12 データベース・リソースの管理

EM ExpressのOracle Database Resource Manager (リソース・マネージャ)の機能を使用すると、データベース・リソースを効率的に管理できます。

この章では、リソース・プランの概念および用語をよく理解していることを前提としています。EM Expressを使用してリソース・プランを管理する方法に重点を置きます。

EM Expressを使用すると、非マルチテナント・コンテナ・データベース(非CDB)、CDB、およびプラガブル・データベース(PDB)のリソース・プランを作成および管理できます。

この章の構成は、次のとおりです。

関連項目:

リソース・プランの概念および用語に精通していない場合は、この章を読むことに加えて、次の情報を参照してください。

12.1 リソース管理について

EM Expressの「リソース・マネージャ」の機能を使用すると、システム・リソースやデータベース・リソースを求めて競合するデータベース内の複数のワークロードを管理できます。

非CDB、CDBまたはPDBの場合、EM Expressの「リソース管理」ページで、リソース・マネージャ機能に移動できます。

12.1.1 非CDBのリソース・マネージャ・ソリューションについて

非CDBでは、データベース・リソースの割当てがオペレーティング・システムによって決定される場合は、ワークロードの管理に関する問題が生じることがあります。

たとえば、次の問題があります。

  • 過剰なオーバーヘッドの発生:

    過剰なオーバーヘッドは、サーバー・プロセスの数が多いときに、Oracle Databaseサーバー・プロセス間でオペレーティング・システムのコンテキストが切り替わることによって発生します。

  • 非効率的なスケジューリング

    オペレーティング・システムは、データベース・サーバーがラッチを保持している間にデータベース・サーバーのスケジュールを解除しますが、これは非効率的です。

  • 不適当なリソースの割当て

    オペレーティング・システムはタスク間の優先度付けができないため、すべてのアクティブなプロセスの間で均等にリソースを分配します。

  • パラレル実行サーバーやアクティブ・セッションなど、データベース固有のリソースを管理できない

    リソース・マネージャを使用して、ハードウェア・リソースの割当て方法をデータベースで厳密に制御することによって、これらの問題を克服します。複数のコンカレント・ユーザー・セッションがあり、各セッションでは異なる優先度のジョブが実行される環境では、すべてのセッションが同等に処理されるわけではありません。リソース・マネージャを使用すると、セッション属性に基づいてセッションを複数のグループに分類し、それらのグループに対して、アプリケーション環境のハードウェア利用が最適化されるようにリソースを配分できます。

EM Expressのリソース・マネージャ機能を使用して、次の操作を実行できます。

  • 処理要件に基づいてユーザー・セッションをリソース・コンシューマ・グループ(コンシューマ・グループ)に集合化するリソース・コンシューマ・グループ(コンシューマ・グループ)を作成します。

  • 様々なコンシューマ・グループにCPUの共有を割り当てて、使用可能なCPUを分配するCPUディレクティブを設定します。たとえば、データ・ウェアハウスの場合は、バッチ・ジョブよりもリレーショナル・オンライン分析処理(ROLAP)アプリケーションの共有数を大きくできます。

  • コンシューマ・グループのメンバーが実行する処理の並列度を制限するパラレル・サーバー・ディレクティブを設定します。

  • パラレル・ステートメント・キュー内のパラレル・ステートメントの順序を管理するパラレル・サーバー・ディレクティブを設定します。優先度の低いユーザー・グループからのパラレル・ステートメントよりも前に、重要なアプリケーションからのパラレル・ステートメントをエンキューできます。

  • ユーザー・グループが使用できるパラレル実行サーバーの数を制限するパラレル・サーバー・ディレクティブを設定します。これにより、使用可能なすべてのパラレル実行サーバーが1つのユーザー・グループにのみ割り当てられることを回避できます。

  • ランナウェイ問合せディレクティブを設定して、セッションまたはコールによって使用されるCPU、物理I/O、論理I/Oまたは経過時間が指定量を超過している状況を検出し、セッションまたはコールを自動的に終了するか、リソースの割当てが少ない、あるいはグループが使用できるCPUの割合に制限があるコンシューマ・グループに自動的に切り替えます。論理I/Oは、バッファI/Oとも呼ばれ、バッファ・キャッシュ内でのバッファの読取りおよび書込みを表しています。要求されたバッファがメモリーにない場合、データベースでは物理I/Oを実行してディスクまたはフラッシュ・キャッシュからメモリーにバッファをコピーし、次に論理I/Oを実行して、キャッシュされたバッファを読み取ります。

12.1.2 CDBのリソース・マネージャ・ソリューションについて

リソース・マネージャは、CDBのリソースのより効率的な使用方法を提供できます。

CDBに対するリソースの割当てがオペレーティング・システムによって決定される場合は、次のようなワークロード管理に関する問題が生じることがあります。

  • PDB間の不適当なリソースの割当て

    オペレーティング・システムはタスク間の優先度付けができないため、すべてのアクティブなプロセスの間で均等にリソースを分配します。このため、1つ以上のPDBで過大なシステム・リソースが使用され、他のPDBでリソースが不足する場合があります。

  • 1つのPDB内における不適当なリソースの割当て

    1つのPDBに接続された1つ以上のセッションで過大なシステム・リソースが使用され、同じPDBに接続された他のセッションでリソースが不足する場合があります。

  • PDBの一貫性のないパフォーマンス

    他のPDBとの間で競合するシステム・リソースの量が一定でない場合は、1つのPDBのパフォーマンスは必ずしも一定になりません。

  • PDBのリソース使用率データの不足

    PDBの監視およびチューニングにおいてはリソース使用率データが重要になります。非CDBのリソース使用率データを収集するときに、この非CDBがシステム上で実行されている唯一のデータベースである場合、オペレーティング・システム・モニタリング・ツールを使用できることがあります。ただし、CDBの場合、システム上で複数のPDBが実行されるため、オペレーティング・システム・モニタリング・ツールの有用性は低くなります。

リソース・マネージャは、PDB間およびPDB内でのハードウェア・リソースの割当て方法をCDBで厳密に制御することによって、これらの問題を克服するのに役立ちます。

複数のPDBを含むCDBでは、通常、一部のPDBの重要度が他のPDBより高くなります。リソース・マネージャを使用すると、特定のPDBのリソース使用率を優先度付けしたり制限できます。

リソース・マネージャを使用すると、次のことが可能になります。

  • PDBごとにシステム・リソースの共有が異なるよう指定して、より多くのリソースが重要度の高いPDBに割り当てられるようにします。

  • 特定のPDBのCPU使用率を制限します。

  • 特定のPDBで使用できるパラレル実行サーバーの数を制限します。

  • 特定のPDBのメモリー使用率を制限します

  • 特定のPDBに必要なメモリーの最小量を指定します

  • 1つのPDBに接続された様々なセッションのリソース使用率を制限します。

  • 特定のPDBによって生成されるI/Oを制限します

  • PDBのリソース使用率を監視します。

12.1.3 コンシューマ・グループについて

リソース・コンシューマ・グループ(コンシューマ・グループ)とは、処理要件に基づいてグループ化されたユーザー・セッションの集合です。セッションが作成されると、そのセッションは、管理者が設定したマッピング・ルールに基づいてコンシューマ・グループに自動的にマップされます。

リソース・マネージャによるリソース(CPUなど)の割当て先はコンシューマ・グループであるため、セッションがコンシューマ・グループのメンバーになると、そのリソース割当てはコンシューマ・グループの割当てによって決定されます。

常にデータ・ディクショナリに存在する特別なコンシューマ・グループがあります。これらのグループは、変更したり削除することはできません。これらを次に示します。

  • SYS_GROUP

    これは、ユーザー・アカウントSYSまたはSYSTEMによって作成されたすべてのセッションの初期コンシューマ・グループです。この初期コンシューマ・グループは、コンシューマ・グループへのセッションのマッピング・ルールで上書きできます。

  • OTHER_GROUPS

    このコンシューマ・グループには、コンシューマ・グループに割り当てられていないすべてのセッションが含まれます。すべてのリソース・プラン(プラン)にOTHER_GROUPSへのディレクティブが含まれている必要があります。

アクティブな非CDBプランには28個までのコンシューマ・グループを含めることができ、アクティブなPDBプランには8個までのコンシューマ・グループを含めることができます。

関連項目:

12.1.4 プランについて

リソース・プラン(プラン)は、リソースの割当て方法を指定するプラン・ディレクティブ(ディレクティブ)のコンテナです。

各Oracleデータベースに事前定義されているプランの他に、プランは必要な数だけ作成できます。

非CDB、CDBおよびPDBのプランを作成できます。ただし、特定の非CDB、CDBまたはPDBでは、一度にアクティブにできるプランは1つのみです。プランがアクティブな場合、各ディレクティブはリソース割当てを制御します。

非CDBプランまたはPDBプランでは、ディレクティブは非CDBまたはPDB内のコンシューマ・グループにリソースを割り当てる方法を指定します。

CDBプランでは、ディレクティブはCDB内のPDBにリソースを割り当てる方法を指定します。

12.1.5 ディレクティブについて

リソース・プラン・ディレクティブ(ディレクティブ)では、リソースの割当て方法を指定します。

非CDBプランまたはPDBプラン内のディレクティブは、コンシューマ・グループをプランに関連付け、そのコンシューマ・グループにリソースを割り当てる方法を指定します。リソースは、プランに属するディレクティブのセットに従ってコンシューマ・グループに割り当てられます。プランとそのディレクティブは親子関係にあります。各ディレクティブは1つのコンシューマ・グループを参照し、プランの2つのディレクティブで同じコンシューマ・グループを参照することはできません。

