A Oracle Text結果表
この付録では、CTX_QUERY、CTX_DOCおよびCTX_THESパッケージのプロシージャによって生成された出力を格納するために使用する結果表の構造について説明します。
この付録の内容は次のとおりです。
A.1 CTX_QUERY結果表
結果を戻すCTX_QUERYプロシージャに対して、プロシージャがコールされる前に結果を格納するための表を作成しておく必要があります。表には自由に名前を付けることができますが、特定の名前およびデータ型を持つ列が組み込まれている必要があります。
この項では、次のタイプの結果表とその結果表に必要な列について説明します。
A.1.1 EXPLAIN表
この項では、EXPLAIN表について説明します。
A.1.1.1 EXPLAIN表構造
表A-1 EXPLAIN結果表
| 列名 | データ型 | 説明 |
|---|---|---|
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問合せ実行ツリーの各ノードに割り当てられた番号。ルート・オペレーション・ノードでは、ID =1です。ノードは、解析ツリーでの表示のとおり、上から下、左から右の順に順序番号が付けられます。 |
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IDステップの出力で操作する実行ステップのID。グラフィック的には、これは、問合せ実行ツリー内の親ノードです。ルート・オペレーション・ノード(ID =1)では、 |
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実行する内部操作の名前。有効な値は、表A-2を参照してください。 |
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セクション名、ワイルド・カード語句、重み、しきい値、または索引で検索する語句。 |
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同じ |
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将来の使用のために予約されています。将来の互換性のためにこの列を作成してください。 |
A.1.1.2 EXPLAIN表のOPERATION列の値
表A-2は、EXPLAIN表のOPERATION列の有効な値を示しています。
表A-2 EXPLAIN表のOPERATION列
| 演算値 | 問合せ演算子 | 等価記号 |
|---|---|---|
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該当なし |
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, |
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& |
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(なし) |
該当なし |
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= |
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- |
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; |
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~ |
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(この問合せからのヒットはありません) |
該当なし |
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| |
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(検索する句) |
該当なし |
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(セクション) |
該当なし |
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> |
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* |
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|
該当なし |
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(単一語) |
該当なし |
A.1.1.3 EXPLAIN表のOPTIONS列の値
表A-3は、EXPLAIN表のOPTIONS列の有効な値を示しています。
表A-3 EXPLAIN表のOPTIONS列
| OPTIONSの値 | 説明 |
|---|---|
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STEM |
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FUZZY |
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SOUNDEX |
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順序付けされたNEARの順序 |
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順序付けされていないNEARの順序 |
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NEAR演算子のmax_spanパラメータに対応付けられた数値 |
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A.1.2 HFEEDBACK表
この項では、HFEEDBACK表について説明します。
A.1.2.1 HFEEDBACK表の構造
表A-4 HFEEDBACK結果表
| 列名 | データ型 | 説明 |
|---|---|---|
