62 DBMS_EDITIONS_UTILITIES
DBMS_EDITIONS_UTILITIES
パッケージは、エディション関連の操作用にヘルパー・ファンクションを提供します。
この章の内容は次のとおりです。
62.1 DBMS_EDITIONS_UTILITIESの概要
DBMS_EDITIONS_UTILITIES
パッケージは、エディション関連の操作用にヘルパー・ファンクションを提供するインタフェースを実装します。
62.2 DBMS_EDITIONS_UTILITIESのセキュリティ・モデル
このパッケージは、PUBLIC
に実行アクセス権限が付与されているSYS
所有のパッケージです。このパッケージは、実行者権限(コール元のセキュリティ・プロファイル)で実行されます。
62.3 DBMS_EDITIONS_UTILITIESの例外
このトピックの表では、DBMS_EDITIONS_UTILITIESによって作成された例外メッセージを示します。
表62-1 DBMS_EDITIONS_UTILITIESエラー・メッセージ
エラー | 説明 |
---|---|
|
権限が不十分です。 |
|
表がありません。 |
62.4 DBMS_EDITIONS_UTILITIESサブプログラムの要約
この表は、DBMS_EDITIONS_UTILITIES
パッケージのサブプログラムについて説明しています。
表62-2 DBMS_EDITIONS_UTILITIESパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
使用不可のエディションの対象オブジェクトを削除し、可能な場合は使用不可の空のエディションを削除します。 |
|
このプロシージャは、スキーマ名と表名が指定されると、すべてのエディションの対応するエディショニング・ビューを |
|
エディションベースの再定義(EBR)の演習でのみ使用します。 |
62.4.1 CLEAN_UNUSABLE_EDITIONSプロシージャ
使用不可のすべてのエディションの対象オブジェクトをすべて削除し、使用不可の空のエディションを削除します。
構文
CLEAN_UNUSABLE_EDITIONS
プロシージャは全体が即時に実行されます。
DBMS_EDITIONS_UTILITIES.CLEAN_UNUSABLE_EDITIONS ( );
使用上のノート
このプロシージャを実行するには、COMPATIBLE
パラメータを12.2.0以上に設定する必要があります。
参照:
-
DROP EDITION
の詳細は、Oracle Database SQL言語リファレンスを参照してください -
エディションベースの再定義の使用方法の詳細は、Oracle Database開発ガイドを参照してください
62.4.2 SET_EDITIONING_VIEWS_READ_ONLYプロシージャ
このプロシージャは、スキーマ名と表名が指定されると、すべてのエディションの対応するエディショニング・ビューをREAD
ONLY
またはREAD/WRITE
に設定します。
構文
DBMS_EDITIONS_UTILITIES.SET_EDITIONING_VIEWS_READ_ONLY ( table_name IN VARCHAR2, owner IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, read_only IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表62-3 SET_EDITIONING_VIEWS_READ_ONLYプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
エディショニング・ビューの元表。 |
|
元表のスキーマ。デフォルト(または |
|
|
使用上のノート
ユーザーには次の権限が必要です。
-
表の所有者であるか、
ALTER
ANY
TABLE
システム権限を持っていること。 -
ビューが定義されているすべてのエディションに対する
USE
オブジェクト権限。
62.4.3 SET_NULL_COLUMN_VALUES_TO_EXPRプロシージャ
このプロシージャは、置換列のNULL
値を式の値に置換します。
式の評価コストは、将来の更新や問合せまで先送りされます。このプロシージャは、エディションベースの再定義(EBR)の演習でのみ使用します。
参照:
-
アップグレード前の表現をアップグレード後の表現に変換する方法については、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください。
構文
DBMS_EDITIONS_UTILITIES.SET_NULL_COLUMN_VALUES_TO_EXPR; table_name IN VARCHAR2, column_name IN VARCHAR2, expression IN VARCHAR2);
パラメータ
表62-4 SET_NULL_COLUMN_VALUES_TO_EXPRプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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スキーマで修飾される可能性のある表の名前。 |
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更新する列の名前。 |
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同じ表の列、定数およびSQLファンクションから構成される式。 |