非CDBプランまたはPDBプラン内のディレクティブには、コンシューマ・グループへのリソース割当てを制限できる方法がいくつかあります。たとえば、CPU全体の割合として、コンシューマ・グループで確保できるCPUの量を制御できます。

リソースは、非CDBプランまたはPDBプラン内のディレクティブのセットに従ってコンシューマ・グループに割り当てられます。プランとそのディレクティブは親子関係にあります。各ディレクティブは1つのコンシューマ・グループを参照し、同じプランの2つのディレクティブが同じコンシューマ・グループを参照することはできません。

CDBプランのディレクティブで、CDB内のPDBにリソースを割り当てる方法を指定します。CDBプランでは、CDB内のPDBの一部またはすべてに対してディレクティブを明示的に定義すること、またはいずれに対してもディレクティブを定義しないことができます。各CDBプランには、PDBのデフォルト・ディレクティブもあります。CDBプランがアクティブなプランの場合、デフォルト・ディレクティブは、ディレクトリが明示的に定義されていないPDBに使用されます。

次の表に、異なるタイプのプランのディレクティブがリソースをどのように割り当てるかをまとめます。

プラン・タイプ ディレクティブによるリソースの割当て先

非CDBプラン

コンシューマ・グループ

CDBプラン

PDB

PDBプラン

コンシューマ・グループ

12.1.6 非CDBプランについて

非CDBプランには、非CDB内のコンシューマ・グループにリソースを割り当てる方法を指定するディレクティブが含まれます。

非CDBプランには、OTHER_GROUPSというコンシューマ・グループにリソースを割り当てるディレクティブが必要です。OTHER_GROUPSは、プラン内の他のどのコンシューマ・グループへのマッピングも持たないすべてのセッションに適用されます。

システム内のサービス、ユーザーおよびプログラム数が8以下の場合は、EM Expressのクイック・セットアップ機能を使用して、新しい非CDBプランを作成できます。

システム内のサービス、ユーザーおよびプログラム数が9以上の場合は、空のプランを作成し、プランにディレクティブを追加します。

12.1.7 CDBおよびPDBワークロードの管理について

CDBでは、EM Expressのリソース・マネージャ機能を使用して、システム・リソースおよびCDBリソースを巡って競合関係にある複数のPDB内の複数のワークロードを管理できます。

CDBでは、次の2つの基本レベルでリソースを管理できます。

  • CDBレベル: システム・リソースおよびCDBリソースを巡って競合関係にある複数のPDBワークロードを管理できます。PDBへのリソースの割当て方法を指定し、特定のPDBのリソース使用率を制限できます。

  • PDBレベル: 各PDB内のワークロードを管理できます。

リソース・マネージャにより、次の2つの手順でリソースを割り当てます。

  1. システム・リソースの一部を各PDBに割り当てます。

  2. 特定のPDBでは、手順1で割り当てられたシステム・リソースの一部をPDBに接続された各セッションに割り当てます。

注意:

ルートのすべてのアクティビティは、リソース・マネージャによって自動的に管理されます。

12.1.7.1 CDBプランについて

CDBでは、PDBの優先度のレベルが異なる場合があります。CDBプランを作成し、これらの優先度に従ってCDB内のPDBごとにリソースを分配できます。

CDBプランのディレクティブのセットで、CDB内のPDBにリソースを割り当てる方法を指定します。

CDBプランとそのディレクティブは親子関係にあります。

各ディレクティブは単一のPDBを参照します。

次のリソースのPDBへの割当ては、ディレクティブによって制御されます。

  • CPU

  • パラレル実行サーバー

  • メモリー

ディレクティブにより、PDBごとに指定する共有値に基づいてPDBへのリソースの割当てを制御できます。共有値が高いほど、リソースは増加します。たとえば、あるPDBに、もう1つのPDBに割り当てられた2倍のリソースを割り当てることを指定でき、このことを行うには、最初のPDBに2番目のPDBの2倍高い共有値を設定します。

PDBの使用率制限も指定できます。使用率制限は、PDBへのリソース割当てを制限します。たとえば、これにより、CDBに使用可能なCPU全体の割合として、PDBで確保できるCPUの量を制御できます。

CDB内の各PDBに割り当てるリソースを正確に制御するために、共有と使用率制限の両方を一緒に使用できます。

注意:

CDBリソース・プランではparallel_server_limitディレクティブを使用しないことをお薦めします。

12.1.7.1.1 PDBへのリソース割当ての共有について

PDB間でリソースを割り当てるには、CDBプラン内のPDBごとに共有値を割り当てます。共有値が高いほど、PDBの保証されるリソースは多くなります。

たとえば、CDBに3つのPDBが含まれている場合は、図12-1に示すように、1つのCDBプランで3つのPDBのそれぞれに共有値を指定できます。

図12-1 CDBプランにおける共有

図12-1の説明が続きます
「図12-1 CDBプランにおける共有」の説明

この例では、割り当てられる共有の総数は7 (3+3+1)です。PDB salespdbおよびservicespdbは、それぞれリソースの3/7を保証されていますが、PDB hrpdbはりソースの1/7を保証されています。ただし、リソースの競合がない場合には、いずれのPDBでも保証された量より多くのリソースを使用できます。

PDBのワークロードがすべてのシステム・リソースを消費する場合、次のようになります。

  • PDB salespdbおよびservicespdbでは、同じ量のCPUリソースを使用できます。PDB salespdbおよびservicespdbは、それぞれPDB hrpdbの3倍のCPUリソースを保証されています。

  • PDB salespdbおよびservicespdbからキューされているパラレル問合せは、同等に選択されます。PDB salespdbおよびservicespdbからキューされているパラレル問合せは、PDB hrpdbからキューされているパラレル問合せの3倍の頻度で選択されます。

  • PDB salespdbおよびservicespdbでは、同じ量のメモリー・リソースを使用できます。PDB salespdbおよびservicespdbは、それぞれPDB hrpdbの3倍のメモリー・リソースを保証されています。

12.1.7.1.2 PDBの使用率制限について

使用率制限により、特定のPDBのシステム・リソース使用率が抑制されます。CPU、パラレル実行サーバーおよびメモリーの使用率制限を指定できます。

表12-1では、PDBの使用率制限と、PDBが使用率制限に達した場合に実行される処理について説明します。

表12-1 PDBの使用率制限

リソース リソース使用率制限 リソース・マネージャの処理

CPU

PDBに接続されたセッションで、PDBのCPU使用率制限に達しました。CPUに対するこの使用率制限は、cpu_utilization_limit (%)ディレクティブによって設定されます。cpu_utilization_limit (%)ディレクティブによって、PDBで使用できるシステム・リソースの割合が指定されます。この値の範囲は、0から100までです。

PDBのCPU使用率が使用率制限を超えないように、リソース・マネージャによってPDBセッションが制限されます。

パラレル実行サーバー

PDBで、PARALLEL_SERVERS_TARGET初期化パラメータの値をparallel_server_limit (%)ディレクティブの値で乗算したものより多くのパラレル実行サーバーが使用されました。

たとえば、PARALLEL_SERVERS_TARGET初期化パラメータが200に設定され、PDBのparallel_server_limit (%)ディレクティブが10%に設定されている場合、PDBの使用率制限は20パラレル実行サーバー(200 X .10)となります。

PDBで使用されているパラレル実行サーバーの数が、PARALLEL_SERVERS_TARGET初期化パラメータの値をparallel_server_limitパラメータの値で乗算することによって指定された制限を超えた場合、リソース・マネージャによってパラレル問合せがキューされます。

メモリー

PDBに接続されたセッションで、PDBのメモリー制限に達しました。

メモリーに対するこの使用率制限は、memory_limit (%)ディレクティブによって設定されます。memory_limit (%)ディレクティブによって、PDBで使用できるバッファ・キャッシュ、共有プールおよびプログラム・グローバル領域(PGA)の割合が指定されます。この値の範囲は、0から100までです。

あるPDBの使用率が共有プールの制限を超えた場合、リソース・マネージャは、他のPDBのキャッシュされたオブジェクトの方が長くキャッシュにあった場合でも、そのオブジェクトよりも前に、該当するPDBでの使用頻度が最も低いオブジェクトを解放します。

PDBの使用率がPGAの制限を超えた場合、リソース・マネージャは問合せまたはPL/SQLファンクションを中断するか、制限を超えていないPDBを含む任意のPDBに関連付けられたセッションを中断できます。

CDBプランでは、図12-2に示すように、3つのPDBに共有および使用率制限を指定できます。

図12-2 CDBプランにおける共有および使用率制限

図12-2の説明が続きます
「図12-2 CDBプランにおける共有および使用率制限」の説明

図12-2は、PDBのsalespdbとservicespdbについてcpu_utilization_limit (%)およびparallel_server_limit (%)ディレクティブが両方とも100に設定されていることから、これらのPDBに対する使用率制限がないことを示しています。ただし、PDB hrpdbは、cpu_utilization_limit (%)およびparallel_server_limit (%)ディレクティブが両方とも70に設定されていることから、適用可能なシステム・リソースの70%に制限されています。

注意:

CDBリソース・プランではparallel_server_limitディレクティブを使用しないことをお薦めします。

12.1.7.1.3 PDBのデフォルト・ディレクティブについて

CDBプランでPDBのディレクティブを明示的に定義していない場合、そのPDBのリソースはCDBプランのデフォルト・ディレクティブを使用して割り当てられます。

表12-2に、PDB用の初期デフォルト・ディレクティブの属性を示します。

表12-2 PDB用の初期デフォルト・ディレクティブ属性

ディレクティブ属性

shares

1

cpu_utilization_limit (%)

100

parallel_server_limit (%)

100

memory_minimum (%)

0

memory_limit (%)