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問合せ実行ツリーの各ノードに割り当てられた番号。ルート・オペレーション・ノードでは、ID =1です。ノードは、解析ツリーでの表示のとおり、上から下、左から右の順に順序番号が付けられます。 |
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IDステップの出力で操作する実行ステップのID。グラフィック的には、これは、問合せ実行ツリー内の親ノードです。ルート・オペレーション・ノード(ID =1)では、 |
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実行する内部操作の名前。有効な値は、表A-5を参照してください。 |
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セクション名、ワイルド・カード語句、重み、しきい値、または索引で検索する語句。 |
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|
同じ |
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上位フィードバック語を格納します。表A-7を参照してください。 |
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関連フィードバック語を格納します。表A-7を参照してください。 |
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下位フィードバック語を格納します。表A-7を参照してください。 |
A.1.2.2 HFEEDBACK表のOPERATION列の値
表A-5は、HFEEDBACK表のOPERATION列の有効な値を示しています。
表A-5 HFEEDBACK結果表のOPERATION列
| 演算値 | 問合せ演算子 | 等価記号 |
|---|---|---|
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(セクション) |
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テキスト問合せのワードまたは句 |
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ABOUT問合せのワードまたは句 |
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(なし) |
A.1.2.3 HFEEDBACK表のOPTIONS列の値
表A-6は、HFEEDBACK表のOPTIONS列の有効な値を示しています。
表A-6 HFEEDBACK結果表のOPTIONS列
| OPTIONSの値 | 説明 |
|---|---|
|
(T) |
順序付けされたNEARの順序 |
|
(F) |
順序付けされていないNEARの順序 |
|
(n) |
NEAR演算子の |
A.1.2.4 CTX_FEEDBACK_TYPE
CTX_FEEDBACK_TYPEはオブジェクトのNESTED TABLEです。このデータ型はCTXSYSスキーマで事前定義済です。この型を使用して、BT_FEEDBACK、RT_FEEDBACKおよびNT_FEEDBACK列を定義します。
このネストした表CTX_FEEDBACK_TYPEは、CTXSYSスキーマで事前定義済のCTX_FEEDBACK_ITEM_TYPE型のオブジェクトを格納します。このオブジェクトは次のように、3つのメンバーと1つのメソッドで定義されています。
表A-7 CTX_FEEDBACK_ITEM_TYPE
| CTX_FEEDBACK_ITEM_TYPEメンバーおよびメソッド | 型 | 説明 |
|---|---|---|
|
text |
NUMBER |
フィードバック語 |
|
cardinality |
NUMBER |
(将来の拡張用) |
|
score |
NUMBER |
(将来の拡張用) |
これらのオブジェクトを定義するSQLコードは、次のとおりです。
CREATE OR REPLACE TYPE ctx_feedback_type AS TABLE OF ctx_feedback_item_type;
CREATE OR REPLACE TYPE ctx_feedback_item_type AS OBJECT
(text VARCHAR2(80),
cardinality NUMBER,
score NUMBER,
MAP MEMBER FUNCTION rank RETURN REAL,
PRAGMA RESTRICT_REFERENCES (rank, RNDS, WNDS, RNPS, WNPS)
);
CREATE OR REPLACE TYPE BODY ctx_feedback_item_type AS
MAP MEMBER FUNCTION rank RETURN REAL IS
BEGIN
RETURN score;
END rank;
END; 関連項目:
HFEEDBACK表およびそのネストした表からの選択方法の例は、「CTX_QUERYパッケージ」の「CTX_QUERY.HFEEDBACK」を参照してください。
A.2 CTX_DOC結果表
CTX_DOCプロシージャは、表に格納された結果を戻します。プロシージャをコールする前に、表を作成しておく必要があります。表には自由に名前を付けることができますが、特定の名前およびデータ型を持つ列が組み込まれている必要があります。
この項では、次のタイプの結果表とその結果表に必要な列について説明します。
A.2.1 フィルタ表
フィルタ表には、CTX_DOC.FILTER が戻したフィルタ処理されたドキュメントごとに1行が格納されます。フィルタ処理されたドキュメントは、プレーン・テキストまたはHTMLです。
ドキュメントにCTX_DOC.FILTERをコールした場合、そのドキュメントはテキスト列に対して定義されたフィルタで処理され、その結果が指定したフィルタ表に格納されます。
フィルタ表には自由に名前を付けることができますが、次の名前およびデータ型を持つ列が組み込まれている必要があります。
表A-8 FILTER結果表
| 列名 | 型 | 説明 |
|---|---|---|
|
|
|
|
|
|
|
プレーン・テキストまたはHTMLで格納された、ドキュメントのテキスト。 |
A.2.2 要点表
要点表には、CTX_DOC.GISTが生成する要点/テーマ・サマリーごとに1行が格納されます。
