用語集
バッファ・キュー
バッファ・キューは、バッファ属性を持つメッセージ(バッファ済メッセージ)のキューイングおよびメモリー内でのマテリアライズをサポートしています。バッファ済メッセージ専用のメモリーが新規メッセージ用に必要になる、またはバッファ済メッセージがメモリー内で指定の期間を超えると、そのバッファ済メッセージは基礎となるキュー表にスワップされます。バッファ済メッセージ用のメモリーは、ストリーム・プールと呼ばれる別のプールから取得されます。データベースがバウンスされた場合、バッファ済メッセージはリカバリできません。バッファ済属性が設定されていないメッセージは、基礎となる永続キュー表に永続メッセージとしてキューイングされます。
キャラクタ・ラージ・オブジェクト
値がデータベース・キャラクタ・セットに対応する文字データで構成されたラージ・オブジェクトのデータ型です。キャラクタ・ラージ・オブジェクトは、Oracle Text検索エンジンで索引付けおよび検索できます。
ConnectionFactory
ConnectionFactoryは、管理者によって定義された接続構成パラメータの集合をカプセル化します。クライアントはこれを使用してJava Message Serviceプロバイダとの接続を確立します。
データ操作言語
データ操作言語(DML)文ではデータベースのデータを操作します。たとえば、表の行の問合せ、挿入、更新および削除はいずれもDML操作で、表またはビューのロックおよびSQL文の実行計画の調査もDML操作です。
索引構成表
通常の表では、データは順不同のコレクションとして格納されますが、索引構成表のデータは、Bツリー索引構造に主キーでソートされて格納されます。Bツリーの各索引エントリには、索引構成表の行の主キーの列値のみでなく、非キーの列値も格納されます。
Internet Data Access Presentation
Oracle Database Advanced Queuing操作のためのSimple Object Access Protocol(SOAP)仕様です。iDAPによってSOAPリクエストの本体にXMLメッセージ構造が定義されます。iDAP構造のメッセージは、インターネット上でHTTPを使用して転送されます。
プロセス間通信
1つのプロセスと別のプロセスとの間でのデータ交換のことで、プロセスは同じコンピュータ内である場合と、ネットワーク上である場合とがあります。リクエストに対するレスポンスを保証するプロトコルが暗示されます。
Java Database Connectivity
Javaプログラムからリレーショナル・データベースに接続するための業界標準のJavaインタフェース。Sun Microsystemsが定義しました。
Java Message Service
Sun Microsystems、オラクル社、IBM社およびその他のベンダーが定義したメッセージ交換機能標準です。JMSは、JMSクライアントが企業のメッセージ関連製品の機能にアクセスする方法を定義する、インタフェースおよび対応するセマンティクスの集合です。
Java Virtual Machine
コンパイル済Javaバイトコードをプラットフォームのマシン言語に変換し実行するJavaインタプリタです。JVMは、クライアント、ブラウザ、中間層、イントラネットの他、Oracle Application Server 10gなどのアプリケーション・サーバーまたはOracle Database 10gなどのデータベース・サーバーで実行できます。
JDBCドライバ
特定のデータベースへのアクセスを可能にするJava Database Connectivityのベンダー固有レイヤーです。Oracle Databaseでは、Thin、OCIおよびKPRBの3種類のJDBCドライバが使用できます。
JMSコネクション
クライアントとそのJMSプロバイダ間のアクティブなコネクションです。通常は、クライアントとプロバイダのサービス・デーモン間のオープンなTCP/IPソケット(または一連のオープン・ソケット)を指します。
Lightweight Directory Access Protocol
標準の拡張可能ディレクトリ・アクセス・プロトコル。LDAPクライアントおよびサーバーが通信に使用する共通言語です。Oracle Internet Directoryなど、業界標準のディレクトリ製品をサポートする設計規則のフレームワーク。
論理変更レコード
取得プロセスまたはユーザー・アプリケーションによってREDOログから取得され、データベース変更を記述する特定の書式を持つオブジェクトです。取得プロセスは、論理変更レコード(LCR)のみを含むメッセージをANYDATA
キューにエンキューします。パフォーマンス向上のために、これらのLCRは常にバッファ・キューに格納されます。
非永続
非永続キューは、メッセージをメモリーに格納します。これらは、通常、現在接続されているすべてのユーザーに通知を送信する非同期メカニズムを提供するために使用されます。非永続キューは、Oracle Database Advanced Queuing 10gリリース2 (10.2)では非推奨です。バッファ・メッセージを使用することをお薦めします。
オブジェクト型
オブジェクト型には、データ構造と、そのデータの操作に必要な関数およびプロシージャがカプセル化されています。CREATE TYPE
