114 DBMS_PART
DBMS_PART
パッケージは、パーティション化されたオブジェクトのメンテナンスおよび管理操作を行うためのインタフェースを提供します。
参照:
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関連するビューの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
この章のトピックは、次のとおりです:
114.2 DBMS_PARTの操作上のノート
DBMS_PARTには、次の操作上のノートが適用されます。
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DBMS_PART
では、クリーンアップ・プロセス中に発生するすべてのエラーが無視されます。 -
PL/SQL procedure executed successfully
というメッセージの表示には、少なくとも1つのクリーンアップ処理に成功する必要があります。
114.3 DBMS_PARTサブプログラムの要約
この表は、DBMS_PART
パッケージのサブプログラムについて簡単に説明しています。
表114-1 DBMS_PARTパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
最適化された非同期索引のメンテナンスが発生し、存在しなくなったデータ・セグメントを指すエントリがクリーンアップされたグローバル索引のリストを収集します。 |
|
失敗したオンライン移動操作をクリーンアップします。 |
114.3.1 CLEANUP_GIDXプロシージャ
非同期グローバル索引のメンテナンスを伴う、パーティションのメンテナンス操作が発生した場合、グローバル索引に、存在しなくなったデータ・セグメントを指すエントリが含まれる可能性があります。このような失効した索引行が原因で、表または索引に対する操作中に(その操作が問合せ、DML、DDLまたは分析のいずれであっても)、正確性に関する問題や破損が発生することはありません。このプロシージャは、このようなグローバル索引を識別してクリーンアップすることによって、記憶域とパフォーマンスの効率を保証します。
構文
DBMS_PART.CLEANUP_GIDX ( schema_name_in IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, table_name_in IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, parallel IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, options IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表114-2 CLEANUP_GIDXファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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|
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parallel |
|
options |
次のオプションがサポートされています。
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114.3.2 CLEANUP_GIDX_JOBプロシージャ
このプロシージャは、このようなグローバル索引を識別してクリーンアップすることによって、記憶域とパフォーマンスの効率を保証します。
構文
DBMS_PART.CLEANUP_GIDX_JOB ( parallel IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, options IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表114-3 CLEANUP_GIDX_JOBファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
parallel |
|
options |
次のオプションがサポートされています。
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114.3.3 CLEANUP_ONLINE_OPプロシージャ
ALTER TABLE ... MOVE PARTITION ... ONLINE
処理の実行時には障害の可能性のある箇所が多くあります。このプロシージャでは、バックグラウンド処理(SMON
)での実行を待つことなく、そのような失敗したオンライン移動操作を事前にクリーンアップします。
構文
DBMS_PART.CLEANUP_ONLINE_OP ( schema_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, table_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, partition_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表114-4 CLEANUP_ONLINE_OPファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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スキーマの名前。 |
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スキーマの名前。 |
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パーティションの名前 |
使用上のノート
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schema_name
、table_name
およびpartition_name
が指定されている場合は、これにより、指定されたパーティションの失敗したオンライン移動操作がクリーンアップされます。 -
schema_name
およびtable_name
が指定されている場合は、これにより、指定された表のすべてのパーティションにおける失敗したオンライン移動操作がすべてクリーンアップされます。 -
schema_name
のみが指定されている場合は、これにより、スキーマ内ですべての失敗したオンライン移動操作がクリーンアップされます。 -
引数が指定されていない場合は、システム内で失敗したオンライン移動操作がすべてクリーンアップされます。
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その他のケースではすべて
ORA-20000
が発生し、引数として無効な入力はユーザーに通知されます。