100

PDBがCDBに追加されたときに、ディレクティブが定義されていないと、PDBはPDBのデフォルト・ディレクティブを使用します。

新しいPDBにはディレクティブを定義できます。

PDBがCDBから切断された場合、PDBのディレクティブは保持されます。同じPDBがCDBに再接続される場合、そのPDB用に定義されたディレクティブが手動で削除されていないと、PDBではこのディレクティブが使用されます。

図12-3に示す例では、PDBのsalespdb、servicespdb、およびhrpdbに専用のディレクティブが定義されています。その一方で、PDBのmarketingpdbとtestingpdbには専用のディレクティブが定義されていないため、デフォルトのPDBディレクティブが使用されます。

図12-3 CDBプランのデフォルト・ディレクティブ

図12-3の説明が続きます
「図12-3 CDBプランのデフォルト・ディレクティブ」の説明

図12-3に、デフォルトPDBディレクティブを示します。このディレクティブでは、shareに1、cpu_utilization_limitに100%、parallel_server_limitに100%、memory_limitに100%を指定しています。

また、図12-3は、PDBのmarketingpdbとtestingpdbがデフォルトPDBディレクティブを使用することも示しています。つまり、marketingpdbとtestingpdbは、それぞれshareが1に、3つの使用率制限が100%に設定されるということです。

「CDBプランのデフォルトPDBディレクティブの変更」で説明するように、デフォルトPDBディレクティブの属性値は変更することもできます。デフォルトPDBディレクティブの変更後にCDBに追加されたPDBは、そのPDBにPDBディレクティブを定義するまでは、デフォルトPDBディレクティブの新しい属性値を使用するようになります。

注意:

CDBリソース・プランではparallel_server_limitディレクティブを使用しないことをお薦めします。

12.1.7.2 PDBプランについて

CDBプランにより、PDBごとに割り当てられるリソース量が決定されます。PDBプランでは、特定のPDBに割り当てられるリソースをそのPDB内のコンシューマ・グループにどのように割り当てるかを決定します。

PDBプランは、非CDBのプランと似ています。非CDBのプランが非CDBのコンシューマ・グループ間にリソースを割り当てるのと同じ方法で、PDBプランはPDB内のコンシューマ・グループ間にリソースを割り当てます。

PDBプランには、OTHER_GROUPSというコンシューマ・グループにリソースを割り当てるディレクティブが必要です。OTHER_GROUPSは、プラン内の他のどのコンシューマ・グループへのマッピングも持たないすべてのセッションに適用されます。

1つ以上のPDBプランを作成する場合、PDBのCDBのCDBプランが特定の要件を満たしている必要があります。表12-3では、CDBプランの要件と、要件が満たされない場合の結果について説明しています。

1つ以上のPDBプランを作成するときにCDBプランがない場合、CDBでは、Oracle Databaseに付属のDEFAULT_CDB_PLANが使用されます。

表12-3 PDBプランのためのCDBプラン要件

リソース CDBプラン要件 要件が満たされない場合の結果

CPU

次の要件のいずれかが満たされている必要があります。

  • 共有値が、sharesパラメータを使用してPDBに指定されている必要があります。

  • 100を下回るCPU使用率制限が、cpu_utilization_limit (%)パラメータを使用してPDBに指定されている必要があります。

これらの値は、特定のPDBのディレクティブまたはデフォルト・ディレクティブに設定できます。

PDBプランのCPU割当てポリシーは規定されません。

PDBプランのcpu_utilization_limit (%)パラメータで指定されたCPU制限は、規定されません。

パラレル実行サーバー

次の要件のいずれかが満たされている必要があります。

  • 共有値が、sharesパラメータを使用してPDBに指定されている必要があります。

  • 100を下回るCPU使用率制限が、cpu_utilization_limit (%)パラメータを使用してPDBに指定されている必要があります。

  • parallel_server_limit (%)パラメータを使用して、PDBに100未満のパラレル・サーバー制限を指定する必要があります。

これらの値は、特定のPDBのディレクティブまたはデフォルト・ディレクティブに設定できます。

PDBプランのパラレル実行サーバー割当てポリシーは、規定されません。

PDBプランでparallel_server_limit (%)パラメータによって指定されたパラレル・サーバー制限は規定されません。

メモリー

次の要件のいずれかが満たされている必要があります。

  • 共有値が、sharesパラメータを使用してPDBに指定されている必要があります。

  • 100を下回るメモリー使用率制限が、memory_limit (%)パラメータを使用してPDBに指定されている必要があります。

これらの値は、特定のPDBのディレクティブまたはデフォルト・ディレクティブに設定できます。

PDBプランのメモリー割当てポリシーは規定されません。

PDBプランのmemory_limit (%)パラメータで指定されたメモリー制限は、規定されません。

図12-4に、CDBプランおよびPDBプランの例を示します。

図12-4 CDBプランおよびPDBプラン

図12-4の説明が続きます
「図12-4 CDBプランおよびPDBプラン」の説明

注意:

CDBリソース・プランではparallel_server_limitディレクティブを使用しないことをお薦めします。

システム内のサービス数、ユーザー数、またはプログラム数が8つ未満の場合は、EM Expressの「クイック・セットアップ」機能を使用して、新しいPDBプランを作成できます。

システム内のサービス数、ユーザー数、またはプログラム数が8つ以上ある場合は、空のプランを作成して、そのプランにディレクティブを追加してください。

12.1.8 「リソース管理」ページへのアクセス

EM Expressの「リソース管理」ページから、EM Expressで使用可能なリソース管理機能に移動できます。

EM Expressの「リソース管理」ページにアクセスする手順:
  1. 管理するデータベースのEM Expressにログインします。
  2. EM Expressの任意のページで、「構成」メニューから「リソース管理」を選択します。

    「リソース管理」ページが表示されます。

「リソース管理」ページの内容は、データベースのタイプ(非CDB、CDB、またはPDB)と、そのデータベースのプランがアクティブかどうかに応じて決まります。詳細は、次の表を参照してください。

  • 表12-4に、アクティブなプランがない非CDBに対する「リソース管理」ページの内容を示します。

  • 表12-5に、プランがアクティブな非CDBに対する「リソース管理」ページの内容を示します。

  • 表12-6に、アクティブなプランがないCDBのルートに対する「リソース管理」ページの内容を示します。

  • 表12-7に、プランがアクティブなCDBのルートに対する「リソース管理」ページの内容を示します。

  • 表12-8に、アクティブなプランがないPDBに対する「リソース管理」ページの内容を示します。

  • 表12-9に、プランがアクティブなPDBに対する「リソース管理」ページの内容を示します。

注意:

「リソース管理」ページの「リソース・マネージャ」ダッシュボードのグラフに示されるデータは、自動ワークロード・リポジトリ(AWR)から取得されます。AWRデータが収集されていないときに「リソース管理」ページにアクセスすると、グラフにはデータが表示されずに、「使用可能なAWRデータがありません」という情報メッセージが表示されます。

デフォルトでは、1時間間隔でAWRデータが収集されます。そのため、このデータはデータベースの初回起動時から1時間後に利用可能になります。

表12-4に、アクティブなプランがない非CDBに対する「リソース管理」ページの内容を示します。

表12-4 アクティブなプランがない非CDBの「リソース管理」ページ

項目 説明

「一般」セクション

データベースに関する一般情報が表示されます。

「ホストCPU」グラフ

このグラフには、データベース・インスタンスと、その他のホスト・プロセスによって、このホストで使用されているCPUの量が示されます。Oracle RACデータベースの場合、このグラフには、すべてのデータベース・インスタンスで使用されている累積のCPUが示されます。

このグラフは、インスタンス・ケージングの制限を設定する際のガイダンスとして使用します。Oracle RACデータベースの場合、インスタンス・ケージングはすべてのインスタンスに対して有効化することもできます。

「サービス別のCPUアクティビティ」グラフ

このグラフには、データベース・インスタンスと、その他のホスト・プロセスによって、このホストで使用されているCPUの量が示されます。Oracle RACデータベースの場合、このグラフには、すべてのデータベース・インスタンスで使用されている累積のCPUが示されます。

このグラフは、インスタンス・ケージングの制限を設定する際のガイダンスとして使用します。Oracle RACデータベースの場合、インスタンス・ケージングはすべてのインスタンスに対して有効化することもできます。

「SQL実行統計」グラフ

このグラフには、データベース・インスタンスと、その他のホスト・プロセスによって、このホストで使用されているCPUの量が示されます。Oracle RACデータベースの場合、このグラフには、すべてのデータベース・インスタンスで使用されている累積のCPUが示されます。

このグラフは、インスタンス・ケージングの制限を設定する際のガイダンスとして使用します。Oracle RACデータベースの場合、インスタンス・ケージングはすべてのインスタンスに対して有効化することもできます。

「パラレルまたはシリアルのアクティブ・セッション」グラフ

このグラフには、データベース・インスタンスと、その他のホスト・プロセスによって、このホストで使用されているCPUの量が示されます。Oracle RACデータベースの場合、このグラフには、すべてのデータベース・インスタンスで使用されている累積のCPUが示されます。

このグラフは、インスタンス・ケージングの制限を設定する際のガイダンスとして使用します。Oracle RACデータベースの場合、インスタンス・ケージングはすべてのインスタンスに対して有効化することもできます。

「ダウングレードされたパラレル操作」グラフ

このグラフには、データベース・インスタンスと、その他のホスト・プロセスによって、このホストで使用されているCPUの量が示されます。Oracle RACデータベースの場合、このグラフには、すべてのデータベース・インスタンスで使用されている累積のCPUが示されます。

このグラフは、インスタンス・ケージングの制限を設定する際のガイダンスとして使用します。Oracle RACデータベースの場合、インスタンス・ケージングはすべてのインスタンスに対して有効化することもできます。

