K Oracle Multimediaの非推奨のAPIコンポーネント

Oracle Multimediaは、Oracle Databaseリリース18cで非推奨になり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。この付録では、これまでの章で説明されていない非推奨の機能について説明します。

Oracle Multimediaの非推奨のAPIコンポーネントおよび他の機能の詳細は、Oracle Databaseのオンライン・ドキュメント・ライブラリにあるOracle Multimediaのドキュメントを参照してください。具体的には、コンポーネントが非推奨になったリリースより前のリリースのドキュメントを参照してください。

この付録の内容は次のとおりです。

K.1 新規ソースおよびフォーマットのためのOracle Multimediaの拡張

新規ソース・タイプおよび新規フォーマット・タイプをサポートするためにOracle Multimediaオブジェクト型を拡張する機能は、Oracle Databaseリリース18cで非推奨になり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

代替手段として、HTTPおよびFILE以外のソースおよびOracle Multimediaでサポートされないフォーマットには、Oracle Multimediaオブジェクト型のかわりにSecureFiles BLOBを使用することをお薦めします。

K.2 Oracle Multimedia SQL/MM Still Image規格のサポート

ISO/IEC 13249-5:2001 SQL MM Part5:StillImage規格(通常、SQL/MM Still Image規格と呼ばれる)の第1版に準拠したオブジェクト型に対するOracle Multimediaのサポートは、Oracle Database 12c リリース2 (12.2)では非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。

イメージ処理操作の代替方法として、Oracle Multimediaの開発者は、SQL/MM Still Imageオブジェクト型のかわりに新しいORD_IMAGE PL/SQLパッケージまたはORDImageオブジェクト・メソッドをコールできます。

イメージ・マッチングの代替方法として、Oracle Databaseの開発者は、アプリケーションでOpenCVなどのオープン・ソース・パッケージを使用できます。

K.3 ORDImageのDICOMサポート

Oracle Database 10gリリース2 (10.2)では、Oracle Multimediaに医用デジタル画像と通信(DICOM)機能が追加されました。Oracle Multimedia ORDImageオブジェクト型の従来の動作がこのOracle Multimedia機能によって拡張され、Oracle MultimediaでDICOMコンテンツを認識できるようになり、また患者、研究などに関連する埋込みDICOM属性のサブセットを抽出できるようになりました。

Oracle Database 11gリリース2 (11.2)以降では、ORDImageのDICOMサポートは拡張されず、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。

K.4 非推奨のイメージ処理演算子

イメージ処理演算子のditherおよびinterleaveは、Oracle Database 11gリリース1 (11.1)で非推奨になりました。これらの演算子は引き続き機能しますが、できるだけ早く使用を停止することをお薦めします。

ディザ演算子は、量子化演算子に置き換えられました。

インターリーブ演算子は、contentFormat演算子に置き換えられました。