要点表には自由に名前を付けることができますが、次の名前およびデータ型を持つ列が組み込まれている必要があります。
表A-9 要点表
| 列名 | 型 | 説明 |
|---|---|---|
|
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|
問合せID。 |
|
|
|
ドキュメント・テーマ。ドキュメントでのテーマの使用状況またはナレッジ・ベース内での表現方法によって異なります。
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|
|
|
プレーン・テキストとして格納された、要点またはテーマ・サマリーのテキスト。 |
A.2.3 ハイライト表
ハイライト表には、ドキュメント内のハイライト表示された語句のオフセットおよび長さの情報が格納されます。この情報は、CTX_DOC.HIGHLIGHT によって生成されます。ハイライト表示された語句は、ワード問合せまたはABOUT問合せを満たすワードまたは句です。
ドキュメントが形式設定されている場合、テキストはプレーン・テキストまたはHTMLのどちらかにフィルタ処理され、フィルタ処理されたテキストのオフセット情報が生成されます。オフセット情報を使用すると、CTX_DOC.FILTER でフィルタ処理された同じドキュメントの問合せ語句をハイライト表示できます。
ハイライト表には自由に名前を付けることができますが、次の名前およびデータ型を持つ列が組み込まれている必要があります。
表A-10 ハイライト表
| 列名 | 型 | 説明 |
|---|---|---|
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CTX_DOC.HIGHLIGHT への特定のコールで生成された結果の識別子(複数の |
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ドキュメント内のハイライト表示の位置(ドキュメントの開始位置1との相対的な位置)。 |
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|
ハイライト表示の長さ。 |
A.2.4 マークアップ表
マークアップ表には、ドキュメント内にマークアップ・タグによってハイライト表示された問合せ語句があるプレーン・テキストまたはHTML形式のドキュメントが格納されます。この情報は、ユーザーがCTX_DOC.MARKUP をコールしたときに生成されます。
マークアップ表には自由に名前を付けることができますが、次の名前およびデータ型を持つ列が組み込まれている必要があります。
表A-11 マークアップ表
| 列名 | 型 | 説明 |
|---|---|---|
|
|
|
|
|
|
|
プレーン・テキストまたはHTML形式で格納された、ドキュメントのマークアップされたテキスト。 |
A.2.5 テーマ表
テーマ表には、CTX_DOC.THEMESが生成したテーマごとに1行が格納されます。THEME列に格納される値は、単一のテーマ句か、コロンで区切られた親テーマの文字列のいずれかです。
テーマ表には自由に名前を付けることができますが、次の名前およびデータ型を持つ列が組み込まれている必要があります。
表A-12 テーマ表
| 列名 | 型 | 説明 |
|---|---|---|
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|
問合せID |
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テーマ句か、コロン(:)で区切られた親テーマの文字列。 |
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ドキュメントのその他のテーマ句と比較したテーマ句の重み。 |
A.2.6 トークン表
トークン表には、ドキュメントのテキスト・トークンが、CTX_DOC.TOKENSプロシージャの出力として格納されます。トークン表には自由に名前を付けることができますが、次の名前およびデータ型を持つ列が組み込まれている必要があります。
表A-13 トークン表
| 列名 | 型 | 説明 |
|---|---|---|
|
|
|
CTX_DOC.HIGHLIGHT への特定のコールで生成された結果の識別子(複数の |
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|
テキスト内のトークン文字列。 |
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|
ドキュメント内のトークンの位置(ドキュメントの開始位置1との相対的な位置)。 |
|
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トークンの文字の長さ。 |
THES_TOKENS |
VARCHAR2(4000) |
TOKEN列のトークンのシソーラスを使用して生成されたシノニムまたは上位語。これらはコロンを使用して区切ります。
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A.3 CTX_THES結果表およびデータ型
BT、NT、SYNなどのCTX_THES拡張ファンクションは、EXP_TAB型の表に拡張結果を戻すことができます。restab引数で表の名前を指定します。
A.3.1 EXP_TAB表型
EXP_TAB表型は、EXP_REC型の行の表です。
EXP_RECおよびEXP_TAB型は、CTXSYSスキーマで次のように定義されます。
type exp_rec is record (
xrel varchar2(12),
xlevel number,
xphrase varchar2(256)
);
type exp_tab is table of exp_rec index by binary_integer;
シソーラス拡張ファンクションをコールしてrestabを指定する場合、システムは拡張結果をEXP_TAB表として戻します。この表の各行は、EXP_REC型で、拡張のワードまたは句を表します。表A-14は、EXP_RECのフィールドを示しています。
表A-14 EXP_TAB表型(EXP_REC)
| EXP_RECフィールド | 説明 |
|---|---|
|
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