表12-5に、プランがアクティブな非CDBに対する「リソース管理」ページの内容を示します。

表12-5 プランがアクティブな非CDBの「リソース管理」ページ

項目 説明

「一般」セクション

データベースとリソース・プランに関する一般情報が表示されます。

「ホストCPU」グラフ

このグラフには、データベース・インスタンスと、その他のホスト・プロセスによって、このホストで使用されているCPUの量が示されます。Oracle RACデータベースの場合、このグラフには、すべてのデータベース・インスタンスで使用されている累積のCPUが示されます。

このグラフは、インスタンス・ケージングの制限を設定する際のガイダンスとして使用します。Oracle RACデータベースの場合、インスタンス・ケージングはすべてのインスタンスに対して有効化することもできます。

「CPU使用率」グラフ

このグラフは、現在アクティブなリソース・マネージャ計画で上位のコンシューマ・グループが使用しているCPUの量を示します。

このグラフは、コンシューマ・グループに対するCPUリソースの制限が効果的であるかどうかを判断する際に使用します。

「待機中セッション」グラフ

このグラフは、現在アクティブなリソース・マネージャ計画で上位コンシューマ・グループが待機しているセッションの数を示します。

このグラフは、コンシューマ・グループに設定したリソースの制限が適切かどうかを判断する場合や、リソースの制限によってセッションが待機状態になっているかどうかを判断する場合に使用します。

「SQL実行」リージョン

このリージョンには、次の2つのグラフが示されます。

  • ランナウェイ問合せ違反:

    このグラフは、現在アクティブなリソース・マネージャ計画でランナウェイ問合せによって発生する違反の数をコンシューマ・グループごとに示します。

    これにより、ランナウェイ問合せにディレクティブを設定するときのガイダンスが得られます。

  • SQL実行統計:

    このグラフは、リソース・マネージャ計画で設定可能なランナウェイ問合せのディレクティブについて、特定のSQL実行統計の最大値を示します。

    これらの値は、ランナウェイ問合せにディレクティブを設定するときのガイダンスを得るために使用できます。

「並列実行」リージョン

上位コンシューマ・グループについて、2つのグラフにパラレル・サーバーの数と、データベース・リソース・マネージャによってキューされたパラレルSQL文の数が示されます。

これらのグラフは、リソース・マネージャ計画のパラレル・サーバー・ディレクティブが効率的であるかどうかを判断するために使用できます。

表12-6に、アクティブなプランがないCDBのルートに対する「リソース管理」ページの内容を示します。

表12-6 アクティブなプランがないCDBのルートの「リソース管理」ページ

項目 説明

「一般」セクション

データベースに関する一般情報が表示されます。

「ホストCPU」グラフ

このグラフには、データベース・インスタンスと、その他のホスト・プロセスによって、このホストで使用されているCPUの量が示されます。Oracle RACデータベースの場合、このグラフには、すべてのデータベース・インスタンスで使用されている累積のCPUが示されます。

このグラフは、インスタンス・ケージングの制限を設定する際のガイダンスとして使用します。Oracle RACデータベースの場合、インスタンス・ケージングはすべてのインスタンスに対して有効化することもできます。

「PDB別のCPU使用率」グラフ

このグラフには、上位のPDBで使用されるCPUの量が示されます。

このグラフは、リソース・マネージャ計画のPDBに対するCPUリソース制限が適切であるかどうかを判断するために使用できます。

「メモリー」グラフ

このグラフは、最もメモリーを消費する上位のPDBを判断する際に使用します。

このグラフは、PDBのメモリー制限を判断する際に使用します。

「アクティブなパラレル・サーバー」グラフ

このグラフは、「ダウングレードされたパラレル操作」と併用して、リソース・マネージャ計画でPDBにパラレル・サーバー・ディレクティブを設定する際に使用します。

「ダウングレードされたパラレル操作」グラフ

このグラフには、ダウングレード(シリアル化)されたパラレル操作の数が示されます。このグラフは、「アクティブなパラレル・サーバー」グラフと併用して、リソース・マネージャ計画でPDBにパラレル・サーバー・ディレクティブを設定する際に使用します。

表12-7に、プランがアクティブなCDBのルートに対する「リソース管理」ページの内容を示します。

表12-7 プランがアクティブなCDBのルートの「リソース管理」ページ

項目 説明

「一般」セクション

データベースとリソース・プランに関する一般情報が表示されます。

「ホストCPU」グラフ

このグラフには、データベース・インスタンスと、その他のホスト・プロセスによって、このホストで使用されているCPUの量が示されます。Oracle RACデータベースの場合、このグラフには、すべてのデータベース・インスタンスで使用されている累積のCPUが示されます。

このグラフは、インスタンス・ケージングの制限を設定する際のガイダンスとして使用します。Oracle RACデータベースの場合、インスタンス・ケージングはすべてのインスタンスに対して有効化することもできます。

「CPU使用率」グラフ

このグラフは、現在アクティブなリソース・マネージャ計画で上位のPDBが使用しているCPUの量を示します。

このグラフは、PDBのCPUリソース制限が効果的かどうかを判断する際に使用します。

「使用されたメモリー」グラフ

このグラフは、現在アクティブなリソース・マネージャ計画で最もメモリーを消費する上位のPDBを判断する際に使用します。

「SQL実行」リージョン

このリージョンには、次の2つのグラフが示されます。

  • ランナウェイ問合せ違反:

    このグラフは、現在アクティブなリソース・マネージャ計画で、ランナウェイ問合せによって発生する違反の数をPDBごとに示します。

    これにより、PDB内部のランナウェイ問合せにディレクティブを設定するときのガイダンスが得られます。

  • SQL実行統計:

    このグラフは、リソース・マネージャ計画で設定可能なランナウェイ問合せのディレクティブについて、特定のSQL実行統計の最大値を示します。

    これらの値は、PDB内部のランナウェイ問合せにディレクティブを設定する際のガイダンスを得るために使用します。

「並列実行」リージョン

上位のPDBについて、2つのグラフにパラレル・サーバーの数と、データベース・リソース・マネージャによってキューされたパラレルSQL文の数が示されます。

これらのグラフは、リソース・マネージャ計画のパラレル・サーバー・ディレクティブが効率的であるかどうかを判断する際に使用します。

表12-8に、アクティブなプランがないPDBに対する「リソース管理」ページを示します。

表12-8 アクティブなプランがないPDBの「リソース管理」ページ

項目 説明

「一般」セクション

データベースに関する一般情報が表示されます。

「サービス別のCPUアクティビティ」グラフ

このグラフは、このインスタンスで実行中の上位データベース・サービスのCPU使用率を示します。

コンシューマ・グループがデータベース・サービスへのマッピングで作成されている場合は、このグラフにより、そのコンシューマ・グループにCPUリソースの制限を設定する方法のガイダンスが得られます。

「SQL実行統計」グラフ

このグラフは、リソース・マネージャ計画で設定可能なランナウェイ問合せのディレクティブについて、特定のSQL実行統計の最大値を示します。

これらの値は、ランナウェイ問合せにディレクティブを設定する際のガイダンスを得るために使用できます。

「メモリー」グラフ

このグラフは、現在アクティブな計画で最もメモリーを消費する上位コンシューマ・グループを判断する際に使用します。

「パラレルまたはシリアルのアクティブ・セッション」グラフ

このグラフは、「ダウングレードされたパラレル操作」と併用して、リソース・マネージャ計画でパラレル・サーバー・ディレクティブを設定する際に使用します。

「ダウングレードされたパラレル操作」グラフ

このグラフには、ダウングレード(シリアル化)されたパラレル操作の数が示されます。このグラフは、「アクティブなパラレル・サーバー」グラフと併用して、リソース・マネージャ計画でパラレル・サーバー・ディレクティブを設定する際に使用します。

表12-9に、プランがアクティブなPDBに対する「リソース管理」ページを示します。

表12-9 プランがアクティブなPDBの「リソース管理」ページ

項目 説明

「一般」セクション

データベースとリソース・プランに関する一般情報が表示されます。

「CPU使用率」グラフ

このグラフは、現在アクティブなリソース・マネージャ計画で上位のコンシューマ・グループが使用しているCPUの量を示します。

このグラフは、コンシューマ・グループに対するCPUリソースの制限が効果的であるかどうかを判断する際に使用します。

「待機中セッション」グラフ

このグラフは、現在アクティブなリソース・マネージャ計画で上位コンシューマ・グループが待機しているセッションの数を示します。

このグラフは、コンシューマ・グループに設定したリソースの制限が適切かどうかを判断する場合や、リソースの制限によってセッションが待機状態になっているかどうかを判断する場合に使用します。

「SQL実行」グラフ

このグラフは、リソース・マネージャ計画で設定可能なランナウェイ問合せのディレクティブについて、特定のSQL実行統計の最大値を示します。

これらの値は、ランナウェイ問合せにディレクティブを設定する際のガイダンスを得るために使用できます。

「ランナウェイ問合せ違反」グラフ

このグラフは、現在アクティブなリソース・マネージャ計画でランナウェイ問合せによって発生する違反の数をコンシューマ・グループごとに示します。

これにより、ランナウェイ問合せにディレクティブを設定するときのガイダンスが得られます。

「並列実行」リージョン

上位コンシューマ・グループについて、2つのグラフにパラレル・サーバーの数と、データベース・リソース・マネージャによってキューされたパラレルSQL文の数が示されます。

これらのグラフは、リソース・マネージャ計画のパラレル・サーバー・ディレクティブが効率的であるかどうかを判断する際に使用します。

12.2 プランの管理

この項では、EM Expressを使用したリソース・プラン(プラン)の管理に関する情報を示します。

次のトピックが含まれています:

