268 UTL_INADDR
UTL_INADDR
パッケージは、インターネット・アドレッシングをサポートするためのPL/SQLプロシージャを提供します。。ローカル・ホストとリモート・ホストのホスト名およびIPアドレスを取り出すためのAPIを提供します。
この章のトピックは、次のとおりです:
268.1 UTL_INADDRのセキュリティ・モデル
このパッケージは実行者権限のパッケージです。つまり、起動するユーザーには、接続するリモート・ネットワーク・ホストに割り当てられたアクセス制御リストでconnect
権限が付与されている必要があります。
ノート:
ファイングレイン・アクセスの管理の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。
268.2 UTL_INADDRの例外
この表は、UTL_INADDR
サブプログラムで発生する例外について説明しています。
表268-1 例外 - インターネット・アドレス・パッケージ
数値 | 例外 | 説明 |
---|---|---|
|
|
ネットワークへのアクセスが拒否されました。 |
|
|
ホストが不明です。 |
268.3 UTL_INADDRの例
このUTL_INADDRの例は、ローカル・ホスト名およびIPアドレスを取得しています。
SET serveroutput on BEGIN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE(UTL_INADDR.GET_HOST_NAME); -- get local host name DBMS_OUTPUT.PUT_LINE(UTL_INADDR.GET_HOST_ADDRESS); -- get local IP addr END; /
268.4 UTL_INADDRサブプログラムの要約
この表は、UTL_INADDR
サブプログラムを示し、簡単に説明しています。
表268-2 UTL_INADDRパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
名前が指定されたローカルまたはリモート・ホストのIPアドレスを取り出します。 |
|
IPアドレスが指定されたローカルまたはリモート・ホストの名前を取り出します。 |
268.4.1 GET_HOST_ADDRESSファンクション
このファンクションは、指定されたホストのIPアドレスを取り出します。
構文
UTL_INADDR.GET_HOST_ADDRESS ( host IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURN host_address VARCHAR2;
パラメータ
表268-3 GET_HOST_ADDRESSファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
IPアドレスを取り出すホストの名前。 |
戻り値
表268-4 GET_HOST_ADDRESSファンクションの戻り値
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
指定したホストのIPアドレス。ホストに |
例外
UNKNOWN_HOST:
指定したIPアドレスが不明です。
使用上のノート
現行のホストのホスト名またはIPアドレスを取得する権限は、LOCALHOST
に対するresolve
権限によって制御されます。
268.4.2 GET_HOST_NAMEファンクション
このファンクションは、IPアドレスが指定されたローカルまたはリモート・ホストの名前を取り出します。
構文
UTL_INADDR.GET_HOST_NAME ( ip IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURN host_name VARCHAR2;
パラメータ
表268-5 GET_HOST_NAMEファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ホスト名を決定するために使用するホストのIPアドレス。ipが |
戻り値
表268-6 GET_HOST_NAMEファンクションの戻り値
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
指定されたIPアドレスのローカル・ホストまたはリモート・ホストの名前。 |
例外
UNKNOWN_HOST:
指定したIPアドレスが不明です。
使用上のノート
現行のホストのホスト名またはIPアドレスを取得する権限は、DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN
を介して付与されるLOCALHOST
に対するresolve
権限によって制御されます。