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10 OLTPの構成

次の項で、オンライン・トランザクション処理(OLTP)を構成する方法を説明します。

  • ご使用の通信プロトコルがSNAの場合: SNA環境用のOLTPの構成に進みます。

  • 通信プロトコルがTCP/IPの場合: TCP/IP環境用のOLTPの構成に進みます。

    注意:

    TCP/IP support for IMS Connectを使用するゲートウェイでは、入力で大文字と小文字を区別する必要がある場合、IMS TRANSACTマクロでEDIT=ULCと指定する必要があります。 SNAサポートを使用する場合、IMS TRANSACTマクロでEDIT=ULCと指定する必要はありません。

SNA環境用のOLTPの構成

Oracle Database Gateway for APPCと通信するようにOLTPを構成する手順は、使用するOLTPや、OLTPを実行するプラットフォームによって異なります。 現在サポートされているOLTPは、CICS Transaction Server for z/OS、IMS/TM、APPC/MVSおよびz/OSです。 次の各項から、使用するOLTPに応じた説明を選択してください。

CICS Transaction Server for z/OSの構成

OLTPがCICS Transaction Server for z/OSの場合は、以下のステップを実行してゲートウェイとの通信を構成します:

  1. システムにAPPC接続するSNA通信パッケージ用にMVS VTAMを構成します。 ゲートウェイで1つ以上の独立LUを使用できる必要があります。
  2. CICS Transaction Server for z/OSにより使用されるVTAM logmode表をチェックします。 (CICSの場合、表名はVTAM APPL定義のMODETABパラメータで指定されます。) 並行セッションと同期レベルをサポートするAPPCセッションのエントリが存在することを確認します。

    $ORACLE_HOME/dg4appc/snaディレクトリのoraplu62.asmファイルにはサンプルのモード・エントリが含まれます。モード・エントリで必須の値を示すコメントも含まれます。

  3. ファイル転送機能を使用して、$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/CICSディレクトリからCICS Transaction Server for z/OSを実行するz/OSシステムに次のファイルを転送します。
    • dfhcsdup.jcl: CICS DFHCSDUPユーティリティを実行するためのJCL

    • pgaflip.asm: CICS FLIPトランザクションのためのアセンブラ・ソース

    • pgaflip.jcl: CICS FLIPトランザクションをアセンブルおよびリンクエディットするためのJCL

  4. dfhcsdup.jclファイルのコメントを参照してシステム・セットアップに合せてJCLとinput文を変更し、送信してバッチ実行します。 この手順を実行すると、Transaction Server for z/OSのシステム定義が更新されます。
  5. pgaflip.jclファイルのコメントにある指示を参照してシステム・セットアップに合せてJCLを変更し、送信してバッチ実行します。 この手順を実行すると、CICS起動手順でDFHRPL DD文を使用してTransaction Server for z/OSにアクセスできるロード・モジュール・ライブラリに、pgaflip.asmファイルがアセンブルおよびリンクエディットされます。
  6. CICS Transaction Server for z/OSにログオンし、次のトランザクションを入力します。
    CEDA INSTALL GROUP(ORAPGA)
    

    このトランザクションにより、UNIX上のゲートウェイとのAPPC通信のためのCICS接続とセッション定義がインストールされます。 また、ゲートウェイに付属しているサンプルのCICSプログラムとトランザクションのための定義もインストールされます。

CICS Transaction Server for z/OSの構成はこれで完了です。

IMS/TMの構成

OLTPがIMS/TMの場合、次の手順を実行して、ゲートウェイと通信できるようにIMS/TMとz/OSを構成します。

  1. IMSシステムをAPPC用に構成します。
  2. UNIXへのSNA APPC接続用のMVS VTAMを構成します。 LU6.2アプリケーション用にIMS LU6.1アダプタを使用している場合を除き、少なくとも1つの独立したLUがゲートウェイで使用可能でなければなりません。 この場合、各同時セッションごとに1つの依存LUを定義する必要があります。 たとえば、10個の同時セッションをサポートする場合は、10個の依存LUを定義する必要があります。
  3. IMS/TMが使用するVTAM logmode表をチェックします。 表名はVTAM APPL定義のMODETABパラメータで指定されます。 APPC/IMSの場合、並行セッションと同期レベルをサポートするAPPCセッションのエントリが存在することを確認します。 $ORACLE_HOME/dg4appc/snaディレクトリのoralu62.asmおよびoraplu62.asmファイルには、それぞれ単一セッションと並行セッションをサポートするサンプルのモード・エントリが含まれます。 サンプルには、モード・エントリで必須の値を示すコメントも含まれます。
  4. ファイル転送機能を使用して、$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/IMSディレクトリからIMS/TMを実行するz/OSシステムに次のファイルを転送します。
    • pgaflip.asm: IMS FLIPトランザクションのためのアセンブラ・ソース

