診断収集コマンドの実行

診断収集コマンドを実行して診断データを収集します。

tfactl diagcollect

tfactl diagcollectコマンドを使用して、オンデマンドの診断収集を実行できます。

Oracle Trace File Analyzer Collectorでは、次の3種類のオンデマンド収集を実行できます。

  • デフォルト収集

  • イベントドリブンのサポート・サービス・リクエスト・データ収集(SRDC)の収集

  • カスタム収集

前提条件

イベントドリブンのサポート・サービス・リクエスト・データ収集(SRDC)の収集には、My Oracle Supportノート1513912.2から入手可能なOracle Trace File Analyzerのデータベース・サポート・ツール・バンドルのコンポーネントが必要です。

構文

tfactl diagcollect [-all | [component_name1] [component_name2] ... [component_nameN]]  
[-node all|local|n1,n2,..] [-tag description] 
[-z filename] 
[-last nh|d| -from time -to time | -for time] 
[-nocopy] [-notrim] [-silent] [-nocores] [-collectalldirs] 
[-collectdir dir1,dir2..] [-examples] 
[-node [node1,node2,nodeN] 
components:-ips|-database|-asm|-crsclient|-dbclient|-dbwlm|-tns|-rhp|-procinfo|-afd
|-crs|-wls|-emagent|-oms|-ocm|-emplugins|-em|-acfs|-install|-cfgtools|-os|-ips
|-ashhtml|-ashtext|-awrhtml|-awrtext

パラメータ

各オプションの前にマイナス記号(-)を付ける必要があります。

オプション 説明

-all | [component_name1] [component_name2] ... [component_nameN]

すべてのコンポーネントのデータを収集するように指定するか、収集を取得する特定のコンポーネントを指定します。

-node all|local|n1,n2,...

診断情報を収集するノードのカンマ区切りリストを指定します。デフォルトはallです。

-tag description

このパラメータを使用して、Oracle Trace File Analyzerリポジトリ内に収集結果用のサブディレクトリを作成します。

-z file_name

このパラメータを使用すると、出力ファイル名を指定できます。

-last numberh | d | -from "mmm/dd/yyyy hh:mm:ss" -to "mmm/dd/yyyy hh:mm:ss" | -for "mmm/dd/yyyy hh:mm:ss"

  • -lastパラメータを指定すると、過去の特定の時間数(h)または日数(d)の関連データを含むファイルを収集します。デフォルトでは、このパラメータを指定してコマンドを実行すると、大きなファイルは切捨てされ、特定の間隔のファイルのみが表示されます。

  • -fromおよび-toパラメータを指定して(この2つのパラメータは両方指定する必要があります)、特定の時間間隔中の関連データを含むファイルを収集し、ファイルが大きい場合、この時刻より前のデータが切捨てられます。

  • -forパラメータを指定して、指定した時刻の関連データを含むファイルを収集できます。TFACTLによって収集されるファイルには、-forの後に指定した時刻までの間のタイムスタンプが含まれます。このオプションでは、データの切捨ては行われません。

注意:

日付と時刻の両方を指定する場合、両方の値を二重引用符("")で囲む必要があります。日付のみまたは時刻のみを指定する場合、単一の値を引用符で囲む必要はありません。

-nocopy

このパラメータを使用すると、トレース・ファイルの収集が開始ノードにコピーされません。ファイルは、実行ノード上のOracle Trace File Analyzerリポジトリに残ります。

-notrim

このパラメータを指定して、収集されたファイルの切捨てを停止します。

-silent

このパラメータを指定して、診断収集をバックグラウンド・プロセスとして実行します。

-nocores

このパラメータを指定して、通常であれば収集されるコア・ファイルの収集を停止します。

-collectalldirs

このパラメータを指定して、Collect Allフラグがtrueに設定されているディレクトリからすべてのファイルを収集します。

-collectdir dir1,dir2,...dirn

ディレクトリのカンマ区切りリストを指定すると、指定したコンポーネントに加えてタイプや時間の制約に関係なく、それらのディレクトリのすべてのファイルが収集に含まれます。

-examples

このパラメータを指定して、diagcollectの使用例を表示します。

  • 次のコマンドでは、クラスタ全体の最近4時間に更新されたすべてのファイル(chmosおよびoswデータを含む)が切捨ておよび圧縮され、開始ノードに収集されます。
    $ tfactl diagcollect –all
    
    Collecting data for the last 12 hours for this component ...
    Collecting data for all nodes
    Creating ips package in master node ...
    Trying ADR basepath /scratch/app/orabase
    Trying to use ADR homepath diag/crs/node1/crs ...
    Submitting request to generate package for ADR homepath /scratch/app/orabase/diag/crs/node1/crs
    Trying ADR basepath /scratch/app/oracle
    Trying to use ADR homepath diag/rdbms/prod/prod_1 ...
    Submitting request to generate package for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/prod/prod_1
    Trying to use ADR homepath diag/rdbms/prod/prod_2 ...
    Submitting request to generate package for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/prod/prod_2
    Trying to use ADR homepath diag/rdbms/webdb/webdb_2 ...
    Submitting request to generate package for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/webdb/webdb_2
    Trying to use ADR homepath diag/rdbms/webdb/webdb_1 ...
    Submitting request to generate package for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/webdb/webdb_1
    Master package completed for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/prod/prod_1
    Master package completed for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/prod/prod_2
    Master package completed for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/webdb/webdb_1
    Master package completed for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/webdb/webdb_2
    Master package completed for ADR homepath /scratch/app/orabase/diag/crs/node1/crs
    Created package 2 based on time range 2016-09-29 12:11:00.000000 -07:00 to 2016-09-30 00:11:00.000000 -07:00, 
    correlation level basic
    Remote package completed for ADR homepath(s) /diag/crs/node2/crs,/diag/crs/node3/crs
    
