Oracle Grid Infrastructureのアップグレードの制限
Oracle ClusterwareおよびOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)で構成されるOracle Grid Infrastructureインストールへのアップグレードに関する制限と変更については、次の情報を確認します。
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                     Oracle Grid Infrastructureのアップグレードは、常にアウトオブプレース・アップグレードで行われます。既存のホームへのOracle Grid Infrastructureのインプレース・アップグレードは実行できません。 
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                     以前のリリースのOracle Grid Infrastructureソフトウェアを所有していた同じユーザーが、Oracle Grid Infrastructure 18cアップグレードを実行する必要があります。 
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                     Oracle ASMとOracle Clusterwareの両方がOracle Grid Infrastructureホームで実行されます。 
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                     Oracle Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)以上にアップグレードする場合、Oracle Flex Cluster構成にアップグレードします。 
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                     Gridホームのディレクトリは削除しないでください。たとえば、Grid_home/OPatchディレクトリを削除しないでください。このディレクトリを削除すると、グリッド・インフラストラクチャ・インストール所有者はOpatchユーティリティを使用してGridホームにパッチを適用できず、Opatchによって「checkdirエラー: Grid_home/OPatchを作成できません」というエラー・メッセージが表示されます。 
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                     既存のOracle Grid InfrastructureインストールをOracle Grid Infrastructure 18cにアップグレードするには、アップグレードを正常に実行するための必須パッチを適用する必要があるかどうかを最初に確認する必要があります。 クラスタ検証ユーティリティ・ツール(CVU)を使用して、既存のOracle Grid InfrastructureまたはOracle RACデータベースのインストールをアップグレードするために必要なパッチがあるかどうかを確認することをお薦めします。準備状況を確認するステップは、CVUを使用した、Oracle Clusterwareのアップグレードに対する準備状況の検証を参照してください。 
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                     18cのOracle Grid Infrastructureホームにあるソフトウェアは、アップグレードが完了するまで完全には機能しません。最終的に rootupgrade.shスクリプトが実行され、すべてのノードでアップグレードが完了するまで、新しいGridホームからのsrvctl、crsctl、その他コマンドの実行はサポートされません。Oracle Grid Infrastructureのアップグレード中に既存の旧リリースのデータベース・ホームのデータベースを管理するには、既存のデータベース・ホームから srvctlを使用します。
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                     クラスタ・メンバー・ノードのロールをリーフに変更するには、アクティブなバージョンがOracle Grid Infrastructure 12cリリース1 (12.1.0.2)以上になるようにすべてのOracle Grid Infrastructureノードでアップグレードを完了しておく必要があります。 
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                     既存のOracle ClusterwareインストールをOracle Grid Infrastructure 18cクラスタにアップグレードするには、ご使用のリリースがOracle Grid Infrastructure 11gリリース2 (11.2.0.3)以上である必要があります。 
関連項目:
アップグレードの準備の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。
アップグレードのためのストレージの制限事項について
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                        現在のインストールでのOracle Cluster Registry (OCR)ファイルおよび投票ファイルの場所がRAWデバイス、ブロック・デバイスまたは共有ファイル・システム上にある場合は、Oracle Grid Infrastructure 18cにアップグレードする前に、これらをOracle ASMディスク・グループに移行する必要があります。 
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                        Oracle Grid Infrastructure 11gリリース2 (11.2)より前のOracle Grid Infrastructureリリースをアップグレードするときに、OCRファイルと投票ファイルがRAWデバイス、ブロック・デバイスまたは共有ファイル・システム上にある場合は、Oracle Grid Infrastructure 11gリリース2 (11.2)にアップグレードし、Oracle Cluster Registry (OCR)ファイルと投票ファイルをOracle ASMに移動してから、Oracle Grid Infrastructure 18cにアップグレードする必要があります。 
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                        Oracle Grid Infrastructure 11gリリース2 (11.2.0.1)にOracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システム(Oracle ACFS)ファイル・システムがある場合は、Oracle Grid Infrastructureを新しいリリースにアップグレードし、冗長インターコネクトを使用して、1つ以上のプライベート・インタフェースをプライベート・ネットワークに追加し、その後、アップグレードされた各クラスタ・メンバー・ノードでOracle ASMインスタンスを再起動する必要があります。 
共有Gridホームのアップグレードについて
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                        既存のOracle Clusterwareホームが共有ホームの場合、Oracle ClusterwareおよびOracle ASM 18cのクラスタ用Oracle Grid Infrastructureホームに、共有されていないホームを使用できます。 
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                        共有Oracle Clusterwareホームでアップグレードを実行できます。 
単一インスタンスのOracle ASMのアップグレードについて
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                        Oracle Grid Infrastructureのインストールまたはアップグレード中に、単一インスタンスのOracle ASMリリースがローカル・ノードに存在する場合、そのOracle ASMはOracle Flex ASM 18cインストールに変換され、Oracle ASMはすべてのノードのOracle Grid Infrastructureホームで実行されます。 
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                        ローカル・ノード(Oracle Grid Infrastructureのインストールまたはアップグレードを実行中のノード)以外のリモート・ノードにシングル・インスタンスの(クラスタ化されていない)Oracle ASMがインストールされている場合は、シングル・インスタンスのOracle ASM環境がそのまま維持されます。しかし、インストールまたはアップグレード時に、OCRおよび投票ファイルがOracle ASMにある場合、Oracle Flex ASMインストールがクラスタ内のすべてのノードに作成されます。リモート・ノード上の単一インスタンスのOracle ASMインストールは機能しなくなります。