11.11.1 Oracleスタンドアロン・クラスタの12cリリース2 (12.2)へのダウングレード

アップグレードの成功後に、Oracleスタンドアロン・クラスタをOracle Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)にダウングレードするには、この手順を使用します。

  1. gridユーザーとして、Oracle Grid Infrastructure 18c管理データベースを削除します。
    %ORACLE_HOME%\bin\dbca -silent -deleteDatabase -sourceDB -MGMTDB
  2. rootユーザーとして、18cのGridホームからコマンド構文rootcrs.bat -downgradeを使用して、すべてのノード上のOracle Grid Infrastructureを任意の順序でダウングレードします。次に例を示します。
    %ORACLE_HOME%\crs\install\rootcrs.bat -downgrade
    Oracle Grid Infrastructureのインストール・ユーザーに対して書込み権限のあるディレクトリから、このコマンドを実行します。1つを除くすべてのクラスタ・ノード上で、ダウングレード・スクリプトを並行して実行できます。
  3. rootユーザーとして、その他すべてのノードをダウングレードした後、最後のノードをダウングレードします。
    %ORACLE_HOME%\crs\install\rootcrs.bat -downgrade
  4. gridユーザーとして、Oracle Grid Infrastructure 18cのGridホームを、アクティブなOracle Clusterwareホームとして削除します。
    setup.exe -nowait -waitforcompletion -ignoreSysPrereqs
    -updateNodeList -silent CRS=false
    ORACLE_HOME=C:\app\18.0.0\grid
    "CLUSTER_NODES=node1,node2,node3" 
    1. rootupgrade.shスクリプトが正常に実行されたクラスタ・メンバー・ノードのいずれかで、Oracle Grid Infrastructureインストール所有者としてログインします。

    2. 次のコマンドを使用して、インストーラを開始します。C:\app\18.0.0\gridは、新しい(アップグレードされた) Gridホームの場所です。

      Gridホームが共有ホームの場合は、フラグ-cfsを追加します。

  5. gridユーザーとして、Oracle Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)のGridホームを、アクティブなOracle Clusterwareホームとして設定します。
    1. rootupgradeスクリプトが正常に実行されたクラスタ・メンバー・ノードのいずれかで、Oracle Grid Infrastructureインストール所有者としてログインします。

    2. 次のコマンドを使用して、インストーラを開始します。ORACLE_HOMEに指定するパスは、以前のOracle Clusterwareインストールのホーム・ディレクトリの場所です。

      cd %ORACLE_HOME%\oui\bin 
      setup.exe -nowait -waitforcompletion -ignoreSysPrereqs 
      -updateNodeList -silent CRS=true 
      ORACLE_HOME=C:\app\12.2.0\grid
      "CLUSTER_NODES=node1,node2,node3"
  6. rootユーザーとして、すべてのノード上の12cリリース2 (12.2) Oracle Clusterwareスタックを開始します。
    crsctl start crs
  7. gridユーザーとして、任意のOracle Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)ノードから、次のようにMGMTDBリソースを削除します。
    %ORACLE_HOME%\bin\srvctl remove mgmtdb -f
  8. gridユーザーとして、次のように、12.2.0.1 Gridホームからサイレント・モードでDBCAを実行し、Management Databaseコンテナ・データベース(CDB)を作成します。
    %ORACLE_HOME%\bin\dbca -silent -createDatabase -createAsContainerDatabase true 
    -templateName MGMTSeed_Database.dbc -sid -MGMTDB -gdbName _mgmtdb 
    -storageType ASM -diskGroupName ASM_DG_NAME
    -datafileJarLocation C:\app\12.2.0\grid\assistants\dbca\templates
    -characterset AL32UTF8 -autoGeneratePasswords -skipUserTemplateCheck
  9. %ORACLE_HOME%\bin\mgmtca —localからConfiguration Assistantを実行し、Management Databaseを構成します。