    Collection Id : 20160930001113node1
    
    Detailed Logging at : /scratch/app/orabase/tfa/repository/collection_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016_node_all/diagcollect_20160930001113_node1.log
    2016/09/30 00:12:21 PDT : Collection Name : tfa_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016.zip
    2016/09/30 00:12:21 PDT : Collecting diagnostics from hosts : [node1, node3, node2]
    2016/09/30 00:12:21 PDT : Scanning of files for Collection in progress...
    2016/09/30 00:12:21 PDT : Collecting additional diagnostic information...
    2016/09/30 00:12:26 PDT : Getting list of files satisfying time range [09/29/2016 12:12:21 PDT, 09/30/2016 00:12:26 PDT]
    2016/09/30 00:13:05 PDT : Collecting ADR incident files...
    2016/09/30 00:15:02 PDT : Completed collection of additional diagnostic information...
    2016/09/30 00:15:24 PDT : Completed Local Collection
    2016/09/30 00:15:26 PDT : Remote Collection in Progress...
    .------------------------------------.
    |         Collection Summary         |
    +---------+-----------+-------+------+
    | Host    | Status    | Size  | Time |
    +---------+-----------+-------+------+
    | node3   | Completed | 82MB  | 172s |
    | node2   | Completed | 95MB  | 183s |
    | node1   | Completed | 157MB | 183s |
    '---------+-----------+-------+------'
    
    Logs are being collected to: /scratch/app/orabase/tfa/repository/collection_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016_node_all
    /scratch/app/orabase/tfa/repository/collection_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016_node_all/node3.tfa_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016.zip
    /scratch/app/orabase/tfa/repository/collection_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016_node_all/node2.tfa_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016.zip
    /scratch/app/orabase/tfa/repository/collection_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016_node_all/node1.tfa_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016.zip
  • 次のコマンドでは、クラスタ全体の最近8時間に更新されたすべてのファイル(chmosおよびoswデータを含む)が切捨ておよび圧縮され、開始ノードに収集されます。
    $ tfactl diagcollect –all –last 8h
  • 次のコマンドでは、データベース(hrdbおよびfdb)の過去1日間に更新されたすべてのファイルが切捨ておよび圧縮され、開始ノードに収集されます。
    $ tfactl diagcollect -database hrdb,fdb -last 1d -z foo
  • 次のコマンドでは、node1およびnode2の最近6時間に更新されたすべてのOracle Clusterwareファイル、オペレーティング・システム・ログおよびchmososwデータが切捨ておよび圧縮され、開始ノードに収集されます。
    $ tfactl diagcollect –crs -os -node node1,node2 -last 6h
  • 次のコマンドでは、2016年9月22日から2016年9月23日午後9時までに更新されたnode1のすべてのOracle ASMログが切捨ておよび圧縮され、開始ノードに収集されます。
    $ tfactl diagcollect -asm -node node1 -from Sep/22/2016 -to "Sep/23/2016 21:00:00"
  • 次のコマンドでは、2016年9月23日に更新されたすべてのログ・ファイルが切捨ておよび圧縮され、開始ノードに収集されます。
    $ tfactl diagcollect -for Sep/23/2016
  • 次のコマンドでは、2016年9月22日午前9時から2016年9月23日午前9時の間(コマンドで指定した時刻の前後12時間)に更新されたすべてのログ・ファイルが切捨ておよび圧縮され、開始ノードに収集されます。
    $ tfactl diagcollect -for "September/22/2016 21:00:00"

tfactl directory

tfactl directoryコマンドを使用して、トレースまたはログ・ファイルを分析するためにディレクトリのリストに対してディレクトリを追加したり、ディレクトリを削除します。

また、tfactl directoryコマンドを使用して、ディレクトリ権限を変更します。自動検出によってディレクトリが追加された場合、そのディレクトリはパブリックとして追加されます。tfactl diagcollectコマンドを実行するのに十分な権限があるすべてのユーザーが、そのディレクトリ内のファイルを収集します。これが重要なのは、非rootまたはsudoユーザーがTFACTLコマンドを実行する場合のみです。

ディレクトリがプライベートとしてマークされている場合、Oracle Trace File Analyzerは、ファイルの収集を許可する前に次の処理を行います。

  • TFACTLコマンドを実行しているユーザーを確認します。

  • ディレクトリ内のファイルを表示する権限がユーザーにあるかどうかを検証します。

注意:

ユーザーは、読取りアクセスを持っているOracle Trace File Analyzerのみにディレクトリを追加できます。自動診断収集を構成している場合、Oracle Trace File Analyzerはrootとして実行され、使用可能なすべてのファイルを収集できます。

tfactl directoryコマンドには、ディレクトリの管理に使用できる3つの動詞(addremoveおよびmodify)があります。

構文

tfactl directory add directory [-public] [-exclusions | -noexclusions | -collectall] [-node all | n1,n2...]
tfactl directory remove directory [-node all | n1,n2...]
tfactl directory modify directory [-private | -public] [-exclusions | -noexclusions | -collectall]

3つの構文モデルのそれぞれについて、Oracle Trace File Analyzerが収集を格納するディレクトリ・パスを指定する必要があります。

パラメータ

表-30 tfactl directoryコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-public