12.2.1 プランの作成

EM Expressを使用してリソース・プラン(プラン)を作成できます。プランは、「リソース管理: すべてのプラン」ページで作成します。

システム内のサービス数、ユーザー数、またはプログラム数が8つ未満の場合は、「クイック・セットアップ」を使用して新しいPDBプランを作成できます。

システム内のサービス数、ユーザー数、またはプログラム数が8つ以上ある場合は、空のプランを作成して、そのプランにディレクティブを追加してください。

12.2.1.1 クイック・セットアップを使用した新しいプランの作成

システム内のサービス数、ユーザー数、またはプログラム数が8つ未満の場合は、EM Expressの「クイック・セットアップ」機能を使用して、非CDBまたはPDBの新しいリソース・プランを作成できます。

システム内のサービス数、ユーザー数、またはプログラム数が8つ以上の場合は、「リソース管理: すべてのプラン」ページの「作成」機能を使用して非CDBまたはPDBの新しいリソース・プランを作成し、そのプランにディレクティブを追加します。詳細は、新しいプランの作成を参照してください。
クイック・セットアップを使用して新しいリソース・プランを作成する手順:
  1. 「リソース管理: すべてのプラン」ページに移動します。

    詳細は、すべてのプランの表示を参照してください。

  2. 「クイック・セットアップ」をクリックします。

    クイック・セットアップ・ウィザードが表示され、「リソース・プラン」タブがアクティブになります。

  3. 「リソース・プラン」タブで、タブのフィールドの値を選択します。
    フィールド 説明
    プラン名 新しいプランに使用する名前を入力します。
    コメント オプションで、新しいプランのコメントを入力します。
    属性 プランのコンシューマ・グループの作成に使用する属性を選択します。選択肢は次のとおりです。
    • サービス

    • ユーザー

    • プログラム

    クイック・セットアップでは、最大7つのコンシューマ・グループを作成でき、デフォルトではサービス/ユーザー/グループとコンシューマ・グループに1対1のマッピングを行います。オプションで、複数のサービス/ユーザー/プログラムを1つのコンシューマ・グループにグループ化できます。

    サービス、ユーザーまたはプログラム数が7を超える場合、その属性に対してクイック・セットアップが無効になります。たとえば、サービス数が7つ未満の場合は「サービス」属性を選択できますが、ユーザー数とプログラム数が7つを超えていると「ユーザー」属性と「プログラム」属性は選択できません。

    CPU このオプションは、プランのCPUディレクティブを指定する場合に選択します。
    パラレル・サーバー このオプションは、プランのパラレル・サーバー・ディレクティブを指定する場合に選択します。
    ランナウェイ問合せ このオプションは、プランのランナウェイ問合せディレクティブを指定する場合に選択します。
  4. 右矢印ボタンをクリックします。

    クイック・セットアップ・ウィザードの「コンシューマ・グループ・マッピング」タブが表示されます。

  5. 対応するコンシューマ・グループのサービスを選択します。
    デフォルトでは、「クイック・セットアップ」の「コンシューマ・グループ・マッピング」タブで割り当てられるコンシューマ・グループ名には、CG_service、CG_user、またはCG_programというネーミング・スキームが使用されます。コンシューマ・グループに別の名前を指定できます。また、オプションで複数のサービス/ユーザー/プログラムを1つのコンシューマ・グループにグループ化できます。
  6. 右矢印ボタンをクリックします。

    クイック・セットアップ・ウィザードの「リソース割当て」タブが表示されます。このタブで、プランのリソース・ディレクティブを設定します。

    このタブの内容は、クイック・セットアップ・ウィザードの最初のタブ(「リソース・プラン」タブ)で選択したディレクティブ(「CPU」「パラレル・サーバー」および「ランナウェイ問合せ」)によって決まります。

    CPUディレクティブを選択した場合は、「共有」列が表示されます。各コンシューマ・グループの「共有」列で、そのコンシューマ・グループの適切な共有数を入力します。

    パラレル・サーバー・ディレクティブを選択した場合は、「パラレル・サーバー制限(%)」列が表示されます。各コンシューマ・グループの「パラレル・サーバー制限(%)」列で、コンシューマ・グループで使用できるパラレル実行サーバー数を制限する値を指定します。

    ランナウェイ問合せディレクティブを選択した場合は、ランナウェイ問合せメトリック・リストと「アクション」列が表示されます。デフォルトでは、ランナウェイ問合せメトリック・リストで「経過時間制限」メトリックが選択されていますが、リスト内の任意のメトリックを選択できます。各コンシューマ・グループについて、選択したメトリックの最大値を設定し、「処置」列で、単一のコールがメトリックに設定された制限を超えた場合に実行する処置(「SQLの取消」または「セッションの停止」)を指定します。

  7. 「OK」をクリックします。

    確認メッセージで、プランが正常に作成されたことが通知されます。確認メッセージで「OK」をクリックすると、「リソース管理: すべてのプラン」ページのプランのリストに新しいプランが表示されます。

関連項目:

新しいプランの作成

12.2.1.2 新しいプランの作成

EM Expressを使用して、新しいリソース・プラン(プラン)を作成できます。

システム内のサービス、ユーザーおよびプログラム数が8以下の場合は、EM Expressのクイック・セットアップ機能を使用して、非CDBまたはPDBの新しいプランを作成できます。詳細は、クイック・セットアップを使用した新しいプランの作成を参照してください。
システムのサービス、ユーザーおよびプログラム数が9以上の場合、またはCDBのプランを作成している場合は、次の手順に従って新しいプランを作成します。
  1. 「リソース管理: すべてのプラン」ページに移動します。

    詳細は、すべてのプランの表示を参照してください。

  2. 「作成」をクリックします。

    「リソース・プランの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 非CDBおよびPDBの「リソース・プランの作成」ダイアログ・ボックスで、プラン名およびオプションでプランに関するコメントを入力し、「OK」をクリックします。

    CDBの「リソース・プランの作成」ダイアログ・ボックスで、プラン名およびオプションでプランに関するコメントを入力します。「デフォルトPDBディレクティブ」セクションでは、オプションで次のフィールドの値を変更できます。

    • 共有: このフィールドの値は、共有ディレクティブ属性が明示的に割り当てられていないPDBに割り当てられる共有数です。sharesディレクティブ属性の詳細は、PDBへのリソース割当ての共有についてを参照してください。

    • CPU使用率制限(%): このフィールドの値は、cpu_utilization_limit (%)ディレクティブ属性が明示的に割り当てられていないPDBに対して許可されるCPU使用率の最大割合です。cpu_utilization_limit (%)ディレクティブ属性の詳細は、PDBの使用率制限についてを参照してください。

    • パラレル・サーバー制限(%): このフィールドの値は、parallel_server_limit (%)ディレクティブ属性が明示的に割り当てられていないPDBに対して許可されるパラレル・サーバーの最大割合です。parallel_server_limit (%)ディレクティブ属性の詳細は、PDBの使用率制限についてを参照してください。

    • 最小メモリー(%): このフィールドの値は、memory_minimum (%)ディレクティブ属性が明示的に割り当てられていないPDBに対して許可されるメモリーの最小割合です。memory_minimum (%)ディレクティブ属性の詳細は、PDBのデフォルト・ディレクティブについてを参照してください。

    • メモリー制限(%): このフィールドの値は、memory_limit (%)ディレクティブ属性が明示的に割り当てられていないPDBに対して許可されるメモリーの最大割合です。memory_limit (%)ディレクティブ属性の詳細は、PDBの使用率制限についてを参照してください。

    CDBの「リソース・プランの作成」ダイアログ・ボックスの各フィールドに目的の値を指定したら、「OK」をクリックします。

  4. プランが正常に作成されたことを示す確認メッセージで、「OK」をクリックします。
    「リソース管理: すべてのプラン」ページのプランのリストに新しいプランが表示されます。
  5. 「リソース管理: すべてのプラン」ページで、新しいプランの名前をクリックします。

    新しいプランの「リソース・プラン」ページが表示されます。

    非CDBおよびPDBの場合、新しいプランにはOTHER_GROUPSコンシューマ・グループのみ含まれます。目的のシステムのリソース管理に役立つようにするために、別のコンシューマ・グループを追加するなど、プランの変更が必要になることがあります。

    CDBの場合、新しいプランには、プランがリソースを割り当てるコンテナ(PDB)が含まれます。

  6. 非CDBおよびPDBの場合は、ページの「アクション」メニューを使用し、次のようなアクションを実行することでプランを修正します。
    • 新しいコンシューマ・グループの作成

    • 既存のコンシューマ・グループの追加

    • マッピング・ルールの設定

    • マッピング・ルールの優先度の設定

    • ディレクティブの設定

    CDBの場合は、オプションでPDBの1つを選択し、「リソース・ディレクティブの設定」をクリックして、そのPDBに対して定義されたディレクティブ属性を変更します。

12.2.2 プランの表示

EM Expressを使用して、データベースのすべてのリソース・プラン(プラン)を表示したり、データベースの1つのプランを表示できます。

12.2.2.1 すべてのプランの表示

EM Expressを使用して、データベースのすべてのリソース・プラン(プラン)を表示できます。

データベースのすべてのリソース・プランを表示する手順:
  1. EM Expressの「リソース管理」ページに移動します。

    詳細は、「リソース管理」ページへのアクセスを参照してください。

  2. 「リソース管理」ページで、「すべてのプランの表示」をクリックします。

    「リソース管理: すべてのプラン」ページが表示されます。データベースに対して作成されるすべてのプランがリストされます。

関連項目:

