6.1 Oracle Grid InfrastructureおよびOracle RACでサポートされている記憶域オプション

Oracle ClusterwareとOracle RACデータベースの両方とも、クラスタ内のすべてのノードで使用できる必要があるファイルを使用します。次の表に、Oracle ClusterwareおよびOracle RACファイルを格納するために使用できる記憶域オプションを示します。

表6-1 Oracle ClusterwareとOracle RACファイルおよびホーム・ディレクトリでサポートされている記憶域オプション

記憶域オプション OCRおよび投票ファイル Oracle Grid Infrastructureホーム Oracle RACホーム Oracle RACデータベース・ファイル Oracleリカバリ・ファイル

Oracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)

不可

不可

Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システム(Oracle ACFS)

不可

不可

可(Oracle Database 12cリリース12.1.0.2以上)

可(Oracle Database 12cリリース12.1.0.2以上)

動作保証されているネットワーク接続ストレージ(NAS)・ファイラへのDirect NFSクライアント・アクセス

注意: NFSまたはDirect NFSクライアントは、Oracle Clusterwareファイル用には使用できません。

不可

不可

不可

ダイレクト接続ストレージ(DAS)

不可

不可

共有ディスク・パーティション(RAWデバイス)

不可

不可

不可

不可

不可

ローカル・ファイル・システム(NTFSフォーマット済ディスク)

不可

不可

不可

記憶域オプションのガイドライン

次のガイドラインに従って、記憶域オプションを選択します。

  • 選択した記憶域オプションの要件がすべて満たされている場合、各ファイル・タイプでサポートされている記憶域オプションのいずれの組合せでも使用できます。

  • Oracle Clusterwareのファイルの格納には、Oracle ASMのみ使用できます。

  • RAWデバイスまたはブロック・デバイスの直接の使用はサポートされていません。rawまたはブロック・デバイスはOracle ASMでのみ使用できます。

関連項目:

既存のデータベースをアップグレードするための準備方法については、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。