    • pgaflip.jcl: IMS FLIPトランザクションをアセンブルおよびリンクエディットするためのJCL

    • imsgen.asm: IMS FLIPトランザクション用のIMS stage 1 gen定義

  5. imsgen.asmファイルの文をIMS stage 1 genに追加し、IMS stage 1 genとIMS stage 2 genを実行します。 オンライン変更ユーティリティを使用して、新しいトランザクション定義を有効化します。
  6. pgaflip.jclファイルのコメントを参照してシステム・セットアップに合せてJCLを変更し、送信してバッチ実行します。 この手順を実行すると、IMS/TMシステムにアクセスできるロード・モジュール・ライブラリに、pgaflip.asmファイルがアセンブルおよびリンクエディットされ、FLIPトランザクションのためにPSBおよびACBが作成されます。
  7. 使用するシステムで必要なタスクを実行して、IMS/TMで使用できる新しいトランザクションを作成します。 システムのセットアップによっては、IMSを再起動する必要があります。

これでIMS/TMの構成は完了です。

APPC/MVSの構成

OLTPがAPPC/MVSの場合、次の手順を実行して、ゲートウェイと通信できるようにAPPC/MVSを構成します。

  1. UNIXへのSNA APPC接続用のMVS VTAMを構成します。 ゲートウェイが1つ以上の独立LUを使用できる必要があります。
  2. APPC/MVSが使用するVTAMログ・モード表を検査します。 (表名は、APPC/MVSのVTAM APPL定義のMODETABパラメータで指定されます)。 SYNCLEVELと並列セッションをサポートするAPPCセッションのエントリが存在することを確認します。 $ORACLE_HOME/dg4appc/snaディレクトリのoraplu62.asmファイルには、モード・エントリに必要な値を示すコメントを含むサンプル・モード・エントリが含まれています。
  3. パーティション化されたデータセット(PDS)を、サンプル・ファイルがあるz/OSに割り当てます。 PDSは、RECFM=FBLRECL=80およびそれがあるデバイス・タイプに適切なBLKSIZEという構成で割り当ててください。 おおよそ、1つのディレクトリ・ブロックに3390ディスク領域が2トラック必要です。 このパーティション化されたデータセット(PDS)には、ORAPGA.APPCMVS.SAMPLIBと名前を付けることをお薦めします。
  4. ファイル転送機能を使用して、$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/MVSディレクトリから、前の手順で割り当てたz/OS PDSに次のファイルを転送します。このとき、次で指定したメンバー名を使用します。
    • pgaflip.jcl: JCLを使用してAPPC/MVSのTPプロファイルを追加し、トランザクションの実行環境を定義します。 このファイルは、メンバーPGAFLIPJとしてz/OS PDSに格納します。

    • pgaflip.rex: APPC/MVS PGAFLIPトランザクションのREXXソース。 このファイルは、メンバーPGAFLIPとしてz/OS PDSに格納します。

  5. pgaflip.jclファイルのコメントを参照してシステム・セットアップに合せてJCLを変更し、送信してバッチ実行します。 この手順を実行すると、PGAFLIPトランザクションのためのAPPC/MVS TPプロファイルが定義され、APPC/MVSプロファイル・データセットに格納されます。 手順3で割り当てたz/OS PDSの名前に一致するようにJCLでデータセット名を変更したことを確認します。

これでAPPC/MVSの構成は完了です。

これで、SNAプロトコルを使用するゲートウェイ上のネットワークの構成が完了しました。「SNA通信プロトコルを使用したゲートウェイ構成」を参照してください。 Commit-Confirmの構成の詳細については、「"Commit-Confirmの構成"」を参照してください。

TCP/IP環境用のOLTPの構成

TCP/IP for IMS Connectを使用してOracle Database Gateway for APPCと通信できるようにOLTPを構成する手順を次に示します。 このリリースのゲートウェイでは、IMS Connectを介したIMS/TMが、サポートされている唯一のOLTPです。

ゲートウェイと通信できるようにIMS/TMとz/OSを構成するには次の手順を実行します。

  1. IMSシステムを構成します。
  2. IMS Connectを構成します。

    IMS Connectの構成方法については、IBMのマニュアル「IMS Connectガイドおよびリファレンス」を参照してください。

  3. ファイル転送機能を使用して、$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/IMSディレクトリからIMS/TMを実行するz/OSシステムに次のファイルを転送します。
    • pgaflip.asm: IMS FLIPトランザクションのためのアセンブラ・ソース

    • pgaflip.jcl: IMS FLIPトランザクションをアセンブルおよびリンクエディットするためのJCL

    • imsgen.asm: IMS FLIPトランザクション用のIMS stage 1 gen定義

  4. imsgen.asmファイルの文をIMS stage 1 genに追加し、IMS stage 1 genとIMS stage 2 genを実行します。 オンライン変更ユーティリティを使用して、新しいトランザクション定義を有効化します。
  5. pgaflip.jclファイルのコメントを参照してシステム・セットアップに合せてJCLを変更し、送信してバッチ実行します。 この手順を実行すると、IMS/TMシステムにアクセスできるロード・モジュール・ライブラリに、pgaflip.asmファイルがアセンブルおよびリンクエディットされ、FLIPトランザクションのためにPSBおよびACBが作成されます。
  6. 使用するシステムで必要なタスクを実行して、IMS/TMで使用できる新しいトランザクションを作成します。 システムのセットアップによっては、IMSを再起動する必要があります。

これでIMS/TMの構成は完了です。