15 XML C用のXSLT APIパッケージ

XSLTパッケージは、XSL処理に関連のある型およびメソッドを実装します。

次の表にXML C APIのXSLTパッケージで使用できるメソッドの概要を示します。

表15-1 XML C実装のXSLTメソッドの概要

関数 概要

XmlXslCreate()

XSLコンテキストを作成します。

XmlXslDestroy()

XSLコンテキストを破棄します。

XmlXslGetBaseURI()

XSL ProcessorsのベースURIを取得します。

XmlXslGetOutput()

XSLの結果のフラグメントを取得します。

XmlXslGetStylesheetDom()

XSLスタイルシート・ドキュメントを取得します。

XmlXslGetTextParam()

XSLテキストのパラメータ値を取得します。

XmlXslProcess()

インスタンス・ドキュメントをXSL処理します。

XmlXslResetAllParams()

XSL Processorsのパラメータをリセットします。

XmlXslSetOutputDom()

XSLコンテキストの出力DOMを設定します。

XmlXslSetOutputEncoding()

XSLコンテキストの出力エンコーディングを設定します。

XmlXslSetOutputMethod()

XSLコンテキストの出力メソッドを設定します。

XmlXslSetOutputSax()

XSLコンテキストの出力SAXを設定します。

XmlXslSetOutputStream()

XSLコンテキストの出力ストリームを設定します。

XmlXslSetTextParam()

XSLコンテキストの出力テキスト・パラメータを設定します。

15.1 XmlXslCreate()

XSLTコンテキストを作成します。

構文

xslctx *XmlXslCreate(
   xmlctx *ctx,
   xmldocnode *xsl,
   oratext *baseuri,
   xmlerr *err);
パラメータ In/Out 説明
ctx
IN

XSLコンテキスト・オブジェクト

xsl
IN

XSLスタイルシート・ドキュメント・オブジェクト

baseuri
IN

ドキュメントの挿入およびインポートに使用するベースURI

err
IN/OUT

戻されたエラー・コード

戻り値

(xslctx *) XSLTコンテキスト

関連項目:

XmlXslDestroy()

15.2 XmlXslDestroy()

XSLコンテキストを破棄します。

構文

xmlerr XmlXslDestroy(
   xslctx *ctx);
パラメータ In/Out 説明
ctx
IN

XSLコンテキスト

戻り値

(xmlerr) エラー・コード

関連項目:

XmlXslCreate()

15.3 XmlXslGetBaseURI()

XSL ProcessorsのベースURIを取得します。

構文

oratext *XmlXslGetBaseURI(
   xslctx *ctx);
パラメータ In/Out 説明
ctx
IN

XSLコンテキスト・オブジェクト

戻り値

(oratext *) ベースURI

15.4 XmlXslGetOutput()

XSLの結果のフラグメントを取得します。

構文

xmlfragnode *XmlXslGetOutput(
   xslctx *ctx);
パラメータ In/Out 説明
ctx
IN

XSLコンテキスト・オブジェクト

戻り値

(xmlfragnode *) 結果のフラグメント

15.5 XmlXslGetStylesheetDom()

XSLスタイルシート・ドキュメントを取得します。

構文

xmldocnode *XmlXslGetStylesheetDom(
   xslctx *ctx);
パラメータ In/Out 説明
ctx
IN

XSLコンテキスト・オブジェクト

戻り値

(xmldocnode *) スタイルシート・ドキュメント

15.6 XmlXslGetTextParam()

XSLテキストのパラメータ値を取得します。

構文

oratext *XmlXslGetTextParam(
   xslctx *ctx,
   oratext *name);
パラメータ In/Out 説明
ctx
IN

XMLコンテキスト・オブジェクト

name
IN

最上位のパラメータ値の名前

戻り値

(oratext *) パラメータ値

関連項目:

XmlXslSetTextParam()

15.7 XmlXslProcess()

インスタンス・ドキュメントをXSL処理します。

構文

xmlerr XmlXslProcess(
   xslctx *ctx,
   xmldocnode *xml,
   boolean normalize);
パラメータ In/Out 説明
ctx
IN

XSLコンテキスト・オブジェクト

xml
IN

処理するインスタンス・ドキュメント

normalize
IN

TRUEの場合は、ドキュメントを正規化するようXSL Processorsに強制します。

戻り値

(xmlerr) エラー・コード

15.8 XmlXslResetAllParams()

追加された最上位のパラメータをすべてリセットします。

構文

xmlerr XmlXslResetAllParams(
   xslctx *ctx);
パラメータ In/Out 説明
ctx
IN

XSLコンテキスト・オブジェクト

戻り値

(xmlerr) エラー・コード。成功の場合はXMLERR_SUCC [0]。

関連項目:

XmlXslSetTextParam()

15.9 XmlXslSetOutputDom()

xslctxの出力DOMを設定します。

15.10 XmlXslSetOutputEncoding()

xslctxの出力エンコーディングを設定します。

構文

xmlerr XmlXslSetOutputEncoding(
   xslctx *ctx,
   oratext* encoding);
パラメータ In/Out 説明
ctx
IN

XMLコンテキスト・オブジェクト

encoding
IN

出力のエンコーディング

戻り値

(xmlerr) エラー・コード。成功の場合はXMLERR_SUCC [0]

15.11 XmlXslSetOutputMethod()

xslctxの出力メソッドを設定します。

構文

xmlerr XmlXslSetOutputMethod(
   xslctx *ctx,
   xmlxslomethod method);
パラメータ In/Out 説明
ctx
IN

XMLコンテキスト・オブジェクト

encoding
IN

XSLの出力メソッド

戻り値

(xmlerr) エラー・コード。成功の場合はXMLERR_SUCC [0]

15.12 XmlXslSetOutputSax()

xslctxの出力SAXを設定します。

構文

xmlerr XmlXslSetOutputSax(
   xslctx *ctx,
   xmlsaxcb* saxcb,
   void *saxctx);
パラメータ In/Out 説明
ctx
IN

XSLコンテキスト・オブジェクト

saxcb
IN

SAXコールバック・オブジェクト

saxctx
IN

SAXコールバック・コンテキスト

戻り値

(xmlerr) エラー・コード。成功の場合はXMLERR_SUCC [0]

15.13 XmlXslSetOutputStream()

構文

xmlerr XmlXslSetOutputStream(
   xslctx *ctx,
   xmlostream *stream);
パラメータ In/Out 説明
ctx
IN

XSLコンテキスト・オブジェクト

stream
IN

出力ストリーム・オブジェクト

戻り値

(xmlxsl) エラー・コード。成功の場合は、XMLXSL_SUCC [0](ゼロ)。

15.14 XmlXslSetTextParam()

xslctxの出力テキスト・パラメータを設定します。

構文

xmlerr XmlXslSetTextParam(
   xslctx *ctx,
   oratext *name,
   oratext *value);
パラメータ In/Out 説明
ctx
IN

XSLコンテキスト・オブジェクト

name
IN

最上位のパラメータの名前

value
IN

最上位のパラメータの値

戻り値

(xmlerr) エラー・コード。成功の場合はXMLERR_SUCC [0]

関連項目:

XmlXslGetTextParam()