12.2.2.2 プランの表示

EM Expressを使用して、リソース・プラン(プラン)を表示できます。

データベースのプランを表示または変更する手順:
  1. EM Expressの「リソース管理」ページに移動します。

    詳細は、「リソース管理」ページへのアクセスを参照してください。

  2. 「リソース管理」ページで、「すべてのプランの表示」をクリックします。

    「リソース管理: すべてのプラン」ページが表示されます。データベースに対して作成されるすべてのプランがリストされます。

  3. 「名前」列で、表示または変更するプランの名前をクリックします。

    プランの「リソース・プラン」ページが表示されます。

    非CDBプランおよびPDBプランの場合、「リソース・プラン」ページに、プランの最上位コンシューマ・グループが表示されます。

    CDBプランの場合、「リソース・プラン」ページに、プランの最上位コンテナ(PDB)が表示されます。

12.2.3 プランの変更

EM Expressを使用して、リソース・プラン(プラン)を変更できます。

次のトピックでは、プランを変更する様々な方法に関する詳細情報を示します。

関連項目:

12.2.3.1 プランへの新しいコンシューマ・グループの追加

EM Expressを使用して、非CDBプランまたはPDBプランに新しいコンシューマ・グループを追加できます。

非CDBプランまたはPDBプランに新しいコンシューマ・グループを追加する手順:
  1. プランの「リソース・プラン」ページに移動します。

    プランの「リソース・プラン」ページへのアクセスの詳細は、プランの表示を参照してください。

  2. 「アクション」メニューから「作成」を選択します。

    「コンシューマ・グループの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「コンシューマ・グループの作成」ダイアログ・ボックスで、新しいコンシューマ・グループ名と、オプションでコンシューマ・グループに関するコメントを入力します。「OK」をクリックします。

    「リソース・プラン」ページの「上位のコンシューマ・グループ」セクションに新しいコンシューマ・グループ名が表示されます。

  4. これらの手順を繰り返して、非CDBプランまたはPDBプランに新しい各コンシューマ・グループを追加します。
12.2.3.2 プランへの既存のコンシューマ・グループの追加

EM Expressを使用して、非CDBプランまたはPDBプランに既存のコンシューマ・グループを追加できます。

リソース・プランに新しいコンシューマ・グループを追加する手順:
  1. 非CDBプランまたはPDBプランの「リソース・プラン」ページに移動します。

    プランの「リソース・プラン」ページへのアクセスの詳細は、プランの表示を参照してください。

  2. 「アクション」メニューから「追加」を選択します。

    「コンシューマ・グループの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「コンシューマ・グループの追加」ダイアログ・ボックスで、既存のコンシューマ・グループを選択します。「OK」をクリックします。

    「リソース・プラン」ページの「上位のコンシューマ・グループ」セクションにコンシューマ・グループ名が表示されます。

  4. 非CDBプランまたはPDBプランに追加する既存の各コンシューマ・グループについて、これらの手順を繰り返します。
12.2.3.3 プランからのコンシューマ・グループの削除

EM Expressを使用して、非CDBプランまたはPDBプランからコンシューマ・グループを削除できます。

非CDBプランまたはPDBプランからコンシューマ・グループを削除する手順:
  1. プランの「リソース・プラン」ページに移動します。

    プランの「リソース・プラン」ページへのアクセスの詳細は、プランの表示を参照してください。

  2. 「上位のコンシューマ・グループ」セクションで、プランから削除するコンシューマ・グループを選択します。次に、「アクション」メニューから「削除」を選択します。

    「コンシューマ・グループの削除」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「コンシューマ・グループの削除」ダイアログ・ボックスで、現在のプランから選択したコンシューマ・グループを削除することの確認を求められます。コンシューマ・グループを使用している他のプランの数も示され、コンシューマ・グループを使用しているすべてのプランからコンシューマ・グループを削除するかどうかを確認されます。

    現在のプランからのみコンシューマ・グループを削除するには「OK」をクリックします。

    コンシューマ・グループを使用しているすべてのプランからそのコンシューマ・グループを削除するには、このコンシューマ・グループを完全に削除します。このコンシューマ・グループは現在、他のn個のプランで使用されています。オプションを有効にし、OKをクリックします。

    コンシューマ・グループがこのプランで必須の場合は、削除できません。コンシューマ・グループがこのプランで必須ではなく、他のプランでは必須の場合、削除はできませんが、このプランからのみ削除することはできます。

    「OK」をクリックした後、選択したコンシューマ・グループは、非CDBプランまたはPDBプランの「上位のコンシューマ・グループ」セクションに表示されなくなります。

    コンシューマ・グループを使用しているすべてのプランからそのコンシューマ・グループを削除することも選択した場合、それらすべてのプランから削除され、コンシューマ・グループが削除されます。

  4. 非CDBプランまたはPDBプランから削除する各コンシューマ・グループについて、これらの手順を繰り返します。
12.2.3.4 プランのコンシューマ・グループのコメントの設定

EM Expressを使用して、非CDBプランまたはPDBプランのコンシューマ・グループにコメントを設定できます。

非CDBプランまたはPDBプランのコンシューマ・グループにコメントを設定する手順:
  1. コメントを設定するコンシューマ・グループを含むプランの「リソース・プラン」ページに移動します。

    プランの「リソース・プラン」ページにアクセする方法の詳細は、プランの表示を参照してください。

  2. プランの「リソース・プラン」ページの「上位のコンシューマ・グループ」セクションで、コメントを設定するコンシューマ・グループを選択します。次に、「アクション」メニューから「コメントの設定」を選択します。

    「コメントの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「コメント」フィールドに、コンシューマ・グループに対して設定するコメントを入力します。次に、「OK」をクリックします。

    「確認」ダイアログ・ボックスに、選択したコンシューマ・グループのコメントが正常に設定されたことを確認するメッセージが表示されます。「確認」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックすると、「リソース・プラン」ページが更新され、コンシューマ・グループの「コメント」列に設定したコメントが表示されます。

12.2.3.5 コンシューマ・グループのマッピング・ルールの設定

EM Expressを使用して、コンシューマ・グループにマッピング・ルールを設定できます。

このマッピング・ルールは、セッション属性(ユーザー名、セッションがデータベースへの接続に使用したサービス、クライアント・プログラムの名前など)に基づいています。
コンシューマ・グループにマッピング・ルールを設定するには:
  1. マッピング・ルールを設定するコンシューマ・グループを含むプランの「リソース・プラン」ページに移動します。

    プランの「リソース・プラン」ページにアクセする方法の詳細は、プランの表示を参照してください。

  2. プランの「リソース・プラン」ページの「上位のコンシューマ・グループ」セクションで、マッピング・ルールを設定するコンシューマ・グループを選択します。次に、「アクション」メニューから「マッピング・ルールの設定」を選択します。

    「マッピング・ルールの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。コンシューマ・グループの既存のマッピング・ルールが表示されます。

  3. 「マッピング・ルールの設定」ダイアログ・ボックスを使用して、マッピング・ルールの追加、マッピング・ルールの削除またはマッピング・ルールの変更を行います。
    • マッピング・ルールを追加する手順:

      1. 「マッピング・ルールの設定」ダイアログ・ボックスで、緑色のプラス記号(+)アイコンをクリックします。

        「マッピング・ルールの選択」ダイアログ・ボックスが表示されます。

      2. 「属性」フィールドで、このマッピング・ルールに使用する属性を選択します。

      3. 左および右矢印ボタンを使用して、マッピング・ルールで使用する値を「使用可能な値」リストから「選択した値」リストに移動します。

        特定の属性が前の手順で選択されたら、マッピング・ルールで使用する1つ以上の値を「追加の値」列に入力するオプションもあります。「追加の値」列に複数の値を入力する場合は、カンマを使用して値を区切ります。「追加の値」フィールドに入力する値は、「選択した値」リストに移動されません。

        マッピング・ルールで使用するすべての値を選択したら、「OK」をクリックします。

      4. 「マッピング・ルールの設定」ダイアログ・ボックスが表示され、作成した新しいマッピング・ルールが表示されます。マッピング・ルールには、「使用可能な値」リストで入力した値に加えて、「マッピング・ルールの選択」ダイアログ・ボックスの「追加の値」フィールドで指定した値が含まれます。

      5. 「マッピング・ルールの設定」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックして、コンシューマ・グループに追加したマッピング・ルールを保存します。

    • マッピング・ルールを削除する手順:

      1. 「マッピング・ルールの設定」ダイアログ・ボックスで、削除するマッピング・ルールを選択します。

      2. 赤色の「X」アイコンをクリックします。

        マッピング・ルールが「マッピング・ルールの設定」ダイアログ・ボックスから即時に削除されます。

      3. 「マッピング・ルールの設定」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックして、コンシューマ・グループからのマッピング・ルールの削除を確認します。

    • マッピング・ルールを変更する手順:

      1. 「マッピング・ルールの設定」ダイアログ・ボックスで、変更するマッピング・ルールを選択します。

      2. 黄色い鉛筆アイコンをクリックします。

        「マッピング・ルールの選択」ダイアログ・ボックスが表示されます。

      3. 左および右矢印ボタンを使用して、マッピング・ルールで使用する値を「使用可能な値」リストから「選択した値」リストに移動します。

        特定の属性のマッピング・ルールについて、マッピング・ルールで使用する1つ以上の値を「追加の値」列に入力するオプションもあります。「追加の値」列に複数の値を入力する場合は、カンマを使用して値を区切ります。「追加の値」フィールドに入力する値は、「選択した値」リストに移動されません。

        マッピング・ルールで使用するすべての値を選択したら、「OK」をクリックします。

      4. 「マッピング・ルールの設定」ダイアログ・ボックスが表示され、変更したマッピング・ルールが表示されます。マッピング・ルールには、「使用可能な値」リストで入力した値に加えて、「マッピング・ルールの選択」ダイアログ・ボックスの「追加の値」フィールドで指定した値が含まれます。