-publicパラメータを使用して、ディレクトリに格納されているファイルをすべてのOracle Trace File Analyzerユーザーが収集できるようにします。

-private

-privateパラメータを使用して、追加または変更するディレクトリ(およびサブディレクトリ)内のファイルを表示する権限がないOracle Trace File Analyzerユーザーが、コマンドを実行して指定したディレクトリからファイルを収集できないようにします。

-exclusions

-exclusionsパラメータを使用して、ファイルがタイプ、名前および時間範囲の制限を満たす場合にディレクトリ内のファイルが収集の対象となるように指定します。

-noexclusions

-noexclusionsパラメータを使用して、ファイルが時間範囲の制限を満たす場合にディレクトリ内のファイルが収集の対象となるように指定します。

-collectall

-collectallパラメータを使用して、ユーザーがtfactl diagcollectコマンドで-collectalldirsパラメータを指定した場合に、タイプおよび時間範囲に関係なく、ディレクトリ内のファイルが収集の対象となるように指定します。

-node all | n1,n2...

クラスタ内のすべてのノードに対してディレクトリを追加または削除するか、カンマ区切りリストを使用して特定のノードに対してディレクトリを追加または削除します。

使用上の注意

Berkeleyデータベースにすべてのトレース・ディレクトリ名を追加し、Oracle Trace File Analyzerがそのディレクトリ内のファイル・メタデータを収集できるようにする必要があります。検出プロセスでは、ほとんどのディレクトリが検出されますが、新しいまたは未検出のディレクトリが必要な場合は、tfactl directoryコマンドを使用して、手動でこれらを追加できます。

TFACTLを使用してディレクトリを追加する場合、Oracle Trace File Analyzerは、ディレクトリの対象が次のどれであるかを確認しようとします。

  • Oracleデータベース

  • Oracle Clusterware

  • オペレーティング・システム・ログ

  • その他のコンポーネント

  • どのデータベースまたはインスタンスか

Oracle Trace File Analyzerがこの情報を確認できない場合、次のように、Oracle Trace File Analyzerはエラーを戻し、情報を入力するよう要求します。

# tfactl directory add /tmp

Failed to add directory to TFA. Unable to determine parameters for directory: /tmp
Please enter component for this Directory [RDBMS|CRS|ASM|INSTALL|OS|CFGTOOLS|TNS|DBWLM|ACFS|ALL] : RDBMS
Please enter database name for this Directory :MYDB
Please enter instance name for this Directory :MYDB1

注意:

OS、CRS、CFGTOOLS、ACFS、ALLまたはINSTALLファイルの場合はコンポーネントのみが要求され、Oracle ASMの場合はインスタンスのみが作成されます。これらのエントリについては検証が実行されないため、このデータを入力する際には注意してください。

次のコマンドでは、ディレクトリが追加されます。

# tfactl directory add /u01/app/grid/diag/asm/+ASM1/trace

次のコマンドでは、ディレクトリが変更され、十分な権限があるOracle Trace File Analyzerユーザーのみが内容を収集できるようになります。

# tfactl directory modify /u01/app/grid/diag/asm/+ASM1/trace -private

次のコマンドでは、クラスタ内のすべてのノードからディレクトリが削除されます。

# tfactl directory remove /u01/app/grid/diag/asm/+ASM1/trace -node all

tfactl ips

tfactl ipsコマンドを使用して、自動診断リポジトリの診断データを収集します。

構文

tfactl ips [ADD] [ADD FILE] [ADD NEW INCIDENTS] [CHECK REMOTE KEYS] [COPY IN FILE] 
[COPY OUT FILE] [CREATE PACKAGE] [DELETE PACKAGE] [FINALIZE PACKAGE] [GENERATE PACKAGE] 
[GET MANIFEST] [GET METADATA] [GET REMOTE KEYS] [PACK] [REMOVE] [REMOVE FILE] 
[SET CONFIGURATION] [SHOW CONFIGURATION] [SHOW FILES] [SHOW INCIDENTS] [SHOW PROBLEMS] 
[SHOW PACKAGE] [UNPACK FILE] [UNPACK PACKAGE] [USE REMOTE KEYS] [options]