文を使用してオブジェクト型を定義する場合は、実在のオブジェクトに対応する抽象テンプレートを作成します。
オンライン・トランザクション処理
オンライン・トランザクション処理システムは、トランザクション処理の高速化および信頼性の向上を目的として最適化されています。データ・ウェアハウス・システムと比較して、OLTPの相互作用で扱われる行が少なく、表のグループが大きいのが通例です。
Oracle Java Message Service
Oracle Java Message Service (Oracle JMS)には、Java Message Service (JMS)標準に基づいた、Oracle Database Advanced Queuing用のJava APIが用意されています。Oracle JMSは、標準のJMSインタフェースをサポートしている他、標準以外のOracle Database Advanced Queuing管理操作や他のOracle Database Advanced Queuing機能をサポートする拡張機能を備えています。
受信者
メッセージを取り出す権限を、エンキュー元またはキュー管理者から付与されたエージェントです。エンキュー元は、メッセージの受信者としてメッセージを取り出すことができるコンシューマを明示的に指定できます。キュー管理者は、キューからメッセージを取り出すことができる受信者のデフォルト・リストを指定できます。デフォルト・リストで指定される受信者は、サブスクライバと呼ばれます。受信者の指定がないメッセージがエンキューされると、そのメッセージはすべてのサブスクライバに送信されます。キュー内の特定のメッセージに特定の受信者(そのキューのサブスクライバであってもなくても可)を指定することで、サブスクライバ・リストをオーバーライドできます。
受信者の名前のみを指定した場合、その受信者は、メッセージをエンキューされたキューからデキューする必要があります。プロトコルの値を0(ゼロ)に設定して、受信者の名前およびアドレスを指定する場合、そのアドレスは、同じデータベースまたは別途インストールしたOracle Databaseの別のキューの名前にする必要があります。受信者の名前がNULL
の場合、メッセージはアドレスに指定されたキューに伝播され、アドレスに指定されたキューのサブスクライバによってデキューされます。プロトコル・フィールドの値が0(ゼロ)でない場合、名前およびアドレスのフィールドはシステムにより無視され、メッセージは特定のコンシューマによってデキューされます。
結果キャッシュ
結果キャッシュは、一連の引数値の評価における結果のキャッシュとして定義できます。ルール・エンジンの場合、結果キャッシュは、特定の入力引数が指定されたルール・セット、ルールおよび独立した式の評価に関連する結果のキャッシュを意味します
ルール・エンジン
ルールを評価するOracle Databaseソフトウェアです。ルールとは、イベントが発生し条件が満たされたときに、クライアントがアクションを実行することを可能にするデータベース・オブジェクトです。ルールはSQL問合せのWHERE句の条件に類似しています。ユーザー作成のアプリケーションも、Oracle Database Advanced QueuingなどのOracle Databaseの機能も、ルール・エンジンのクライアントにすることができます。
スキーマ
表、ビュー、順序、ストアド・プロシージャ、シノニム、索引、クラスタ、データベース・リンクなどの論理構造を含むデータベース・オブジェクトの集合体です。スキーマには、そのスキーマを制御するユーザー名が付けられます。
Simple Object Access Protocol
HTTPを介したXMLを使用してコードを起動する場合の最小限の規則で、World Wide Web Consortiumによって定義されました。
システム・グローバル領域
Oracle Databaseの1つのインスタンスのデータおよび制御情報を含む、共有メモリー構造のグループです。Oracle Databaseのインスタンスは、SGAとOracle Databaseのプロセスで構成されます。インスタンスを起動すると、Oracle DatabaseによってSGAのメモリーが自動的に割り当てられ、インスタンスを停止すると、オペレーティング・システムからそのメモリーが解放されます。SGAは、1インスタンスにつき1つ割り当てられます。
変換
2つのOracleデータ型のマッピングです。ソース・データ型を入力として取り、ターゲット・データ型のオブジェクトを返すSQLファンクションとして表されます。メッセージをキューに入れる前に正しいデータ型に変換するために、変換はエンキュー時に指定できます。メッセージを所定の形式で受信することは、デキュー中に指定できます。リモート・コンシューマにより指定された場合、メッセージは、宛先のキューに伝播する前に変換されます。
VARRAY
順序付けされたデータ要素のセットです。1つの配列内に存在する要素のデータ型はすべて同じです。各要素には、配列内の位置に対応する番号が付けられており、この番号をインデックスと呼びます。配列のサイズは、配列内の要素数によって表されます。Oracle Databaseでは、配列のサイズ変更ができます。