83 DBMS_ILM_ADMIN
DBMS_ILM_ADMIN
パッケージでは、自動データ最適化(ADO)ポリシーの実行をカスタマイズするインタフェースが提供されます。パーティショニングと圧縮を組み合せて、ADOポリシーを使用することで、情報ライフサイクル管理(ILM)計画の実装を支援できます。
この章のトピックは、次のとおりです:
参照:
-
このパッケージを使用した自動データ最適化(ADO)の管理の詳細は、『Oracle Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド』を参照してください。
83.1 DBMS_ILM_ADMINの概要
ILM戦略を実装するために、Oracle Databaseのヒート・マップを使用すればデータのアクセスと変更を追跡できます。自動データ最適化(ADO)も使用すれば、データベース内の異なる層のストレージ間で、データの圧縮および移動を自動化できます。
83.3 DBMS_ILM_ADMINの定数
このトピックの表では、DBMS_ILM_ADMIN
パッケージによって使用される定数を示します。
値の列は、定数が解決される数値または文字値を示します。
表83-1 DBMS_ILM_ADMINの定数
定数 | 値 | タイプ | 説明 |
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同時ILM ADOジョブの絶対数を示します。 |
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1 |
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ADOバックグラウンド評価が実行される頻度を決定します。分単位で指定されます。 |
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ADO履歴が保持される時間を制御します。日数で指定されます。 |
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4 |
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ADOのオンラインまたはオフラインでの実行を制御します。このパラメータの値は、 |
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常時、ILM ADOジョブ数の上限を制御します。同時ADOジョブの最大数は、 |
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単一のILM ADO行レベル圧縮ジョブにより処理されるデータのサイズを指定します(MB単位)。 |
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バックグラウンドADOをオフまたはオンにする方法を提供します。 |
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表領域が一杯とみなされるタイミングを決定します。表領域割当て容量の割合として指定されます。 |
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表領域割当て容量の割合として、目標となる表領域の記憶域をADOアクションを使用して決定します。 |
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ADOジョブに使用する並列度を決定します。 |
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11 |
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ADOポリシーを日数ではなく秒単位で指定されたものとして扱うかどうかを決定します。可能な値は、 |
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1 |
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セグメント読取り完了 |
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2 |
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セグメント書込み完了 |
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4 |
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全表スキャン完了 |
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8 |
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索引スキャン完了 |
DBMS_ILM_ADMIN
パッケージでは、表83-2に示す定数がパラメータ値として使用されます。
表83-2 パラメータ値として使用されるDBMS_ILM_ADMINの定数
定数 | 値 | タイプ | 説明 |
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1 |
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ADOアクションの実行中にオブジェクトをオフラインにできるように指定します。 |
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ADOアクションの実行中にオブジェクトがオンラインになるように指定します。 |
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1 |
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自動ADOポリシーの評価と実行が有効であることを示します。 |
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自動ADOポリシーの評価と実行が無効であることを示します。 |
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ポリシーが日数で指定されていることを示します。これはデフォルトです。 |
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ポリシーの単位を日数から秒数に変更することを示します。これを使用することで、ポリシーの期間を待たずに迅速にADOポリシーの評価をテストできることがあります。
ノート:
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83.4 DBMS_ILM_ADMINサブプログラムの要約
この表では、DBMS_ILM_ADMIN
パッケージのサブプログラムをリストし、簡単に説明します。
表83-3 DBMS_ILM_ADMINパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
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ダミー行以外のすべての行を削除します。 |
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ヒート・マップ表のすべてまたは一部の統計をクリアして、特定のパターンに一致する特定の表またはセグメントの行を削除するか、それらの行をすべて削除します。 |
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ILM実行関連のパラメータに値を指定することで、ILMの実行環境をカスタマイズします。 |
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すべてのバックグラウンドILMスケジューリングをオフにします。 |
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すべてのバックグラウンドILMスケジューリングをオンにします。 |
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すべての表のヒート・マップ行を更新または挿入します。 |
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ヒート・マップ・データの収集開始日を設定します。 |
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指定された表またはセグメントに対して表の更新または挿入を行います。 |
83.4.1 CLEAR_HEAT_MAP_ALLプロシージャ
このプロシージャは、ダミー行を除くHEAT_MAP_STAT$
内のすべての行を削除します。
構文
DBMS_ILM_ADMIN.CLEAR_HEAT_MAP_ALL;
83.4.2 CLEAR_HEAT_MAP_TABLEプロシージャ
このプロシージャは、ヒート・マップ表のすべてまたは一部の統計をクリアして、特定のパターンに一致する特定の表またはセグメントの行を削除するか、それらの行をすべて削除します。
構文
DBMS_ILM_ADMIN.CLEAR_HEAT_MAP_TABLE ( owner IN VARCHAR2, tablename IN VARCHAR2, partition IN VARCHAR2 default '', access_date IN DATE DEFAULT NULL, segment_access_summary IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表83-4 CLEAR_HEAT_MAP_TABLEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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表の所有者 |
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表名 |
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サブオブジェクトの名前(デフォルトは |
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削除される |
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セグメントに対して実行されたアクセス操作を示す、セグメント・アクセス制限の要約 |
83.4.3 CUSTOMIZE_ILMプロシージャ
このプロシージャは、ILM実行関連のパラメータに値を指定することで、ILMの実行環境をカスタマイズします。これらの値は、次回のバックグラウンド・スケジューリングで有効になります。
構文
DBMS_ILM_ADMIN.CUSTOMIZE_ILM ( parameter IN NUMBER, value IN NUMBER);
パラメータ
表83-5 CUSTOMIZE_ILMプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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パラメータの値です。 |
83.4.6 SET_HEAT_MAP_ALLプロシージャ
このプロシージャは、HTTP要求ヘッダーを設定します。要求ヘッダーは、設定後ただちにWebサーバーに送信されます。
構文
DBMS_ILM_ADMIN.SET_HEAT_MAP_ALL ( access_date IN DATE, segment_access_summary IN NUMBER);
パラメータ
表83-6 SET_HEAT_MAP_ALLプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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追加される |
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セグメントに対して実行されたアクセス操作を示す、セグメント・アクセス制限の要約 |
83.4.7 SET_HEAT_MAP_STARTプロシージャ
このプロシージャは、ヒート・マップ・データの収集開始日を設定します。
構文
DBMS_ILM_ADMIN.SET_HEAT_MAP_START ( start_date IN DATE);
パラメータ
表83-7 SET_HEAT_MAP_STARTプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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すべての統計を有効にする新しい開始日付を示します。 |
83.4.8 SET_HEAT_MAP_TABLEプロシージャ
このプロシージャは、指定された表またはセグメントに対して表の更新または挿入を行います。
構文
DBMS_ILM_ADMIN.SET_HEAT_MAP_TABLE ( owner IN VARCHAR2, tablename IN VARCHAR2, partition IN VARCHAR2 DEFAULT '', access_date IN DATE DEFAULT NULL, segment_access_summary IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表83-8 SET_HEAT_MAP_TABLEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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表の所有者 |
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表名 |
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サブオブジェクトの名前(デフォルトは |
|
追加される |
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セグメントに対して実行されたアクセス操作を示す、セグメント・アクセス制限の要約 |