34 Oracle XML Developer's Kit標準
Oracle XML Developer's Kit (XDK)標準について説明します。
34.1 XDKがサポートするXML標準
このトピックでは、XDKがサポートするXML標準およびJava標準について説明します。
34.1.1 XDKがサポートするXML標準の概要
XDKコンポーネントがサポートするXML標準について説明します。
表34-1 Oracle XML Developer's KitがサポートするXML標準の概要
標準 | Java | C | C++ |
---|---|---|---|
フル |
フル |
フル |
|
フル |
フル |
フル |
|
フル |
フル |
フル |
|
Document Object Model (DOM) Level 2 Traversal and Range Specification |
フル |
フル |
フル |
フル |
適用外 |
適用外 |
|
Document Object Model (DOM) Level 3 Load and Save Specification |
一部サポート脚注1 |
なし |
なし |
Document Object Model (DOM) Level 3 Validation Specification |
フル脚注2 |
なし |
なし |
JAXP 1.1 and 1.2 (JSR標準) |
フル |
適用外 |
適用外 |
SAX Project、1.0、2.0コアおよび2.0拡張 |
フル |
フル |
フル |
フル |
フル |
フル |
|
XSLT内のみ |
なし |
なし |
|
フル |
フル |
フル |
|
一部サポート脚注3 |
なし |
なし |
|
フル |
フル脚注4 |
フル脚注4 |
|
フル |
フル |
フル |
|
フル |
なし |
なし |
|
フル |
なし |
なし |
|
フル |
なし |
なし |
|
フル |
なし |
なし |
|
XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators (Second Edition) |
フル |
なし |
なし |
フル |
なし |
なし |
|
フル |
なし |
なし |
|
フル |
なし |
なし |
|
フル |
なし |
なし |
|
フル |
なし |
なし |
|
フル |
なし |
なし |
|
フル |
フル |
フル |
|
XSL Transformations (XSLT) Version 2.0、基本XSLT Processor |
基本的なXSLTプロセッサとして準拠脚注5 |
なし |
なし |
脚注1
「DOMレベル3 Load and Save」では、DOM 3.0 CoreとLoad and Saveとの関係を説明しています。
脚注2
「DOM 3.0 Validation」では、DOM 3.0 CoreとValidationとの関係を説明しています。
脚注3
「XDK for JavaのためのPipeline Definition Language標準」では、標準のサポートされない部分について説明しています。
脚注4
Schema Processorでは、この仕様とXML Schema 1.0 Specification Errataに規定された機能がフル・サポートされます。
脚注5 詳細は、「XDK for JavaのためのXSLT標準」を参照してください
34.1.2 XDK for JavaのためのXML標準
このトピックでは、DOM、XSLT、JAXBおよびPipeline Definition LanguageのXDK標準について説明します。
34.1.2.1 XDK for JavaのためのDOM標準
DOM APIはDOMレベル3 ValidationおよびDOMレベル3 Load and Saveの勧告候補をサポートしています。
注意:
Oracle Database 10gリリース2では、XDK for JavaでDocument Object Model (DOM)レベル3.0 Load and SaveおよびValidation仕様の勧告候補バージョンが実装されています。オラクル社は、DOMレベル3.0 Load and SaveおよびValidationの勧告の実装を含めたリリースまたはパッチの作成を計画しています。これらの勧告に準拠するため、下位互換性のない変更を行う可能性があります。この間、DOM Load and SaveおよびValidationの実装に関する下位互換性は保証されません。勧告に準拠するようにXDK for Javaを更新した後、オラクル社の通常の下位互換性方針がOracle DOM Load and SaveおよびValidationの実装に適用されます。
34.1.2.1.1 DOMレベル3 Load and Save
DOMレベル3 Load and Saveモジュールを使用すると、ソフトウェア開発者は、準拠する製品内にExtensible Markup Language (XML)コンテンツをロードおよび保存できます。
LSParser
では、charset-overrides-xml-encoding
構成パラメータはサポートされていません。LSParser
では、次の構成パラメータのオプション設定はサポートされていません。
-
disallow-doctype (true)
-
ignore-unknown-character-denormalizations (false)