パラメータ

表-31 tfactl ipsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

ADD

インシデントを既存のパッケージに追加します。

ADD FILE

ファイルを既存のパッケージに追加します。

ADD NEW INCIDENTS

問題の新しいインシデントを検索し、最新のものをパッケージに追加します。

CHECK REMOTE KEYS

指定したパッケージ内のインシデントと一致するキーを含むファイルを作成します。

COPY IN FILE

外部ファイルを自動診断リポジトリにコピーし、パッケージおよび(オプションで)インシデントに関連付けます。

COPY OUT FILE

自動診断リポジトリ外の場所に自動診断リポジトリ・ファイルをコピーします。

CREATE PACKAGE

パッケージを作成し、オプションでパッケージの内容を選択します。

DELETE PACKAGE

自動診断リポジトリからパッケージおよびその内容を削除します。

FINALIZE PACKAGE

相関性がある内容を自動的に挿入することにより、送信可能なパッケージを取得します。

GENERATE PACKAGE

ターゲット・ディレクトリに物理パッケージ(zipファイル)を作成します。

GET MANIFEST

パッケージ・ファイルからマニフェストを抽出して表示します。

GET METADATA

パッケージ・ファイルからメタデータXMLドキュメントを抽出して表示します。

GET REMOTE KEYS

指定したパッケージ内のインシデントと一致するキーを含むファイルを作成します。

PACK

パッケージを作成し、すぐに物理パッケージを生成します。

REMOVE

既存のパッケージからインシデントを削除します。

REMOVE FILE

既存のパッケージからファイルを削除します。

SET CONFIGURATION

インシデント・パッケージング・サービスの構成パラメータの値を変更します。

SHOW CONFIGURATION

インシデント・パッケージング・サービスの現在の設定を表示します。

SHOW FILES

指定したパッケージに含まれているファイルを表示します。

SHOW INCIDENTS

指定したパッケージに含まれているインシデントを表示します。

SHOW PROBLEMS

現在の自動診断リポジトリ・ホームの問題を表示します。

SHOW PACKAGE

指定したパッケージの詳細を表示します。

UNPACK FILE

指定したパスに物理ファイルを解凍します。

UNPACK PACKAGE

パッケージ名と一致する場合、現在のディレクトリ内の物理ファイルを指定のパスに解凍します。

USE REMOTE KEYS

指定したファイル内のキーと一致するインシデントを指定のパッケージに追加します。

tfactl ips ADD

tfactl ips ADDコマンドを使用して、インシデントを既存のパッケージに追加します。

構文

tfactl ips ADD [INCIDENT incid | PROBLEM prob_id | PROBLEMKEY prob_key | SECONDS seconds | TIME start_time TO end_time] PACKAGE package_id

パラメータ

表-32 tfactl ips ADDコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

incid

パッケージの内容に追加するインシデントのIDを指定します。

prob_id

パッケージの内容に追加する問題のIDを指定します。

prob_key

パッケージの内容に追加する問題キーを指定します。

seconds

パッケージの内容を追加する際の現在より前の秒数を指定します。

start_time

インシデントを検索する時間範囲の開始を指定します。

end_time

インシデントを検索する時間範囲の終了を指定します。

tfactl ips ADD FILE

tfactl ADD FILEコマンドを使用して、ファイルを既存のパッケージに追加します。

構文

ファイルは、パッケージと同じADR_BASE内に存在する必要があります。

tfactl ips ADD FILE file_spec PACKAGE pkgid

パラメータ

表-33 tfactl ips ADD FILEコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

file_spec

ファイル名とパス(フルまたは相対)でファイルを指定します。

package_id

ファイルを追加するパッケージのIDを指定します。

tfactl ips COPY IN FILE

tfactl ips COPY IN FILEコマンドを使用して、外部ファイルを自動診断リポジトリにコピーし、ファイルをパッケージおよび(オプションで)インシデントに関連付けます。

構文

tfactl ips COPY IN FILE file [TO new_name] [OVERWRITE] PACKAGE pkgid [INCIDENT incid]

パラメータ

表-34 tfactl ips COPY IN FILEコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

file

ファイル名とフルパス(フルまたは相対)でファイルを指定します。

new_name

ファイルのコピーの名前を指定します。

pkgid

ファイルを関連付けるパッケージのIDを指定します。

incid

ファイルを関連付けるインシデントのIDを指定します。

オプション

OVERWRITE: ファイルが存在する場合、ファイルを上書きするには、OVERWRITEオプションを使用します。

tfactl ips REMOVE

tfactl ips REMOVEコマンドを使用して、既存のパッケージからインシデントを削除します。

構文

インシデントは、パッケージに関連付けられたままですが、物理パッケージ・ファイルには含まれません。

tfactl ips REMOVE [INCIDENT incid | PROBLEM prob_id | PROBLEMKEY prob_key] PACKAGE package_id

パラメータ

表-35 tfactl ips REMOVEコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

incid

パッケージの内容に追加するインシデントのIDを指定します。

prob_id

パッケージの内容に追加する問題のIDを指定します。

prob_key

パッケージの内容に追加する問題キーを指定します。

$ tfactl ips remove incident 22 package 12

tfactl ips REMOVE FILE

tfactl ips REMOVE FILEコマンドを使用して、既存のパッケージからファイルを削除します。

構文

ファイルは、パッケージと同じADR_BASE内に存在する必要があります。ファイルは、パッケージに関連付けられたままですが、物理パッケージ・ファイルには含まれません。

tfactl ips REMOVE FILE file_spec PACKAGE pkgid

$ tfactl ips remove file ADR_HOME/trace/mydb1_ora_13579.trc package 12

tfactl ips ADD NEW INCIDENTS PACKAGE

tfactl ips ADD NEW INCIDENTS PACKAGEコマンドを使用して、特定のパッケージ内の問題の新しいインシデントを検索し、最新のものをパッケージに追加します。

構文

tfactl ips ADD NEW INCIDENTS PACKAGE package_id

パラメータ

表-36 tfactl ips ADD NEW INCIDENTS PACKAGEコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

package_id

インシデントを追加するパッケージのIDを指定します。

tfactl ips GET REMOTE KEYS FILE

tfactl ips GET REMOTE KEYS FILEコマンドを使用して、特定のパッケージ内のインシデントと一致するキーを含むファイルを作成します。

構文

tfactl ips GET REMOTE KEYS FILE file_spec PACKAGE package_id

パラメータ

表-37 tfactl ips GET REMOTE KEYS FILEコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

file_spec

ファイル名とフルパス(フルまたは相対)でファイルを指定します。

package_id

キーを取得するパッケージのIDを指定します。

$ tfactl ips get remote keys file /tmp/key_file.txt package 12

tfactl ips USE REMOTE KEYS FILE

tfactl ips USE REMOTE KEYS FILEコマンドを使用して、特定のファイル内のキーと一致するインシデントを特定のパッケージに追加します。

構文

tfactl ips USE REMOTE KEYS FILE file_spec PACKAGE package_id

$ tfactl ips use remote keys file /tmp/key_file.txt package 12

tfactl ips CREATE PACKAGE

tfactl ips CREATE PACKAGEコマンドを使用して、パッケージを作成し、オプションでパッケージの内容を選択します。

構文

tfactl ips CREATE PACKAGE [INCIDENT inc_id | PROBLEM prob_id 
| PROBLEMKEY prob_key | SECONDS seconds | TIME start_time TO end_time] [CORRELATE BASIC | TYPICAL | ALL] [MANIFEST file_spec] 
[KEYFILE file_spec]

