マルチパス・ディスクを選択するためのディスク・スキャン順序の構成

最初にマルチパス・ディスクを選択するようにASMLIBを構成するには、次の手順を実行します。

  1. テキスト・エディタを使用して、ASMLIB構成ファイル/etc/sysconfig/oracleasmを開きます。
  2. ORACLEASM_SCANORDER変数を編集して、マルチパス・ディスクの接頭辞パスを指定します。

    たとえば、マルチパス・ディスクが接頭辞multipath(/dev/mapper/multipatha/dev/mapper/multipathbなど)を使用しており、マルチパス・ディスクがSCSIディスクをマウントする場合、次のような接頭辞パスを指定します。

    ORACLEASM_SCANORDER="multipath sd"
  3. ファイルを保存します。
この手順が完了すると、ASMLIBがディスクをスキャンするときに、最初に接頭辞文字列multipathを持つすべてのディスクがスキャンされ、それらのディスクは /dev/mapper/multipathXという値を使用してOracle ASMディスクとしてラベル付けされます。その後、接頭辞文字列sdを持つすべてのディスクがスキャンされます。ただし、ASMLIBではこれらのディスクはすでに/dev/mapper/multipath文字列値でラベル付けされているものとして認識するため、これらのディスクは無視されます。接頭辞文字列multipathおよびsdをスキャンした後、Oracle ASMによりスキャン順に一致しないその他のディスクがスキャンされます。
ステップ2の例では、キーワードのmultipathは、実際にmultipathsセクションの下の/etc/multipath.confで構成されたマルチパス・デバイスの別名です。デフォルトのデバイス名は、/dev/mapper/mpath*の形式(または同様のパス)です。次に例を示します。
multipaths {
       multipath {
               wwid                    3600508b4000156d700012000000b0000
               alias                   multipath
               ...
       }
       multipath {
               ...
               alias                   mympath
               ...
       }
       ...
}