-
namespaces (false)
-
supported-media-types-only (true)
LSSerializer
では、discard-default-content
構成パラメータはサポートされていません。LSSerializerでは、次の構成パラメータのオプション設定はサポートされていません。
-
canonical-form (true)
-
format-pretty-print (true)
-
ignore-unknown-character-denormalizations (false)
-
normalize-characters (true)
34.1.2.2 XDK for JavaのためのXSLT標準
XDK XSLTプロセッサは、XSLT 2.0、XPath 2.0およびXPath/XQuery共有データ・モデルの現在の勧告をサポートしています。
Oracle XML Development Kit (XDK)は、基本的なXSLTプロセッサとしてXSLT 2.0 (W3C勧告、2007年1月23日付)をサポートしますが、xsl:key
およびxsl:sort
動作のサポートはXSLT 1.0レベルであるという制約があります。
34.1.2.3 XDK for JavaのためのJAXB標準
XDKにおけるJava Architecture for XML Binding (JAXB)仕様の実装でサポートされない機能について説明します。
XDKにおけるJava Architecture for XML Binding (JAXB)仕様の実装では、次の機能はサポートされていません。
-
Javadocの生成
-
XML Schemaコンポーネント
any
および置換グループ
34.1.2.4 XDK for JavaのためのPipeline Definition Language標準
XML Pipeline ProcessorとW3Cノートの相違点を示します。
これら2つの違いは次のとおりです。
-
DOMParserProcess
およびSAXParserProcess
を処理するパーサーがXMLパイプラインに追加されています(セクション1)。 -
使用可能なパイプライン入力に関する最終ターゲット出力が最新のものになっているかどうかを確認するには、最終ターゲット出力のみを確認します。XML Pipeline Processorでは各プロセスの中間出力が最新であるかどうかは判断されません(セクション2.2)。
-
select
属性では、二重引用符("...")の間にあるものはすべてリテラル文字列と考えられます。 -
1つのプロセスで同じInformation Setが作成された場合、XML Pipeline Processorではエラーが発生します(セクション2.4.2.3)。
-
<document>
要素はサポートされていません(セクション2.4.2.8)。
34.2 XDKがサポートするキャラクタ・セット
XDK for JavaおよびXDK for Cがサポートするキャラクタ・セットについて説明します。
34.2.1 XDK for Javaがサポートするキャラクタ・セット
XDK for Javaがサポートするキャラクタ・セットのエンコーディングについて説明します。
XML Schema Processor for Javaは、次のエンコーディングを使用するドキュメントをサポートします。
-
BIG
-
EBCDIC-CP-*
-
EUC-JP
-
EUC-KR
-
GB2312
-
ISO-2022-JP
-
ISO-2022-KR
-
ISO 8859-1からISO 8859-9
-
ISO-10646-UCS-2
-
ISO-10646-UCS-4
-
KOI8-R
-
Shift_JIS
-
US-ASCII
-
UTF-8
-
UTF-16
34.2.2 XDK for Cがサポートするキャラクタ・セット
XDK for Cでは、300を超えるInternet Assigned Numbers Authority (IANA)キャラクタ・セットがサポートされています。
これらのキャラクタ・セットには、次のものがあります。
-
UTF-8
-
UTF-16
-
UTF16-BE
-
UTF16-LE
-
US-ASCII
-
ISO-10646-UCS-2
-
ISO-8859-{1-9、13-15}
-
EUC-JP
-
SHIFT_JIS
-
BIG5
-
GB2312
-
GB_2312-80
-
HZ-GB-2312
-
KOI8-R
-
KSC5601
-
EUC-KR
-
ISO-2022-CN
-
ISO-2022-JP
-
ISO-2022-KR
-
WINDOWS-{1250-1258}
-
EBCDIC-CP-{US、CA、NL、WT、DK、NO、FI、SE、IT、ES、GB、FR、HE、BE、CH、ROECE、YU、IS、AR}
-
IBM{037、273、277、278、280、284、285、297、420、424、437、500、775、850、852、855、857、858、860、861、863、865、866、869、870、871、1026、01140、01141、01142、01143、01144、01145、01146、01147、01148}
前述のキャラクタ・セットの別名を使用できます。また、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』に示されているキャラクタ・セットのうち、IW7IS960を除くすべてを使用できます。