パラメータ

表-38 tfactl ips CREATE PACKAGEコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

incid

パッケージの内容を選択する際に使用するインシデントのIDを指定します。

prob_id

パッケージの内容を選択する際に使用する問題のIDを指定します。

prob_key

パッケージの内容を選択する際に使用する問題キーを指定します。

seconds

パッケージの内容を選択する際の現在より前の秒数を指定します。

start_time

インシデントを検索する時間範囲の開始を指定します。

end_time

インシデントを検索する時間範囲の終了を指定します。

オプション

  • CORRELATE BASIC: パッケージにインシデント・ダンプおよびインシデント・プロセスのトレース・ファイルが含まれます。関連する相関キーがインシデントで共有されている場合は、追加のインシデントが自動的に含まれます。

  • CORRELATE TYPICAL: パッケージにインシデント・ダンプ、および各インシデントの時間ウィンドウ内で変更されたすべてのトレース・ファイルが含まれます。関連する相関キーがインシデントで共有されているか、インシデントがメイン・インシデント前後の時間ウィンドウ内で発生した場合は、追加のインシデントが自動的に含まれます。

  • CORRELATE ALL: パッケージにインシデント・ダンプ、および最初に選択されたインシデントと最後に選択されたインシデントの間で変更されたすべてのトレース・ファイルが含まれます。インシデントが同じ時間範囲内で発生した場合は、追加のインシデントが自動的に含まれます。

  • MANIFEST file_spec: XML形式のパッケージ・マニフェスト・ファイルを生成します。

  • KEYFILE file_spec: リモート・キー・ファイルを生成します。

注意:

  • インシデント、問題などのパッケージの内容を指定しなかった場合、Oracle Trace File Analyzerでは空のパッケージが作成されます。

    後でファイルおよびインシデントを追加できます。

  • 相関レベルを指定しなかった場合、Oracle Trace File Analyzerではデフォルトのレベルが使用されます。

  • デフォルトは通常、TYPICALですが、IPS SET CONFIGURATIONコマンドを使用して変更できます。

$tfactl ips create package incident 861

$ tfactl ips create package time '2006-12-31 23:59:59.00 -07:00' to '2007-01-01 01:01:01.00 -07:00'

tfactl ips FINALIZE PACKAGE

tfactl ips FINALIZE PACKAGEコマンドを使用して、相関性がある内容を自動的に挿入することにより、送信可能なパッケージを取得します。

構文

tfactl ips FINALIZE PACKAGE package_id

tfactl ips GENERATE PACKAGE

tfactl ips GENERATE PACKAGEコマンドを使用して、ターゲット・ディレクトリに物理パッケージ(zipファイル)を作成します。

構文

tfactl ips GENERATE PACKAGE package_id [IN path][COMPLETE | INCREMENTAL]

パラメータ

表-39 tfactl ips GENERATE PACKAGEコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

package_id

物理パッケージ・ファイルを作成するパッケージのIDを指定します。

path

物理パッケージ・ファイルを生成する場所のパスを指定します。

オプション

  • COMPLETE: (デフォルト)前のパッケージ・シーケンスが生成された場合でも、すべてのパッケージ・ファイルがパッケージに含まれます。

  • INCREMENTAL: 最後のパッケージが生成された以降に追加または変更されたファイルのみがパッケージに含まれます。

注意:

ターゲット・パスが指定されていない場合、Oracle Trace File Analyzerによって現在の作業ディレクトリに物理パッケージ・ファイルが生成されます。

$ tfactl ips generate package 12 in /tmp

tfactl ips DELETE PACKAGE

tfactl ips DELETE PACKAGEコマンドを使用して、自動診断リポジトリからパッケージおよびその内容を削除します。

構文

tfactl ips DELETE PACKAGE package_id

パラメータ

表-40 tfactl ips DELETE PACKAGEコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

package_id

削除するパッケージのIDを指定します。

$ tfactl ips delete package 12

tfactl ips GET MANIFEST FROM FILE

tfactl ips GET MANIFEST FROM FILEコマンドを使用して、パッケージ・ファイルからマニフェストを抽出して表示します。

構文

tfactl ips GET MANIFEST FROM FILE file

パラメータ

表-41 tfactl ips GET MANIFEST FROM FILEコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

file

ファイル名とフルパスで外部ファイルを指定します。

$ tfactl ips GET MANIFEST FROM FILE /tmp/IPSPKG_200704130121_COM_1.zip

tfactl ips GET METADATA

tfactl ips GET METADATAコマンドを使用して、パッケージ・ファイルからメタデータXMLドキュメントを抽出して表示します。

構文

tfactl ips GET METADATA [FROM FILE file | FROM ADR]

