107 DBMS_MVIEW_STATS
DBMS_MVIEW_STATS
パッケージには、マテリアライズド・ビューのリフレッシュ操作に関する統計の収集および保存を管理するためのインタフェースが用意されています。
参照:
マテリアライズド・ビュー・リフレッシュ統計を管理および使用する方法の詳細は、Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイドを参照してください
この章のトピックは、次のとおりです:
107.1 DBMS_MVIEW_STATSの概要
DBMS_MVIEW_STATS
パッケージに含まれているプロシージャを使用して、マテリアライズド・ビューのリフレッシュ操作に関する統計の収集および保存を管理できます。これには、これらの統計を収集するレベルや粒度、およびそれらをデータベースに保存する期間が含まれます。
107.3 DBMS_MVIEW_STATSサブプログラムの要約
この表は、DBMS_MVIEW_STATS
サブプログラムを示し、簡単に説明しています。
表107-1 DBMS_MVIEW_STATSパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
マテリアライズド・ビューのリフレッシュ操作に関する統計のうち、指定された保存期間より古いものをパージします。 |
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マテリアライズド・ビュー・リフレッシュ統計の収集レベルと保存期間を定義するパラメータの値を設定します。値は、データベース・レベルで、または個別のマテリアライズド・ビューに対して設定できます。 |
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リフレッシュ統計パラメータのシステム・デフォルト値を設定します。リフレッシュ統計パラメータには、収集レベルと保存期間の2つがあります。 |
107.3.1 PURGE_REFRESH_STATSプロシージャ
このプロシージャは、指定されたマテリアライズド・ビューについて、指定された保存期間より古いリフレッシュ統計を消去します。
このプロシージャは、指定されたマテリアライズド・ビューに定義された保存期間を変更することなく、リフレッシュ統計を強制的に消去します。
構文
DBMS_MVIEW_STATS.PURGE_REFRESH_STATISTICS (
mv_list IN VARACHAR2,
retention_period IN NUMBER);
パラメータ
表107-2 PURGE_REFRESH_STATSプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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データベース内のすべてのマテリアライズド・ビューについてマテリアライズド・ビュー・リフレッシュ統計を消去するには、 |
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リフレッシュ統計をデータ・ディクショナリに保存しておく必要がある日数。マテリアライズド・ビューのリフレッシュ操作に関する統計のうち、保存期間より古いものはデータ・ディクショナリから消去されます。 このプロシージャで指定された保存期間は、データベース・レベルで、または指定されたマテリアライズド・ビューについて以前に設定されている可能性がある保存期間より優先されます。 自動統計消去で定義された消去ポリシーを使用するには、 |
使用上のノート
このプロシージャを起動するには、SYSDBA
権限、またはmv_list
で指定した各マテリアライズド・ビューに対する権限が必要です。
107.3.2 SET_MVREF_STATS_PARAMSプロシージャ
このプロシージャは、マテリアライズド・ビュー・リフレッシュ統計の収集レベルと保存期間を設定します。これらのプロパティは、個々のマテリアライズド・ビューについて設定することも、データベース内のすべてのマテリアライズド・ビューについて設定することもできます。
構文
DBMS_MVIEW_STATS.SET_MVREF_STATS_PARAMS (
mv_list IN VARACHAR2,
collection_level IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
retention_period IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表107-3 SET_MVREF_STATS_PARAMSプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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データベース内の既存のマテリアライズド・ビューすべてについてプロパティを設定するには、 |
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このパラメータが |
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有効な値は1から1365000までです。 このパラメータが
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使用上のノート
1つ以上のマテリアライズド・ビューの収集レベルまたは保存期間を設定するには、それらのマテリアライズド・ビューに対する権限が必要です。データベース内のすべてのマテリアライズド・ビューについて収集レベルまたは保存期間を設定するには、SYSDBA
権限、またはデータベース内の各マテリアライズド・ビューに対する権限が必要です。
統計の収集レベルおよび保存期間のシステム・レベルのデフォルト値を設定する場合は、SET_SYSTEM_DEAFULT
プロシージャを使用します。
DBA_MVREF_STATS_PARAMS
ビューを使用して、マテリアライズド・ビュー統計の収集について現在設定されている保存期間および収集レベルを確認できます。
データベース内のすべてのマテリアライズド・ビューについてリフレッシュ統計の収集を無効にする場合は、次のように使用します。
DBMS_MVIEW_STATS.SET_MVREF_STATS_PARAMS (NULL, 'NONE', NULL);
SET_MVREF_STATS_PARAMS
を使用して設定されたパラメータは、プロシージャの実行時点でデータベース内に存在するマテリアライズド・ビューのみに影響します。このプロシージャの実行後に作成された新しいマテリアライズド・ビューでは、collection_level
およびretention_period
のシステム・デフォルト値が使用されます。
107.3.3 SET_SYSTEM_DEFAULTプロシージャ
このプロシージャは、マテリアライズド・ビュー・リフレッシュ統計の収集および保存を管理するシステム全体のデフォルトを設定します。新しく作成されたすべてのマテリアライズド・ビューでは、SET_MVREF_STATS_PARAMS
プロシージャを使用してパラメータが明示的に再設定されるまで、これらのデフォルトが使用されます。
構文
DBMS_MVIEW_STATS.SET_SYSTEM_DEFAULT (
parameter_name IN VARCHAR2,
value IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表107-4 SET_SYSTEM_DEFAULTプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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システム・デフォルト値を設定するマテリアライズド・ビュー・リフレッシュ統計パラメータの名前。 設定可能なパラメータは次のとおりです。
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マテリアライズド・ビュー・リフレッシュ統計パラメータの値。
いずれかのパラメータについて |
使用上のノート
このプロシージャを起動するには、SYSDBA
権限が必要です。
DBA_MVREF_STATS_SYS_DEFAULTS
ビューを使用して、マテリアライズド・ビュー・リフレッシュ統計の収集に関する現在のデフォルト設定を表示できます。