      5. 「マッピング・ルールの設定」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックして、コンシューマ・グループに対して変更したマッピング・ルールを保存します。

関連項目:

12.2.3.6 コンシューマ・グループのマッピング・ルールの優先度の設定

EM Expressを使用して、コンシューマ・グループにマッピング・ルールの優先度を設定できます。

競合するマッピング・ルールを解決するために、最も高い重要度のセッション属性から最も低いセッション属性まで優先度を設定できます。
コンシューマ・グループにマッピング・ルールの優先度を設定するには:
  1. 非CDBプランまたはPDBプランの「リソース・プラン」ページに移動します。

    プランの「リソース・プラン」ページにアクセする方法の詳細は、プランの表示を参照してください。

  2. 「リソース・プラン」ページの「上位のコンシューマ・グループ」セクションで、「アクション」メニューから「マッピング・ルールの優先度の設定」を選択します。

    「マッピング・ルールの優先度の設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。コンシューマ・グループ・マッピング・ルールの属性がリストされます。

    属性が最も重要なもの(優先度1)から順にリストされます。最初にリストされる属性は最も重要な優先度になり、最後の属性は最も重要度の低い優先度になります。

  3. 「マッピング・ルールの優先度の設定」ダイアログ・ボックスで、属性を選択し、リストで上に移動して優先度を上げるか、リストで下に移動して優先度を下げます。
  4. すべての属性が目的の優先度の順にリストされたら、「OK」をクリックします。
    確認ダイアログ・ボックスで、マッピング・ルールの優先度が正常に設定されたことが通知されます。
  5. コンシューマ・グループのマッピング・ルールの優先度を次に表示したときに、「マッピング・ルールの優先度の設定」ダイアログ・ボックスには指定した優先度でマッピング・ルールの属性がリストされます。
12.2.3.7 プラン内のコンシューマ・グループのCPUディレクティブの設定

EM Expressを使用して、非CDBプランまたはPDBプランのコンシューマ・グループにCPUディレクティブを設定できます。

非CDBプランまたはPDBプランのコンシューマ・グループにCPUディレクティブを設定する手順:
  1. CPUディレクティブを設定するコンシューマ・グループを含む非CDBプランまたはPDBプランの「リソース・プラン」ページに移動します。

    プランの「リソース・プラン」ページにアクセする方法の詳細は、プランの表示を参照してください。

  2. プランの「リソース・プラン」ページの「上位のコンシューマ・グループ」セクションで、CPUディレクティブを設定するコンシューマ・グループを選択します。次に、「アクション」メニューから「CPUディレクティブの設定」を選択します。

    「CPUディレクティブの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「CPUディレクティブの設定」ダイアログ・ボックスで、次のフィールドの値を入力します。
    • 共有: 入力する共有数は、このコンシューマ・グループに付与するCPUの比率に対応します。

    • 制限(%): このフィールドの値は、このコンシューマ・グループのCPU使用率に絶対的な上限を課します。この絶対的な制限により、プラン内でのCPUの再配布は無視されます。設定しない場合は、コンシューマ・グループが使用できるCPUの量に制限はありません。

  4. 「OK」をクリックします。

    確認ボックスに、コンシューマ・グループのCPUディレクティブが正常に設定されたことが示されます。

関連項目:

プランの管理

12.2.3.8 プラン内のコンシューマ・グループのパラレル・サーバー・ディレクティブの設定

EM Expressを使用して、非CDBプランまたはPDBプランのコンシューマ・グループにパラレル・サーバー・ディレクティブを設定できます。

非CDBプランまたはPDBプランのコンシューマ・グループにパラレル・サーバー・ディレクティブを設定する手順:
  1. パラレル・サーバー・ディレクティブを設定するコンシューマ・グループを含む非CDBプランまたはPDBプランの「リソース・プラン」ページに移動します。

    プランの「リソース・プラン」ページにアクセする方法の詳細は、プランの表示を参照してください。

  2. プランの「リソース・プラン」ページの「上位のコンシューマ・グループ」セクションで、CPUディレクティブを設定するコンシューマ・グループを選択します。次に、「アクション」メニューから「パラレル・サーバー・ディレクティブの設定」を選択します。

    「パラレル・サーバー・ディレクティブの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「パラレル・サーバー・ディレクティブの設定」ダイアログ・ボックスで、次のフィールドの値を入力します。
    • パラレル・サーバー制限(%): 入力した値は、このコンシューマ・グループのセッションで使用できるパラレル実行サーバー数を制限します。

    • 最大並列度: 入力した値は、このコンシューマ・グループ内のセッションによる操作の最大並列度を制限します。

    • パラレル文キューのタイムアウト: 入力した値は、パラレル・ステートメントがこのコンシューマ・グループ内のセッションでタイムアウトになる前にパラレル・ステートメント・キューで待機できる最大秒数を指定します。

    • キューのバイパス: このオプションを有効にした場合、このコンシューマ・グループのセッションからのパラレル・ステートメントはパラレル・キューをバイパスし、即時に実行されます。

  4. 「OK」をクリックします。

    確認ボックスに、コンシューマ・グループのパラレル・サーバー・ディレクティブが正常に設定されたことが示されます。

関連項目:

プランの管理

12.2.3.9 プラン内のコンシューマ・グループのランナウェイ問合せディレクティブの設定

EM Expressを使用して、非CDBプランまたはPDBプランのコンシューマ・グループにランナウェイ問合せディレクティブを設定できます。

非CDBプランまたはPDBプランのコンシューマ・グループにパラレル・サーバー・ディレクティブを設定する手順:
  1. ランナウェイ問合せディレクティブを設定するコンシューマ・グループを含む非CDBプランまたはPDBプランの「リソース・プラン」ページに移動します。

    プランの「リソース・プラン」ページへの移動の詳細は、プランの表示を参照してください。

  2. プランの「リソース・プラン」ページの「上位のコンシューマ・グループ」セクションで、ランナウェイ問合せディレクティブを設定するコンシューマ・グループを選択します。次に、「アクション」メニューから「ランナウェイ問合せディレクティブの設定」を選択します。

    「ランナウェイ問合せディレクティブの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「ランナウェイ問合せディレクティブの設定」ダイアログ・ボックスで、次のフィールドの値を入力します。
    • 経過時間制限: 入力した値は、リソース・マネージャがアクションを実行するまでの、このコンシューマ・グループからのセッションまたはコールの最大経過時間を指定します。

    • CPU時間制限: 入力した値は、リソース・マネージャがアクションを実行するまでに、このコンシューマ・グループからのセッションまたはコールが使用できる最大CPU時間を指定します。

    • I/O制限(MB): 入力した値は、リソース・マネージャがアクションを実行するまでに、このコンシューマ・グループからのセッションまたはコールが消費できる最大I/O量を指定します。

    • 論理I/O制限: 論理I/Oは、バッファI/Oとも呼ばれ、バッファ・キャッシュ内でのバッファの読取りおよび書込みを表しています。入力した値は、リソース・マネージャがアクションを実行するまでに、このコンシューマ・グループからのセッションまたはコールが実行できる最大論理I/O数を指定します。

    • I/Oリクエスト制限: 入力した値は、リソース・マネージャがアクションを実行するまでに、このコンシューマ・グループからのセッションまたはコールが実行できる最大I/Oリクエスト数を指定します。

    • アクション: 選択した値は、このコンシューマ・グループからの1つのセッションまたはコールがこのダイアログ・ボックスで設定した制限の1つを超えた場合に実行されるアクションを決定します。

  4. 「OK」をクリックします。

    確認ボックスに、コンシューマ・グループのランナウェイ問合せディレクティブが正常に設定されたことが示されます。

関連項目:

プランの管理

12.2.3.10 プラン内のコンシューマ・グループのセッション・ディレクティブの設定

EM Expressを使用して、非CDBプランまたはPDBプランのコンシューマ・グループにセッション・ディレクティブを設定できます。

非CDBプランまたはPDBプランのコンシューマ・グループにセッション・ディレクティブを設定する手順:
  1. セッション・ディレクティブを設定するコンシューマ・グループを含む非CDBプランまたはPDBプランの「リソース・プラン」ページに移動します。

    プランの「リソース・プラン」ページへの移動の詳細は、プランの表示を参照してください。

  2. プランの「リソース・プラン」ページの「上位のコンシューマ・グループ」セクションで、セッション・ディレクティブを設定するコンシューマ・グループを選択します。次に、「アクション」メニューから「セッション・ディレクティブの設定」を選択します。

    「セッション・ディレクティブの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「セッション・ディレクティブの設定」ダイアログ・ボックスで、次のフィールドの値を入力します。
    • PGA制限(MB): 入力した値は、セッションが終了するまでに、このコンシューマ・グループからのセッションが消費できる最大PGA量を指定します。デフォルトはNULLで、無制限を意味します。

    • 最大アイドル時間: 入力した値は、セッションが終了するまでの、このコンシューマ・グループからのセッションの最大セッション・アイドル時間を指定します。デフォルトはNULLで、無制限を意味します。

    • セッションをブロックする最大アイドル時間: 入力した値は、セッションが終了するまでの、このコンシューマ・グループからのブロックしているセッションの最大セッション・アイドル時間を指定します。デフォルトはNULLで、無制限を意味します。

  4. 「OK」をクリックします。

    確認ボックスに、コンシューマ・グループのセッション・ディレクティブが正常に設定されたことが示されます。

関連項目:

プランの管理

12.2.3.11 現在アクティブなプランとしてのプランの設定

EM Expressを使用して、リソース・プランを現在アクティブなプランとして設定できます。

リソース・プランを現在アクティブなプランとして設定する手順:
  1. EM Expressの「リソース管理」ページに移動します。

    詳細は、「リソース管理」ページへのアクセスを参照してください。

  2. 「リソース管理」ページで、「アクティブ・プランの設定」をクリックします。

    「現在アクティブなリソース・プランの変更」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「プラン名」フィールドで、次のいずれかを行います。
    • アクティブなプランとして設定する既存のプランを「プラン名」リストで選択し、「OK」をクリックします。

      「確認」ダイアログ・ボックスに、現在アクティブなプランが正常に変更されたことを確認するメッセージが表示されます。「確認」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックすると、「リソース管理」ページが更新され、現在アクティブなプランの名前が「一般」セクションに表示されます。

    • 現在アクティブなプランを設定しない場合は、「プラン名」リストで「- プランなし -」を選択します。次に、「OK」をクリックします。

      「確認」ダイアログ・ボックスに、現在アクティブなプランが正常に変更されたことを確認するメッセージが表示されます。「確認」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックすると、「リソース管理」ページが更新され、「一般」セクションに現在アクティブなプランの名前として「プランがありません」が表示されます。

12.2.3.12 CDBプランのデフォルトPDBディレクティブの変更

EM Expressを使用すると、CDBプランのデフォルトPDBディレクティブを変更できます。

CDBプランのデフォルトPDBディレクティブを変更するには:
  1. プランの「リソース・プラン」ページに移動します。

    プランの「リソース・プラン」ページへのアクセスの詳細は、プランの表示を参照してください。

  2. 「デフォルト・ディレクティブの編集」をクリックします。
    「デフォルト・ディレクティブの編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  3. デフォルト・ディレクティブの属性値の1つ以上を変更します。
    「OK」をクリックして変更内容を保存するか、「取消」をクリックして変更内容を破棄します。
12.2.3.13 CDBプラン内のPDBのディレクティブの変更

EM Expressを使用して、CDBプラン内のPDBのディレクティブを変更できます。

CDBプラン内のPDBのディレクティブを変更する手順:
  1. CDBプランの「リソース・プラン」ページに移動します。
    プランの「リソース・プラン」ページへのアクセスの詳細は、プランの表示を参照してください。
  2. 「上位コンテナ」セクションで、ディレクティブを変更するプランの名前を含む行を選択します。次に「リソース・ディレクティブの設定」をクリックします。
    PDBのリソース・ディレクティブの設定ダイアログ・ボックスが表示されます。
  3. PDBのリソース・ディレクティブの設定ダイアログ・ボックスで、次のフィールドの値を変更できます。
    • 共有: このフィールドの値は、PDBに割り当てられる共有数です。sharesディレクティブ属性の詳細は、PDBへのリソース割当ての共有についてを参照してください。

    • CPU使用率制限(%): このフィールドの値は、PDBに対して許可されるCPU使用率の最大割合です。cpu_utilization_limit (%)ディレクティブ属性の詳細は、PDBの使用率制限についてを参照してください。

    • パラレル・サーバー制限(%): このフィールドの値は、PDBに対して許可されるパラレル・サーバーの最大割合です。parallel_server_limit (%)ディレクティブ属性の詳細は、PDBの使用率制限についてを参照してください。

    • 最小メモリー(%): このフィールドの値は、PDBに対して許可されるメモリーの最小割合です。memory_minimum (%)ディレクティブ属性の詳細は、PDBのデフォルト・ディレクティブについてを参照してください。

    • メモリー制限(%): このフィールドの値は、PDBに対して許可されるメモリーの最大割合です。memory_limit (%)ディレクティブ属性の詳細は、PDBの使用率制限についてを参照してください。

  4. 「OK」をクリックして変更を受け入れるか、「取消」をクリックして変更を行わずにPDBのリソース・ディレクティブの設定ダイアログ・ボックスを閉じます。
12.2.3.14 CDBプラン内のPDBディレクティブのコメントの設定

EM Expressを使用して、CDBプラン内のPDBディレクティブにコメントを設定できます。

CDBプラン内のPDBディレクティブにコメントを設定するには:
  1. コメントを設定するPDBディレクティブを含むCDBプランの「リソース・プラン」ページに移動します。

    プランの「リソース・プラン」ページにアクセする方法の詳細は、プランの表示を参照してください。

  2. プランの「リソース・プラン」ページの「上位コンテナ」セクションで、コメントを設定するコンテナ(PDB)を選択し、「コメントの設定」をクリックします。

    「コメントの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「コメント」フィールドに、PDBに対して設定するコメントを入力します。次に、「OK」をクリックします。

    「確認」ダイアログ・ボックスに、選択したPDBのコメントが正常に設定されたことを確認するメッセージが表示されます。「確認」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックすると、「リソース・プラン」ページが更新され、PDBの「コメント」列に設定したコメントが表示されます。

12.2.3.15 計画の削除

EM Expressを使用して、プランを削除できます。

次の手順に従って、EM Expressを使用してプランを削除できます。
  1. 「リソース管理: すべてのプラン」ページに移動します。

    「リソース管理: すべてのプラン」ページへのアクセスの詳細は、すべてのプランの表示を参照してください。

  2. プランのリストで、削除するプランを選択し、「削除」をクリックします。

    「リソース・プランの削除」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「リソース・プランの削除」ダイアログ・ボックスで、プランを削除することの確認を求められます。

    一部のプランでは、「リソース・プランの削除」ダイアログ・ボックスに「カスケード」オプションが含まれます。

    「カスケード」オプションを有効にすることもできます。「カスケード」が有効になっている場合は、プランを削除すると、このプランのすべての子孫(プラン・ディレクティブとすべての非必須コンシューマ・グループを含む)も削除されます。

    「OK」をクリックします。

    確認メッセージが表示され、プランが正常に削除されたことが通知されます。

  4. 確認メッセージで「OK」をクリックします。

    「リソース管理: すべてのプラン」ページのプランのリストにプランが表示されなくなります。

関連項目:

プランの管理

12.3 単一サーバーにおける複数のデータベース・インスタンスの管理

Oracle Databaseには、複数のOracle Databaseインスタンスを実行する複数CPUサーバーでCPU割当てを管理する方法が用意されています。

この方法はインスタンス・ケージングと呼ばれます。EM Expressのインスタンス・ケージングとリソース・マネージャ機能は連携して機能し、複数のインスタンスで目的とするサービス・レベルを実現できるようにサポートします。

12.3.1 インスタンス・ケージングの概要

インスタンス・ケージングを使用して、複数のOracleデータベース・インスタンスが単一の複数CPUサーバーで実行されている場合にハードウェア・リソースをより効率的に使用できます。

インスタンス・ケージングを設定する代表的な理由は、サーバーの統合、つまり使用できるハードウェア・リソースをより効率的に使用するためです。1台のサーバーで複数のインスタンスが実行されている場合、インスタンスはCPUリソースを競い合います。1つのリソース集中型のデータベース・インスタンスが、他のインスタンスのパフォーマンスを大きく低下させる場合があります。たとえば、16個のCPUのシステムで4つのデータベース・インスタンスが存在する場合に、ある1つのデータベース・インスタンスに大きな負荷がかかっている間、オペレーティング・システムによって、このインスタンスの実行にCPUの大半が使用される可能性があります。これにより、他の3つのインスタンスのパフォーマンスが低下することがあります。

各データベース・インスタンスのCPU使用率を制限する簡単な方法は、インスタンス・ケージングを使用することです。インスタンス・ケージングは、初期化パラメータを使用して、インスタンスが同時に使用できるCPU数を制限する方法です。

前の例で、インスタンス・ケージングを使用して4つのインスタンスそれぞれのCPU数を4に制限すると、1つのインスタンスによって他のインスタンスが妨害される可能性が低くなります。4つのCPUに制約されると、インスタンスはCPUにバインドされます。このとき、リソース・マネージャによって、インスタンスに対して設定したリソース・プランに基づき、様々なデータベース・セッション間でのCPUの割当てが開始されます。このように、インスタンス・ケージングとリソース・マネージャによって、単一サーバーで複数のインスタンスを管理する簡単で効果的な方法が提供されます。

12.3.2 インスタンス・ケージングの設定

EM Expressを使用して、単一の複数CPUサーバー上のデータベース・インスタンスにインスタンス・ケージングを設定できます。

インスタンス・ケージングを有効化するには、サーバー上の各非CDBインスタンスに対して次の処理を実行します。

  1. 「リソース管理」ページに移動し、「インスタンス・ケージングの設定」をクリックします。

    「インスタンス・ケージングの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    詳細は、「リソース管理」ページへのアクセスを参照してください。

  2. 「インスタンス・ケージングの設定」ダイアログ・ボックスで、「インスタンス・ケージングの有効化」をクリックします。

    「インスタンス・ケージングの有効化」ダイアログ・ボックスに、「CPU数」フィールドおよび「プラン名」フィールドが表示されます。

  3. 「CPU数」フィールドで、このデータベース・インスタンスがサーバーで使用できる最大CPU数を入力します。
  4. 「プラン名」フィールドでは、アクティブなプランにするプランの名前を選択します。

12.4 データベース・リソースの管理: Oracle by Example Series

Oracle by Example(OBE)には、『Oracle Database 2日でデータベース管理者』に関するシリーズが含まれています。このOBEでは、この項のタスクを段階的に説明し、注釈付きのスクリーンショットを使用します。

データベース・リソースの管理に関するOBEを参照するには、Webブラウザに次のURLを入力します。

https://apexapps.oracle.com/pls/apex/f?p=44785:24:::NO:24:P24_CONTENT_ID:16835