$ tfactl ips get metadata from file /tmp/IPSPKG_200704130121_COM_1.zip

tfactl ips PACK

tfactl ips PACKコマンドを使用して、パッケージを作成し、すぐに物理パッケージを生成します。

構文

tfactl ips PACK [INCIDENT incid | PROBLEM prob_id | PROBLEMKEY prob_key | SECONDS seconds | TIME start_time TO end_time] 
[CORRELATE BASIC | TYPICAL | ALL] [MANIFEST file_spec] [KEYFILE file_spec]

パラメータ

表-42 tfactl ips PACKコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

incid

パッケージの内容を選択する際に使用するインシデントのIDを指定します。

prob_id

パッケージの内容を選択する際に使用する問題のIDを指定します。

prob_key

パッケージの内容を選択する際に使用する問題キーを指定します。

seconds

パッケージの内容を選択する際の現在の時刻より前の秒数を指定します。

start_time

インシデントを検索する時間範囲の開始を指定します。

end_time

インシデントを検索する時間範囲の終了を指定します。

path

物理パッケージ・ファイルを生成する場所のパスを指定します。

オプション

  • CORRELATE BASIC: パッケージには、インシデント・ダンプおよびインシデント・プロセスのトレース・ファイルが含まれます。関連する相関キーがインシデントで共有されている場合は、追加のインシデントが自動的に含まれます。

  • CORRELATE TYPICAL: パッケージにインシデント・ダンプ、および各インシデントの時間ウィンドウ内で変更されたすべてのトレース・ファイルが含まれます。関連する相関キーがインシデントで共有されているか、インシデントがメイン・インシデント前後の時間ウィンドウ内で発生した場合は、追加のインシデントが自動的に含まれます。

  • CORRELATE ALL: パッケージにインシデント・ダンプ、および最初に選択されたインシデントと最後に選択されたインシデントの間で変更されたすべてのトレース・ファイルが含まれます。インシデントが同じ時間範囲内で発生した場合は、追加のインシデントが自動的に含まれます。

  • MANIFEST file_spec: XML形式のパッケージ・マニフェスト・ファイルを生成します。

  • KEYFILE file_spec: リモート・キー・ファイルを生成します。

注意:

インシデント、問題などのパッケージの内容を指定しなかった場合、Oracle Trace File Analyzerでは空のパッケージが作成されます。

後でファイルおよびインシデントを追加できます。

相関レベルを指定しなかった場合、Oracle Trace File Analyzerではデフォルトのレベルが使用されます。

デフォルトは通常、TYPICALですが、IPS SET CONFIGURATIONコマンドを使用して変更できます。

$ tfactl ips pack incident 861

$ tfactl ips pack time '2006-12-31 23:59:59.00 -07:00' to '2007-01-01 01:01:01.00 -07:00'

tfactl ips SET CONFIGURATION

tfactl ips SET CONFIGURATIONコマンドを使用して、インシデント・パッケージング・サービスの構成パラメータの値を変更します。

構文

tfactl ips SET CONFIGURATION parameter_id value

パラメータ

表-43 tfactl ips SET CONFIGURATIONコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

parameter_id

変更するパラメータのIDを指定します。

value

パラメータの新しい値を指定します。

$ tfactl ips set configuration 6 2

tfactl ips SHOW CONFIGURATION

tfactl ips SHOW CONFIGURATIONコマンドを使用して、インシデント・パッケージング・サービスの現在の設定を表示します。

構文

tfactl ips SHOW CONFIGURATION parameter_id

tfactl ips SHOW PACKAGE

tfactl ips SHOW PACKAGEコマンドを使用して、特定のパッケージの詳細を表示します。

構文

tfactl ips SHOW PACKAGE package_id [BASIC | BRIEF | DETAIL]

注意:

このコマンドで使用する詳細のレベルを指定できます。

BASIC: 最小限の情報を表示します。これは、パッケージIDが指定されていない場合のデフォルトです。

BRIEF: より広範な情報を表示します。これは、パッケージIDが指定されている場合のデフォルトです。

DETAIL: BRIEFと同じ情報に加えて、パッケージの履歴や含まれているインシデントおよびファイルに関する情報も表示します。

$ tfactl ips show package
$ tfactl ips show package 12 detail

tfactl ips SHOW FILES PACKAGE

tfactl ips SHOW FILES PACKAGEコマンドを使用して、特定のパッケージに含まれているファイルを表示します。

構文

tfactl ips SHOW FILES PACKAGE package_id

$ tfactl ips show files package 12

tfactl ips SHOW INCIDENTS PACKAGE

tfactl ips SHOW INCIDENTS PACKAGEコマンドを使用して、特定のパッケージに含まれているインシデントを表示します。

構文

tfactl ips SHOW INCIDENTS PACKAGE package_id

$ tfactl ips show incidents package 12

tfactl ips SHOW PROBLEMS

tfactl ips SHOW PROBLEMSコマンドを使用して、現在の自動診断リポジトリ・ホームの問題を表示します。

構文

tfactl ips SHOW PROBLEMS

tfactl ips UNPACK FILE

tfactl ips UNPACK FILEコマンドを使用して、物理ファイルを特定のパスに解凍します。

構文

次のコマンドを実行すると、有効なADR_HOME構造が自動的に作成されます。パスが存在し、書込み可能である必要があります。

tfactl ips UNPACK FILE file_spec [INTO path]

