13 Oracle Trace File Analyzer

Oracle Trace File Analyzerは、診断データを収集して分析するのに役立ちます。

DBAは、より少ないリソースでより多くの作業を行うことを常に求められます。ミッション・クリティカルなアプリケーションの稼動および実行を維持する責任があります。なんらかの問題が発生した場合、すべてのユーザーは、不具合の原因やその修正方法の説明をDBAに求めます。

これは必ずしも容易ではありません。適切なタイミングで適切なツールを実行する必要があります。また、Oracle Clusterwareを使用している場合は、すべてのデータベース・ノードから診断データを収集する必要があります。このデータの収集には、滅多に使用しないツールを使用しなければならない場合もあります。言うまでもなく、各ツールには独自の構文があります。

収集するデータの量が膨大になる可能性があります。有用なデータは収集するデータのほんの一部ですが、どの部分が関連するか判断する方法がありません。データが上書きされる前に、すべてを迅速に収集する必要があります。一方で、会社の時間と経費が消費されるという問題もあります。

Oracle Trace File Analyzerは、診断データの収集を可能にします。診断データの収集は、Oracle Databaseで発生する問題を解決するための非常に重要な手順です。

Oracle Trace File Analyzerは、サービスに影響を与える可能性のある重大な問題がないか、ログを監視します。また、潜在的な問題の検出時に、関連する診断を自動的に収集します。

Oracle Trace File Analyzerでは、ログ・ファイル内の関連する情報を特定できます。問題を解決するために必要な部分のみにログ・ファイルを切り捨てます。また、Oracle Trace File Analyzerは、クラスタ・ノード間でデータを収集し、すべてを1箇所に統合します。

Oracle Trace File Analyzerでは、重要なデータベース診断ツールを容易に使用できます。Oracle Trace File Analyzerは、すべてのツールに単一のインタフェースと構文を提供することで複雑さを解消します。