>.zip
このバンドルは、Oracle Databaseとbds-config.json
(または他の)構成ファイルに定義されている特定のクラスタとの間にOracle Big Data SQL接続を設定するためのものです。これには、オプションのデータベース・リクエスト・キー・ファイルを除き、必要なすべてのパッケージおよび設定ファイルが含まれています。
--requestdb
を含めた場合には、dbkeys
サブディレクトリの下に1つ以上のデータベース・リクエスト・キー・ファイルも生成されます。このキーが存在することを確認する必要があります。# ls <Big Data SQL Install Directory>/BDSjaguar/dbkeys
cluster1db.reqkey
これは、HadoopクラスタでOracle Big Data SQLのインストールを完了します。
次の作業
JaguarがHadoopクラスタにOracle Big Data SQLを正常にインストールしたら、インストールの前半は完了です。次の手順は、Hadoopクラスタ上のデータに対する問合せを実行するOracle DatabaseシステムにOracle Big Data SQLをインストールすることです。
このためには、Oracle Databaseシステムの任意の場所にデータベース側のインストール・バンドルをコピーします。構成ファイルでdatabase_auth_enabled
をfalse
に設定している場合を除き、Jaguarによって生成された.reqkey
ファイルもコピーします。
ヒント:
データベースにリクエスト・キーを1回送信するだけです。同一のデータベースへのすべてのHadoopクラスタ接続に対して単一のリクエスト・キーが有効です。インストールをすでに完了して、1つのHadoopクラスタを特定のデータベースに接続している場合は、データベースにキーが永続的に存在しているため、後続のクラスタ・インストールでそれを再度生成したり、データベースに再度コピーする必要はありません。バンドルの解凍およびソフトウェアのデータベース側コンポーネントのインストールの手順については、「Oracle Database側のOracle Big Data SQLのインストールまたはアップグレード」に移動してください。
関連項目:
正常終了したインストールからの完全な標準出力の例は、「Oracle Big Data SQLインストールの例」を参照してください。