$ tfactl ips unpack file /tmp/IPSPKG_20061026010203_COM_1.zip into /tmp/newadr

tfactl ips UNPACK PACKAGE

tfactl ips UNPACK PACKAGEコマンドを使用して、パッケージ名と一致する場合、現在のディレクトリ内の物理ファイルを特定のパスに解凍します。

構文

次のコマンドを実行すると、有効なADR_HOME構造が自動的に作成されます。パスが存在し、書込み可能である必要があります。

tfactl ips UNPACK PACKAGE pkg_name [INTO path]

$ tfactl ips unpack package IPSPKG_20061026010203 into /tmp/newadr

tfactl collection

tfactl collectionコマンドを使用して、実行中のOracle Trace File Analyzerの収集を停止します。

構文

tfactl collection [stop collection_id]

収集を停止できるのは、tfactl collectionコマンドを使用する場合のみです。tfactl printコマンドを実行して取得できる収集IDを指定する必要があります。

tfactl print

tfactl printコマンドを使用して、Berkeleyデータベースから情報を表示します。

構文

tfactl print [status | config | directories | hosts | actions | repository | cookie]

パラメータ

表-44 tfactl printコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

status

クラスタ内のすべてのノードにおけるOracle Trace File Analyzerのステータスを表示します。さらに、Oracle Trace File Analyzerのバージョン、およびそれが実行されているポートも表示します。

config

現在のOracle Trace File Analyzerの構成設定を表示します。

directories

Oracle Trace File Analyzerがトレースまたはログ・ファイルのデータをスキャンするすべてのディレクトリをリストします。さらに、データベース、Oracle ASMおよびインスタンスに割り当てられているトレース・ディレクトリの場所も表示します。

hosts

Oracle Trace File Analyzerクラスタの一部であり、クラスタ全体のコマンドを受信できるホストをリストします。

actions

診断収集など、Oracle Trace File Analyzerに送信されたすべてのアクションをリストします。デフォルトでは、tfactl printコマンドは、実行中のアクションまたは過去1時間に完了したアクションのみを表示します。

repository

リポジトリ・ディレクトリの現在の場所および使用済領域の量を表示します。最初、リポジトリ・ディレクトリの最大サイズは、10 GBまたは使用可能なファイル・システム領域の50%のいずれか小さい方です。最大サイズを超えた場合、またはファイル・システム領域が1 GB以下になった場合、Oracle Trace File Analyzerは操作を一時停止し、リポジトリを閉じます。tfactl purgeコマンドを使用して、リポジトリからコレクションを消去します。

cookie

tfactl setコマンドで使用する識別コードを生成および表示します。

tfactl print configコマンドでは次のような出力が戻されます。
$ tfactl print config

.------------------------------------------------------------------------------------.
|                                       node1                                        |
+-----------------------------------------------------------------------+------------+
| Configuration Parameter                                               | Value      |
+-----------------------------------------------------------------------+------------+
| TFA Version                                                           | 12.2.1.0.0 |
| Java Version                                                          | 1.8        |
| Public IP Network                                                     | true       |
| Automatic Diagnostic Collection                                       | true       |
| Alert Log Scan                                                        | true       |
| Disk Usage Monitor                                                    | true       |
| Managelogs Auto Purge                                                 | false      |
| Trimming of files during diagcollection                               | true       |
| Inventory Trace level                                                 | 1          |
| Collection Trace level                                                | 1          |
| Scan Trace level                                                      | 1          |
| Other Trace level                                                     | 1          |
| Repository current size (MB)                                          | 5          |
| Repository maximum size (MB)                                          | 10240      |
| Max Size of TFA Log (MB)                                              | 50         |
| Max Number of TFA Logs                                                | 10         |
| Max Size of Core File (MB)                                            | 20         |
| Max Collection Size of Core Files (MB)                                | 200        |
| Minimum Free Space to enable Alert Log Scan (MB)                      | 500        |
| Time interval between consecutive Disk Usage Snapshot(minutes)        | 60         |
| Time interval between consecutive Managelogs Auto Purge(minutes)      | 60         |
| Logs older than the time period will be auto purged(days[d]|hours[h]) | 30d        |
| Automatic Purging                                                     | true       |
| Age of Purging Collections (Hours)                                    | 12         |
| TFA IPS Pool Size                                                     | 5          |
'-----------------------------------------------------------------------+------------'

前述の出力例では、次のとおりです。

  • Automatic diagnostic collection: ONの場合(デフォルトはOFF)、アラート・ログのスキャンでログ内に特定のイベントが検出されたときに、診断収集がトリガーされます。

  • Trimming of files during diagcollection: 指定された時間範囲内のデータのみを含むように、Oracle Trace File Analyzerが大きいファイルを切り捨てるかどうかを指定します。切捨てがOFFの場合、自動診断収集ではトレース・ファイルの切捨ては行われません。

  • Repository current size in MB: リポジトリの使用済領域の量です。

  • Repository maximum size in MB: リポジトリ内の記憶領域の最大サイズです。最初、最大サイズは、10 GBまたはファイル・システム内の空き領域の50%のいずれか小さい方に設定されています。

  • Trace Level: デフォルトは1で、値を2、3および4にすると詳細度が高まります。Oracle Trace File Analyzerデーモンの実行に合わせてトレース・レベルを動的に設定できますが、トレース・レベルを上げると、Oracle Trace File Analyzerのパフォーマンスに大きく影響します。My Oracle Supportから要請があった場合にのみトレース・レベルを上げてください。

  • Automatic Purging: Oracle Trace File Analyzerの収集の自動消去は、デフォルトで有効になっています。経過期間がMinimum Age of Collections to Purgeの値を超え、リポジトリの容量がなくなると、Oracle Trace File Analyzerの収集が消去されます。

  • Minimum Age of Collections to Purge (Hours): Oracle Trace File Analyzerが収集を消去するまでにOracle Trace File Analyzerが収集を保持する最小時間数です。時間数を設定するには、tfactl set minagetopurge=hoursコマンドを使用します。

  • Minimum Space free to enable Alert Log Scan (MB): 領域が空くまでOracle Trace File Analyzerがアラート・ログのスキャンを一時的に停止する際の容量の制限(MB単位)です。メタデータ・データベースに使用されているファイル・システムの容量が制限を下回った場合、Oracle Trace File Analyzerはアラート・ログ・イベントを格納しません。

tfactl purge

tfactl purgeコマンドを使用して、特定の時間より古い診断収集をOracle Trace File Analyzerリポジトリから削除します。

構文

tfactl purge -older number[h | d]

次のコマンドでは、30日間より古いファイルが削除されます。
$ tfactl purge -older 30d

tfactl managelogs

tfactl managelogsコマンドを使用して、自動診断リポジトリのログおよびトレース・ファイルを管理します。

構文

tfactl managelogs [-purge [[-older nm|h|d] | [-gi] | [-database all|d1,d2,...]]] 
[-show [usage|variation] [[-older nd] | [-gi] | [-database all|d1,d2,...]]]

パラメータ

表-45 tfactl managelogsの消去オプション

消去オプション 説明

-older

ログ消去の対象となる期間。

-gi

Oracle Grid Infrastructureのログ(GIBASE/diagおよびcrsdata (cvu dirs)下のすべての自動診断リポジトリ・ホーム)を消去します。

-database

Oracleデータベースのログを消去します(デフォルトはall、デフォルト以外の場合はリストを指定)。

-dryrun

purgeコマンドによって消去されるログを見積もります。

表-46 tfactl managelogsの表示オプション

表示オプション 説明

-older

ログ・ボリュームにおける変更の期間。

-gi

GIBASE下の領域使用率。

-database

Oracleデータベースのログの領域使用率(デフォルトはall、デフォルト以外の場合はリストを指定)。

$ tfactl managelogs -show usage -gi

Output from host : node3
------------------------------

.----------------------------------------------------------------------------------------.
|                                Grid Infrastructure Usage                               |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+
| Location                                                                   | Size      |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1389480572_107/alert      | 8.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1389480572_107/incident   | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1389480572_107/trace      | 1.55 MB   |
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1389480572_107/cdump      | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1389480572_107/alert    | 8.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1389480572_107/incident | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1389480572_107/trace    | 712.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1389480572_107/cdump    | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener/alert                     | 921.39 MB |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener/incident                  | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener/trace                     | 519.20 MB |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener/cdump                     | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener_scan2/alert               | 726.55 MB |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener_scan2/incident            | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener_scan2/trace               | 339.90 MB |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener_scan2/cdump               | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/diagtool/user_grid/adrci_1389480572_107/alert    | 8.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/diagtool/user_grid/adrci_1389480572_107/incident | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/diagtool/user_grid/adrci_1389480572_107/trace    | 12.00 KB  |
| /scratch/app/orabase/diag/diagtool/user_grid/adrci_1389480572_107/cdump    | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/diagtool/user_grid/adrci_1389480572_107/hm       | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node3/crs/alert                              | 44.00 KB  |
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node3/crs/incident                           | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node3/crs/trace                              | 1.67 GB   |
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node3/crs/cdump                              | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1389480572_107/alert      | 8.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1389480572_107/incident   | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1389480572_107/trace      | 8.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1389480572_107/cdump      | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1389480572_107/alert      | 20.00 KB  |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1389480572_107/incident   | 4.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1389480572_107/trace      | 8.00 KB   |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1389480572_107/cdump      | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+
| Total                                                                      | 4.12 GB   |
'----------------------------------------------------------------------------+-----------'
$ tfactl managelogs -show variation  -older 2h -gi

Output from host : node1
------------------------------
2016-09-30 00:49:57: INFO Checking space variation for 2 hours


.----------------------------------------------------------------------------------------------------.
|                                    Grid Infrastructure Variation                                   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| Directory                                                                  | Old Size  | New Size  |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan2/trace               | 12.00 KB  | 12.00 KB  |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan2/incident            | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1342558790_107/cdump      | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan3/cdump               | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node1/crs/alert                              | 328.00 KB | 404.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1342558790_107/incident   | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan2/alert               | 16.00 KB  | 16.00 KB  |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener/cdump                     | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1342558790_107/trace      | 8.00 KB   | 8.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node1/crs/incident                           | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan3/incident            | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1342558790_107/incident   | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan1/alert               | 12.00 KB  | 12.00 KB  |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1342558790_107/trace      | 1.95 MB   | 2.42 MB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan3/alert               | 562.34 MB | 726.93 MB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan1/incident            | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener/incident                  | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node1/crs/cdump                              | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener/trace                     | 307.22 MB | 394.32 MB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1342558790_107/trace      | 12.00 KB  | 12.00 KB  |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1342558790_107/cdump      | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1342558790_107/incident   | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1342558790_107/cdump    | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1342558790_107/cdump      | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1342558790_107/incident | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
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| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan1/cdump               | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
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| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1342558790_107/alert    | 8.00 KB   | 8.00 KB   |
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| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan2/cdump               | 4.00 KB   | 4.00 KB   |
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